埼玉工業大学中間試験解答例(流体力学及び演習Ⅰ)
1.問題文中25600kgfは25600Nの間違いです。訂正します。
(a) まず重量Wから質量mを計算する。W = mgより,m = W/g = 2610 kg(有効桁数3桁を考慮)
体積をVとすれば密度の定義より, = m/V = 870 kg/m3となる(ここでも4桁目を四捨五入して有効3 桁とした)。[10点]
(b) 比重は密度の水の密度に対する比/wだから0.870。[7点]
(c) 動粘度と粘度の関係から, = / = 3.28×10 –5 m2/sとなる。[8点]
2.
(a) 全圧力Fpは図心Gにおける圧力と板の面積の積に等しいから,
Fp = gyG・ab. [6点]
また,圧力中心Cの深さは,表1の公式を用いれば yC = yG + b2/(12yG) [6点]
である.
(b) 力のモーメントの関係から
F・b = Fp・[yC – (yG – b/2)], F = Fp [1/2 + b/(12yG)] [6点](Fpを求めたら3点)
与えられた数値を代入すれば,
F = 162×103 N = 162 kN [7点]
3.
(a) Az = al [6点]
(b) 左右の液面の高度差はz + lsinだから,求める圧力はp2 + g(z + lsin)となる。[7点]
(c) (b)で求めた圧力がp1に等しいから,p1 = p2 + g(z + lsin), ゆえに,
p1 – p2 = g(z + lsin) = gl (a/A + sin) [7点]
となる。傾斜マノメーターにおいては圧力差p1 – p2が微小でも,lは大きな誤差を伴わずに測定できる。
4.単位質量の流体に対して,鉛直下向きにg,運動と逆向きにaの見かけの力が作用 している。したがって,図のように見かけの重力gˊは角 = tan–1 (a /g)だけ傾斜する。[15 点](説明のための図がないものは不可とした)
5.氷山全体の体積をV,水上に現れた部分の体積をVˊ,水の密度を,氷の密度をˊ とすると,排除体積はV – Vˊとなる。氷の重量Wと浮力Bは
W = ˊ Vg, B = (V – Vˊ) g [途中点5点]
で,両者が釣り合っているから,
ˊ Vg = (V – Vˊ) g [途中点5点]
これより
( – ˊ)V = Vˊ,すなわち,Vˊ /V = ( – ˊ)/ = 0.083 → 8.3% [+5点]
注意 なぜVˊ /Vがこうなるのか,理由の説明がないものは不可とした。