と北海道産の反応性骨材(安山岩)の細骨材および砕石粉,
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(2) 土木学会第64回年次学術講演会(平成21年9月). Ⅴ‑104. 表 2 供試体一覧. 北海道産の 反応性骨材 100%. 北海道産の 反応性骨材と 非反応性骨材 50:50. 砕石粉 北海道 × ○ ○ × × × ○ ○ ○ × × ×. 混和材 砕石粉 高炉スラグ 高炉スラグ 長崎産 粉末度4000 粉末度8000 × × × × × × × ○ × ○ × × ○ ○ × × × × × × × × ○ × × × ○ ○ × × ○ ○ × ○ × ○. 混和材なし 北海道産砕石粉のみ. 0.300. 長崎県産砕石粉のみ 北海道産砕石粉+高炉スラグ4000. 0.250. 北海道産砕石粉+高炉スラグ8000 長崎県産砕石粉+高炉スラグ4000. 0.200 膨張率(%). 細骨材. 0.350. 長崎県産砕石粉+高炉スラグ8000. 0.150 0.100 0.050 0.000 0. 貯蔵はモルタルバー法に準じ貯蔵槽は槽内温度 40℃,. 2. 4. -0.050. 6. 8. 10. 12. 14. 材齢(週). 湿度 95%以上となるように保った.供試体は立てて保存. 図 2 モルタルバー膨張量. し計測を1回するごとに上下を逆にした.. (反応性骨材 50%,高炉スラグ粉末度:4000/8000). 測定は脱型後,2,4,8,13 週後にダイヤルゲージ法. る.逆に後者は反応性骨材が比較的少なかったことから,. に準じて行った.. 砕石粉周辺でもアルカリが十分に存在したために. 3. 実験結果. SiO2/Na2O の値が小さな反応生成物が生成され,膨張が. 図 1,2 には個々のモルタル供試体のそれぞれの材齢. 小さくなったものと考えられる.しかし反応生成物の量 自体は増えたため,膨張の抑制効果は小さなものになっ. 時における膨張率を示した. 細骨材の種類によっては砕石粉を加えることによって. たと考えられる.. 膨張が増加した場合と,わずかながら膨張が抑制された. 高炉スラグ微粉末を加えたモルタルバーではいずれの. 場合があったが,これは反応生成物中の SiO2/Na2O の値. 供試体でもモルタルバー法の判定基準の範囲内に膨張を. 2). が大きいほど膨張が大きくなること 等が原因であると. 抑制することができた.. 考えられる.膨張が増加したものは反応性骨材が 100%. なお,長崎県産の砕石粉と粉末度 8000 の高炉スラグ. であり,膨張が抑制されたものは反応性骨材が 50%であ. 微粉末を加えた供試体が始め収縮しているのは,高炉ス. った.両者を比較すると,前者は反応性骨材が 100%で. ラグによる自己収縮のためと考えられる.. あったため,細骨材でアルカリが消費されたこともあり,. 4. まとめ. 比表面積が大きい砕石粉周辺ではシリカに対するアルカ. 実験の結果,無害でない砕石粉をモルタルバーに加え. リが相対的に少なくなり,SiO2/Na2O の値が大きい反応. た際は場合によっては更なる膨張を引き起す,砕石粉を. 生成物が生成され,そのため膨張が増加したと考えられ. モルタルバーに加えた場合でも,通常の「無害でない」 骨材を用いたときと同様に,高炉スラグ微粉末を加える. 0.300. 混和材なし. ことによって十分に ASR 膨張が抑制できる,ということ. 北海道産砕石粉のみ 長崎県産砕石粉のみ. 0.250. がわかった.. 北海道産砕石粉+高炉スラグ 長崎県産砕石粉+高炉スラグ. このことより,新しくできる砕石粉の JIS でも高炉ス. 膨張率(%). 0.200. ラグ微粉末を使用すれば「無害でない」ものを排除する 0.150. 必要はないと考えられる.. 0.100. 【参考文献】 0.050. 1). 日本砕石協会:JIS A 50**「コンクリート用砕石粉」解説 原案.. 0.000 0. 2. 4. 6 材齢(週) 8. 10. 12. 14. 2). 図 1 モルタルバー膨張量. 森野奎二,春野淳介:種々のアルカリ反応性物質を使用し たモルタルの膨張とひび割れ,コンクリート工学年次論文. (反応性骨材 100%,高炉スラグ粉末度:4000). 集,Vol.13,No.1,pp.735-740,1991 年.. ‑206‑.
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