凍結融解作用を受けるコンクリートの塩化物イオン浸透性
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(2) 土木学会東北支部技術研究発表会(平成24年度). [kg/m3]. :1% :3% :5%. 15. 10. 5. 0 0. :1% :3% :5%. 凍結温度:-20℃. 1.5. 全塩化物イオン濃度. 全塩化物イオン濃度. [kg/m3]. 2 凍結温度:-20℃. 1. 0.5. 1. 2. 3. 4. 5. 最低温度到達時間. 6. 7. 0 0. 2. 3. 4. 5. 6. 7. [ h]. 最低温度到達時間. (a)深さ:0~10mm 図-1. 1. [ h]. (b)深さ:11~20mm. 塩分浸透に及ぼす最低温度到達時間(降温時温度勾配)の影響. [kg/m ]. 温度勾配:-10℃/h. 4. 3. :1% :3% :5%. 3. 全塩化物イオン濃度. 全塩化物イオン濃度. [kg/m3]. 5. 2 1 0 0. -5. -10 凍結温度. 図-2. -15. -20. 2. 1. 0 0. [℃]. 塩分浸透に及ぼす凍結温度の影響. :温度一定 :条件① :条件② :条件③ :条件④. 1. 2 スケーリング量. 図-3. 3. 4. 5. 2. [ kg/m ]. 全塩化物オン濃度とスケーリング量の関係. (深さ:11~20mm). (深さ:11~20mm). においても,最低温度到達時間が 4 時間のものが最も. 結融解条件下における塩化物イオン浸透性は,凍結融. 低い値を示すことが明らかとなった.また図-1(b). 解に伴うスケーリングの影響よりも,凍結融解条件に. より,11~20mm においては,0~10mm の傾向とは異. よる影響が大きいことを示唆するものと考えられる.. なり,最低温度到達時間の増加に伴い(凍結温度勾配 が小さい条件ほど),全塩化物イオン濃度が増加する傾 向を示すことが明らかとなった.. 4.. まとめ 本研究で得られた結果を以下にまとめる.. 図-2 には,11~20mm 位置における全塩化物イオ. (1)凍結融解を受けたコンクリートの全塩化物イオン. ン濃度と凍結温度の関係を示す.図中の破線は,各試. 濃度は,試験溶液濃度の違いによらず,温度一定. 験溶液濃度での温度一定(20℃)条件における全塩化. 環境におけるそれよりも高い値を示す.. 物イオン濃度を示している.これより本研究の範囲内. (2)表面から 11~20mm 位置において,最低温度到. で,凍結温度が高いものほど,全塩化物イオン濃度が. 達時間の増加に伴い,全塩化物イオン濃度が増加. 大きな値を示すことが明らかとなった.これは,凍結. する傾向を示す.. 温度の差によるコンクリート中の未凍結水の量が異な るためと考えられる.. (3)最低温度が高いものほど同一深さにおける全塩化 物イオン濃度が高い値を示す.. 図-3 には,11~20mm 位置における全塩化物オン. (3)凍結融解作用を受けるコンクリートの塩化物イオ. 濃度と凍結融解 60 サイクル終了時のスケーリング量. ン浸透性は,凍結融解に伴うスケーリング劣化の. の関係を示している.図-3 より,両者の間には明確. 影響よりも,凍結融解条件(温度勾配,最低温度). な傾向が認められないことが把握された.これは,凍. による影響が大と考えられる..
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