第4学年○組 体育科学習指導案
指導者K・K 1 研究主題
~活動と話し合いを通して理解を深める保健授業~
2 単元名 育ちゆく体とわたし「おとなの体になるじゅんび」
3 単元について (1)教材観
本単元は学習指導要領第3学年及び4学年の目標及び内容の2内容G保健(2)体の発育・発達 について理解できるようにする「イ 体は,思春期になると次第に大人の体に近づき,体つきが変 わったり,初経,精通などが起こったりすること。また,異性への関心が芽生えること。」を受けて 設定されたものである。
4年生は思春期に差し掛かってくる。思春期には,初経,精通,声変わり,発毛など,体つきに 変化が起こり,個人差はあるものの,男子はがっしりした体つきに,女子は丸みのある体つきにな るなど,男女の特徴が現れる。また,異性への関心も芽生え始める。これらの変化は個人によって 早い遅いはあるものの誰にでも起こる,おとなの体に近づく現象であることを理解できるようにす る。
(2)児童観(男子○人 女子○人 合計○人)
○実態調査
調査問題 児童の反応
1.健康で,よりよく成長するために,気を つけた方がよいと思うことを3つ書きま しょう。
・よく寝る 15名
など,睡眠に関わる内容 延べ 21票
・バランスよく食べる 8名
など,栄養に関わる内容 延べ 26票
・よく運動する 21名
など,運動に関わる内容 延べ 24票 2.大人と子どもでは,どんな違いがあるで
しょう。5つ書きましょう。
・背が高い 22名 力が強い 20名
など,身体に関わる内容 延べ 46票
・いろいろなことを知っている 6名
など,知識に関わる内容 延べ 13票
・仕事に行く 4名 寝る時間が遅い 2名 など,生活に関わる内容 延べ 8票
・運転ができる 6名 (法に関わる内容)
3.次の言葉を知っていますか。知っていた ら意味を書きましょう。
運動に関する関心意欲を高め,すすんで運動に親しむとともに,自分の体や健康に 関心を持とうとする態度を育てる。
「精通」 知っている 0名 「射精」 知っている 0名 「初経」 知っている 0名 「月経」 知っている 3名
(赤ちゃんを産む準備,生理)
(3)指導観
よりよく成長するために大切なこととして,運動,栄養,休養の三つの観点に考えることができ ている児童は多い。また,これまでの学習でも身体の成長を中心に扱っているため,大人と子どもの 違いを身体的な違いでとらえている児童が多い。ただし,それは「背が高い」や「力が強い」など,
一見してわかるようなものにとどまっており,「精通」や「初経」などの言葉を理解している児童は 皆無だった。「月経」を理解している児童はいずれも女子で,3名のみだった。
これらのことから,成長すること,大人になるということを,「背が高くなる」「力が強くなる」
というように,サイズの変化として考えていると思われる。本単元では,そのようなサイズの変化と してのとらえ方から,射精や月経などの子供を産む準備としての生理的変化,さらに異性への関心な ど心の変化としてのとらえ方へと広げていくことを目的としている。
そこでまず,成長の個人差やよりよく成長するための条件を知識としてしっかりとおさえていく。
次に,大人と子どもの違いを具体的に考える場を設け,その中から身体的違いに注目していく。ここ で,身体的な違いは目に見えるサイズの違いだけではなく,身体の中で起こる生理的変化もあること を伝え,それに関わる用語の意味と子どもを生み育てるための大切な変化であることを正しく理解さ せる。最後に,変化は身体のみではなく心にも起こり,大人へと成長していくことを理解さえる。
本単元の内容は,子どもたちにとって,「はずかしい」「おもしろい」といった感情を抱きやすい もので,過剰な反応を示すことも予想される。単元や授業の冒頭ではもちろん,子どもたちの様子を 見ながら,非常に大切な内容であること,からかうべき内容ではないことを繰り返し指導していきた い。
4 研究主題に関わる手立て
小グループ学習での話し合いをすることで,一人一人が自分の意見を持ち,友達の意見と比較する ことで考えながら授業に参加させる。
5 単元の目標
○体の変化に関心を持ち,進んで発表したり,プリントにまとめたりする。 (関心・意欲・態度)
○思春期に起こる変化と個人差について理解する。 (知識・理解)
○体と心の変化を自分のこととして考え,受け止めることができる。 (思考・判断)
6 指導計画(4時間扱い)
学習材 時
学習活動と内容 支援(○)と評価(●)
大きくな ってきた わたし
1
○ 健康カードをもとに,1年生か ら今までの,1年ごとの身長の 伸びを調べる。
○ 友達の身長の伸び方と比べて,
気がついたことを話し合う。
○ 教科書のグラフをもとに,これ からの身長の伸び方について予 想し,話し合う。
○ 小数の計算がスムーズにできるよう,
計算機を用意する。
○ 計算の仕方がわからない児童にはやり 方を個別に説明する。
○ 身長の伸び方には個人差があるが,誰 でも成長していくことに気づけるよう にする。
● 身長の伸び方に個人差があることがわ かる。
● 教科書のグラフから,今後の成長の仕 方や男女差について読み取ることがで きる。
もっと大 きくなあ
れ
2
○ 健康でよりよく成長するため に,どのようなことに気をつけ ればよいか,話し合う。
○ 体の成長と,運動,栄養,休養 の関係ついて話し合う。
○ 今後の生活で気をつけた方がよ いことを考える。
○ 子どもが自信の日常生活を振り返りな がら考えられるようにする。
○ 子どもたちの意見を,KJ法を用いて分 類し,よりよく成長するためには3つ の重要な要素があることに気づけるよ うにする。
○ 自分の生活の中で実行不可能な内容に ならないよう助言する。
● 体のためによい生活習慣を理解するこ とができる。
● 自分の生活の改善点を考えることがで きる。
おとなの からだに なるじゅ んび
3(本時)
○ 大人と子どもの違いについて,
話し合う。
○ 体の変化の男女差を考える。
○ 教科書を読み,月経や射精など の言葉の意味を知る。
○ 感じたことや考えたことをワー クシートに書き,話し合う。
○ 子どもたちの意見を,KJ法を用いて分 類し,大人と子どもの違いがわかるよ うにする。
○ 子どもたちが激しく反応し,学習から 気持ちが離れないよう,大切な学習で あるという意識を高めるように配慮す る。
● 大人と子どもの違いを見つけること ができたか
● 自分の体の変化を正しく受け止める ことができたか
心も変化 している
よ
4
○ 教科書の挿絵を見て,クラスや 学校の様子に当てはまるか話し 合う。
○ 教科書の作文の男の子の気持ち を考え,自分だったらどうする か話し合う。
○ 異性を意識するのは正常な心の変化で あることに気づかせる。
○ 心の変化を受け止め,安心できるよう に配慮する。
● 自分のこととして考え,心の変化を受 け止めることができたか
7 本時の指導(3/4)
(1)目標
○「思春期」や「月経」「射精」などの言葉を正しく理解する。 (知識・理解)
○思春期の体の変化を自分のこととして考え,受け止めることができる。 (思考・判断)
(2)展開
時配 学習活動と内容 支援(○)と評価(●) 資料 5
7
1 大人と子どもの違いについて考 え,ワークシートに書く。
2 グループ内で発表し,短冊を作 る。
○ 思いつかない児童には,「見た 目」や「生活の仕方」などのヒ ントを与え,一人ひとりが自分 の考えを書き込めるようにす る。
● 大人と子どもの違いを見つけ ることができたか
○ 各班が短冊に書く内容が重複 しすぎないよう,机間指導をし ながら声をかける。
ワークシート
短冊に切った画 用紙
マジック 大人の体には,どのように変わっていくのだろう
7
5
10
11
3 各班から出された短冊を,種類 別に黒板に貼り,KJ法で分類,
くくりの言葉を考える。
4 体に関係することに絞り,男女 の違いを話し合う。
5 教科書を読み,月経や射精など の言葉の意味を知る。
6 考えたことや感じたことをワー クシートに書き,発表する。
○ くくりの言葉も児童から出せ るよう,問いかける。
○ 大人になると,子どものころに 比べて男女の身体的な違いが 多くなることに気付かせる。
○ 初経や精通を含め,用語の違い がはっきりわかるように板書 する。
○ デリケートな内容になるため,
子どもの反応に注意し,大切な 学習であるという意識をもて るよう声をかける。
● 用語の意味を正しく理解する ことができたか
○ ワークシートに思ったことを 書けるスペースを作り,個別の 配慮ができるようにする。
● 体の変化を自分のこととして 受け止め,考えることができた か。