桑細菌病特に其の病原菌に就いて
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(2) 第 二 巻第 五 號. 九州帝國大學農學部學藝雑誌. 原. 昭 和 二 年十 二 月. 著. 桑 細 菌 病 特 に其 の病 原 菌 に就 い て 瀧. 元. 清. 透. (昭 和 二 年 六 月 三 日 受 領). 1.緒. 言. 桑 細 菌 病 とは 一種 の細 菌 の寄 生 に因 りて起 る病 害 に して葉 ・新 芽 及 幼 整 を侵 し被 害大 な り。 共 の病 徴 に 由 り縮 葉 性 細 菌 病 又 は黒 枯性 細 菌 病 の 別 名 を有 す,病 原 細菌 の 學名 に 關 して は 多 少 の 異 論 あ り。 著 者 は 大 正八 年 朝 鮮 水 原 渤 業 模範 場 に於 て 中 島友 輔 と共 に本 病 の研 究 を行 び た りしが 更 に大 正 十 三 ・四・五年 に 亘 り福岡,佐賀両 縣 下 よ り採集 せ る病 害 標 本 よ り細菌 を分離 し之 れ を E. F. SMITH の分 離 ぜる Bacterium. Mori,. と比較 す る と こ ろあ りた り。本 病 は 其 の 實 験. に し九 州 帝 國 大 學 農 學部 殖 物 病 理 學 教 室 に於 て 申 田教授 指 導 の下 に行 ぴ た る もの な り。 成績. 2.桑. 細 菌 病 に關 す る研 究 歴 史. 本 病 に關 して は佛 ・伊両 國 に於 て 最 初 の研 究 あ り即 ち1890年(明 太 利 Quinto Valpantena,. Verona. 伊. に於 て 最 初 に本 病 を磯 見 し GARB1NI と共 に本 病 の研 究 に從. 事 し其 の病 原 菌 は憲 の軟 化病 を起 す Streptococcus cus. 治 二十 三年)はCUBONI. bombycis. FLUGGE に最 も近 似 せ る Diploco. の 一極 の寄 生 に 因 ゆて起 る もの とな し接 種試験 に 由 りて 桑 葉 及翻 兜 に爽 病 す る こ と を實. 瞼 せ り。次 で P. VOGLINO, 及 L. MaCCHIATI る Streptococcus MACCHIATI. bombycis. の研究 あ り. を研 究 して該 細 菌 を Bacillus. の學 名 を與 へた り。1895年. MACCIIIATI. は CUBONI 等 の 實 験 せ. とな し之 れ に Bacillus. Cubonianus. V. PEGLION は CUBONI の指 導 の下 に本 病 の研 究 を行. ひ 被 害部 よ り黄 色 細 菌 を分離 し接 種 試 験 に成 功 ぜ り。 氏 は嚢}のMACCHIATI. 行 ひ た る研究 に. 從 ひ 自 己 の 分離 せ る細 菌 を Bacillus. と して佛 國 に於. と な し共 の菌 名 を Bacillus. Cubonianus. け る C. BOYER, 及 F. LAMBERT 等 の細 菌 と別 種 とせ り。 C. BOYER, 及 F. LAMBERT は佛 國 に 於 て桑 樹 細 菌 病 葉 よ り細 菌 を分離 し其 の細 菌 を Bacterium. Mori. と命 名 し接 種試験 に成 功 ぜ し. も菌 の 性 質 に 關 して は 記載 す る と ころ な か りき。 1904年(明. 治 三 十 七年)はE. F. SMITH. 北 米 に於 て細 菌 性 病 害 の被 害 桑 樹 より黄 色 細 菌 を.
(3) 分 離 せ し も接 種試験 にて 不 結 果 に終 れ しが 更 に1908年. よ り得 た る標 本 につ き菌 の. Georgia. 分 離 を行 ひ しに此 度 ぴ は 白 色細 菌 を得 之 れ を桑 樹 に 接種 して 共 の 感 染 力 を確 めた り。 此 の分 離 細 菌 は氏 が 嚢 に佛 蘭 西 に滞 留 中得 た る病 原 菌 と同 一 に して しか も C. BOYER 及 氏 が 分 離 した る Bact. Mori. BOYER et LAMBERT Emend. LAMBERT. と同 一・な る こ と を確 め 只共 の菌 の記 載 なか れ し を以 両 て SMITHは. 本 菌 の 性 質 を記 載 し 白 色菌 を最 初 に磯 見 した る両氏 の名 轡 を 奪 重 し 其 の學 名 を Mori. F.. E. F. SMITHI とせ り。街1908年. B. M.. Bacterium. DOIDGE, は南 ア フ リ. カ州 に於 て桑 樹細 菌 病 の被害 枝 よ り細 菌 を分 離 し多数 の接 極試験 を行 ひ共 の性 質 を研 究 して 該 細菌 は Bact.. Mori. と全 然 同 一な る こ と を確 めた り。・34英 國 に於 て は H. WORMALD, は1914‑‑. 1915年 に於 て 桑 樹細 菌 病 の 研 究 を行 ひ 共 の病 原 菌 を Bact. 我 國 に 於 て は 明 治 三 十四 年(1gq1年)初. と同 一 とせb。. め て 堀 正 太郎 は 群 馬 ・山梨両 縣下 に て 桑樹 の細 菌. 病 を親 察 し之 れ を黒枯 病 と命 名 し共 の病 原 菌 を Bacillus 野 村 彦 太 郎 は 明 治 四 十年(1907年)青. Mori. Cubonianus. MACCHTATI とせ り。次 で. 森 縣 下 に於 け る桑 樹 の 病 害 を調 査 し被 害 部 よ り分 離 せ. る黄 色細 菌 を病 原菌 とな し該菌 は Bacillus. Cubonianus. と一 致 せ る もの となせ り。 岩 淵 平 介. も亦野村 氏 の調 査 せ る と ころ と同 一 の成績 を得 て 病 原 菌 を同 一 とせ り。 卜藏 梅 之 亟(大 正 三 年)は 我 國 に 於 け る桑 樹 細 菌 病 に は麥 縮 性 を呈 す る もの と黒 枯 性 を呈 す る もの との 二 種 あ り て 前 者は Bact. Mori,. 後 者 は Bac.. に よ りて 起 る もの となせ り。 著 者 は 中島 友 輔. Cubonianus,. と 共 に大 正 八 年朝 鮮 に於 け る桑 樹 細菌 病 の 調 査実験 をな し其 の 病 原菌 を Bact.. Mori. とな せ. しが梢 後 れ て遠 藤 保 太郎 は 之 と類 似 せ る細 菌性 の病 害 桑 よ り無 毛細 菌 の新 種 を分離 し其 の學 名 を Bacterium. moricola. ENDO et HIGUCHI. とせ り。. 3.材. 料. 著 者 は大 正 十三 年 以 來 毎 年福 岡 市 附 近 及大 正 十 五年 九 月佐 賀 縣 東 松 浦 郡 にて 授 集 せ る標 本 並 に昭 和 二 年 五 月福岡 縣 浮 羽 郡 よ り當 教 室 に到 着 せ る標 本 を何 れ も本 實 験 の 材 料 に供 せ しが 就 中記 載 及比 較 用 の 實 験 に供 せ し細 菌 は大 正 十 四年 五 月福岡 縣 粕 屋 郡 粕 崎 町 にて 採 集 せ る葉 及 枝 梢D被. 害 標本,大 正 十 五年 九 月 佐 賀 縣 東 松 浦郡 呼 子村 にて採集 せ る葉 の 被 害 標 本 並 に. 昭 和 二 年 五 月 福岡 縣浮 羽 郡 よ り當 教 室 に到 着 せ る新 芽 の麥 凋 標本 よ り夫 々分 離 した る もの な り。又 比 較 用 として は大 正 十 二 年北 米 農 務 省 のE.ESMITHよ も の に して 同 氏 の分 離 に なれ るBαct.Moriを. り中 田教授 に途 附 し來 りた る. 供 用せ り。. 4。 病'徴 本 病 は 春 期 及 秋 期 に登 生 し就 中春 期 に於 け る被 害 大 な り。 五 月乃 至 六月 の晩 春 初 夏の 候 に.
(4) 亘 り発病 し夏 期 に は共 の発生 を見 す 。然 れ ど も病 原菌 の純粋 培 養 を人工 接 種 す る時 は盛 夏 の 候 に於 て も良 く感 染 す。 晩 期 の発生 時 期 は 即 ち秋 冷 の 候 に して 共 の磯 生 時 期 は 短 し,本 病 の 被 害 部 は主 とし て軟 弱 な る葉,新 芽 及幼茎 な る も叉屡 々老 成 した る枝 條,幹. を も侵 す こと あ. り。先 づ 葉 に あ りて は周 縁 の 不正 な る小斑点 或 は 多角 形 の病 斑 を生 じ始 め は水 浸 状 を呈 し次 で 褐 色 を帯 ぶ るに至 る。此 際 被 害部 を光 線 に透視 す る時 は病 斑 部 は鶩 甲様 の光 澤 を有 し牛 透 明 を なす 。病 斑 梢 増 大 して 更 に黒 褐 色 叉 は黒 色 に変 じ其 の周囲 は黄変 す る こと あ り。或 は 病 斑 は乾 枯裂 開 し体蔭 状 を なす 。 一・ 葉 に 生 す る病 斑 の数 は頗 る多数 に して 屡 々無 数 に生 じ爲 め に葉 は擦 傷 を蒙 りた るが 如 き被 害状 況 を呈 す る こ とあ り。 中助 及 主 脈 に は暗 色 の 陥 波 した る 病 斑 を生 じ発育 中途 の葉 に磯 生 す る時 は葉 は 種 々の 形 に歪 み鐡 縮 す るに 至 る。蛮 芽 當 時 の新 芽 に あ りて は新芽 の 基部 の 一側 に黒 色 の紡 錘 形 又 は線 撒 の病 斑 を生 じ新 芽 は漸 次麥 凋 す 。斯 る芽 の 基 部枝 叉部 の外 皮 を剥 離 し其 の 内部 を見 るに曙 褐 色 を呈 す 。此 の墾 色 は多 くは繍 伏 を な し外 部 よ りも窺 ふ こと を得 る もの あ り。 叉 枝 條 には 紡錘 形 黒 褐 色の 病 斑 を生 じ共の中 央 部 は漸 次 沈 下 陥 没 しや が て 表 皮 を破 りて 潰 瘍状 をな す 。病 斑 は屡 々線 状 をな して 枝 梢 を侵 し爲 め に発育 中 の 枝 梢 は 一方 に鰺 曲 す るに 至 る。葉 ・ 葉 脈 並 に枝 梢 の 何 れ の 病 斑 よ りも 細 菌性 の 粘 液 を生 じ乾燥 す る時 は 脂 様 の 光 澤 を有 す。. 5.病. 原 菌 の分 離 及 接 種 試 験. 細 菌 の 分 離 に はC‑)被 害 葉 の病 斑 を切 り取 りア ル コ ール 中 に数 抄 間浸 漬 し直 ちに之 を一 千 倍 の昇 素 水 中 に数 十 秒 岡浸 漬 消 毒 した る後 殺菌 水 にて 充 分 に洗滌 し切 片 をブ イ ヨ ン中 に投 じ 殺 菌 した る三 角 刀 にて 破 碑 し菌 を ブイ ヨン 中 に 浮游 せ し め 之 れ よ り寒天 扁 平 培 養 を行 ふ 。 (二)枝 梢 の病 斑 を健 全 な る枝 棺 の 一部 と共 に切 断 し之 を(一・の 場 合 と同様 に溝 毒洗滌 し殺 菌 した る刀 にて 被 害 部 の 表 皮 を削去 し内部 組 識 の変 色部 の 一片 を取 り之 を ブイ ヨン 中 にて破砕 し菌D浮 游 液 を作 る(三)麥 凋せ る新 芽 の基 部 枝 叉 部 の 外 皮 を剥 離 し無 菌 的 に表 皮 下 の変 色部 を露 出 し殺菌 した る刀 に て憂 色部 を削 リ ブイ ヨ ン中 に稀訳 して 菌 の 浮游 液 を作 り何 れ も此 浮 游 液 よ り寒 天 培 養 基 を用 い て扁平 培 養 を行 ひた り。 然 る に三 者 共 に 白 色菌 叉 は 白 色菌 と黄 色 菌 を混 じた る聚 落 を生 じた り。 而 して 何 れ の場 合 に於 て も獲 病 後 開 もな き病斑 よ り白色菌 を 分 離 す る も病 斑 の 古 くな るに從 ひ黄 色菌 を混 じ途 には黄 色の 聚 落Dみ. を爽 生 し白 色菌 を分 離. し得 ざ る に至 る。 接 種試験 は之 を野 外 に於 て 健 全 値物 につ き行 ぴた り。 即 ち分 離 した る 白 色及 黄 亀菌 の 寒 天 斜 面 に四 十時間 培 養 した る もの を葉 片 及 枝 梢 に針 にて接 種又 は塗 抹 せ り。接 種 隆 は布袋 を以.
(5) て 被 覆 し上 面 よ り時 々撒 水 して 布 袋 内 の湯気 を充 分 に保 た し めた り。斯 の如 くす る と きは 接 種 後 二乃 至 三 日に して感 染 の 徴 候 を呈 し漸 次 日 を経 るに從 ひ病 斑 著 明 とな り固有 の病 徴 を呈 して葉 に あ りて は斑点 を生 じ其 の 葉 脈 上 に接 種 した る もの は陥 湊 した る病 斑 を生 す る と共 に 縮歪 曲 し,茎 に は紡 錘 形 の病 斑 を形成 せ り。然 るに黄 色菌 を接 種 した る もの は何 れ の場 合 麥 に斡 て も感 染 ぜざ りき。 桑 以 外 の 桑 料植 物 に野 す る感 染 力 を確 め ん が 爲 め大 麻 及 無 花果 を用 い て 白 色菌 を接 麺 せ し に 何 れ も陰性 な りき故 に此 等 の 植 物 に栄 生 す る細 菌 性 の 病 害 は 桑樹 細菌 病 とは 別稚 の菌 な る を知 るべ し。. 6,病 (一)形. 態両. 原. 菌. 端鈍 圓 な る稈状 菌 に して 一個 叉 は二 個連結 し或 は数 個連結 す る こ とあ り。. 大 さは若 き寒天 培 養 よ り撰 りて石 炭 酸 フ ク シン に て染 色 した る もの は1.2‑‑2.5×O.5‑O,6μ. とす 。 運動及鞭毛. 本 細 菌 は一 極 端 に存 す る鞭 毛 に よ りて運動 し共 の鞭 毛数 は著 者が 福 岡 市 外 籟. 崎 町 よ り採集 した る もの は1‑・3佐 賀 縣 東 松 浦 郡 に て 採 集 した る もの は3‑‑5を:普 通 と し稀 に7個. を敏 ふ る もの あ り比 較 用 のBact.Moriは3‑‑5の. 芽 胞及 包嚢. もの 最 も多 か りき。. 本 細 菌 は芽 胞 及 包嚢 を形 成 せ す 。. 染 色性. 本 細 菌 は普 通 の染 色剤 にて 良 く染 色 し グ ラ ムの染 色法 に從 へ ば 脆 出 す 。. (二)培. 養的性 質. 寒 天 扁 卒 培 養,栄 育徐 々に して 四 十時 間乃 至 三 日 目 に聚 落 を形 成 す 。 聚 落 は圓 形,庸 して表 面 は平 滑,共. 雫に. の周 園 は完 全 し'之を機 大 して 楡 す る時 は 一様な る微 細 の細粒状 をな す。. 聚 落 は 白 色 に して 後 に至 る も変 色せ す 。 ブ イ ヨン培 養,一 様 に潤 濁 し液 面 に は被 膜 を形 成 し振盪 す る時 は綿 毛状 の細 片 とな る。牛 肉 煎 汁 を以 て製 した るブ イ ヨン に あ りて は租 線 色 を帯 ぶ る こ とあ り。 膠 質穿 刺 培 養,穿 刺 溝 内 の発育 は上 部 は 可良 に して下 部 は不 良,細. 犬の 登 育 を な し膠 質 を. 液 化 す る こ とな し。 馬 鈴 薯 培 養発育 び色 は 白色 。 Water. 中庸 に して 菌 暦 は稻 捜 布 し表 面平滑 に して 光 澤 を有 す 。 内容 牛 略 質 を帯 green. 叉 は 多 少褐 色 を帯 ぶ,悪 臭 を有 せ づ㌔. 牛 乳 培 養 。 培 養 後 三乃 至 四週 間 は変 化 な く後 カゼ イ ンの 溶 解 に よ り漸 次透 明 と な り二 乃 至 三ヶ月 に して 培 養 基 は ペ プ トン化 し且 僅 に褐 色 に変化 し漸 次 アル カ リ性 を帯 ぶ るに至 る今 培.
(6) 養 當 時Fuller'scale(+)12の. もの を 一ヶ月 後 に槍 す る時 は(+)5を. 示 せ り。. リ トマ ス牛 乳 培 養 。培 養後 数 日岡 は変 化 な く十 目前 後 に至 り盤 色 を増 し 一ヶ月 後 には 著 し く青 色 を呈 す。 ウ シ ンス キ ー氏液 培 養 。僅 に発育 して潤 濁 を生 じ液 面 に は被 膜 を生 す 液 は粘 凋 性 を帯 ぶ る に至 らす 。北 米 菌 ・福岡菌 ・佐賀 菌 何 れ も培 養 基 を緑 色 に着 色 す 。 コ ー ン氏 液 培 養 。 各 菌 と も に発育 せ ず 。 (三)生. 理 的性質. 酸素 の要否. 本菌 は 北米 菌,内 地 菌 と を問 はす 何 れ も酸 素 を除 去 した る培 養装 置 に て発育. せず 。 醗 酵 管培 養(1)1%の. ペ プ トン水 に1%の蔗糖. ・葡 萄 糖 ・乳 糖 ・マ ンニ ツ ト及3%の. グリ. セ リン を加 へた る もの を充 た し培 養 す る時 は乳 糖 を加 へた る場 合 には 常 に透 明 な る も共 他 の 糖 類 の場 合 には何 れ も多 少 閉 管部 を潤 濁 す。(2)1%の. ペ プ トン水 に2%の. 硝 酸 加 里 を加 へ て. 充 た し培 養 す る時 は 閉 管 部 は 常 に透 明 な り。(1)(2♪ の 場合 を通 じて 瓦斯 を発生 せ す 。 イ ン ドール の 生 否. 本 菌 は イン ドール を生成 せ す 。. 還 元 作 用 。 ブイ ヨン叉 は1%の 日乃 至30日. ペ プト ン水 に2%の. 硝 酸 加 里 を加 へ 本 菌 を培 養 し培 養後5. を経 た る後 亜 硝 酸 加 里 の 反鷹 を槍 した るに陰 性 な りき。. 食 璽 に対す る抵 抗 力 。各 菌 と もに4.5%乃 光 線 に対す る抵 抗 力 日光(四 60分 にて 佐賀 菌 は 二 分 のFT‑・ を. 至5.0%に. 月下 旬4)光 線)に対す Smith. て発育 し5.5%に る抵 抗 力 は30分. て発育 せ す。 にて 明 暗 に差 異 な く. 菌 は 二 分 一・54は全 部 の 死滅 を見90分. にて 各菌 と もに. 全 部 死 滅 せ り。 乾 燥 に対す る抵 抗 力。 本 菌 は 乾燥 に劉 す る抵 抗 力 甚 だ 弧 くして ブ イuン の2δ 時 置培 養 を デ ツ キ グ ラス に塗 抹 し乾 燥 器 内 に 保 存 す る時 は30日. の 長 き に亘 り生 存 せ り。. 培 養 基 の反応 と菌 の発育 。本 菌 は培 養 基 の反応 が 酸 性 の場 合 に あ りて は Fuller's 16に て発育 す る も(+」22に. scale: + ). て発育 せ す 又 ア ル カ リ性 の 場合 に は(一一 ・)8にて 饗 育 し(一)14に. て発育 せ ・ ナ。 温 度 と菌 の発育 。 本 菌D発育 最適 温 度 は同29度 滅点 は同50度. 乃 至31度. に要 す る温 度 を見 るに共 の 最 高温 度 は撮 氏33度 。 伺 同0‑1度. に して比 較 用の. Smith. にて発育 せ ざ る も同3度. 前 後 に して. にて 良 く発育 す。 死. 菌 も亦 同 一な りき。. 含 槍 培 養 基 に於 け る酸 の生 成 。寒天 培 養 基 に リ トマ ス を混 じて 着 色 し之 れ に2%の蔗糖. ・. ξ'. 葡萄 糖 ・乳 糖 ・マ ン ニ ツ ト及3%の. グ リセ リン を加 へ て本 菌 を培 養 した る に各 菌 ともに蔗糖 及.
(7) 葡 萄 糖 を加 入 した る培 養 基 にて は 速 に多 量の 酸 を出 して赤変 しマ ンニ ツ ト及 グ リセ リンに て は除 々 に 少量 の酸 を出 せ り而 して 乳 糖 を入 れ た る ものは 却 て アル カ リ性 を呈 せ り。 以 上 記 載 せ るが 如 く著 者 の 分離 せ る細 菌 の 性 質 は E. F.SMITH 記 載 と僅 か の差 異 を見 る も著 者 は各 實験 に 常 に SMITH. の研 究 した る Bact.. Bac.. Cubonianus. 及. Bact.. mori. の. よ り送附 にか か る細菌 を比較 と して 使. 用 し上 述 せ る如 き一致 せ る結 果 を得 た る を以 て 著 者の 分 離 菌 は SMITH の Bact. な るべ く從 て本 邦 の桑 樹細 菌 病 も亦 Bact.. Mori. と同 一. Mori. に原 因 す る もの な りと 認 む 。 而 して著 者 は. Mori. に該 當 す る菌 を検 出 し得 ざ りき。. cola. 7.結. 論. 及 摘 要. 並 に 佐賀 縣 下 に て採集 せ る桑 の葉,新 梢 及 枝 の細福岡 菌 性 の病 害 の被 害 部 には 常 に同 一の 白 色菌 と共 に黄 色 の随 俘 菌 を見 る も病 害 の 初期 に あ りては 軍 に 白色 菌 の み を分 離 し病 害 漸 次 古 くな るに從 ひ黄 色菌 の み を分離 す るに 至 る。此 等 の 黄 ・白 二 極 の細 菌 につ き菌 の性 質 を實 験 した るに 白色 菌 は寄 生 性 を有 せ る に反 し黄 色菌 は之 を有 せ す 。即 ち桑樹 の葉11』を侵 して斑 を作 り登 育 中 の葉 脈 を侵 して 縮 葉 せ し め叉 枝 梢 に黒 色 の 潰 瘍 を作 り或 は新 芽 を麥 凋枯 死点 せ しむ る ものは 総 て 同 一 の 白 色菌 の 寄 生 に 因 る もの に して此 白 色細 菌 は SMITH の Bact.. Mari. に比 較 す る こと に よ り之 を 同 一 な る こと を認 めた り。 本 實 験 を行 ふ に當 り指 導 を賜 りた る中 田教授 に謹 謝 す 。. 引 1・ 藏 梅 之 亟:桑樹. の細 菌病 に就 て 。病蟲 害雑 誌. DOIDGE, E. M.: (堀 正太郎 抄. The. South. African. の細 菌 病 に關 す る研 究. 堀. 黒枯 病 ・ 大 目本蚕糸 會 報. 正太 郎:桑. 岩 淵亭 介:桑. 樹 病 害論. MACCHIAT.I, L : Geneoa, 野村彦 太郎:青 同. PEGLION, V.:. Sulla. 嘗. 第 一巻. 第 一 號29頁. mulberry. 日本 植 物病 理學 會 報. 遠 藤 保太郎:桑 一年 。. 用. 第 一巻. blight. 第 一 號 頁3乳. 露業新報. 第 三 十巻. Ann.. 大 正三 年 。. Appl.. Biol.. vol.. 2, p.. 113, 1915.. 大 正七 傘 。) 第 三 百五十 五 號 乃 蚕 三百 五 十 八 號. 論 百 六十 四 號乃 至 百六 十 六 號. 大1E十. 明 治 三 十九 年。. 明 治 三十 四年 。 biologia. p. 299, 1892.. (Ref.. de Bacillus. cubonianus.. SMITH, E. F.:. Bacterial. 森 縣 に於 け る桑樹 の細菌 病 に就 いて 東 京 獄 業 講習 所 報 告. Bacteriosi. 第 三 十 三號. del gelso.. Centralbl.. 郎抄:桑 樹細菌病 の研究 植物學雑誌 年。). Malpighia. 'Anno.. diseases. of plants. 大 日本蚕糸 會報. v.. Fasc.. VII-XII,. p. 340, 1920.). 第 百八+八 號. 明治 四+年 。. 明治 四十 一 年。 嚇. f, Bakt. Abt.. II,. Bd. 3, S. 10, 1897.. 第二十亭巻 第二百五十 七號. 第二百五十 八號. (MM.js 明治 四十一.
(8) 中 島友 輔. 瀧 元 清 透:早. 頁4‑9.大. 春 に 於 け る 桑 樹 の 枯 死及 之 に伴ふ 細 菌 に就 て. 朝 鮮 農 會報. 第十 六巻. 第 三號. 正十 年. SMITH, E. F.:. Bacterial. disease. :. Bacterial. mulberry. of mulberry.. :. Identity. of the. blight.. Science Phytopa.. American. and. n. ser., vol.. French. vol.. 2, no.. 31, p. 792, 1910. ---------------. 4, p. 175, 1912.. mulberry. blight.. Phytopa. --------------vol. 4, p. is. 1914. --------------:. Bacterial. WOBMALD,H.:. The. diseases. mulberry. of plants.. blight. A BACTERIAL. 1920.. in Britain.. Ann.. Appl.. Biol.. vol. 11, no.. DISEASE OF MULBERRY CAUSAL ORGANISM. 2, p. 169, 1924.. AND ITS. (Resume) Seito TAKIMOTO The which as. writer. In. the. causes isolations. The. white. yellow. white. morphological. which. and. bacteria and. were. it. black. bacteria not and. are identical physiological. The. brown. deforms. streak. yellow. disease. Saga.. become. Sometimes. and. repeated. obtained. while. spots. outline.. attacked. a mulberry. in Fukuoka,. water-soaked. vein. observed. is prevailing. or angular. The. has. bacteria. were found with. a bacterium,. appears lining on. irregular. account. of the. and branches.. with. have. white. to be pathogenic in later. Marlin. on leaves. on shoots. associated. always. characters.. by. age,. leaves. canker. proved. Bad.. disease. with. the. and. caused. stage. been. to mulberry, of the. con parison. disease.. for cultural,.
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