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WebSAM iStorageManager インストールガイド

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Academic year: 2021

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はじめに

この度は、弊社製品をお買い求めいただきまして、ありがとうございました。

このインストールガイドでは、WebSAM iStorageManager のサーバ部(iSM サーバ)とクライアント部(iSM クライ アント)、およびControlCommand のインストールと環境設定に関して説明しています。 機能の説明や操作方法に関しては、DVD 媒体に電子マニュアルを格納していますので、そちらをご参照ください。 注意 本製品は、HP-UX、Solaris、Linux、Windows に対応しています。 なお、本バージョンのiSM サーバは Solaris に対応していません。 それぞれインストール方法が異なりますので、お使いになる機種に合わせて本紙をお読みください。 未サポートのiStorage が接続された環境で利用した場合、正常に動作しません。ご利用の環境をご確認の上、適切 なバージョンを使用してください。 備考 1. 本書では、以下のプログラムプロダクトによって実現される機能について説明しています。  WebSAM iStorageManager および iStorage 基本制御

2. 本書は以下のプログラムプロダクト・バージョンに対応しています。  WebSAM iStorageManager Ver12.3 以降

 iStorage 基本制御 Ver12.3 以降

 iStorage ControlCommand Ver12.3 以降

3. 本文中の以下の記述は、特に明示しない限り、対応する製品名を意味します。

本文中の記述 対応する製品名

iStorageManager WebSAM iStorageManager PerforMate WebSAM Storage PerforMate ControlCommand (*2) iStorage ControlCommand (*1) ReplicationControl iStorage ControlCommand (*1) SnapControl iStorage ControlCommand (*1) NEC Storage Manager Agent Utility iStorage ControlCommand (*1) PerforSure iStorage PerforSure

PerforOptimizer iStorage PerforOptimizer SigmaSystemCenter WebSAM SigmaSystemCenter Analyzer for VMware vCenter

Operations

WebSAM Storage Analyzer for VMware vCenter Operations

Analyzer for VMware vRealize Operations

WebSAM Storage Analyzer for VMware vRealize Operations

(4)

M シリーズ iStorage M シリーズ M10 シリーズ iStorage M10 シリーズ M100 シリーズ iStorage M100 シリーズ M300 シリーズ iStorage M300 シリーズ M500 シリーズ iStorage M500 シリーズ M700 シリーズ iStorage M700 シリーズ M5000 シリーズ iStorage M5000 シリーズ

A5000 iStorage A5000

A5200 iStorage A5200

A3000 iStorage A3000

A3200 iStorage A3200

A2700 iStorage A2700

A4900 iStorage A4900

(*1) iStorage ControlCommand は、次の 6 機能を統合した製品です。 ・ ReplicationControl ・ SnapControl ・ ReplicationControl/DisasterRecovery ・ ProtectControl ・ PowerControl

・ NEC Storage Manager Agent Utility

(*2)「ControlCommand」は、NEC Storage Manager Agent Utility を含みます。 4. 本文中の以下の記述は、以下の名称に対応しています。

本文中の記述 対応する名称

JRE Java Runtime Environment .NET Framework Microsoft .NET Framework

IIS Microsoft Internet Information Services 5. 商標および登録商標

 Microsoft, Windows, Windows Server, Microsoft Edge および Internet Explorer は、米国 Microsoft Corporation の、米国およびその他の国における登録商標または商標です。

 .NET Framework は米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標または 商標です。

 HP-UX は、米国における米国 Hewlett-Packard 社の登録商標です。

 UNIX は、The Open Group の米国ならびにその他の国における登録商標です。

 Oracle、Solaris、および Java は、Oracle Corporation およびその子会社、関連会社の米国およびそ の他の国における登録商標です。

 Linux は、Linus Torvalds 氏の米国およびその他の国における商標または登録商標です。  Red Hat は、米国 Red Hat, Inc. の米国およびその他の国における商標または登録商標です。  Veritas および Veritas Storage Foundation は、Symantec Corporation の米国およびその他の国に

(5)

おける商標または登録商標です。

その他、記載されている製品名、会社名等は各社の商標または登録商標です。

6. 本製品は以下の OSS を含んでいます。ライセンスの詳細については媒体に含まれるマニュアルの付録を参照 ください。

 Apache log4j (http://logging.apache.org/)  flex (http://flex.sourceforge.net/)

 OpenSSL (http://www.openssl.org/)  Cyrus SASL (http://cyrusimap.org/)  Expect (http://expect.sourceforge.net/)  Tcl (http://www.tcl.tk/)  PHP (http://www.php.net/)  CodeIgniter (http://www.codeigniter.com/)  Flot (http://www.flotcharts.org/)  PuTTY (http://www.chiark.greenend.org.uk/~sgtatham/putty/index.html)

7. 「JIS X 0208:1990」(以下、JIS90)の文字セットに加えて、「JIS X 0213:2004」(以下、JIS2004)の文 字セットが採用され、人名用漢字など表現できる文字が増加します。ただし、各画面の入力、パス名、コマン ドパラメータは JIS90 の文字セットの範囲で指定してください。また、構成設定の一括設定ファイル等の指 示ファイルの文字コードはANSI で作成してください。 8. 本書でクライアント部は、以下の2種類の GUI を提供します。  Java で動作する GUI  Windows ベースの GUI

文中特に区別する必要がある場合、前者のみをあらわす用語として『iSM クライアント(Web GUI)』、後者 のみをあらわす用語として『iSM クライアント(Win GUI)』を使用します。

9. 「iSM クライアント(Web GUI)」とは、「WebSAM iStorageManager」および「iStorageManager Express」 を利用するために、クライアントPC にインストールする Java アプリケーションです。利用者に GUI による 監視と操作の手段を提供します。 10. 本書では、特にご注意いただく内容を以下で示しております。内容については必ずお守りください。 この表示を無視して誤った取り扱いをすると、設定済みの構成に影響がある場合があります。 表示の種類 種 類 内 容 操作において特に注意が必要な内容を説明しています。 操作における制限事項等の情報を説明しています。 2001 年 1 月 初 版 2021 年 4 月 第 63 版

(6)
(7)

目 次

序章 導入手順

... 1

1 章

サーバの導入(

HP-UX 版) ... 5

1.1 動作環境 ... 5 1.2 iSM サーバのインストール ... 6 1.2.1 インストール ... 6 1.2.2 アンインストール ... 7 1.2.3 アップデート ... 8 1.3 iSM サーバの環境設定 ... 8 1.3.1 ディスクアレイの監視方法の設定 ... 8 1.3.2 環境定義ファイル ... 10 1.4 システムパラメータの設定 ... 46

2 章

サーバの導入(

Linux 版) ... 51

2.1 動作環境 ... 51 2.2 iSM サーバのインストール ... 53 2.2.1 インストール ... 53 2.2.2 アンインストール ... 56 2.2.3 アップデート ... 57 2.3 iSM サーバの環境設定 ... 58 2.3.1 ディスクアレイの監視方法の設定 ... 58 2.3.2 環境定義ファイル ... 60 2.4 システムパラメータの設定 ... 94

3 章

iStorageManager セットアップ(Windows 版) ... 97

3.1 簡易インストール(M シリーズ) ... 98 3.1.1 iStorageManager のセットアップ ... 99 3.1.2 サーバのセットアップ ... 118

(8)

3.2 カスタムインストール(M シリーズ) ...125 3.3 カスタムインストール(A2700) ...128

4 章

サーバの導入(

Windows 版) ... 133

4.1 動作環境 ...133 4.2 iSM サーバのインストール ...135 4.2.1 インストール ... 135 4.2.1.1 M シリーズ/A3000 シリーズ/A5000 シリーズを利用する場合 ... 136 4.2.1.2 A2700 を利用する場合 ... 145 4.2.2 アンインストール ... 155 4.2.3 アップデート ... 155 4.2.4 サイレントインストール ... 156 4.2.5 サイレントアンインストール ... 157 4.3 iSM サーバの環境設定ウィザード ...157 4.3.1 ディスクアレイの設定 ... 158 4.3.2 利用者の設定 ... 162 4.3.3 iSM クライアント(GUI)接続先ポート番号の設定 ... 165 4.3.4 運用ログの設定 ... 166 4.3.5 設定内容の確認 ... 168 4.3.6 設定完了 ... 168 4.4 iSM サーバの環境設定 ...169 4.4.1 ディスクアレイ ... 170 4.4.2 利用者 ... 175 4.4.3 状態監視 ... 178 4.4.4 サーバ/クライアント ... 183 4.4.5 事象連携 ... 185 4.4.6 性能監視 ... 195 4.4.7 性能最適化 ... 199 4.4.8 レプリケーション/スナップショット... 200 4.4.9 データ改ざん防止 ... 202 4.4.10 監査ログ ... 203

5 章

クライアントの導入

... 205

5.1 クライアント提供形態 ...205

(9)

5.2 動作環境 ...205 5.3 インストールとセットアップ ...209 5.3.1 iSM クライアントのインストール(Windows) ... 209 5.3.1.1 事前のOS および Java の設定 ... 209 5.3.1.2 iSM セットアップのカスタムインストールによるインストール手順 ... 210 5.3.1.3 サイレントインストール ... 218 5.3.1.4 iSM サーバからインストーラをダウンロードしてインストールする手順 ... 219

5.3.1.5 iSM クライアント(Win GUI)のインストール ... 220

5.3.2 iSM クライアントのアンインストール(Windows) ... 221

5.3.2.1 iSM クライアント(Win GUI)のアンインストール ... 221

5.3.2.2 iSM クライアント(Web GUI)のアンインストール ... 222

5.3.2.3 iSM クライアント(Web GUI)のサイレントアンインストール ... 222

5.3.3 iSM クライアントのアップデート ... 223 5.3.4 iSM クライアントのインストール(Linux) ... 224 5.3.5 iSM クライアントのアンインストール(Linux) ... 225 5.3.6 iSM クライアントのアップデート(Linux) ... 226 5.4 iSM クライアントの起動/終了についての補足 ...227 5.4.1 ショートカットの作成について... 227 5.4.2 Web iSM クライアントのダウンロード画面の起動 ... 227

6 章

ControlCommand の導入... 229

6.1 インストール ...230 6.1.1 M シリーズを利用する場合 ... 230 6.1.2 A2700 を利用する場合 ... 240 6.2 アンインストール ...248 6.3 アップデート ...248

7 章

iStorage (M シリーズ) ESMPRO/ServerManager 連携モジュールの 導入

(Windows 版) ... 249

7.1 動作環境 ...249 7.2 iStorage (M シリーズ) ESMPRO/ServerManager 連携モジュールのインストール ...250 7.2.1 インストール ... 251 7.2.2 アンインストール ... 253 7.2.3 アップデート ... 253

(10)

8 章

iSM ネットワーク設定ツールの導入(Linux 版) ... 255

8.1 動作環境 ...255 8.2 iSM ネットワーク設定ツールのインストール ...257 8.2.1 インストール ... 257 8.2.2 アンインストール ... 260 8.2.3 アップデート ... 260

9 章

iSM ネットワーク設定ツールの導入(Windows 版) ... 261

9.1 動作環境 ...261 9.2 iSM ネットワーク設定ツールのインストール ...263 9.2.1 インストール ... 264 9.2.2 アンインストール ... 272 9.2.3 アップデート ... 272

10 章

iStorage ダッシュボードの導入 ... 273

10.1 動作環境 ...273 10.2 インストール ...274 10.2.1 iSM サーバとの同時インストール ... 277 10.2.2 個別インストール ... 278 10.2.3 注意事項 ... 278 10.3 環境設定 ...279 10.4 アンインストール ...282 10.5 アップデート ...282

付録

A スペシャルファイル作成コマンド(HP-UX 版) ... 283

付録

B スペシャルファイル作成コマンド(Linux 版) ... 289

付録

C パスワード暗号化コマンド ... 293

付録

D iStorageManager 管理者設定コマンド ... 295

付録

E 事象連携定義ファイル ... 299

(11)

付録

F 性能分析支援ツール/性能情報グラフ化ツール ... 305

付録

G バックアップファイル ... 307

付録

H ファイアウォールが導入されている環境 ... 311

付録

I ホスト情報の収集・登録による構成設定簡易化 ... 313

付録

J OpenJDK のインストール場所 ... 327

付録

K OpenJDK のアンインストール ... 329

付録

L トラブルシューティング ... 331

(12)
(13)

序章 導入手順

ディスクアレイの設置が完了した後、業務サーバからディスクアレイを利用するためには、以下のよう な導入作業が必要となります。 以下に導入の流れを示します。 ソフトウェアをインストールし、必要に応じて環境設定な どの作業を行います。 M シリーズ、A3000 シリーズ、A5000 シリーズの FC 搭載 ディスクアレイを導入する場合は、ホスト情報の収集と登 録を行います。 ディスクアレイの構成設定を行い、論理ディスクを業務 サーバに割り付けます。 業務サーバに割り付けた論理ディスクを、業務サーバに認 識させます。 業務サーバに割り付けた論理ディスクにボリュームを作成 します。 以降の作業において、すでに保守員に依頼して実施済の作業については不要です。まだ実施 していない作業を追加で行ってください。 (5)ボリュームの準備 (3)ディスクアレイの構成設定 (2)ホスト情報の収集と登録 (4)業務サーバからの接続確認 (1)ソフトウェアの導入と設定

(14)

推奨構成例を以下に示します。 ソフトウェアのインストール先を以下に示します。 ソフトウェア 業務サーバ 管理サーバ クライアントマシン iSM サーバ × ○ × iSM クライアント × ○ ○ ControlCommand ○ × × ○:インストール必要 ×:インストール不要 (1)ソフトウェアの導入と設定 ソフトウェアをインストールし、必要に応じて環境設定などの作業を行います。 ①iSM サーバと iSM クライアントの導入と設定 iSM サーバと iSM クライアントのインストール、および環境設定を行います。

HP-UX、または Linux の環境に iSM サーバをインストールする場合は、必要に応じて OS の システムパラメータを変更する必要があります。インストール先のOS 環境に応じて、本書の第1章 または第2章を参照してください。 また、iSM サーバの導入および設定の詳細については、インストール先の OS 環境に応じて、本書の 第1章から第4章を参照してください。iSM クライアント導入および設定の詳細については、第5章 を参照してください。 iSM サーバ LAN SAN FC/Ether iSM クライアント ControlCommand 管理サーバ iStorage 業務サーバ

(15)

「iStorageManager セットアップ」を利用して本バージョンの iSM サーバと iSM クライア ントをすでにインストールしている場合、インストール作業は不要です。 ②ControlCommand の導入(すべての業務サーバ) FC ケーブル(FC ポート搭載ディスクアレイの場合) 、SAS ケーブル(SAS ポート搭載ディスクアレイ の場合)や LAN ケーブル(iSCSI ポート搭載ディスクアレイの場合)によって、ディスクアレイと接続 されるすべての業務サーバに、ControlCommand をインストールします。業務サーバの OS 環境に応 じて、本書の第6章を参照してください。 なお、各業務サーバでは、HBA(ホストバスアダプタ)や NIC(ネットワークインタフェースカード) の取り付け、およびドライバやパス管理ソフトウェアのインストールを事前に実施しておく必要があ ります。 「iStorageManager セットアップ」を利用して本バージョンの ControlCommand をすでに インストールしている業務サーバについては、インストール作業は不要です。 (2)ホスト情報の収集と登録 本作業は必須ではありませんが、M シリーズ、A3000 シリーズ、A5000 シリーズの FC 搭載 ディスクアレイを利用する場合は、ホスト情報を収集して登録することにより、以下の操作が可能と なります。 ・ディスクアレイの構成設定において、アクセスコントロールのLD セットの設定を行う際に、登 録したホスト情報を利用して設定を容易に行うことができます。

・iSM クライアント(Web GUI)の接続ホスト関連情報一覧画面に表示して、接続ホストとして確 認、管理することができます。 M シリーズの FC 搭載ディスクアレイを導入する場合は、ControlCommand を導入したすべての業務 サーバで、ホスト情報の収集と登録を行います。業務サーバの OS 環境に応じて、本書の第6章を参照 してください。 A2700 の iSCSI 専用ディスクアレイを導入する場合は、この作業は不要です。以降の作業を実施してく ださい。

(16)

M シリーズのディスクアレイを導入する場合、ディスクアレイの初期設定の際に、すでにホ スト情報の収集と登録の作業を行っている業務サーバについては、本作業は不要です。 (3)ディスクアレイの構成設定 ディスクアレイの構成設定を行い、構築した論理ディスクを業務サーバに割り付けます。 構築するプールやホットスペア、論理ディスクの構成は、運用に応じてあらかじめ設計しておく必要が あります。また、以降の作業は、iSM クライアントから構成設定を行います。具体的な操作手順につい ては電子マニュアル「iStorage シリーズ 構成設定の手引(GUI 編)」(IS007)または「構成設定の手引 (GUI 編)- M シリーズ」(IS051)を参照してください。

A3000 シリーズ、A5000 シリーズの場合、GUI 機能は未サポートです。CLI のみサポートします。 CLI の利用方法については、マニュアル「iStorageManager コマンドリファレンス」(IS052)の「構 成設定」を参照してください。 (4)業務サーバからの接続確認 ディスクアレイと業務サーバ間のFC ケーブル(FC 搭載ディスクアレイの場合)、または LAN ケーブル (iSCSI 搭載ディスクアレイの場合)が接続されていることを確認した後、業務サーバを再起動し、業務 サーバに割り付けた論理ディスクが、業務サーバで認識できていることを確認します。 (5)ボリュームの準備 業務サーバに割り付けた論理ディスクにボリュームを作成します。 以下の作業は、各業務サーバで行います。ボリューム対応表の作成、および更新の手順については、業 務サーバのOS 環境に応じて、本書の第6章を参照してください。 ①ボリューム対応表の作成 ボリューム対応表を作成して、業務サーバのデバイス情報(ディスク番号やスペシャルファイル名) と、論理ディスクの対応関係を確認します。 ②ボリュームの作成 業務サーバに認識されている論理ディスクに対して、ファイルシステムの作成などを行います。 ③ボリューム対応表の更新 業務サーバがWindows の場合は、作成したパーティションの情報やボリュームに割り当てたドライ ブ文字などの情報をボリューム対応表に反映させるために、ボリューム対応表を作成し直して更新し ます。 業務サーバがHP-UX、Solaris、Linux の場合は、ボリュームを作成した後にボリューム対応表を更 新する必要はありません。

(17)

1章 サーバの導入(HP-UX 版)

1.1 動作環境

表1-1 動作環境(HP-UX 版) 対象ハードウェア NX7700i シリーズ

動作OS HP-UX (IPF) 11i v3

メモリ OS 必要メモリ+49MB 以上 (NX7700i シリーズ) ディスク容量 プログラム容量:193MB (NX7700i シリーズ) 動作必要容量 :1.4GB 以上 (NX7700i シリーズ) 必須ハードウェア iStorage シリーズ ※上記は、本バージョンの製品の初期出荷時点でサポートする動作環境です。最新の情報 については、PP・サポートサービス(事前の登録が必要)により、提供しております。 図 1-1 システム構成イメージ(HP-UX 版) iSM サーバのパッケージは、ディレクトリ“/opt”および“/etc”の配下に展開しインストールされます。 “/opt”パーティションの空き容量が不足する場合には、他のパーティション上にパッケージ展開用の ディレクトリを作成し、“/opt/iSMsvr”に対してシンボリックリンクを張ってください。

(18)

1. iSM サーバは、複数のディスクアレイ装置を同時に監視することができますが、1 台のディ スクアレイ装置は、複数のiSM サーバから同時に監視することはできません。複数の iSM サーバから監視すると、障害の二重通知や性能統計情報の矛盾などが発生し、運用に支障を きたす可能性があります。

1.2 iSM サーバのインストール

1.2.1 インストール

以下の手順にしたがって、HP-UX swinstall コマンドを使用して iSM サーバをインストールします。 (1)root 権限でログインします。 (2)DVD 媒体をセットしてください。 ※DVD 媒体を利用できないサーバでは、iSMsvr.dep を別サーバよりファイル転送して使用して ください。 (3)DVD 媒体をマウントします。 マウントディレクトリを作成(例:/cdrom) mount コマンドによりマウント

/usr/sbin/mount -o rr /dev/dsk/c#t#d# /cdrom

(4)次のコマンドを使用して、swinstall コマンドを実行します。 /usr/sbin/swinstall

Software Selection ウィンドウおよび Specify Source ウィンドウが表示されます。 (5)Specify Source ウィンドウの以下の項目を変更します。

Source Host Name :ドライブが接続されているサーバのホスト名。 Source Depot Path :/cdrom/SERVER/HPUX/iSMsvr.dep

上記は、DVD 媒体のマウント先が/cdrom の場合の例です。

「OK」ボタンを選択し、Software Selection ウィンドウに戻ります。詳細については、「Help」 ボタンを選択してください。

Software Selection ウィンドウには、インストール可能なソフトウェアの一覧が表示されます。 (6)NEC_iSM ソフトウェアを強調表示にします。

(7)Actions メニューで Mark for Install を選択し、インストールする製品として選択します。 (8) Actions メニューで Install を選択し、製品のインストールを監視して Install Analysis ウィンド

ウを開きます。

(9)Status フィールドに Ready というメッセージが表示されたら、Install Analysis ウィンドウの 「OK」ボタンを選択します。これにより、ソフトウェアのインストールを開始します。

(19)

(10)ソフトウェアのインストール中は、Install Window ウィンドウに処理中のデータが表示されます。 インストールが終わるとStatus フィールドに Completed と表示されます。 (11)DVD 媒体をアンマウントします。 /usr/sbin/umount /cdrom また、swinstall コマンドにオプションを指定することにより、非対話形式でインストールすることも可 能です。以下は、DVD 媒体のマウント先が/cdrom の場合です。

/usr/sbin/swinstall -s /cdrom/SERVER/HPUX/iSMsvr.dep -x source_type=tape NEC_iSM

続けて、「1.3 iSM サーバの環境設定」を参照して作業を行ってください。ここでは、ディスクアレイの 監視方法と、環境定義ファイルへの登録内容を紹介しています。

その後、起動コマンド(iSMsvr start)を投入するか、HP-UX を再起動することにより、iSM サーバが 起動します。 なお、システム再起動によるiSM サーバの自動起動を避けたい場合は、電子マニュアル 「iStorageManager コマンドリファレンス」(IS052)の「iStorageManager の起動」を参照してくださ い。

1.2.2 アンインストール

以下の手順にしたがって、HP-UX swremove コマンドを使用して iSM サーバをアンインストールしま す。 (1)root 権限でログインします。 (2)iSM サーバが起動されているか確認します。 起動されている場合、次のコマンドによりiSM サーバを停止させてください。 iSM クライアントが接続中の場合は、切断されます。 iSMsvr stop -e (3)iStorageManager 管理者の登録がされているか次のコマンドにより確認します。 /usr/bin/listusers | grep iSMadm

iSMadm iStorageManager 上記が出力された場合は、iStorageManager 管理者設定コマンドで iStorageManager 管理者の削 除をおこなってください。出力されない場合は、続けて(4)の作業を実施します。 iStorageManager 管理者設定コマンドについては、「付録 D iStorageManager 管理者設定コマン ド」を参照してください。 (4)次のコマンドによりソフトウェアを削除します。 /usr/sbin/swremove NEC_iSM ただし、環境定義ファイル、運用ログファイル、性能統計情報履歴ファイル、性能統計情報集約ファイ ル、性能最適化用ログファイル、ライセンス関連ファイル、パーティション管理ユーザ情報ファイルは削除 しません。また、ソフトウェアのインストール時に他のパーティション上に展開用のディレクトリを作成し、

(20)

“/opt/iSMsvr”に対してシンボリックリンクをはっている場合は、“/opt/iSMsvr”のシンボリックリンク ファイルは削除されません。 1. iStorageManager 管 理 者 設 定 を 行 っ て 運 用 さ れ て い る 場 合 は 、 ア ン イ ン ス ト ー ル 前 に iStorageManager 管理者の削除を必ず行ってください。再インストールを行う場合は、再インス トール後、iStorageManager 管理者を登録し直してください。 上記作業を実施しなかった場合、iStorageManager 起動時に以下のエラーになります。 iSM01408: Rejected: System function error (execl) errno=13

2. 本バージョンのインストールと共にディスクアレイの交換を行う場合は、旧バージョンの iSM サー バをアンインストールする前に、iSM サーバの環境設定で交換前のディスクアレイの設定(IP アド レス)を削除してください。

1.2.3 アップデート

iSM サーバをアップデートをする場合は、ソフトウェアのアンインストールを行ってからインストール を行います。 手順は「1.2.2 アンインストール」、「1.2.1 インストール」を参照してください。

1.3 iSM サーバの環境設定

1.3.1 ディスクアレイの監視方法の設定

ディスクアレイの監視は、IP 接続または FC(ファイバチャネル)接続で行うことができます。ただし、 M シリーズ、A3000 シリーズおよび A5000 シリーズのディスクアレイの監視は、IP 接続のみとなりま す。 ディスクアレイの監視方法はIP 接続を推奨します。 (1)IP 接続 ディスクアレイを IP 接続で監視する場合は、ディスクアレイに設定されている IP アド レスを環境定義ファイルに指定します。環境定義ファイルの指定方法については、「1.3.2 環 境定義ファイル」を参照してください。 (2)FC 接続 ディスクアレイを FC 接続で監視する場合は、root 権限でスペシャルファイル作成コマンド (iSMmknod)を実行する必要があります。スペシャルファイル作成コマンドの詳細について は「付録A スペシャルファイル作成コマンド(HP-UX 版)」を参照してください。

(21)

# iSMmknod ・・・ ① 101: INFO: Creating internal device files... ・・・ ② 102: INFO: Creating device list file... ・・・ ③ 103: INFO: iSMmknod ended normally. ・・・ ④

Please refer to device list file(/etc/iSMsvr/iSM_diskarray.devlist) and confirm it.

① iSMmknod 実行 ② スペシャルファイル作成中のメッセージ ③ ディスクアレイ一覧ファイル作成中のメッセージ ④ iSMmknod 正常終了のメッセージ 次に、スペシャルファイルの自動検出によるディスクアレイの監視、またはスペシャルファイ ル名指定のディスクアレイの監視のどちらで行うかを設定します。 スペシャルファイル名指定のディスクアレイの監視については、作成されたディスクアレイ一覧 ファイル(/etc/iSMsvr/iSM_diskarray.devlist)を参照し、環境定義ファイルに指定します。環境 定義ファイルの指定方法については、「1.3.2 環境定義ファイル」を参照してください。 次は、ディスクアレイ一覧ファイル(/etc/iSMsvr/iSM_diskarray.devlist)の例です。 # # iSM_diskarray.devlist

# Created: Sat Jan 1 11:00:00 2000 ・・・ ① #

+=================================================================+

# PRODUCT NAME:iStorage S4000 SERIAL NUMBER:1000000000000000 # ・・・ ② +=================================================================+

+---+

| HD:00h Port No:00h FC-H/W Path: 8/0/0/0 | ・・・ ③ +---+ /dev/nec_iSM/mkdl/c0t0d0 /dev/nec_iSM/mkdl/c0t0d1 ・・・ ④ /dev/nec_iSM/mkdl/c0t0d2 /dev/nec_iSM/mkdl/c0t0d3 +---+

| HD:01h Port No:01h FC-H/W Path: 8/1/0/0 | ・・・ ⑤ +---+ /dev/nec_iSM/mkdl/c1t0d0 /dev/nec_iSM/mkdl/c1t0d1 /dev/nec_iSM/mkdl/c1t0d2 /dev/nec_iSM/mkdl/c1t0d3 ① 作成された日時 ② ディスクアレイの「プロダクト名:iStorage S4000」、「シリアル番号:1000000000000000」 ③ ディスクアレイの「ホストディレクタ(HD)番号:00h」、「ホストディレクタの port 番号:00h」、「FC Card の H/W パス:8/0/0/0」 ④ ②の接続のスペシャルファイルリスト ⑤ ディスクアレイの「ホストディレクタ(HD)番号:01h」、「ホストディレクタの port 番号:01h」、「FC Card の H/W パス:8/1/0/0」 ⑥ ②の接続のスペシャルファイルリストを示しています。 ここで報告されるスペシャルファイルは、iSM サーバをインストールしたサーバから参照でき る論理ボリュームのパスを利用しています。iSM サーバのコントロール用のパスとして使用する にあたっては、次の点に留意して、適切なスペシャルファイルを環境定義ファイルに明示的に指 定することが望ましいです。

(22)

・できるだけ異なった複数の経路(サーバのFC カード、ディスクアレイのホストディレクタ とポートが異なる)のスペシャルファイルを選択してください。スペシャルファイルで I/O エラーを検出すると、iSM サーバは、環境定義ファイルに記述された残りのスペシャルファ イルに切り替えてアクセスの継続を試みます。このスペシャルファイルが異なる経路であれ ば、FC カード障害や、ホストアダプタやポート障害時も監視を継続することができます。 ・スペシャルファイルがどの論理ボリュームを指すかは、電子マニュアル「iStorageManager コマンドリファレンス」(IS052)の「8.1.12 ボリューム対応表の作成・表示」および「13.14 ボリューム対応表の作成・表示」で説明するiSMvollist コマンドの実行結果が参考になりま す。iSMvollist コマンドは、iSMmknod の実行前に実行することができます。

・HP-UX 11i v3 では、従来互換のスペシャルファイル(Legacy DSF)のみ使用可能です。新 しくサポートされたスペシャルファイル(Persistent DSF)には対応していません。 また、マルチパス機構が有効となっている環境では、従来のデバイスファイルを使用する場 合において、その名称(c#t#d#)が示す接続経路以外のパスも利用されます。このため、 「/etc/iSMsvr/iSM_diskarray.devlist」中で報告するスペシャルファイルリストは、実際の ディスクアレイのHD+port+HBA の物理的な接続関係と異なる場合があります。ただし、 ディスクアレイの監視をおこなう場合、障害時にOS がパス切り替えをおこなうため問題は 発生しません。スペシャルファイル名指定の監視は、経路よりも論理ディスクの選択に留意 してください。

1.3.2 環境定義ファイル

(1)サンプルファイル iSM サーバは、以下の 2 種類のサンプルファイルを提供しています。運用に応じて、以下のサンプルファ イルを参考にして環境定義ファイル(/etc/iSMsvr/iSMsvr.conf)を作成してください。 ・A3000 シリーズおよび A5000 シリーズ以外の A シリーズのディスクアレイ用の必要最低限の設定が可 能なサンプルファイル ・全ての設定が可能なサンプルファイル ※M シリーズ、A3000 シリーズおよび A5000 シリーズは、全ての設定が可能なサンプルファイルを使 用します。 なお、サンプルファイルは/etc/iSMsvr 配下に文字コードごとに用意しています。

(23)

①A シリーズのディスクアレイ用の必要最低限の設定が可能なサンプルファイル ファイル名 文字コード iSMsvr.easy-A.sample 英語 iSMsvr.easy-A-SJIS.sample 日本語(SJIS) iSMsvr.easy-A-eucJP.sample 日本語(EUC) iSMsvr.easy-A-utf8.sample 日本語(UTF8) ②全ての設定が可能なサンプルファイル ファイル名 文字コード iSMsvr.sample 英語 iSMsvr.SJIS.sample 日本語(SJIS) iSMsvr.eucJP.sample 日本語(EUC) iSMsvr.utf8.sample 日本語(UTF8) (2)必要最低限の設定 必要最低限の設定をおこなうサンプルファイルを利用すると以下の設定が行えます。 ①A シリーズのディスクアレイ用の必要最低限の設定 ・ディスクアレイの設定 ・利用者の設定

・iSM クライアント(Web GUI)接続先ポート番号の設定 ・運用ログファイルの設定

[1]ディスクアレイの設定

iSM サーバで監視するディスクアレイの設定をおこないます。ディスクアレイの設定は IP 接続を推 奨します。

iSCSI 接続による監視はできません。また、M シリーズ、A3000 シリーズおよび A5000 シリーズの ディスクアレイの場合は、IP 接続での監視のみとなります。

[2]利用者の設定

iSM クライアントからの接続時に指定する利用者の設定をおこないます。

ここで設定する利用者は複数ストレージ全体を管理する利用者(ストレージグループ管理ユーザ) となります。特定のストレージを管理する利用者(ストレージ管理ユーザ)と特定のパーティション を管理する利用者(パーティション管理ユーザ)は、iSM クライアント(Web GUI)から設定してくだ さい。

[3]iSM クライアント(Web GUI)接続先ポート番号の設定

iSM クライアント(Web GUI)、および Web ブラウザから iSM サーバに接続する際に指定するポー ト番号を設定します。

(24)

[4]運用ログファイルの設定 iSM サーバのメッセージは、運用ログファイルに格納されます。既定値で/opt/iSMsvr/etc/log ディレクトリ配下に1(MB)のファイルを最大 100 ファイル作成します。ディスクの空き容量を 確認し、十分な空き容量がない場合は、運用ログファイルの格納ディレクトリを変更してください。 詳細な設定方法については、「(4)環境定義ファイル(iSMsvr.conf)への設定情報」または、必要最 低限の設定が可能なサンプルファイルを参照してください。 上記以外の設定を行う場合は、全ての設定が可能なサンプルファイルを利用して設定を行ってください。 詳細な設定については、「(4)環境定義ファイル(iSMsvr.conf)への設定情報」または、全ての設定が 可能なサンプルファイルを参照してください。 また、iSM サーバの定義ファイルとして、事象連携定義ファイルがあります。このファイルでは、iSM サーバが通知する各種メッセージの内容を元に、通知メールやシェル起動というアクションの定義ができま す。指定方法については、「付録E 事象連携定義ファイル」を参照してください。また、事象連携機能の 詳細については、電子マニュアル「iStorageManager 利用の手引」(IS050)の「1.7 事象連携」を参照し てください。なお、新規インストール直後は、/etc/iSMsvr 配下に、msgdrv.sample、mail.sample という ファイルが作成されます。指定をおこなう場合は、msgdrv.conf、mail.tpl という名前に変更して、事象連 携定義ファイルとして設定してください。 (3)環境定義ファイル(iSMsvr.conf)の記述規則 ここでは環境定義ファイルの記述規則を説明します。 ①セクション :環境定義ファイルの定義内容は、セクションにより複数のブロックに分かれます。セ クション名を ”[”(開始カギ括弧)と ”]”(終了カギ括弧)で囲みセクションの開始を 指示します。 同じセクション名は、環境定義ファイル内に複数指定してはいけません。 ②パラメータ :各セクションごとの定義内容は、パラメータで指示します。 パラメータは、セクションを指定した次の行以降から指定します。 パラメータは、パラメータの種別を識別するためのキーワード、”=”(イコール)、そ の値から構成されます。 キーワードは、英数字,”_”(アンダーバー)から構成される句です。 同じキーワードは、定められたセクション内に複数指定してはいけません。 値は、数値,文字列,またはキーワードを指定できます。 数値の場合、0 以上の整数を最大 9 桁まで指定できます。 文字列には1 バイト英数特殊文字を最大 1023 バイトまで指定できます。 <文字列の指定>  文字列は、”"”(ダブルクォーテーション)で囲むことにより以下に列挙したもの以 外を記述できます。”"”(ダブルクォーテーション)で正しく囲んでいない場合、記 述意図と反して認識される場合がありますので、注意してください。 タブ,改行,”"”(ダブルクォーテーション) (例)"/usr/bin/ls"は /usr/bin/ls として認識されます。

(25)

 文字列を、”"”(ダブルクォーテーション)で囲まない場合、以下に列挙した もの以外を記述できます。 タブ,改行,”"”(ダブルクォーテーション),”,”(カンマ),” ”(スペース), ”;”(セミコロン),”(”(開始括弧),”)”(終了括弧),”=”(イコール), ”#”(シャープ) <パスの指定> パスは、以下に列挙したもの以外は指定できません。"/"(スラッシュ)はパスの区切 りにのみ使用します。 英数字,”.”(ピリオド),”-”(ハイフン),”_”(アンダーバー), "/"(スラッシュ) <パラメータの指定形式>  キーワードのみ キーワードのみで構成されます。 (例)auto_find_spf(値は指定しません。)  キーワードとひとつの値 キーワードと”=”(イコール)と値で構成されます。 (例)file_size = 1(数値を指定します。) file_directory = /opt/iSMsvr/etc/log/ (文字列を指定します。)  キーワードと複数の値(その1) 複数の値が指定可能な場合は、値の前後は一つ以上の”,”(カンマ)または” ”(スペー ス)で区切り、”(”(開始括弧) と ”)”(終了括弧)で値全体を囲みます。”,”(カン マ)は” ”(スペース)と同等と見なします。各値の順番は自由です。

(例)file = ( /dev/nec_iSM/mkdl/c21t0d1, /dev/nec_iSM/mkdl/c17t0d0)  キーワードと複数の値(その2) 記述形式は(その1)と同じですが、値を記述する順番が決まっているものです。 この場合、値の数は固定です。”,”(カンマ)は” ”(スペース)と同等と見なします。 (例)login1=(John,Johnpass,L2)  複合型の値を持つキーワード ”(”(開始括弧)と ”)”(終了括弧)で囲まれた中に、さらにキーワード指定や”(” (開 始括弧)と ”)”(終了括弧)があるものです。 (例)diskarray=( ip = ( 192.168.0.1, 192.168.0.2) ) 上記で説明してきたパラメータの構成要素である、キーワード、”=”(イコール)、 値の前後には、空白、タブ、改行を置くことができ、複数行にわたる記述が可能で す。 (例)ip = ( 192.168.0.1, 192.168.0.2 )

(26)

③コメント :セクションの開始行とパラメータ行の間、パラメータ行とパラメータ行の間(パラメー タの内部ではない行)では、行の先頭に”#”(シャープ)を指定して、その行(改行まで) をコメント行とすることができます。 これ以外の”#”(シャープ)は、コメント行の印としては扱いません。 (例)### agent section ### ← コメント行 [agent] ← コメント行ではない (4)環境定義ファイル(iSMsvr.conf)への設定情報 ここでは環境定義ファイルに設定可能な情報の説明をします。 iSM サーバ起動中に環境定義ファイルを変更した場合は、iSM サーバの再起動が必要です。 ① agent セクション:エージェント管理に関する情報を定義します。

M シリーズ、A3000 シリーズおよび A5000 シリーズのディスクアレイの場合は、IP 接続での監視の みとなります。 [agent] [auto_find_spf] [snmp_port = ポート番号 ] [remonitoring_interval = 監視の再開可能チェックインターバル ] [lan_path_check_interval = 監視パスのチェックインターバル ] [diskarray1 = ( { ip = ( IP アドレス [ ,IP アドレス ] [ ,IP アドレス ] [ ,IP アドレス ]) [ type = M ] | file = ( スペシャル ファイル名 [ , スペシャル ファイル名 ] ... ) } )] [diskarray2 = ( { ip = ( IP アドレス [ ,IP アドレス ] [ ,IP アドレス ] [ ,IP アドレス ]) [ type = M ] | file = ( スペシャル ファイル名 [ , スペシャル ファイル名 ] ... ) } )] : : [diskarray64 = ( { ip = ( IP アドレス [ ,IP アドレス ] [ ,IP アドレス ] [ ,IP アドレス ]) [ type = M ] | file = ( スペシャル ファイル名 [ , スペシャル ファイル名 ] ... ) } )]

(27)

表1-2 環境定義ファイルで設定する情報(agent セクション) セクション名 パラメータ 値 内容 [agent] エージェント管理セク ション エージェントセクションの開始を示します。 auto_find_spf なし スペシャルファイルの自動検出を行うことによ り、FC 接続のディスクアレイを自動的に検出し監 視を行います。 このパラメータを指定する場合、「1.3.1 ディスク アレイの監視方法の設定」の「(2)FC 接続」で説明 するスペシャルファイルを事前に作成しておく必 要があります。 本パラメータと diskarray パラメータの指定がど ちらもない場合は、iSM サーバは継続しますが、 ディスクアレイの監視はできません。 snmp_port SNMP ポート番号 (数値162) SNMP トラップを受信する場合、SNMP トラップ を受信するポート番号として162 を指定します。 SNMP トラップは、ディスクアレイから送信され る情報であり、ハードウェアの状態遷移などを iSM サーバに通知するものです。TCP/IP 接続によ り監視するディスクアレイの場合にのみ有効とな ります。 SNMP トラップを受信しなくてもディスクアレイ の監視は行えます。ネットワークセキュリティ攻 撃等を受け性能が劣化することがありますので受 信しない設定を推奨します。 指定がない場合、SNMP トラップは受信しません。 なお、iSMadm 利用者は 162 番のポートを使用す ることはできませんので、指定しないでくださ い 。iSMadm 利 用 者 に つ い て は 、 「 付 録 D iStorageManager 管理者設定コマンド」を参照し てください。 remonitoring_interval 監視の再開可能チェッ クインターバル (数値1~60) 障害によりディスクアレイの監視を自動停止した 後の、ディスクアレイの監視を自動再開すること が可能かを判定するインターバルを指定します。 ・単位 :分 ・既定値:5 lan_path_check_interv al 監視パスのチェックインターバル (数値3~60) IP 接続で監視する場合、切り替えパスの状態を チェックするインターバルを指定します。 ・単位 :分 ・既定値:60 diskarray1 diskarray2 : : diskarray64 ディスクアレイ情報 iSM サーバが監視対象とするディスクアレイの指 定をします。diskarray(n)の(n)に数値を指定する ことで複数指定が可能です。 本パラメータと auto_find_spf パラメータの指定 がどちらもない場合は、iSM サーバは継続します が、ディスクアレイの監視はできません。 ・範囲:1~64 エントリ ※diskarray(n)の n に数値 1 を指定する場合、n は 省略可能です。

(28)

ip IP アドレス ( 文字 列 255 文字以 内) TCP/IP 接続でディスクアレイを監視する場合に 指定します。iSM サーバは、IP アドレスまたはホ スト名で指定された IP アドレス(ポート番号 2730)へ接続し、監視をおこないます。 フローティングIP アドレスでディスクアレイを監 視できますが、コントロールパス閉塞を検知でき ないことがありますので、フローティングIP アド レスを設定しないでください。 SVP が 4 つあるディスクアレイの場合、 1 エントリにつき IP アドレス(ホスト名)を 4 つ (main, sub, sub, sub)まで指定できます。 SVP が 2 つあるディスクアレイの場合、 1 エントリにつき IP アドレス(ホスト名)を 2 つ (main, sub)まで指定できます。 SVP が 1 つあるディスクアレイの場合、 1 エントリにつき IP アドレス(ホスト名)を 1 つ (main)のみ指定できます。 type ディスクアレイの種別 (M) ディスクアレイの種別を指定します。 M・・・M シリーズ、 A3000 シリーズおよび A5000 シリーズのディスクアレイ M シリーズ、 A3000 シリーズおよび A5000 シリー ズディスクアレイを監視する場合、指定してくだ さい。 file スペシャルファイル名 ( 文字 列 128 文字以 内) FC 接続でディスクアレイを監視する場合に指定 します。スペシャルファイル名を絶対パスで指定 します。スペシャルファイルの参照方法は、「1.3.1 ディスクアレイの監視方法の設定」の「(2)FC 接 続」を参照してください。 1 エントリにつきスペシャルファイル名を最大 8 つまで指定できます。

SNMP ポート番号は、Open View Network Node Manager のように SNMP トラップを採 取するアプリケーションを使用する場合は、ポートの競合が発生しますので指定しないでく ださい。

(29)

② server セクション:iSM サーバ名に関する情報を定義します。 [server] [iSMsvr_name = iSM サーバ名 ] 表1-3 環境定義ファイルで設定する情報(server セクション) セクション名 パラメータ 値 内容

[server] server セクション server セクションの開始を示します。 iSMsvr_name iSM サーバ名

(文字列20 文字以内)

iSM クライアント(Web GUI)のタイトルバーに 表示するiSM サーバ名を指定します。 タイトルバーの表示を変更する場合は指定して ください。複数のiSM サーバで運用している場 合、iSM クライアント(Web GUI)のタイトル バーから iSM サーバの識別が可能となりま す。大文字と小文字は区別されます。 iSM サーバ名に2バイト文字、半角カナ、制御 文 字 、 フ ァ イ ル 名 と し て 使 用 で き な い 文 字 (¥/:,;*?"<>|)および空白は使用できません。 ③ client セクション:クライアント管理に関する情報を定義します。 [client] [iSMsvr_port = iSM クライアント接続先ポート番号 ] [login1= ( ユーザ名 , パスワード , { L1 | L2 | L3 } ) ] : : [login100 = ( ユーザ名 , パスワード , { L1 | L2 | L3 } ) ]

(30)

表1-4 環境定義ファイルで設定する情報(client セクション) セクション名 パラメータ 値 内容 [client] クライアント管理セクション クライアント セクションの開始を示します。 iSMsvr_port iSM クライアント接続先ポー ト番号 (数値1~65535) iSM クライアントが接続する iSM サーバの ポート番号を指定します。 ・既定値:8020 login1 : : login100 利用者情報 利用者情報を設定します。利用者情報は、iSM クライアントからiSM サーバに接続して、ディ スクアレイについての情報を参照/操作するた めの認証を得るために用いられます。 ここで設定する利用者は複数ストレージ全体を 管理する利用者(ストレージグループ管理ユー ザ)となります。特定のストレージを管理する 利用者(ストレージ管理ユーザ)と特定のパー ティションを管理する利用者(パーティション 管理ユーザ)は、iSM クライアント(Web GUI) から設定してください。 login(n)の(n)に数値を設定することで複数設定 が可能です。 設定がない場合は、iSM サーバは継続します が、iSM クライアントからの iSM サーバへの接 続はできません。その旨を示したsyslog が出力 されます。 ・範囲:1~100 entry (注) 利用者名 (文字列20 文字以内) 利用者名を設定します。大文字と小文字は区別 されます。同一の利用者名で複数の利用者情報 を設定することはできません。 省略はできません。 パスワード (文字列14 文字以内) 利用者のパスワードを設定します。大文字と小 文字は区別されます。 パスワード値を iSMcipherpw コマンドで暗号 化したものを設定することも可能です。 詳細については、「付録C パスワード暗号化コ マンド」を参照してください。 省略はできません。 役割 (monitor, operator, administrator) 利用者に許可する操作についての役割を指定し ます。iSM クライアントから iSM サーバに接続 し、ディスクアレイについての情報を参照/操 作する利用者に対し、以下の3 つの役割を用意 しています。 上位役割(administrator>operator>monitor) では下位の役割の操作を全て行うことができま す。省略はできません。 L1…monitor ディスクアレイの監視、状態表示などの参 照が可能です。 L2…operator レプリケーション/スナップショット/ 性能監視/性能最適化機能で運用に必要 な操作が可能です。 L3…administrator ディスクアレイの構成設定を含むすべて の操作が可能です。 (注) 利用者情報は、OS のユーザアカウントとは関係がないことに注意をしてください。

(31)

④ web セクション:Web 管理に関する情報を定義します。 [web]

[web_port_no = iSM クライアント(Web GUI)接続先ポート番号]

[web_ip_address = iSM クライアント(Web GUI)、および Web ブラウザから iSM サーバに接 続する時のIP アドレス]

[tls_version_disable = { 1.0 | 1.1 | default }]

表1-5 環境定義ファイルで設定する情報(web セクション) セクション名

パラメータ 値 内容

[web] web セクション web セクションの開始を示します。 web_port_no iSM ク ラ イ ア ン ト (Web

GUI)接続先ポート番号 (数値1~65535)

iSM クライアント(Web GUI)、および Web ブラ ウザからiSM サーバに接続する時のポート番号 を指定します。

・既定値:8070 web_ip_address iSM ク ラ イ ア ン ト (Web

GUI)から iSM サーバに接続 する時のIP アドレス

ESMPRO 連携機能を利用し、

ESMPRO/ServerManager で iStorage M シリー ズを監視する場合に、設定が必要です。 iSM クライアント(Web GUI)および Web ブラウ ザからiSM サーバに接続する時の IP アドレスを 指定します。 IPv4 の IP アドレス或いは IPv6 の IP アドレス は使用する可能です。 ※IPv4 の IP アドレスとして"127.0.0.1"、 "0.0.0.0"、"255.255.255.255" は使用できません。 ※IPv6 の IP アドレスとして"0:0:0:0:0:0:0:0"、 "0:0:0:0:0:0:0:1"、"0:0:0:0:0:0:255.255.255.255"、 "0:0:0:0:0:0:0.0.0.0" 、 "0:0:0:0:0:0:127.0.0.1" 或 いは"ff00::/8"で始まる IP アドレスは使用できま せん。 tls_version_disable default 1.0 1.1

iSM クライアント(Web GUI)から iSM サーバに 接続する時のTLS バージョン TLS1.0 と TLS1.1 を無効化するかどうかを指定します。 本パラメータを指定しない場合、default を指定する場合と同等になります。 default:TLS1.0、TLS1.1、TLS1.2、TLS1.3 で 通信可能です。 1.0:TLS バージョン 1.0 を無効化します。1.0 を設定する場合、TLS1.1~TLS1.3 で通信可能で す。 1.1:TLS バージョン 1.0 と 1.1 を無効化します。 1.1 を設定する場合、TLS1.2~TLS1.3 で通信可 能です。 既定値:default

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⑤ resource セクション:状態監視に関する情報を定義します。 [resource] [watch_interval = 状態監視インターバル ] [capacity_watch_interval = 容量監視インターバル] [nickname_check] [scheduled_report = { yes | no } ] [scheduled_report_time = 時:分] 表1-6 環境定義ファイルで設定する情報(resource セクション) セクション名 パラメータ 値 内容 [resource] 状態監視セクション 状態監視セクションの開始を示します。 watch_interval 状態監視インターバル (数値1~3600) ディスクアレイの状態を監視するインターバル を指定します。状態監視については、電子マニュ アル「iStorageManager 利用の手引」(IS050) の「1.3 状態監視」を参照してください。 ・単位 :秒 ・既定値:15 capacity_watch_inte rval 容量監視インターバル (数値5~1440) 以下の情報を監視するインターバルを指定しま す。 1)シンプロビジョニング機能 ・プールおよび論理ディスクの割当済み容量 ・プールの実容量しきい値 ・プールの実容量しきい値(予告) ・論理ディスクのLD 容量しきい値 2)スナップショット機能 ・スナップショット使用量 ・スナップショット使用量のしきい値 シンプロビジョニング機能において、プールお よび論理ディスクの容量不足・論理ディスクの LD 容量クォータは、状態監視インターバル (watch_interval)で監視します。ただし、容量監 視インターバルが状態監視インターバルよりも 短い場合(*)は、容量監視インターバルでも監視 可能です。 (*)既定値では、容量監視インターバルは状態監 視インターバルよりも長くなります。 ・単位 :分 ・既定値:5 nickname_check なし iStorageManager の全ての管理対象ディスク アレイに対して、構成要素に付与された識別名 称の重複チェックを行う場合に指定します。重 複チェックの対象となる識別名称は以下のとお りです。 ・ディスクアレイ名 本パラメータが指定された場合、iSM サーバ起 動時およびディスクアレイの監視再開時に、全 ての識別名称の重複チェックを行います。 本パラメータがない場合は、重複チェックを行 いません。 ・既定値:重複チェックを行います。

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scheduled_report yes no 監視しているディスクアレイ装置に関する障害 情報の定時通報を行うかを指定します。規定値 では定時通報を行いません。 ・yes 障害情報の定時通報を行います。 ・no 障害情報の定時通報を行いません。 ・既定値: no scheduled_report_ti me 時:分 監視しているディスクアレイ装置に関する障害情報の定時通報を行う時刻を指定します。 障害情報の定時通報を行う場合 (scheduled_report=yes)は、本パラメータを 必ず設定してください。 規定値は「指定なし(空白)」です。 ・時 00 ~ 23 の範囲で指定します。 1 桁の指定も可能です。 ・分 00 ~ 59 の範囲で指定します。 必ず 2 桁で指定してください。 ・既定値:指定なし(空白) ⑥ log セクション:ログ管理に関する情報を定義します。 [log] [file_directory = ログファイル格納場所 ] [file_size = ログファイルのサイズ ] [modify_no_measures_msg_to_info] [modify_remote_notification_msg_to_warning]

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表1-7 環境定義ファイルで設定する情報(log セクション) セクション名 パラメータ 値 内容 [log] ログ管理セクション ログセクションの開始を示します。 file_directory ログファイル格納場所 (文字列255 文字以内) 運用ログファイルの格納場所を指定します。存 在するディレクトリを絶対パスで指定します。 運 用 ロ グ に つ い て は 、 電 子 マ ニ ュ ア ル 「iStorageManager 利用の手引」(IS050)の 「1.6 ログ出力」を参照してください。 ・既定値:/opt/iSMsvr/etc/log/ file_size ログファイルのサイズ (数値1~10) 運用ログを出力するファイルのサイズの上限を 指定します。 ・単位 :MB ・既定値:1 modify_no_measure

s_msg_to_info なし 運用上注意を必須としない、種別がのメッセージについて、種別を INFO に切り替WARNING える場合に指定します。種別の変更対象となる メッセージはiSM04040 と iSM01006 です。 指定がない場合は、種別の切り替えは行いませ ん。 modify_remote_notif ication_msg_to_war ning なし HP-UX 上にて、NX リモート通報(コンソール メッセージの監視)と連携する場合にのみ指定 してください。種別がWARNING に変更される メッセージは以下になります。 iSM07012、iSM07154、iSM07159、 iSM07168、iSM07169、iSM07452、 iSM07454、iSM07459、iSM07670、iSM07671 指定をしない場合は、種別の切り替えは行いま せん。 1. modify_no_measures_msg_to_info パラメータを指定する場合、メッセージの種別が変更される ため、事象連携機能で対象メッセージ(iSM04040、iSM01006)の定義を行っている場合に連携 ができなくなる可能性があります。事象連携定義のメッセージレベルの設定を確認してください。 2. modify_remote_notification_msg_to_warning パラメータを指定する場合、メッセージの種別が 変更するため、事象連携機能で以下の対象メッセージの定義を行っている場合に連携ができなく なる可能性があります。事象連携定義のメッセージレベルの設定を確認してください。 iSM07012、iSM07154、iSM07159、iSM07168、iSM07169、iSM07452、iSM07454、iSM07459、 iSM07670、iSM07671 3. 対象メッセージの詳細は電子マニュアル「iStorageManager メッセージハンドブック」(IS010) を参照してください。

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⑦ performance セクション:性能監視に関する情報を定義します。 [performance] [monitor_file_directory = 統計情報履歴ファイル格納場所 ] [monitor_interval = ロギングインターバル ] [display_refresh_rate = 表示リフレッシュレート ] [threshold_monitor_interval = しきい値監視インターバル ] [threshold_monitor_iops_border = 最低入出力回数 ] [threshold_monitor_logging_mode] [auto_adjust_monitor_interval [ = { yes | no } ] ] [auto_archive_execution] [auto_execution_time = 時:分 ]

[auto_start_monitor [ = { yes | succeed | no } ] ] [auto_deletion_execution = ( [history_file = 保存期間 ][,] [primary_summarized_file = 保存期間 ][,] [secondary_summarized_file = 保存期間 ] ) ] [performance_cooperation = { yes | no } ] [keep_cooperation_term = 保存期間 ] [performance_dashboard = { yes | no }] 表1-8 環境定義ファイルで設定する情報(performance セクション) セクション名 パラメータ 値 内容 [performance] 性能監視セクション 性能監視セクションの開始を示します。 monitor_file_directory 統計情報履歴ファイ ル格納場所 (文字列 255 文字以 内) 統計情報履歴ファイルの格納場所を指定しま す。存在するディレクトリを絶対パスで指定し ます。詳細については、電子マニュアル「性能 監視機能利用の手引」(IS025)を参照してく ださい。 ・既定値:/opt/iSMsvr/etc/mon/ monitor_interval ロギングインターバ ル (数値1~60) 統計情報を収集し、統計情報履歴ファイルへ出 力するインターバルを指定します。 ・単位 :分 ・既定値:5 display_refresh_rate 表 示 リ フ レ ッ シ ュ レート (数値1~6) 性能監視画面の数値表と時系列グラフについ て、一分間あたり何回データ更新を行うかを指 定します。詳細については、電子マニュアル「性 能監視機能利用の手引」(IS025)を参照して ください。 ・単位 :回数/分 ・既定値:1 threshold_monitor_interval し き い 値 監 視 イ ン ターバル (数値1~60) しきい値監視インターバルを指定します。指定 がない場合は、表示リフレッシュレートの間隔 でしきい値監視を行います。 ・単位 :分 ・既定値:表示リフレッシュレート値 threshold_monitor_iops_bo rder 最低入出力回数 (数値1~120) 最低入出力回数を指定します。 ・単位 :回数/分 ・既定値:60 threshold_monitor_logging _mode なし し き い 値 監 視 イ ン タ ー バ ル を ロ ギ ン グ イ ンターバルと同じ設定にします。統計情報を蓄積 中のディスクアレイのみ、しきい値監視を行い ます。指定がない場合は、threshold_monitor_ interval に指定されたインターバルでしきい値

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監視を行います。 ・既定値:threshold_monitor_interval に指定 されたインターバル auto_adjust_monitor_inter val yes no ディスクアレイの構成要素が多すぎて、指定したインターバルで統計情報を出力できない場 合、自動的に出力可能なインターバルに変更す るかどうかを指定します。指定がない場合は、 yes を指定する場合と同じになります。 ・yes、指定なし 自動的に出力可能なインターバルに変更し ます。 ・no 自動的に出力可能なインターバルに変更し ません。 ・既定値:yes auto_archive_execution なし 統計情報を自動的に集約する場合に指定しま す。指定がない場合は、統計情報を自動的に集 約しません。 ・既定値:統計情報を自動的に集約しない auto_execution_time 時:分 集約の自動実行と保存期間を過ぎたファイル の削除を実行する時刻です。自動集約と自動削 除を実行する場合のみ有効です。 ・時 00 ~ 23 の範囲で指定します。 1 桁の指定も可能です。 ・分 00 ~ 59 の範囲で指定します。 必ず 2 桁で指定してください。 ・既定値:00:00 auto_start_monitor yes succeed no iSM サーバ起動時に PerforMate を利用可能な ディスクアレイすべてについて統計情報の出 力を自動的に開始するか否かを設定します。パ ラメータを省略した場合、統計情報の蓄積を開 始しません。 ・yes iSM サーバ初回起動時に、PerforMate(性能 監視機能)が利用できるディスクアレイすべ てについて、統計情報の蓄積を開始します。 前 回 の 運 転 時 に 統 計 情 報 を 蓄 積 し て い た ディスクアレイについては、前回の状態を引 き継ぎ、蓄積を開始します。前回の運転時に 蓄積を停止していたディスクアレイについ ては、その状態を保持し、蓄積を開始しませ ん。 ・succeed、指定なし iSM サーバ初回起動時は、PerforMate(性能 監視機能)が利用できるディスクアレイすべ てについて、統計情報の蓄積を開始しませ ん。前回の運転時に統計情報を蓄積していた ディスクアレイについては、前回の状態を引 き継ぎ、蓄積を開始します。前回の運転時に 蓄積を停止していたディスクアレイについ ては、その状態を保持し、蓄積を開始しませ ん。 ・no 統計情報の蓄積を自動的には開始しません。 ・既定値:yes

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auto_deletion_execution 自動削除の実行と保 存期間 統計情報の保存期間を設定します。保存期間を 過ぎたファイルは自動的に削除されます。 統計情報履歴ファイル、一次集約ファイル、二 次集約ファイルの保存期間を同時に指定する 場合は、”,”で区切ってください。指定が無い場 合は、統計情報は自動的に削除されません。 ・既定値:統計情報を自動的に削除する history_file 保存期間 <数値><単位> 統計情報履歴ファイルの保存期間です。指定し た期間を過ぎた統計情報履歴ファイルを削除 します。パラメータを省略した場合、統計情報 履歴ファイルを削除しません。 ・単位 数値の単位を示し、以下を指定できます (大文字も指定可能です)。 d ・・・ 日 m ・・・ 月 y ・・・ 年 ・数値 単位の指定により設定可能な値が異なりま す。 d ・・・ 1 ~ 366 m ・・・ 1 ~ 24 y ・・・ 1 ~ 2 例:1 ヶ月の保存期間を指定する場合は、1m を 設定します。 ・既定値:1m primary_summarized_file 保存期間 <数値><単位> 一次集約ファイルの保存期間です。指定した期 間を過ぎた一次集約ファイルを削除します。パ ラメータを省略した場合、一次集約ファイルを 削除しません。 ・単位 数値の単位を示し、以下を指定できます (大文字も指定可能です)。 m ・・・ 月 y ・・・ 年 ・数値 単位の指定により設定可能な値が異なりま す。 m ・・・ 1 ~ 24 y ・・・ 1 ~ 2 例:1 ヶ月の保存期間を指定する場合は、1m を 設定します。 ・既定値:1m secondary_summarized_fil e 保存期間 <数値><単位> 二次集約ファイルの保存期間です。指定した期 間を過ぎた二次集約ファイルを削除します。パ ラメータを省略した場合、二次集約ファイルを 削除しません。 ・単位 数値の単位を示し、以下を指定できます (大文字も指定可能です)。 m ・・・ 月 y ・・・ 年 ・数値 単位の指定により設定可能な値が異なりま す。 m ・・・ 1 ~ 24 y ・・・ 1 ~ 2 例:1 年の保存期間を指定する場合は、1y を設

(38)

定します。 ・既定値:1y performance_cooperation yes no 他機能(*1)と連携するためのファイルを定期的に出力するかどうかを設定します。本パラメー タが省略されている場合は、ファイルを出力し ません。 ・yes 定期的に連携用のファイルを出力します。 ・no 連携用のファイルを出力しません。 ・既定値:no

(*1) SigmaSystemCenter, Analyzer for VMware vCenter Operations, Analyzer for VMware vRealize Operations

keep_cooperation_term 保存期間 (数値1~7) 他機能(*1)と連携するためのファイルを保存す る期間です。保存期間に指定した日数分のファ イルを保存し、期間を過ぎたファイルは削除さ れます。パラメータを省略した場合、既定値で 動作します。 ・単位 :日 ・既定値:1

(*1) SigmaSystemCenter, Analyzer for VMware vCenter Operations, Analyzer for VMware vRealize Operations

performance_dashboard yes no ダッシュボードに性能情報を表示するかどうかを設定します。パラメータが省略されている 場合は、ダッシュボードに性能情報を表示しま せん。 ・yes ダッシュボードに性能情報を表示します。 ・no ダッシュボードに性能情報を表示しません。 規定値:no

表 1-1  動作環境(HP-UX 版)
表 1-2  環境定義ファイルで設定する情報(agent セクション)  セクション名  パラメータ  値  内容  [agent]  エージェント管理セク ション  エージェントセクションの開始を示します。  auto_find_spf  なし  スペシャルファイルの自動検出を行うことによ り、 FC 接続のディスクアレイを自動的に検出し監 視を行います。  このパラメータを指定する場合、「1.3.1  ディスク アレイの監視方法の設定」の「(2)FC 接続」で説明 するスペシャルファイルを事前に作成して
表 1-4  環境定義ファイルで設定する情報(client セクション)  セクション名  パラメータ  値  内容  [client]  クライアント管理セクション  クライアント  セクションの開始を示します。  iSMsvr_port  iSM クライアント接続先ポー ト番号  (数値 1~65535)  iSM クライアントが接続する iSM サーバのポート番号を指定します。 ・既定値:8020  login1      :      :  login100  利用者情報  利用者情報を設定します。
表 1-5  環境定義ファイルで設定する情報(web セクション)
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参照

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