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林木育種試験地について

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Academic year: 2022

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(1)九州大学学術情報リポジトリ Kyushu University Institutional Repository. 林木育種試験地について 宮島, 寛 九州大学農学部付属演習林 : 助教授. https://doi.org/10.15017/1456211 出版情報:演習林研究経過報告. 昭和40年度, pp.2-5, 1966. 九州大学農学部附属演習林 バージョン: 権利関係:.

(2) 解. 説. 林 木 育 種 試 験 地 に つ い て 宮 今 日わが 国の 林 業 を大 観 す る と,用 材 の 総 需 要 量 は,昭 和4o隼 とい わ れ,し か 略今 後 は年 間 約500万 需 要 量 の 約4分 の3に. 島. 寛. に は推 定 スooO万 立方 米. 立h米 ず っ の 増 加 をみ る趨 勢 に あ る。そ して,そ の総. 当 る大 量 の 木 材 を輪 ス に仰 ぎ,そのftめ に 約4億Fル(邦. 貨,k1.5eo億. 円)に の ぼ る 巨額 を消 費 して い る現 状 で あつ て国 内 における 木 材 の 増 産 は 喫 緊 の要 務 とさ れ て い るa な お,林 業 従 事老 の 所 得 の向 上,と くに他 産 業 との 所 得 格 差 是 正 は,目 下 大 き な政 治 問 題 と もな つ て い るo か か る実 情 にか ん が み,わ が 国林 業 の 将 来 は,林 地 の 生 産 性 と と もに労働 の 生 産性 を高 め る こ とが 重 要 課 題 で あ り,な か で も林 木の 成 長促 進 の た め の 林 木 育 種 や 林 地 麗 倍 に 関 す る技 術,あ ゐ い は林 業機 械 の 導ス 等 に よる省 力林 業 に 関す る育 林 技 術 の 確 立 は 焦 眉 の 急 務 で あ る とい わ ね ば な らな い 。 と く に林 木 の品 種 改 良事 業 は近 年 国 を あげ てそ の 推進 κ 力 をつ く して い るが,そ の 成 果 は 今 日容 易 に 現 わ れ る ま で に は至 つ て い な い 。 しか もそ の研究 の 分野 において す ら未 だ 多 くの 問 題が 残 さ れ て い る現 状 で あ る 。 そ こで,西. 日本 地 域 に 訟 け る 唯 一の 総 合学 術 研究 機 関 で ある本 学 は,粕 屋演 習 林 に 撫 い て,. 林 木 育 種 に 関 つ る 試 験 研 究 を 中 核 と した 試 験 施設 を 誇 き,林 木の 品 種改 良 に関 す る研 究 を始 め,育 成 さ れ た 優 良品 種 の 実 地造 林 へ の 適 用,な. らび に適 正 な造 林 技 術 の 確 立 を図 り.林 業. 総 生 産 の 増 大 を期 待 す る国 家 的 要 請 に 対 して,そ の フk先案 内 の 役 割 りを果 す べ き使 命 を 有 す る もの と信 ぜ られ る。 と くにわ れ わ れ が 速 か に林 木 鳶 糎 に関 す る研 究 を重 点 課 題 の 一 つ と して進 め る こ との理 由 は,従 来 九 州 地 方 が,そ の 箏 業 的 面か らみ て,わ が 国 の み な らず,先 進 林 業 国 とい わ れ る西 欧 諸 国 に比 べ て も,最 も進 ん だ 地 域 の 一つ で あ る こ とは言 うまで もな いカ㍉ まず 第1の. 目的 は,現 在九 州 に 釦け る主 要 造 林 樹 種 の 一つで あ る マ ツは,VツPイ. 被 害が 多 く,熊 本営 彬 櫓 内 だ け で も,暫 生 量 は,実. に241,000立. 郎8隼. 凌被 害 面積 は約zecoヘ. ム シの. ク ター・ レ・被 害 発. 方 米 に も逢 して 鉛 り,こ れ に民 有 林 の 被害 量 を加 え ⇔ と500・000. 立 あ 米 奮越 す もの と推 定 され,し か も諭 次増 擁 の 傾 向 に あ り,従 つ て九 州 地 方 に 訟 い て は ・ マ ツの 造 林 に対 す る意 欲 は とみ に減 退 し,そ の 造 林 面積 も限 定 さ れ て きた た め,耐 乾 性 も強.

(3) く,し か も地 力 に 対 す る 裂 求 度 の 低 い 樹 種 と し て 特 に ヒ ノ キ の 優 良 品 種 の 育 成 が 必 要 と な つ て きた 。 第2の. 目 的 と し て,ヒ. か か り易 い の で,こ. ノ キ は 元 来 東 北 地 方 で は 漏 脂 病 が 多 く,九. 州 地 方 で は トツ ク リ病 に. れ ら病 害 に 対 す る 抵 抗 性 の 強 い 品 種 の 育 成 が 要 求 さ れ る 。 た と え は 先 住. 九 州 大 学 造 林 学 教 室 に 詮 い て 発 見 し た ナ ン ゴ ゥ ヒの 如 き ト ツ ク リ病 に 対 ゴ る 抵 抗 性 品 種 も育 成 さ れ つ つ あ る が,併 第3の. せ て 成 長 の 面 で もす ぐれ た 品 種 の 育 成 が 望 ま れ る 。. 目 的 と し て は,近. て い る が,ヒ. 年 外 材 こ と に 米 材(米. ツ ガ)の. 輸 ス で 内 地 の 杉 材 価 格 が 抑 え られ. ノ キ 材 は 腐 朽 し難 い と い う点 で 米 ッ ガ な ど よ り材 質 において. の 堵 外 にお か れ て い る た め,比. 優 れ て 於 り,競. 争. 較 的 高 値 を 維 持 して い る 。 従 つ て こ れ が 造 林 は 漸 次 拡 大 の 見. 込 みが あ る。 さ ら に 第4の. 目 的 と して,わ. 要 樹 種 で あ る ス ギ は,近 近 の 実 情 に よ れ ぱ,全. 矩 ス ギタマバエ. や ス ギ サ イ,タマバエ. 国 の 被 害 総 面 積 約sqOOOヘ. 州 地 方 に 限 ら れ て お り,こ 面 で は,そ. が 国 造 林 樹 種 の う ち で も農 作 物 に お け る イ 不 に 匹 敵 さ れ る 主 の 脅 威 に さ ら さ れ て 語 り,最. ク タ ー ルの う ち.ほ. とん ど9割. 以上が 力. れ が 直 接 防 除 は ス ギ の 造 林 κ 不 可 欠 の 重 大 問 題 で あ つ て湾 種 の. の 耐 虫 性 品 種 の 育 成 が 緊 急 課 題 の 一 つ で あ る 。 従 来 九 州 で は ス ギ の 造 林 は さ し木. に よ る 品 種 改 良 が 進 み,多. くの さ し 木 品 種 が 育 成 さ れ て 実 地 の 造 林 に 供 さ れ て い る が.九. 宮 崎 演 習 林 内 の 品 種 比 較 試 験 地 において. も,品. 大. 種 に よつ てそ の 被 害 の 程 度 に差 が あ る こ とが. 認 め ら れ て お シ,可 成 り抵 抗 性 の 強 い 品 種 も幾 つ か 見 られ る よ う で あ る 。 以 上 述 べ き た つ た 実 情 に か ん が み,九. 大演習林. に お い て は,こ. れ まで 九 州 地 方 を始 めわ が. 国 の さ し木 林 業 地 帯 に お け る 既 存 の 代 表 的 優 良 品 種 と考 え られ る ス ギ 約50品 種 ナ ン ゴ ゥ ヒ,な. らび に 全 国 林 木 育 種 場 か ら集 め ら れ た ス ギ 精 英 樹 約30ク. 精 英 樹 約50ク. ロ ー ン,ア. らの 採 穂 園,採. 種 園 の 設 定 に も着 手 した 。. ま た,こ. カ マ ツ ・ク ロ マ ツ精 英 樹40ク. れ らの 無 性 繁 殖 に 関 して,さ. 促 進 法 に つ い て は,従. ロ ー ン,ヒ. ノキ 品 ノ・. ロ ー ン な ど を 青 成 して す で に こ れ. し木 に よ る 発 根 の 困 難 な 老 令 ス ギ,ヒ. 来 わ れ わ れ は 数 多 くり 実 験 研 究 の 結 果,概. 術 を 確 立 す る こ と に 成 功 し,と. 種,ヒ. ノキ の 発 根. ね 実 用 の 域 に ま で 達 つ る技. ぐ に ヒ ノ キ の ク ロ ー ン 育 成 に 関 して は,こ. れ ま で もわ が 国 の. 林 木 育 種 事 業 の 推 進 に 寄 与 し て きπ も の で あ る 。 以 上 の 目 的 に も とづ き,九 樹 糎 に つ い て,そ. 大 粕 屋 演 蛍 林 に お い て は,ス. キ,ヒ. ノ キ,マ. れ らの 無 性 繁 殖 法 に よ る 優 良 品 種 の 選 抜 と 分 離,交. ツな どの主 農 造 林. 雑 に よ⇔雑 種 強勢 の 利. 用 お よ び そ の 嗜 殖 法 な と の 脅 糎 技 術 に 関 す る 基 礎 的 実 験 研 究 を 推 進 サ る と と もに,さ. らに林. 地 改 良 と傾 斜 地 利 用 に よ る 立 体 的 農 林 業 鮭 営 の 総 合 化 を 図 り,所 期 の 目的 を 達 成 した い 。.

(4) こ れ らの 目 的 達 成 の た め に,ま 成 を行 な い,施. ず 対 象1乏域. 設 の 基 盤 を つ く り,そ. に つ い て 主 要 幹 線 道 路 の 整 備 と,必. こ に 近 代 化 さ れ た 実 験 圃 場 お よ び 各 種 の 試 験 沐(採. 園 ・採 種 園 ・ク ロ ー ン集 植 地 ・樹 木 園 ・展 示 林 ・実 験 計 画林 な ど)を 技 術 刷 新 の た め の 基 礎 実 験 施 設,(林 必 要 な 実 験 室 な ど)を. 要 な土 地 造. 設 定 し,つ. 穂. い で 育種 的. 木 不 時 育 成 人 工 気 候 室 ・温 室 ・ラ イ シ メ ー タ ーそ の 他. 誇 く予 定 で あ る 。. さ ら に 本 学 部 付 属 農 場 の 施 設 と し て 果 樹 園 ・牧 場 な ど も併 置 す る 計 画 で あ る 。 以 上 の 諸 施 設 を 囲 続 す る 既 存 の 天 然 生 ア カ マ ツ林 丘 陵地 帯 に 対 し,風 な緑 地 工 学,風. 地 工 学 モ デ ル施 設 そ の 他 研 修 施 設 を … 白 き,こ. 致 的 環 境 の 造 成 κ必 要. れ らを総 合 して大 学 林 の 使 命 達. 成 に 寄 与 せ ん とす る も の で あ る 。 〔研 究 訟 よび 事 業 内 容 〕 (A)林. 木 育 種(品. 種 改 良)に. 関 す る研 究. 主 要 造 林 樹 種 と ぐ に ヒ ノ キ,ス. ギ の ク ロ ー ン に よ る 優 良 系 統 分 離,交. 雑 に よ る雑 種 強. 勢 利 用 な ど に 関 す る林 木 育 種 の 基 礎 論 よび 実 践 的 研 究 に よつ て新 品 種 の 育 成 をは か る。 (功. 林 木 の 生 理 生 態的 研 究 林 木 の 生 長 にお よ ぼ す 環 境 要 因 と し て の 光 線,温. 影 響 を 定 性 な らび に 定 量 的 に 把 握 す る た め,ラ を 設 け て,測 (C)育. 度,フk分teよ. び 土 簸 中 の 養 分 な どの. イ シ メ ー タ ー施 設 ほ か 各 種 環 境 制 御 装 置. 定研究 する。. 苗技術の革新的改良 環 境 制 御 に ょ り造 林 用 苗 木 は も と よ り観 賞 用,庭. 園 用 苗 木 の 生 産 に 関 して,革. 技 術 改 良 を 行 な う。 す な わ ち,播. 種,さ. し木,つ. 不 時 養 成,培. 耕,無. 菌 栽 培 な どの 研 究 を進 め る。 さ らに生 産 され た. 養 液 に よ る フk耕,礫. 苗 木 は,演習林. ぎ 木,と. 新的. シ木 法 な ど に よ る 苗 木 の 大 量. に お け る 研 究 な らび に 事 業 用 と し て 植 栽 す る ほ か,市. 販 に も供 す る予 定. で あt)。 働. 育種樹木園の造成 採 穂 園,採. (E)内. 種 園,ク. ロ ー ン集 植 地 等 を 造 成 す る 。. 外 の 主 要 樹 木 の 見 本 園,主. 要 樹 種O展. 処 理 配 列 な ど に よ り各 種 作 菜 法 展 示 林,更. (F)標. 示 林 齢 よ ひ 実 験 計 画 法 に も と つ ぐ植 裁 配 列 ・ 新 見 本 林 な ど の 造 成 を は か るQ. 本 館 の設 置 林 学,林. 産 学 に 関 す る 資 料,標. す る た め の標 本 館 を新 設 す る 。. 本 数 の 蒐 集,整. 備 と こ れ が 保 存 な らび に 研 究 用 に 鉄 覧.

(5) {G)緑. 地 工 学,風. 致工 学 モ デ ル施設. 都 市 緑 化 詮 よ び 風 致 林 と し て の 各 種 モ ヂ ル施 設 をお ぐe, 〔本 施設 に よる林 業 上 への 効 果. 〕. さ き に も述 べ た と 誇 り,本 施 設 の 自標 と す る 林 木 の 品 種 改 良 が 進 め られ,適. 正 な造 林 技. 術 率 確 立 さ れ る こ と に よ り林 業 生 産 上 寄 与 す る 効 果 は 極 め て 大 嚢 な もの が あ る 。 す な わ ち,ま. ず 第 一 に マ ツ の 代 り に ヒ ノ キ を 植 藏 しだ 場 合 の 絃 済 上 の 効 果 は,現. は マ ツの10oに. 対 し て ヒ ノ キ は 約140で. あb,ヒ. な ど の よ う な 優 良 品 種 に よ る 価 値 成 長 を 見 込 め ぱ,そ. ノ キ で も材 質 の づ ぐ れf(ナ の 差 は もつ と 開 ぐCと. 在材価 ンゴウヒ. は 確 実 で,さ. ら に ト ツ ク リ病 の 回 避 に よ る 造 林 面 積 の 拡 大 も期 待 さ れ るo 第2に,ス. ギ タ マ バrnの 被 害 に よ る ス ギ の 成 長 量 の 損 失 は 実 に7割. 被 害 木 か らは ♪ 惑 し穂 の 採 取 が で き な い 疫 め,ス と よ り造 林 面 積 の 減 少 に もつ な が り,と. 内 外 と 見 込 ま れ る が,. ギ苺 木 養 成 上の縫 済 的 享 時 問 的 損 失 は も. ぐ に 九 州 地 方 で は,ス. 慶の ピー ・ ・.ク 時 の3分 の2程 劉 《低 軍 して い る 現 状 で あ り,ス. ギ の 造 林 爾 積 が 昭 勅57牽. ギ の 酎 虫 性 品 種 が 得 られft場 合. の 効 果 は 極 め て 穴 き い も の 演 あ るo 第5に,林. 木 育 種 が 最 大 の 目 標 の 一 つ と し て い る ス ギ の 早 生 品 種 の 育 成 に よ り,林. 済 上 に 涛 よ ぼ ゴ 効 果 は 大 き な もの が あ り.現 種 イ ワ オ ス ギ(佐. 賀 懸),ヒ. ノ デ ス ギ(大. 例 で は そ の 薦 収 利 率 は18〜14%に. 業経. 在 す で に 一 部 疑 閥 で 膏 成 さ れ て い る さ し本 品. 分 県),ヤ. イ チ ス ギ(福. 岡 爆)な. どに つ い て の. も達 して い るe. こ の こ と は 一 般 ス ギ 林 業 の6〜7%に. 比 べ て 実 に2倍. に 達 す る 高 率 で あ るeし. か も従 来. そ の 生 産 期 間 が 長 期 に わ た る とい う最 大 の 欠 点 は,短. 伐 期 生 産 の 可 能 性 に よ つ て,小. 所 有 者(5ha未. 占 め る)の. 満 の 森 林 所 有 者 が 全 国 で 約 舶%を. 面積. 造 林意 欲 を 高 め る 効 用 も. 決 して 見 逃 づ わ け に は い か な い 。 〔本 試 験 麺 設 置 場 所 〕 粕 屋 地 方演習林 面 積95.e8ヘ なお,本 の 整 備)と. 漏7鬼. ケ濡団地. ク タール. 試 験 地 設 定 に 伴 う経 費 は,昭. 和58蕪. し て 概 算 要 求 書 を 提 出 し て 診 参,す. そ れ ぞ れ4000千 m(う. 高 辻,大. ち 約60a窺. さ ら に 昭 和42年. 円 つ つ 計8.OOO千. る 予 算 を要 求 中 で あ るo. で に 昭 蒲40年. 度 お・よ び41蕉. 円 の 国 庫 予 算 の 支 出 が 認 め られ,主. は 本 銀 度 施 工 予 定),実 度 以 降46蕉. 度 以 来 演 欝 林 事 業 改 善 費(附. 験 麹 場 約Z5ヘ. 度 ま で の 第1次5ケ. 属 実 轡 施設 度 分 と して. 要 幹 線 道 路 約1.400. ク タ ー ルの 造 成 を ほ ぼ 売 成 し'fto. 年 訓 画 こ し て 総ts125kOO千. 円 に のぼ.

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