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学 会
第2 3 回 北 陸 臨床 病理 集 談 会 総 会
日 時: 平 成1 0年6月1 4 日 (日) 午 後1 時3 0分 会 場: 富 山 医科 薬 科 大 学 附属 病 院
( 富 山 市 杉 谷2 6 3 0)
当 番 幹 事: 富 山 医 科 薬 科大 学 襟 川 信 男 A 会 場
生 理 検 査
座 長 松 井 忍 ( 金 沢 医 科大 学) A l ∴頚動 脈エ コ ー 図の有 用 性
○石田 徹, 碓 井 俊 子, 深 井 証 書 榎 泰 子, 砂田智 子, 加 藤 陽 子 岩 城 護, 斎 藤 勝 彦(富 山市 民 病 院 中 央 研 究 検 査 部) 頚 動 脈エ コ ー 図は動 脈 硬 化病 変の非 侵 襲自勺検 査 法と し て利 桐 さ れ ている が, 今 回 我々は頸動 脈 狭 窄, 閉塞の診 断の有 相 性せ 検討し た.
【対 象 およ び方 法】 対 象は 1 9 9 6年1 0月一\1 9 9 8 年3月に頸 動 択
エ コ ー 図 を実 施し た 1 0 2例 ( 男 性6 2, 女 性4 0例, 平 均6 9 歳)・ 仰 向 位に て側 頸 部 を 伸 展. 総 頸・ 内 頗■ 外 頚 動 脈の内径, 狭 窄 寧, 閉 塞の有 無を検 索し, M R I と比 較し た. ま た, 内 申 膜複 合
体厚と 血清 脂 質 値との相 関 も 検 討し た.
【成 墳】血 管 内径は左 右 共, 総 窺> 内 頸> 外頸の順に細 くなり,
右 側は左 側より も 太い傾 向にあっ た. 閉 塞は 1 0 2例 中2 例, 狭 窄は 4 3例に見ら れ, 頚 動 脈エ コ ー 図と M R Iの相 関は比 較 的 良 好で, ‑一一一一致 率は 6 8 % であ り 内 申 膜 複 合体と月旨買 値にも 相 関が
見ら れ た.
【考察とまと め】頚 動 脈エ コ ー 凶 は狭 窄・ 閉塞の評 価 法と し て,
非 侵 襲 的で即 時 的に行 える簡 便な方法であ り, M R I な ど と相互 併 用を 行 えば より 有 用と考 えら れ た.
A 2 . 冠動 脈 径 計測に おける用 手的キャリバー 法と自動 辺 緑 検 出 法との比較
○宮 嶋 良康, 中 本 琴 美, 仲 村 恵 子 成 瀬郁 子 ( 国 立金 沢 病 院 臨 床 検 査 科) 白石浩一叫, 中 村 由紀 夫 ( 同 循 環 器 科)
【目 的】冠 動 脈 造 影 所 見を定 量 的に判 定 する方 法と し て, 自 動 辺縁 検 出 法は最 も 誤 差の少ない方 法と し て受 けいれ ら れ てい る. し か し, 日常で は用 手 的Calipe r法 も広 く 用い ら れ ている・ 今 臥 自 動 辺 縁検出法を ゴ ー ルデン スタンダー ド と し て用 手 的
Calipe r法の精 度について検討し た・
【方法】P T C A (2 8例) の冠 動 脈 造影フ イ ル ムか ら, 血管 径 計 測 部 位を選び, 自 動 辺 緑 検 出 法と Calipe r法に より, 血 管 径を 計 測し比 較 した. また, 両 方 法に おいて観 察 者 内 変 動お よ び観 察 者 間 変 動 を 求め た. 各々, 両 者の 一 致 性 を 評 価 する た め B la nd a nd A ltm a n の方 法に より 両 者の計 測 値の差の平 均 値± 2 S D を求め た.
【結 果】 自 動 辺縁検 出 法と Calipe r 法の間に は, Y =0・0 0 1 + 1.0 4 1 Ⅹ, rニ0.9 2 6, P<0 肌 の相 関を認め た. ま た, 計 測 値の差の
平 均 値± 2 S D は ‑ 0.0 9 6 士 0.7 8 2m m であ り, 両 方法に よ る計 測
値の差と計 測 値の平 均 値の間に Y=0.1 9 2 ‑ 0.1 2 1 Ⅹ, r=0.2 9 6の相 関 を 認め た. 血管 径が, 1.6 0m m 未 満の血管で は, 自 動 辺縁検 出 法より もCalipe r法のほうが過 小 評 価 をし, 1・6 0m m 以 上の血 管で は, 過 大 評 価 する傾 向が み ら れ た.
【結論】自 動辺緑 検 出法と用 事 的Calipe r法の 一 致 性は, 臨床的 に許さ れ る範 囲であ り, 用 事 的C al ipe r法は, 日常 臨床に おい て冠 動 脈 造 影 所 見を簡便に定量 的に判 定 することのできる方法 である と思わ れ る.
A 3 . ル ー チン検 査で発 見さ れ た 三心 房 心の 一例 「経 胸 壁, 軽 食道 心エ コ ー 図 所 見」
○三島一 紀, 世 戸 弘美, 大 森 政幸 山 崎桂 子, 長 谷 川祐 美子 ( 金 沢 医 科 大 学 病 院 中 央 臨 床 検査部)
松 井 忍 ( 同 循 環 器内 相 症例は 6 7歳, 男 性. 平 成9年1 2月2 5 日 か ら 血痕を認め, 喀 癌 細胞 診に て扁 平上皮 細 胞 癌 を 指 摘, 嘆 声 も 認め る ように な‡J
当 院 呼 吸 器 内 科入院となっ た. 胸 部Ⅹ線 写 真で は C T R 5 7 % と 心 拡 大, 左上乗に斑 状の異常 陰 影を認め た. 心 電 凶は, 軽 酎) 左 房 負フ軌 左 室 肥 大 を認め た. 経 胸 壁 心エ コ ー図で は, 左房内 に, 左 房 を二分 する 可動 性の索 状 構 造 物を認め た・ 軽 食 道心エ
コ ー 図で は, よ り明 瞭な異 常 隔 壁 を 認め, 隔 壁の心 房 中 隔側に 径2 2m m の交 通口を 認め た. 収 縮 期, 拡 張 期を通し て交通口を 通 過 する血 流 を 認め, 同 部 位の流 速は 6 0c m/sであっ た. 心房 中 隔 欠損 症 など他の心 奇 形の合 併は認め な かっ た. 程 胸壁 心エ
コ ー
, 軽 食 道心エ コ ー 固所 見より, 三心 房 心Lu c a s‑Schmi dt分 類の仏 と診 断し た. 今 回, 無 症 状で経 過し た 三心 房 心を, 梶 胸 壁 心エ コ ー法に よ るル ー チン検 査で検 出し, また診 断上, 軽 食 道 心エ コ ー法が有 用であっ たので報 告し た.
A 4 . 動 脈血酸 素 分 圧 (PaO2) 高値 検 体の測 定上の間 遠点
○東 由 佳, 中 村 ま り 子, 山 本博之 中 杜LE 人, 贋 瀾源∴郎 ( 金 沢 医 科 大 学 病 院 中 央 臨 床 検 査酢
福 永 寿 昭 ( 同 臨 床痛 風
【目的】動 脈血酸 素 分 圧 (PaO2) 高 値 検 体につい て, その 郎 方 法お よ び経 時 的 変 化に よ る影響を検 討し た.
【方 法】 ヘ パリ ンN a加 静 脈血 を, 標 準ガス ( C Oご 5・54 域1,()=
4 0.1 %) で 2 0 〜 2 5分トノ メト リ ー し, ガ ラスシ リンジ, 血液 ガス測 定 用シ リンジ, ディ スポ ー ザ ブルシ リンジ に 2m げ つ分 注し た. そ れ を室 温, 冷 蔵, 氷 水 保 存で, トノ メト リ ー直後・ 3 0分, 6 0分, 及び 1 2 0分 後まで測 定し検 討し た.
【結 果 及び考 察】保 存 状 態に よ る影 響につ いてpH, P C O2は車 湿, 冷 蔵 及び氷 水の いずれの保 存に於いても, 1 時 間 複まで は 問 題のない範 囲の変 動だった. P O2で は 3 0 分 後の変 動が氷水保 存に比べ室 温 及び冷 蔵 保 存で大 き く 見ら れ た・ こ の こと よ り p o 摘 債の検 体に於いて は, 採血後数 分 間で代 謝の影 響 を受け,
大 きく 変 化 すること が わ かっ た. また, P O2の実 測 値の変化は 僅か でも, A 煽D O2で は大 きく 計 算さ れ るので注 意 を 要 する・
病 理 検 査
座 長 斉 藤勝 彦 ( 富 山市 民 病 院)
A 5 . 高度リン パ節 転 移 を伴 う乳 癌の免 疫 組織 化 学 的特徴 その1
‑b d 2 とp53 との国連について‑
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○石山 進, 渡 辺 麒七 郎, 川畑 圭 子 尾 崎 聡, 安 藤さ おり, 富田小 夜 子 ( 国立 金 沢病 院 臨床 検 査 科) 乳癌に おいて, 予 後 を最 も左 右 する因子と し て, リン パ節 転 移の多寡が知ら れ ている. し か し, 高 度リン パ節 転 移例でも生 存期 間に差が み ら れ る・ そ こ で, 乳 癌 手 術 時に高 度に リン パ節 転移が み ら れ た症 例を用いて, bcl‑2 とp5 3 の発 現と予 後につ い て検討し た.
【対象と方 法】所 属リン パ節 転 移1 0 ケ以上の原 発 性 乳 癌 手 術 例 52症例. bcト2 とp5 3を 用いて免 疫 染色 を 実 施. 判 定は総 合スコ
ア0 〜 9 で表 示し た.
【結果とまと め】 ①p5 3陰 性 例に bcト2 陽性 例が多か っ た が, 両 者に有 意差はなか っ た. ②bcト2 の5 年生存 率で は, 陽 性 例が 約6 0 % に対し て, 陰性 例は約3 0 % だ った. す なわち, bcl‑2 の
発現低下 は予 後不 良を示唆し た. 判 定 基準はスコア 2 程 度が安 当. ③p53 の 5年 生存率に おいて, 陰 性 例は約5 0 % に対し て,
陽性例は約10 % に 下 がっ た. すな わち, p5 3 の過 剰発 現は予 後 不良を 示 唆し た. 判 定 基 準はス コア 2 程 度が安 当.
A 6 . 高度リン パ節 転 移 を伴 う乳 痛の免 疫組 織 化学 的 特徴 その2
‑bcIq2 と Esh・Oge nRe c ep to r 但R) の関 連について ‑
○安 藤さ おり, 渡 辺 麒七郎, 川 畑 圭 子 尾 崎 聡, 石 山 進, 富田小 夜 子 ( 国立 金 沢病 院 臨床 検 査 科) 高 度リン パ節 転 移 を 伴 う 乳 癌の予 後は 一 般に不 良である が,
その中でも 症例に よっ て 生存 期 間に差が み ら れ る. そこで, 今 回これ らの症 例 を 用いて bcl‑2 と E R の予 後 因子と し ての評 価を
検討し た.
【対象と方 法】所 属リン パ節に病理組織 学 的に 1 0 ケ以 上の転 移 が認め ら れ た 5 2例の パラフ ィ ン切 片で bcl‑2, E R の2抗 体に よ る免疫 染 色 を実 施. 判 定は捻 合ス コア 0 〜 9 で表 示.
【結果と考 察】 ①総 合スコ ア上, bcト2 と E R で は陽 性 率に 正の
相関が み ら れ た(p<0.0 1). すな わち, bcl‑2陽性のもの に E R 陽 性 例が多か っ た. ②bcト2 は陰 性 例で生 存 率の低下 が み ら れ,
予 後不 良 因子と考 えら れ た. ③E R 陽 性 例は陰 性 例に比べ予 後 良好であ り, その判 定 基準は総 合スコ ア1 程 度が安 当と考 えら れ た. ④リン パ節 転 移 率7 0 % 以 上 を対 象 (2 6 例) とする と, E R陰性 例の5 年生存 率が仝 症 例のそ れ に比べて半 減し た. ⑤
bcl‑2及び E R は予 後 因 子と し て評 価さ れ た. とくに, E R は予 後 をより 反 映 する と考 えら れ た.
A 7 . 初期 診療に おける臨床 検査と漢方 診 断との相関
○谷 島清 郎, 郁 紅 ( 金 沢 大 学 医 学 部保 健 学 科) 書 国 桂 子 ( 浅ノ川総 合病 院 中央 検 査 部) 日本臨 床 病理学 会の提 案に よ る 日常 初 期 診 療に必 要 な 基本 的 検査を 用いた診 断と東 洋 医 学に おける漢 方 診 断との相 関を見る た め実 際の症 例について検討し た.
対 象症 例は, 2 0歳, 女, 感 冒 (K ∴H.), 2 8歳, 女, 出 産後 肥 満 (T.S.), 5 1歳, 男, 脂 肪 肝 及び心 肥 大 乱 S,), 4 4 歳, 女,
慢性気 管 支 炎 (N .U.), 8 2歳, 女, 高血圧 症 (F.T.) な どの計 7 人. 基 本 的検 査の実 施は 1 9 9 7 年4月か ら 1 9 9 8年3月 まで に なさ れ たものである. 漢 方 診 断は, 北 京 中 国 中 医研 究 院 出 身 漢 方医の協 力 を 得て検 査と相 前 後し て実 施さ れ, 望 診, 聞 診, 問 診, 切診の いわゆ る 四診に よった.
基 本 的 検 査につい ては, 各検 査 値の多 変 量 解 析に より 正常 者
のもの と比 較して病 態 を 判 断し, 漢 方 診断との整 合 性を検 許し た が, 症例K.H., N.U., F.T. な ど良 く 符 合 する場 合 も ある が,
漢 方 診 断に おける体全 体の バラン スを 反 映 する情 報を得るまで に は至ら な かった.
細 菌 検 査
座 長 山 岸高 由 ( 金 沢 大 学)
A 8 . アンプ リコア ・ マイコバク テ リ ウムで陰性となった チ ー ル
ネルゼン染 色 陽性検 体につ いて
0 中本 有 美, 瀬 戸康 子, 金 谷 和 美 新 見 登 志子, 山崎 美 智 子 ( 金沢 医 科 大 学 病 院 中 央 臨床 検 査 部) 結 核 患 者の喀 疲 検 査で, テ ー ルネルゼン染 色ガフキー 7号,
アンプリコ ア ・ マイコ バク テ リ ウム ( 核 酸 増 幅 法に よ る抗 酸 菌 検 出キット, ロ シュ社) 陰性, 抗 酸 菌 培 養 結 核 菌 陽性となっ た 1 症 例 を 経 厳し, その原 因について検 討し た. インタ ー ナルコ ントロ ー ル の測 定結 果, 希釈 検 体でのアンプ リコア ・ マイコ バ ク テロ ウムでの結 果 陽 性より, こ の検 体 中に, 何ら か の P C R 阻 害 因 子があること が示 唆さ れ た. こ の症 例の場 合, 12種 類の
薬 剤を服 用し て おり, かなり 高 濃 度の薬 剤が喀 痍 中に含まれ て
い た可 能 性があり, 患 者が服 用し ていた薬 剤が P C R を 阻 害し ていたので は ないか と考 えた. 実 験に より, 薬 剤 溶 液が P C R に影 響を及ぼすこと は確 認できた が, 薬 剤 溶 液 中のどの成 分に よ るものか は, 今後, 更に検 討し ていく 必 要がある. また, ア ンプ リコ ア ・ マイコ バク テ リ ウムでの偽 陰 性 反 応 を 見逃さ ない た め に は, インタ ー ナルコ ントロ ー ル の測 定が必 要であること が再 確 認さ れ た.
A 9. 嫌気 性薗M I C測 定 用培 地の比較 検討
○多賀 由 紀 子, 小 野裕 子, 坂 本 純 子 吉田郁 子, 大 門 良 男, 小 沢 哲 夫 楼川信 男 ( 富 山 医 科 薬 科 大 学 附 属病 院検 査 部)
舟田 久 ( 同 感 染予防 医 学)
【目 的】当 検 査 室で は, 嫌 気 性 菌 感 受 性プレ ー トを 変 更し た. し か し, コ ントロ ー ルに発 育せず 判 定 不 能と な る菌が存 在し た た め, 感 受 惟 用 培 地に よ り, 蘭の発 育 程 度や最 小 発 育 阻止 濃 度 (M I C 値) に遠いがあるのか 比較し たので報 告 する.
【方 法】 プ レ ー ト は ド ラ イ ブレ ー ト "栄 研,, D P 1 3 を使 用し た. 1 9 9 6 年6 、 9 月 までの臨 床 分 離 嫌 気 性 菌を用い , 従 来 培 地 A B C M ブ イヨ ン培 地に対し, ス ト レ プ ト ・ ヘモサ プ リメ ント加 A 月C M ブ イヨ ン培 地 (4 0菌 株), ベク トンデイツキン ソ ン社 製 嫌 気 性 菌M I C/I D 培 地 (58菌株) をそ れ ぞ れ比 較し た. 接 種 方 法は N C C L S に準じ最 終 接 種 菌壷が約1 05c F U/ ウエ ルになる よ うに し た.
【結 果】従 来 培 地A B C M ブ イヨ ン培 地で は判 定, 操 作は安 定し て い た が, コ ントロ ー ル発 育 陰性に より 判 定 不 能と なっ た薗が 9 8菌 株 中1 4株を認め た. ストレプ ト ・ ヘモサ プ リメ ント加 A B C M ブ イヨ ン培 地で は判 定が難しく, 操 作が繁 雑である. 総 合 的に はベク トンデイツキン ソ ン社 製 味 気性 菌M I C/I D 培 地が 判 定, 操 作, 発 育に おいて 一 番 安 定して いると 考 え, 私た ち は 使い易い と判 断し た.