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粒形・粒度の優れたコンクリート用細骨材の製造法の開発

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Academic year: 2022

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(1)

粒形・粒度の優れたコンクリート用細骨材の製造法の開発 

 

高松工業高等専門学校専攻科 学生会員 ○谷澤陽介 高松工業高等専門学校    正会員   竹下治之 国土交通省         正会員   市川栄徳  

− 45 − − − G2 1200 15

処理速度(kg/min) 原材料の種類 BBBB

チェーン先端と内壁との隙間(mm) チェーン回転数(rpm)

チェーン径および段数

図−2 実験の表記方法の例 

表−1 使用した原材料および比較用細骨材の物性値

記号 名称  粒径(mm) 密度(g/cm3)  吸水率(%)

G2

細目砕石

5〜13 2.54 1.85

S1

混合砂 

5

以下

2.59 2.03

S2

川砂 

5

以下

2.53 2.31

1. はじめに 

近年,各県で天然細骨材の採取禁止が進んでおり,

これに替わる粒形・粒度の優れた高品質の人工細骨材 を製造する技術が強く求められている。このような背 景のもと,図−1に示すコンクリート廃棄物の骨材再 生処理法として開発した破砕処理機を人工細骨材の製 造に応用し,粒形・粒度の改善効果を実験的に検討し た。本報告では,製造細骨材の粒形・粒度に影響を与 える製造条件のうち,原材料の処理速度およびチェー ン先端と処理機内壁との隙間について検討した結果に ついて述べる。

2. 実験概要 

 本処理機は,チェーンを高速回転させて得られる打 撃エネルギーにより,投入口より投入された原材料を 打撃して破砕および角張り部の除去を行う。本報告に 用いる製造条件の表記方法を図−2に示す。本実験で は表−1に示した原材料

G2

を,処理速度,チェーン 回転数および隙間を種々変化させて破砕処理した

27

種類の製造細骨材に対し,ふるい分け試験,単位容積 質量および実積率試験の

3

つの試験を行い,粒形・粒 度を検討した。同表には比較用細骨材

S1, S2

も示す。

3. 実験結果および考察 

(1)ふるい分け試験

  図−3に隙間

15mm

で破砕処理した場合の製造細骨 材の粒度分布を示す。同図から,処理速度が小さくな るほど製造細骨材の粒度分布は標準粒度範囲に近づく 傾向にあり,処理速度が

45kg/min・隙間 15mm

で回転

数が

1200rpm

で破砕すれば,ほぼ土木学会の示す標準

粒度範囲内に入ることが分かる。しかし全体としては,

5〜2.5mm

の粒径分と,

0.15mm

以下の微粒分が多くな

っており,今後この点を改善する必要がある。 

(2)打撃エネルギーと製造細骨材の粗粒率の関係   図−4に,打撃エネルギーと製造細骨材の粗粒率の 関係を示す。なお,打撃エネルギーは回転数を基に算

100cm

投入口

チェーン モータ

容器周辺部 返し羽根 回転軸周り

返し羽根 ロッド

隙間

排出口

80cm  図−1 破砕処理機概略

0 20 40 60 80 100

0.1 1 10

ふるいの呼び寸法(mm)

通過質量百分率(%) G2-45-BBBB-800-15

G2-45-BBBB-1000-15 G2-45-BBBB-1200-15 G2-60-BBBB-1300-15 G2-60-BBBB-1500-15 G2-60-BBBB-1700-15 G2-90-BBBB-1300-15 G2-90-BBBB-1500-15 G2-90-BBBB-1700-15 標準粒度範囲

図−3 処理速度を変化させた場合の粒度分布

キーワード コンクリート,天然細骨材,人工細骨材,粒形,粒度

連絡先 〒761-8058 香川県高松市勅使町

355 高松工業高等専門学校建設環境工学科 TEL087-869-3926

土木学会第60回年次学術講演会(平成17年9月)

-457- 5-229

(2)

定したものである。同図から,打撃エネルギーを大き くすれば,原材料はより細かく破砕され粗粒率は小さ くなることが分かる。また同図から,処理速度が

45kg/min

と小さい場合,隙間は

15mm

または

30mm

小さい方が細粒化されやすいが,処理速度がこれより 大きくなると,隙間の影響は小さくなっている。

表−2 製造細骨材と比較用天然細骨材の実積率

骨材の種類 使用材料 実積率(%)

 粗目砕石(G1) 

65.4〜72.1

 混合砂(S1) 

63.2

 川砂(S2) 

66.0 2.

3.

4.

64 66 72 74

64 66 72 74 50 00 3.50 00 4.50

5.00 10.00 15.00 20.00 25.00 30.00 35.00 40.00 45.00 打撃エネルギー(kJ)

粗粒率(細骨材)

G2-45-BBBB-15 G2-60-BBBB-15 G2-90-BBBB-15 G2-45-BBBB-30 G2-60-BBBB-30 G2-90-BBBB-30 G2-45-BBBB-45 G2-60-BBBB-45 G2-90-BBBB-45

(3)隙間と製造細骨材の実積率との関係

 図−5に隙間と製造細骨材の実積率の関係を示す。

同図から,隙間が大きくなるにつれて実積率は小さく なる傾向が見られ,隙間は小さい方が,好ましい粒形 の製造細骨材を得られると考えられる。これは,隙間 が大きいと投入された原材料が早く下方に落下するた め,破砕処理が不十分となるためと考えられる。 

図−4 打撃エネルギーと細骨材の粗粒率との関係 

.00 .00 68.00 70.00 .00 .00

0 15 30 45

隙間(mm)

実積率(%)

G2-45-BBBB-1300 G2-60-BBBB-1300 G2-90-BBBB-1500 G2-90-BBBB-1700

( )

( )( ) 推定値

.00

.00 68.00 70.00 .00 .00

0 15 30 45

隙間(mm)

実積率(%)

G2-45-BBBB-1300 G2-60-BBBB-1300 G2-90-BBBB-1500 G2-90-BBBB-1700

( )

( )( ) 推定値

(4)処理速度と製造細骨材の実積率との関係  図−6に処理速度と製造細骨材の実積率の関係を 示す。同図から,処理速度はただ小さくするよりも,

製造条件に応じて適切に大きくする方が破砕処理が効 率よく行われ,骨材の粒形が改善されて実積率が向上 する場合があることが分かる。

(5)天然細骨材との比較

60 60

表−2に,製造細骨材と比較用の天然細骨材の実積 率を示す。同表から,いずれの製造細骨材も陸砂と海 砂との混合砂

S1

よりも実積率が大きいことが分かる。

また,ほとんどの製造細骨材が川砂

S2

の実積率と同 等以上であり,製造条件が適切であれば,本処理機に より天然細骨材と同等以上の丸みを帯びた粒形の優れ た人工細骨材を製造できることが分かる。 

図−5 隙間と細骨材の実積率との関係

64.0 66.0 68.0 70.0 72.0 74.0

30 45 60 75 90 105

処理速度(kg/min)

実積率(%)

G2-BBBB-1300-15 G2-BBBB-1300-30 G2-BBBB-1500-45 G2-BBBB-1700-45

4. まとめ 

 本実験で得られた主な結果は,以下のようである。

1)

打撃エネルギーが製造細骨材の粒形・粒度に及ぼす 影響は大きく,適切な粒度が得られるようにチェー ン回転数を慎重に設定する必要がある。

図−6 処理速度と細骨材の実積率との関係

2)

処理速度を大きくしても,それに見合う打撃エネル ギーを与えれば,製造細骨材は細粒化され粒形も向 上する。

3)

隙間が製造細骨材の粒形・粒度に及ぼす影響は大き く,隙間はある程度小さいほうが製造細骨材は細粒 化され粒形も向上する。

    製造 細骨材

4)

本処理機により,製造条件を適切に設定すれば,実

積率が

70%以上の天然骨材と同等以上の優れた粒

形の細骨材を製造できる。

    比較用 天然細骨材 土木学会第60回年次学術講演会(平成17年9月)

-458- 5-229

参照

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