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新しいユビキチン結合蛋白による核内受容体転写活性制御と細胞増殖・細胞死

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Academic year: 2021

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Title

新しいユビキチン結合蛋白による核内受容体転写活性制御

と細胞増殖・細胞死( はしがき )

Author(s)

白鳥, 義宗

Report No.

平成12年度-平成14年度年度科学研究費補助金 (基盤研究

(C)(2) 課題番号12670473) 研究成果報告書

Issue Date

2002

Type

研究報告書

Version

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12099/590

※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。

(2)

我々はレチノイドによる肝発癌抑制をテーマとして、研究を進めてきた。そ の作用機序をさらに明らかにするために、今回は分化誘導とアポトーシス誘導 機序の検討ならびにそれに関連する核内受容体のユビキチン化について研究を おこなった。その結果明らかになったことは下記の通りである。 1)関連する核内受容体のひとつであるレチノイドⅩレセプターがエビキチン 化されていることが明らかにな▲った。その過程においてリン酸化が重要な役割 を担っていることが明らかになった。

2)分化誘導された肝癌細胞では、次第にカスバ∵ゼの活性化が起こり、アポ

トーシスが認められるようになる。これは他の選択的な核内受容体リガンドに よる組み合わせ実験でも再現でき、複数の核内受容体が関与していることが明 らかになった。

3)非環式レチノイドとインターフェロン(工FN)-βを加えることにより相乗

的にアポトーシスの誘導を高めることが出来る。この機序のひとつとして非環

式レチノイドが、工FN受容体の膜表面への表出を誘導し、そのシグナルが細胞内

に情報伝達され、活性化されていることが明らかになった。 癌細胞における分化誘導とアポトーシス誘導のスイッチングに関しては現在

もは_つきりしておらず、核内受容体に関しては未だ不明な点が多い。我々の研

究はその核内受容体とエビキチン化との関係にいち早く着目した研究であり、 これらの知見は、アポトーシスからすり抜けた癌細胞を再度分化させてアポト ーシスに導くという発癌予防の戦略を考えていく上で極めて重要な内容を含ん でいると思われる。しかしながら、我々のプロジェクトからヒントを得てさら にいろいろなプロジェクトが派生し成果を待つつある現状(たとえば進行肝癌 におけるインターフェロンと抗癌剤併用療法)ではあるが、元のプロジェクト 自身の成果としては必ずしも十分とは言い切れず、その点に関しては率直に反

省し」他のプロジェクトへのアイデアの提供に留まらず、それ自体の成果とし

てまとめていく努力が必要であると痛感している。今後はアイデアの提示のみ で満足せず、.その後の成果にも積極的に関与していく姿勢を持つよう努力し、

さらなる発展の方向を模索していきたいと考えている。

参照

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