ポーラスコンクリートのフレッシュ時の品質管理方法
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(2) V-228. 15. 3.実験結果および考察 3.1単位水量の増減がモルタル付着量に及ぼす影響 す。いずれの空隙率においても、単位水量の増減量とモ ルタル付着量は相関性が高く、増減量 0% に対し、単位 水量が増減するに伴いモルタル付着量も増減した。この ことから、モルタル付着試験によりポーラスコンクリー. モルタル付着量(g). 単位水量の増減とモルタル付着量の関係を図− 2 に示. 21% 25%. 12 9 6 3. トのフレッシュ性状の変動を定量的に評価でき、品質管 理方法として適用できることが確認された。. 0 -1.0% -0.5% 0% +0.5% +1.0% 単位水量の増減量. 上下面の各々のモルタル付着量を図− 3 に示す。いず れの空隙率においても、上面については、単位水量が増 ついては単位水量が増減することによりモルタル付着量 が著しく変化した。これは、測定時に振動を与えること で粗骨材周囲に付着したモルタルが下方に流動するため と考えられる。 3.2モルタル付着量と圧縮強度の関係 モルタル付着量と材齢 28 日の圧縮強度の関係を図− 4 に示す。いずれの場合でも、空隙率 21% 方が 25% より圧 縮強度が大きくなり、強度主体の空隙率 21% で 26N/mm2 2. 程度、植生主体の空隙率 25% で 20N/mm 程度であった。 今回の実験の範囲では、空隙率 21% および 25% のいずれ. 図− 2 単位水量の増減量とモルタル付着量の関係 上面(下面)のモルタル付着量(g). 減した場合のモルタル付着量の変化は小さいが、下面に. 12. 21%-上面 21%-下面 25%-上面 25%-下面. 10 8 6 4 2 0. -1.0% -0.5% 0% +0.5% +1.0% 単位水量の増減量. においても、モルタル付着量が 6 〜 7g 程度より小さくな. 図− 3. ると圧縮強度が低下する傾向が認められた。圧縮強度が 低下するのは、単位水量が減少しモルタルが硬くなり、. 各面におけるモルタル付着量. 30 21%. 締固め時に振動を与えてもモルタルが流動せず、粗骨材 えられる。 4.まとめ 以下に本実験で得られた知見を示す。 1)空隙率 21% および 25% のいずれにおいても、モルタ ル付着量は単位水量の増減と相関が高く、モルタル付着 試験はポーラスコンクリートのフレッシュ時の品質管理. 25. 圧縮強度(N/mm 2). 同士の接点に付着するモルタル量が少なくなるためと考. 25% 20 15 10. 材齢28日. 5 2. 方法として適用できることが確認された。. 6. 8. 10. 12. 14. モルタル付着量(g). 2)単位水量の増減によるモルタル付着量の変動は、上面 より下面の方が顕著であった。. 4. 図− 4. モルタル付着量と圧縮強度の関係. 3)本実験の範囲ではモルタル付着量が 6 〜 7g 程度より 小さくなると、圧縮強度が低下する傾向が認められた。 参考文献 1)田中ほか:場所打ち緑化コンクリートの河川護岸への適用、コンクリート工学年次論文集、Vol..22、No.2、 pp.1231 〜 1236、2000 2)柳橋ほか:倉吉才ヶ崎護岸における緑化コンクリートの施工、コンクリート工学、Vol.37、No.2、pp.30 〜 34、 1999.2. -457-. 土木学会第56回年次学術講演会(平成13年10月).
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