埼玉工業大学期末試験問題用紙(流体力学Ⅰ)
解答上の注意 解答にあたっては,思考の過程が明確にたどれるように配慮すること。結果だけの答 案は採点しない。具体的な数値を用いた計算式には必ず単位を入れること(外に記さない)。単位が不 明確だったり,ない場合は減点の対象になる。
1. 海水は非圧縮性で,比重を1.035,重力加速度gを9.806m/s2としたとき,最深部の深さが10374mとい われている日本海溝の圧力をゲージ圧で求めなさい(有効桁数に注意すること)。
2.図1の逆U字管形示差マノメータにおいて,以下の問いに答えな さい.ただし,左の球からA点までは密度ρ1,A点からB点の下hの 位置まではρ´,残りの部分には密度ρ2の流体が入っていて,ρ´ < ρ1, ρ2
とする.
(1) A点の圧力pAを,p1, h1, ρ1,重力加速度gを用いて表しなさい.
(2) B点の圧力pBを,p2, h, h2, ρ2, ρ´, gを用いて表しなさい.
(3) 差圧Δp = p1 – p2をh, h1, h2, ρ1, ρ2, ρ´, gを用いて表しなさい.
(4) 特に,h1 = h2, ρ1 = ρ2 = ρの場合,計測した液柱差hの,圧力ヘッ ドh´ = Δp/(ρg)に対する比h/h´を求めなさい.
3. 図2のような装置はヴェンチュリ管と呼ばれ,流量の測定に用 いられている。以下の設問に答えることによって,この測定原理につ いて考えよう。基準水平面上の①,②における流速を v1,v2, 圧力をp1,p2,内径をd1,d2とし,流体は非圧縮性で密度ρは一 定,流れは定常であると仮定する。図では,圧力をゲージ圧で 測っていて,基準水平面から測ったマノメーター水位がp1/ρgな どで表されている(gは重力加速度)。
(1) 断面①と②の間で連続の式をたてて,v2をv1,d1,d2のみ を用いて表しなさい。
(2) ①と②における液柱差は図のようにHである。このとき,
圧力差p1 – p2をρ,g,Hのみを用いて表しなさい。
(3) 断面①と②の間でベルヌーイの定理を適用して,圧力差p1 – p2をρ,v1,v2のみを用いて表しなさい。
(4) (2)と(3)の結果から,圧力差p1 – p2を消去してv1を求める式を求めなさい。
4. 密度ρ,体積Vの物体を密度ρ´ (> ρ) の液体に浮かべたとき,液面上に出る部分の体積を求めなさい。
2010年9月8日(水) 時間50分 科目 担当者 学科名 年次
流体力学 I
小林 晋 機械工学科 2注意 筆記用具と電卓以外の持ち込みはいっさい許可しない。不審な挙動はしないこと。もちろん,近所の答 案を参照することは不可。
図2 図1