• 検索結果がありません。

家蠶卵胚子の固定液に就いて

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2022

シェア "家蠶卵胚子の固定液に就いて"

Copied!
7
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)九州大学学術情報リポジトリ Kyushu University Institutional Repository. 家蠶卵胚子の固定液に就いて 中田, 太郎 九州帝國大學農學部. https://doi.org/10.15017/20761 出版情報:九州帝國大學農學部學藝雜誌. 2 (5), pp.399-404, 1927-12. 九州帝國大學農學部 バージョン: 権利関係:.

(2) 雑. 録. 家 獄 卵 胚子 の固定 液 に就 い て 中 1.緒. 田. 太. 郎. 言. 從 來 家 獄 卵 胚 子 の切 片 観 察 に は固 定 液 として 「フ レ ミン グ」 氏 弱 液 が 推 賞 せ られ,全 形 観 察 に は昇 栄 「アル コ ホ ル」 液 及 び 「クロ 一 ム」 酸 液 等 が 使 用 せ られ た り。 抑 々家 鷲 卵胚 子 の 適 當 な る固 定液 として 具備 す可 き諸点 を列 躯 すれ ば, イ,胚. 子 の 細 泡が 良 好 に固定 せ られ 且 つ 卵 を切 片 と爲 す 場 合 に蔵 断 の 容 易 な る事 。. ロ,胚. 子 と卵 黄 との 分 離 が容 易 に行 は れ 其 上 胚子 が柔 軟 に して 全 形 標 本 並 に部 分切 片作. 製 にi適す る事 。 ハ,卵. 殻 と卵 の 内 容 との間 に 適 當 の塞 所 を生 じ 卵 殻 を剥脱 して 卵 の 内 容 を取 り出 す に容. 易 な る事 。 ㍉. 卵 殻 剥脱 の際 に卵 が蚕卵薩 紙より脱離 せ ざ る事 。. ホ,固. 定 後直 ち に切 片 標 本 叉 は 全 形 標 本 を作製 し得 る事 。. へ,固. 定 の 方 法 が簡単 な る事 。. 之 等 の諸点 を成 る可 く多 く具備 す 可 き固定 液 を探 索 す る 目的 に て調 査 を試 み し結 果 に就 き て下 に記 載 せ ん。 2.「. フ レ ミ ン グ 」氏 弱 液. (FLEMMING'Sweak solution). α,塵 方 及 固定 方 法 1%「. ク ロ ー ム 」 酸 液25c.c. 1%「. オ ス ミ ツ ク』 酸 液10". 1%醋酸. 液10" 蒸 倒 水55". 此 混合 液 を75。Cに. 熱 して 材 料 を投 入 し24時間. 一 書 夜 水 洗 し,次 に50%「 に90%「. 室 温 に て 放 置 した る後 取 出 して流 水 にて. アル コホル 」中 に入 れ 一豊 夜 を経 て70%「 アル コホル 」に移 し最 期. アル コホ ル 」 中 に保 存 すQ樹 ほ此 固定 液 の 使 用 直前 に 固定 液100c.cに対. 「フオル マ リン」液 を2乃. 至3滴. し局 方 の. 注加 す る時 は水 洗 及 び 卵 殻 剥脱 の 際 に蚕 卵の脱 離 す る憂 少.

(3) し 。. ゐ,本 固定 液 の得 失 。 イ,胚. 子の 細 胞 が 良 好 に固 定 せ らる。. ロ,卵. 殻 と卵 の 内容 との間 に適 當 の 空 所 を生 す るが 故 に 卵 殻 を剥脱 して 卵 の 内容 を取. の. り出 す に 便 利 な り。 ハ,胚. 子 が脆 くし て全 形 標 本 作 製 に 不適 當 な り。. 昌,切. 片 作 製 には 固 定 後 少 くと も1ヶ月. へ,藥. 液 が 割 合 に高 債 な り。. 3.「. カノ レノ ア」 氏 液. 以.b脛 過 す る を要 す。. (CARN0Y's mixture). α.塵 方 及 固 定 方法 純. 「ア ル コ ホ ル 」600'C. 「ク ロ ロ ホ ノレム 」30" 酸10". 氷醋. 此 混 合液 を30。cに 保 ちつ つ 材 料 を30分間 す,96%「. アル コホ ル」 を 勇'回乃至3同. 浸 漬 した る後 材 料 を96%「. 交 換 後90%「. アル コホ ル」 に移. アル コ ホ ル」中に 保 存 す。. b,「 カル ノア」 氏液 にて 固定 せ る胚 子 を柔軟 な らしむ る方 法 卵 殼 を剥 脆 せ る獄 卵 を次 第 に低 慶の 「アル コ ホル 」 に移 し最 期 に水 に移 して充 分 水 を浸 潤 せ しめた る後明礬 「カー ミ ン」 に て適 當 に染 色 し次 いで塩酸 「アル コホル 」中に 投 す る事5 分 乃 至10分. に して水 に移 し30分. 乃 至1時間. を経 る時 は 胚 子 は 膨軟 とな る。 卵 の染 色程 度. は臨 酸 「ア ル コホ ル 」 に よ り晩 色 す る も胚子 と卵黄 とが 明 瞭 に区 別 し得 ら るる を適 度 とす 。 慶 酸 「アル コホ ル」 は 元 來 脆 色剤 な る も胚 子 の柔 軟 剤 として 使 用 し得 ら る る便 あ り。 c,本. 固 定 液 の得 失. イ,胚. 子 の細 胞 が 見 事 に固 定 せ らる 。. ロ,水. 洗 を行 は'ざるが 故 に水 洗 に よ る卵 の脱 離 無 し。. ハ,卵. 穀 と卵 の 内容 との間 に 適當 の室 所 を生 す るが 故 に 卵 殻 の 剥 脱 に 容 易 な り。. 昌,固. 定 後 直 ちに切 片 を作製 し得 。. ホ ・ 胚 子 を短 時間に 固 定 し得 。 へ ・ 適 當 な る方 法 に よる時 は胚 子 を 柔 軟 な ら しめ 全 形 標 本 並 に 胚 子 の部 分切 片 を作製 し得 。 ト,品. .. 種,胚 子 の発育 程 度,固 定 温 度 に よ り卵 黄 内 の物 質 が 溶 解 し て 卵 の漿 液 膜 外 に 白.

(4) 色 の浸 出 物 を生 す る場 合 あ り,此点 に關 して は 後 述 す 可 し。 チ,胚. 盤 (Blastoderm). 形 成前 の卵 は脆 く して切 片 作製 に 困難 な り。. ♂,「 カ ル ノア」氏 液 にて 固定 せ る翻 卵 の浸 出 物 に就 いて 「カ ル ノア」 氏 液 にて 固 定 せ る慧 卵 に往 々漿 液 膜 外 に 白色 の浸 出物 を浸 出 す る場 合 あ り,此 浸 出 物 を生 ぜ る獄 卵 胚 子 は良 好 に 固定 せ られ す,然. るに浸 出物 の 有 無 多 少は 翻 の 品 種,胚 子. の発育 程 度,固 定 温 度 等 に關 係 を有 す る ら しき事 は下 記 の調 査 に ま り推 測 し得 ら る。 イ,慧. の 品 種 及 び固 定 温 度 と浸 出物 との關 係. 調 査 日時,昭. 和2年3月n. 調 査 材料,國 獄 日107號,國 (4.5normal),國. 黎 日110號,國. 慧 日1號,日. 慧 支7號,國. 簸 敏1號,國. 慧 支101號,國. 本 綿(P22),過 簸 欧7號. 固 定 温 度 及 時 間,300C‑45分,30。C‑30分,25・C‑45分,25。G30分,15。C‑24時. 剰半月 紋. 。 間。. 胚 子 の発育 程 度 は総 て 最 長期 前 後 とす。. 國 獄 日107號 國 獄 日110號 國 簸 日1號 E本. 綿. 4.5normal 國露 支101號 國該 支7號 國鐡 欧1號 國簸 欧7號 一. 浸咄 物 な 生 じ7二る卵 無 し. +10%以. 下. 升10%‑30% 惜30%以. 上. 上 記 の表 に よ り一般 に 日本 種 中 に は浸 出物 を生 す る傾 向 を有 す る もの有 る を知 る,特 に國 慧 目107號. に於 て は顯 著 に して 浸 出 物 を生 ぜ る卵 数 が80%以. 高 き方 が 浸 出 物 を生 じ易 きが 如 く思 は る。 ロ,蚕. 卵 の発育 程 度 と浸 出物 との 關 係. 調 査 日時,大. 正15年9月. 調 査 材 料,國. 鷲 日110號. 。 。. 上 に 及 べ り。樹 ほ固 定 温 度 の.

(5) 固 定 方法,固. 定 温 度 及 時 間 は夫 々30。Cに て30分. ぜ し め之 を2区. とす 。 材 料 は2時. 間 以内 に産 卵. に分 ち 一方 は 浸 酸 法 を行 て 胚 子 を発育 せ しめ て孵化 に至 らし め,他. は 黒 種 と す。 固 定時間の 間 隔 は6時. 間 とす。 黒 種 胚 子 の発育 は5日. 日頃 に大体 休 眠. 期 に近 き状態 とな り其 後 の発育 は極 めて 綾 漫 な り。. 2日. と書 せ るは 産卵 して よ り2日. 浸 酸 毬 に於 て7日. 目の 意な り. 目頃 よ り浸 出 物 を生 す る蚕 卵数 の減 少せ るは 卵 黄 が 胚 子 に よ りて吸収. せ られ 次 第 に典 量 を減 少ぜ る に よる と認 め ら る。 黒 種 に於 て5日. 目頃 よ り急 に浸 出物 を生. す る蚕 卵 数 の増加 ぜ るは 共 原 因 不 明 な る も胚 子 の 登 育 程 度 と浸 出 物 との間 に何 客か の關 係 の 存 す る は想 像 に難 か ら ざ る可 し。 4.「. ペ. トノレ ン ケ ウ イ ツ{ユ 」氏 液. (PETRUNKEWITSCH). α,腱 方 及固 定 方 法 蒸. 倉智 水450c.c. 純 「ア ル コ ホ ル 」300c.c 酸135c.c 硝. 酸15c.c. 昇. 添. 氷醋. 飽和 す ろ迄加 ふ. 此 混 合液 の温 度 を45。Cに 高 め材 料 を投 入 し一書 夜 室 温 にて 放 置後70%「 移 し昇 乗 を除 去 す る爲 め沃 度 液 を滴 下 す,共 後毎 目70%「. ア ル コホ ル 」 に. アル コ ホル 」 を交 換 し共 都 度 沃 度. 液 を滴 下 し 途 に 沃 度 の 色 の消失 せ ざ るに 至 る 時 は昇 羨 が 除 去 せ られ た る を 以 て 始 めて90% 「ア ル コ ホ ル」 中 に保 存 す。 沃 度 液 の滴 下 は 「アル コ ホル 」 の 色 が'「ビー ル」 色 に な る を適 度 とす 。 b,本. 固定 液 の得 失. イ,胚. 盤 形 成前 の 卵 に於 て は 「カル ノア」 氏液 よ りも固 定の 結 果 良 好 な り◎. ロ,水. 洗 の必 要 無 し。.

(6) ハ,卵. 殼 と卵 の 内 容 との 閻 に適 當 の 室 所 を生 じ卵 の 内 容 を取 り田 す に便 利 な り。. 二,胚. 盤 形 威 後 の 卵 は昇 栄 を除 去 せ る後 直 ち に切 片 を作 製 し得 。. ホ,胚. 子 の 細 胞 が 固 定 せ られ た る結 果 は 「カ ル ノ ア」 氏 液 に 及 ば す 。. へ,全. 形 標 本 作 製 に は 不適 當 な り。. ト,昇. 乗 の除 去 に手数 を要 す 。. 5.「. ヘ ノレ ドコ氏 液. α.虚. (HEI.D). 方 及 固 定方 法 A液3‑5%重. 「ク ロ ー ム 」 酸 加 里 液35(}.c. B液氷醋. 酸10c.c 局方. 「フ オ ル マ リ ン」5c.c. 飽 和 昇 張 水 溶 液20e.c. 使 用 直 前 にA液 に放 置 俵5%の. とB液. b,本. 温 を50。Cに 高 め之 に材 料 を投 入 し一一書 夜 室 温. 硫酸 「リチ ウ ム」又 は加 里 明饗 の水 溶 液 中 に浸 潰 す る事 一 書 夜 次 いで 流 水 に. て 一 叢夜水 洗 し,50%「 期 にgo%「. と を混 合 し,液. ア ル コホ ル」 及 び70%「. アル コ ホル 」 中 に て 充 分昇 蒙 を除 去 して 最. アル コ ホル 」 に保 存 す 。. 固定 液 の得 失. イ,「 フオ ル マ リン」 が 混 入せ る故 水 洗 す る も卵 の脱 離 す る事 少 し。 口,胚. 子 が 割 合 に 柔軟 に 固 定 せ ら る る故 全 形 標 本 並 に部 分切 片 作製 に便 な り。. ハ,卵. 殻 と卵 の 内容 との間 に 室 所 を生 す る事 少 く卵 の 内 容 を取 り出 す に 困難 な り。. 昌,卵. 殻剥脱 の際 に 卵 が毫 紙 よ り脱離 し易 し。. ホ,胚. 子 の細 胞 の 固定 能 力 は 「カル ノア」 氏 液 に 劣 り全 形標 本 作製 には 「ク ロモ ・フオ. ル マ リ ン」液 に及 ぱ づ㌔ へ,固 6.「. 定方 法 が 煩 雑 な り。. ク ロモ ・フ オ ル マ リ ン 」液. 使 用 直 前 に1.5%の. (Chromo-formalin. 「ク ロ ー ム」酸 液100c.cに. mixture). 樹 し局 方 「フオ ル マ リン」 液2乃. 至3. 滴 を加 ふ 。此 混 合 液 を72。Cに 熟 し材 料 を投 入 して 一甕 夜 室 温 に放 置 し次 いで 流 水 にて 一書 夜 水 洗 した る後50%「 乃 至3同. ア ル コ ホ ル」 中 に入 れ 一 書 夜 を経 て70%「. 交 換 した る後90%「. アル コ ホル」 に移 し2回. ア ル コホル 」 中 に保 存 す 。. 此 固定 液 は 「フオ ル マ リン」 の 混 入 に よ り從 來 の 「ク ロー ム」 酸 の み にて 固定 せ る場 合 よ り も水 洗 及 び 卵殻 剥 脆 の際 に鷲 卵 の墓 紙 よ り脱離 す る憂 少 し。此 固 定液 に よ る時 は 胚子 は 柔.

(7) 軟 に して且 つ 卵 黄 と胚 子 との 分 離 が 容 易 に行 は れ 全 形 標 本作 製 には 好適 なれ ど も胚 子 の 細 胞 が 良 好 に固 定 せ られ ざ るが 故 に切 片 標 本 並 に部 分 切片 標 本 作 製 に は 不適 當 な り。 部 分 切 片 と は 取 り出 した る胚 子 の 一部 分 を任 意 の 方 向 に戴 断 せ る もの を云 ふ 。 7.摘 イ,家蚕. 要 卵 胚子 の 切 片 観 察 並 に 全 形 観 察両 方 面 に対して 適 當 な る固 定 液 は 未 だ 見 団 し難. し張 ぴ て 必 要 の 場 合 は 「ヘ ル ド」 氏 液 か 「ヵ ル ノ ア」 氏 液 を使 用 す。 ロ,家蚕. 卵 胚 子 の切 片観 察 の み の固 定 液 と して は 漿 液 膜 外 に浸 出物 を生 す る 或 特 定 の 品. 種 を除 きて はrカ ル ノア」氏 液 を適 當 と し ・然 らざ る場 合は 「フ レ ミ ング」 氏 弱液 を使 用 す 。 胚盤 形 成 前 の 早 期 卵 に は 「ペ トル ンケ ウ イ ツチュ」 氏液 を適 當 と し,胚 子 の部 分 切 片 作製 に は 「カル ノ ア」氏 液 を可 とす 。 ハ,家蚕. 卵胚 子の 全 形 観 察 の み の 固 定 液 と して は 「ク ロモ ・フオ ル マ リン」液 を適 當 とす 。.

(8)

参照

関連したドキュメント

1S.KATAYAMA ,M.MATS UBARA ,Y.. 本 田与一,入江俊一,渡辺隆司,桑原正章 :ホモ ロガス形質転換系 を利用 した ヒラタケの分子育種.. WATANABE ,U.

反射モデルとそのパラメータの設定問題のよって左右される問題である。すなわち、実

—, Coal Industry (in the Encyclopaedia of the Social Science, Vol. Pinchbeck, I., Women Workers and the industrial Revolution. Simiand, F., Le Salaire des Ouvriers des Mines de

The development of the micropylar apparatus of the small egg is decidedly subnormal, the micropylar tubes are slender, not uniform in thickness (Plate 8,

EVやスマートフォン用電源として用いられるリチウムイオン電池に要求される

Drawing curves, Symposium MEIS2015: Mathematical Progress in Expressive Image.. Oshima, Drawing curves, Mathematical Progress in

Department of Mathematics, Graduate School of Science, Kobe University..

system for polynomiàl computations. Redlog: Computer algebra meets computer logic. Montes, A.: Improving DISPGB algorithm using the discriminant ideal. in. Computing Research,