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U リブをデッキに両面溶接した鋼床版の疲労挙動 関西大学

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Academic year: 2022

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(1)土木学会第67回年次学術講演会(平成24年9月). Ⅰ‑282. U リブをデッキに両面溶接した鋼床版の疲労挙動 関西大学. 学生員. ○西田 尚人 阪神高速道路 片山ストラテック. 学生員. 楠元 崇志. 正会員. 坂野 昌弘. 正会員. 田畑 晶子. 正会員. 杉山 裕樹. 奥村 学. 正会員. 夏秋 義広. 正会員. 1.はじめに 鋼床版構造では,近年,疲労き裂を伴う損傷が多数報告されている.特に,U リブ鋼床版では,U リブ外側 からのみすみ肉溶接されているため,内側の溶接未溶着先端(以後,ルートと称する)を起点とし,デッキ プレートの板厚方向に進展するき裂と,溶接ビードを切断する方向に進展するき裂とが生じている. 1). .この. 2). ような疲労損傷の対策として,多くの検討がなされている . 本研究では U リブをデッキプレートに両面溶接した鋼床版の疲労耐久性を実験的に検証することを目的と し,片面溶接試験体と両面溶接試験体の疲労挙動を比較することで,両面溶接による U リブ鋼床版の疲労耐 久性向上効果を検証する. 2.疲労試験 2.1.試験方法 図-1 に試験体の寸法と形状を示す.試験体は U リブ 3 本を有する鋼床版の横リブ交差部とし,U リブとデ ッキプレートの溶接方法は左右で異なるように設定した.試験体は溶け込み量とルートギャップが異なる試 験体を 3 タイプ 4 体作成した.載荷はダブルタイヤを模したゴム板(40mm×200mm×200mm)2 枚 1 組を用い, 荷重範囲はダブルタイヤ 1 組(軸重)で⊿P=200kN~300kN で行った. 表-1. 試験体詳細および載荷条件. 試験体 Uリブ No. 載荷条件 溶接タイプ U1 片面 No.1 Uリブウェブ挟み込み載荷 U3 両面 U1 片面 No.2 Uリブウェブ挟み込み載荷 U3 両面 U1 片面 No.3-1 Uリブ内載荷 U3 両面 U1 片面 No.3-2 Uリブウェブ直上載荷 U3 両面. デッキ厚 16mm 12mm 12mm 12mm 16mm 12mm 16mm 12mm. 溶込み 4.5mm 1.5mm 4.5mm 4.5mm 4.5mm 1.5mm 4.5mm 1.5mm. ギャップ 0mm 0mm 0mm 0mm 1mm 1mm 1mm 1mm. 2.2.疲労試験結果 (1) 疲労試験中のひずみ変化 図-1 に示す疲労試験中のひずみ変化から,デッキ厚 16 ㎜の片面溶接部,デッキ厚 12 ㎜の両面溶接部とも に,軸重 200kN,20 万回程度の繰返し載荷でデッキ下面からき裂が発生し,その後進展したと推定されるが, 軸重 200kN で 80 万回,260kN で 140 万回および 300kN で 80 万回の繰返し載荷を受けてもデッキ上面へのき 裂の貫通は認められなかった.. キーワード 連絡先. U リブ,鋼床版,両面溶接,疲労試験 〒564-8680. 大阪府吹田市山手町 3 丁目 3 番 35 号. ‑563‑. TEL06-6368-1121.

(2) 土木学会第67回年次学術講演会(平成24年9月). Ⅰ‑282. (2) き裂の発生・進展挙動. 片面溶接. 両面溶接. 写真-1 に示すコア抜き断面. 1920 Deck Plate. により,デッキ厚 16 ㎜の片面溶. 160. 320. 接部では,外面すみ肉のルート 部からき裂が発生してデッキに. 320. 320. Urib. ③. ①. ②. 320. Urib. 50 110. ⑥. ④. 進展していたこと,一方,デッ. 320. 160. Urib. 110 50. ⑧. ⑤. ⑦. キ厚 12 ㎜の両面溶接部では,内 U1. 面すみ肉の止端およびビード表. U2. U3 デッキ上面:ゲージ長5mm デッキ下面:ゲージ長1mm. 面からき裂が発生してデッキに 進展していたことが分かる. (3) 疲労寿命. (1)断面図. 軸重 260kN 換算の疲労寿命で. 2500. 比較すると,デッキ厚 16 ㎜の片 面溶接部,デッキ厚 12 ㎜の両面 溶接部ともに,き裂発生寿命は. 1500. 数万~10 万回程度で,デッキ貫. 1000. なかった.. ε(μ). 通寿命は 300 万回以上となり, 両者の違いはほとんど認められ. ⑥. 2000. ⑧ ④. ③. 0 0.0. 0.5. 体の疲労試験について報告した. 残り 3 体の試験体についても疲. 1.0. 1.5. 2.0. 2.5. 3.0. ⑦. ①. ④ ⑤. 3.5 N(Mcycles) ⑤. -1000. 4 体の試験体の内,No.1 試験. ② ③. ②. 500. -500. 3.まとめ. ①. ⑥ ⑦. ⑧ -1500 -2000. ⊿P=200kN (80万回). 労試験を行う予定である.. ⊿P=260kN (140万回). ⊿P=300kN (80万回). (2)ひずみ変化(No.1 試験体) 図-1. ひずみ変化(No.1 試験体). 参考文献 1) 阪神高速道路における鋼橋の疲労対策,阪神高速道路管理技術センター,2012年3月 2) 高田佳彦,坂野昌弘:交通規制を必要としない概設鋼床版の疲労損傷対策に関する検討,土木学会論文 集,A1分冊,Vol.67, No.1, pp.13-26,2011.1. (1)U1(片面溶接). (2)U3(両面溶接) 写真-1. コア抜き断面. ‑564‑.

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参照

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