図 1 ビード貫通亀裂
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(2) 土木学会第71回年次学術講演会(平成28年9月). Ⅰ‑386. していることが分かる.. 率的な点検,最適な補修時期の選定などに役立つも. 図 4 の亀裂長さは今回測定と前回測定の平均長さ, 進展速度は年間当たりの進展量としている.また,. のと考えている. 6.謝辞. 先端削孔後のデータは除外している.亀裂長さと進. 本調査にあたり,坂野昌弘教授(関西大学)に多く. 展速度の相関は弱い(0.21)結果であるが,継続的に. の助言をいただいた.ここに記して感謝の意を表す. 追跡調査することでビード貫通亀裂の進展特性に影. る.. 響する因子が得られる可能性があると考えている.. 表 1 脚長,のど厚の平均値. 4.溶接脚長調査 単位:mm. 縦溶接のデッキ側,U リブ側の脚長は,溶接部に印 象材を貼付け,室内にてスライスし測定した.測定. (参考)設計 健全部 (a) 亀裂部 (b) 差 (b-a). 箇所は,亀裂部では亀裂先端から 100mm 程度離した 箇所,健全部では溶接サイズ別に概ね 150m ごとに 2. Deck. 脚長 U-rib. 差. (AB). (BD). (AB-BD). 6.0 8.7 9.8 +1.1. 6.0 7.9 6.9 -1.0. のど厚 (CE). 2.7 4.0 3.7 b/a= 0.9. 0.8 2.9. 箇所づつ測定した.なお,印象材は 1 箇所あたり 4 断面にスライスし脚長を測定した. 脚長とのど厚の平均値を表 1 に,溶接形状を図 5 に,U リブ側-デッキ側の脚長分布を図 6 に,溶け込 みを 0mm とした場合ののど厚ヒストグラムを図 7 に 示す.なお,誌面の都合上,設計脚長 6mm のデータ のみを記載するが, 脚長 5mm も同様の傾向であった. 図 5 溶接形状. 表 1 のデッキ側と U リブ側の脚長の平均値は,健 全部では 8.7mm と 7.9mm で等脚長に近いが,亀裂部. 脚長(Deck) [mm] 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14. では 9.8mm と 6.9mm でデッキ側が長く U リブ側が短 い不等脚長となっている.のど厚の平均値は,健全 部が 4.0mm,亀裂部が 3.7mm と約 1 割薄い.また,図 脚長(U-rib) [mm]. 6 では亀裂部が不等脚長となっている状況が明瞭で ある. これらより,亀裂部ではデッキプレートと U リブ 溶接時に溶接棒先端が U リブから数 mm 遠い状態で溶 接され,その結果,U リブ側脚長が短く,のど厚は薄 くなり,ビード貫通亀裂が発生しやすい一因となっ たと推察される.. 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14. N=80. 健全部. 5.まとめ. 亀裂部. 図 6 脚長分布. 本調査結果を以下に列記する. (1) 亀裂先端を削孔することにより進展が停留して 20. いる.. 健全部. 亀裂部. 15. (2) 亀裂長さと進展量の相関は弱いものの,調査を. 10. 継続し,データの補強を図る.. 5. (3) 溶接脚長は,健全部が等脚に近く,亀裂部では. 0. デッキ側が長く U リブ側が短い不等脚長である.. 3.25 3.50 3.75 4.00 4.25 4.50 5.00. (4) のど厚は,(3)の理由から健全部に対し亀裂部で. のど厚 [mm]. は約 1 割薄い.そのため,ビード貫通亀裂が発生. 図 7 のど厚ヒストグラム. しやすい一因となったと推察される. ビード貫通亀裂の進展性,形状的特徴等について, 一定の傾向を得ることができた.今後,データの充. 参考文献 1) 土木学会 鋼構造委員会:鋼床版の疲労(2010 年. 実を図るとともに,他橋へ展開することにより,効. ‑772‑. 改訂版),2010.12.
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