試験体形状および諸元
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(2) V-43. 第41回土木学会関東支部技術研究発表会. さく,ひび割れ間隔が広い結果となった. 3.2. 軸方向鉄筋のひずみ分布. 各試験体スパン中央部の軸方向鉄筋の ひずみ分布を図-5,図-6 に示す.ひずみ の実験値は,載荷点の荷重バランスの差異 によるばらつきを排除するため,断面中央 を対称とした平均値で評価した. 図-5 より,No.1 試験体は,500μ 到達 時ではウェブからフランジ外側にかけて ほぼ一様な分布を示しているが, 1000μ 到. 図-5. No.1 試験体の軸方向鉄筋ひずみ分布(左:500μ,右:1000μ). 図-6. No.2 試験体の軸方向鉄筋ひずみ分布(左:500μ,右:1000μ). 達時ではウェブ中心から 800mm 付近まで はひずみが徐々に増加し,800mm より外側 に向けて低下する傾向を示した. 一方,図-6 より,No.2 試験体では,500μ および 1000μ 到達時ともに,ウェブ内鉄筋 のひずみが最も小さく,フランジ外側に向 かってフランジ内鉄筋のひずみが大きく なる傾向を示した. 3.3. 軸方向鉄筋ひずみの実験値と計算値の比較. 軸方向鉄筋ひずみの計算値は,No.1, No.2 試験体ともに,載荷荷重による発生曲 げモーメントを用いて,ウェブ幅を有する 矩形断面として,引張を受けるコンクリー トを無視して計算した.また,フランジの 有効幅はフランジ全幅とし,図-7 に示す. 図-7. 計算モデルのイメージ図. ように,ウェブ内軸方向鉄筋ならびにフラ ンジ内軸方向鉄筋の全数を引張鉄筋として考慮した計算結果を示している. No.1 試験体は,500μ および 1000μ 到達時ともに,フランジ内の軸方向鉄筋 を全て有効とした場合の計算値は実験値を上回る結果となった. No.2 試験体は,500μ および 1000μ 到達時ともに,フランジ内の軸方向鉄筋 を全て有効とした場合の計算値は実験値と概ね一致する結果となった. 3.4. 降伏荷重および最大荷重. 降伏荷重および最大荷重の関係を図-8 に示す.降伏荷重および最大荷重の 実験値は,計算値と概ね一致もしくは上回る結果となった. 4.まとめ. 図-8. 降伏・最大荷重の比較. (1) T 形断面を有する RC 梁の設計において,今回の試験条件内ではフランジ側が引張力を受ける引張突縁部材 に対しても,圧縮突縁部材と同様にフランジ内の有効幅を規定して評価して良いと考えられる. (2) No.1,No.2 試験体ともに,ひずみの計算値は実験値よりも大きいため,フランジ内の軸方向鉄筋を引張鉄筋 として考慮しても耐久性ひび割れの検討では安全側に設計できると考えられる. 参考文献 1) 渡邉忠朋,佐藤勉,斉藤啓一:引張突縁を有する RC はりの曲げ耐力および破壊性状について,コンクリート 工学年次論文報告書,vol.12,No.2,pp.263-268,1990.6.
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