Title
Induction of apoptosis by gallic acid in lung cancer cells( 内容の
要旨(Summary) )
Author(s)
大野, 康
Report No.(Doctoral
Degree)
博士(医学)甲 第454号
Issue Date
2001-03-24
Type
博士論文
Version
URL
http://hdl.handle.net/20.500.12099/14651
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氏名 (本籍) 学位の種類 学位授与番号 卜 学位授与日付
学位授与の要件
′学位論文題目 審.査 委 員 大 野康(岐阜県)
博士(医学)
甲第 454 号平成13
年一
3丹
24 日学位現則第4条第1項該当
Induction ofapopto$is bygaIlic acidin/Iung cancer9eIIs
(主査)教授,藤 原
久
義
(副査)教授 佐 治重、豊
教授高
見由
論 文 内 容 の 要 旨準食子啓(gallicacid)は撃方製剤複方木鶏に含まれている鱒嘩琴活性を持っ一成分で卒り,車常肝細胞に影
響を与えない低濃度にてラット肝癌細胞やヒト白血病細胞にアポトーシ.スを介する細胞死を誘導する作由か報告
されている。しかしこれまでに肺癌細胞におけるgallicacidの抗腫瘍効巣に
っいての報告は行われていない。ま
たヒト肺癌細胞におけるgallicacidによる抗腫瘍効果については明らかではない。 申請者らは,gallicacidのヒト肺癌細胞における抗腫瘍効果,シスプラチンとの交差耐性,アポトーシス誘導 作用ならびにそのメカニズムについて検討した。 方 法 (1)ヒト肺癌細胞株A549(腺癌細胞),EBC-1(扁平上皮癌細胞),SBC-3(小細胞癌細胞)にてgallicacid l〃g/ml∼200〝g/ml投与後の細胞生存率をMTT法を用いて検討した。 (2)ヒト肺癌細胞のgallicacidによる細胞死を蛍光顕微鏡および電子顕微鏡により形態学的に検討を行った。 (3)gallicacidのヒト肺癌細胞における抗腫瘍効果を0.5時間の短時間投与と48時間の長時間投与についてMTT 法により細胞生存率を比較検討した。 (4)}gallicacidとシスプラチシの交差耐性をみるためにシスプラチン耐性ヒト小細胞肺癌(SBC-3/CDDP) およびシスプラー31ン 非耐性ヒト小細胞肺癌(SBC-3)を用いてgal1icacid投与48時間後における両細胞 株の細胞生存率の比較検討を行った。 (5)ヒト肺癌細胞に対するgallicacidの細胞死誘導作用のメカニズムを検討するため,CaSPaSeinhibitorおよ び抗酸化剤a-tOCOPherolのgallicacid誘導性細胞死に対する作用を検討した。 結 果 (1)gallicacidはヒト肺癌細胞に対し用量依存性に細胞死を誘導し,投与48時間後の50%抑制濃度(IC50)は 腺癌細胞(A549)で約60fLg/ml,扁平上皮癌(EBC-1)で約20FLg/ml,小細胞癌(SBC-3)で約10FLg /mlであった。 (2)gallicacid投与により誘導されるヒト肺癌細胞の細胞死は蛍光顕微鏡所見にて核のfragmentationを認め, 電子顕微鏡所見では核クロマチンの凝集,アポトーシス小体を認め,形態学的に典型的なアポトーシスの所 見を示していた。 (3)ヒト肺癌細胞におけるgallicacidは0.5時間の短時間投与におけるIC5。は約15fLg/ml,48時間投与におけ るIC瓢は約10〝g/mlと0.5時間の短時間投与においてもほぼ同等な用量依存性の抗腫瘍効果を示した。 (4)シスプラチン耐性ヒト肺癌細胞(SBC-3/CDDP)およびシスプラチン非耐性ヒト小細胞肺癌(SBC-3) におけるgallicacidのIC5。はそれぞれ約12FLg/ml,約10fLg/mlであり,ほぼ同等な抗腫瘍効果を示し,シ スプラチンに対する交差耐性は認めなかった。-11-(5)ヒト肺癌細胞に対するgallicacidの細胞死誘導はcaspaseihhibitor▲(BOC-Asp-FMK)10FLMおよび抗琴
化剤(a-tOCOpherol)10FLg/mlにより抑制された。 考察および結論 本研究は,gallicacidが正常ヒト肝細胞に影響を与えない低濃度で短時間投与にて,ヒト肺癌細胞に対しアポ トーシスにより細胞死を誘導することを明らかにした。gallieacidによる細胞死は酸化障害右介したアポトーシスの誘導がその作用機序として示唆された。シスプラチン耐性もト肺癌細胞撫に対してもシスプラ≠ン非耐性ヒ
ト肺癌細胞株とはぼ同様な抗腫瘍効果を示したことは,臨床の場においてもシスプラチンと併用することにより
肺癌治療において相乗効果が顛待セきる可能性があるとおもわれる。
論文書査の結果の要旨
申革老木野康は,▲gallicacidが用量依存性にヒト肺癌細胞死を誘導し,その作用機序は細胞の酸化障害季
介したアポトーシス′の誘導であることを明らかにした。これらの新知見ば呼吸器病学の尭展に轟与すると速める。
[主論文公表誌]Induction ofapoptosisby gal1icacidinlung CanCer Cells
Anti-CanCer drugSlO845∼851,1999.