• 検索結果がありません。

健康寿命の延伸を目指して 第 3 次岡谷市健康増進計画 2018 年度 2023 年度 長野県岡谷市

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "健康寿命の延伸を目指して 第 3 次岡谷市健康増進計画 2018 年度 2023 年度 長野県岡谷市"

Copied!
105
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

第3次岡谷市健康増進計画

2018年度〜2023年度

(2)
(3)

 いつまでも健康で生きがいのある生活を送ることは、全ての人の願いであります。

 あらゆる世代の健やかな暮らしを支える良好な社会環境を構築するには、一人ひと

りが「自分の健康は自分でつくる」という自覚を持ち、妊娠期、乳幼児期から高齢期

までの各年代において、望ましい生活習慣を身につけることが何よりも大切です。

 また、個人の健康づくりを進めるための支援体制を社会全体で整えていくことも重

要であります。

 本市では、「第2次岡谷市健康増進計画」に基づき、様々な取り組みを実施してま

いりましたが、ここで「第2次岡谷市健康増進計画」の計画期間が終了することから

「第3次岡谷市健康増進計画」を策定いたしました。

 本計画では、市民一人ひとりが主体的に健康増進に取り組み、いつまでも健康で生き

がいのある生活を送ることができることを願い、基本理念を「健康寿命の延伸を目指し

て」と定めました。 基本的な柱としては、「市民自らの健康づくり・健康に関する生活

習慣の改善」、「生活習慣病・がんの発症予防、早期発見と重症化予防の徹底」、「健康づ

くりを支援する体制の強化」の3つを掲げ、分野ごとに基本目標を定め、市民・関係機

関及び行政が一体となった取り組みの方向性を示しました。

 今後は、本計画に基づき、市民・関係機関及び行政がそれぞれの役割を理解し、相互

に連携しながら「健康寿命の延伸」を目指してまいります。

 結びに、本計画の策定にあたり、熱心にご審議いただきました「第3次岡谷市健

康増進計画策定委員会」の皆様をはじめ、貴重なご意見をお寄せいただきました皆様

に深く感謝を申し上げるとともに、市民の皆様には、本計画をご理解いただき、なお一

層自らの健康づくりの意識を高めていただくとともに、各種の取り組みを実践され、

「健康寿命の延伸」を目指していただきますようお願い申し上げます。

   平成30年3月

       岡谷市長  今  井  竜  五

(4)
(5)

1 計画策定の背景と趣旨……… 1 2 計画の性格と位置づけ……… 2 3 計画の期間……… 3 4 計画の策定体制……… 4 (1)策定の方法……… 4 (2)策定の体制……… 4 5 市民の健康状況……… 5 (1)人口の推移……… 5 (2)出生数と死亡数の推移……… 6 (3)平均寿命……… 6 (4)死亡の状況……… 8 (5)医療の状況……… 9 (6)高齢者の状況……… 13 6 第2次岡谷市健康増進計画の評価と課題……… 15 (1)栄養・食生活及び食育……… 16 (2)身体活動・運動……… 18 (3)生活習慣病……… 20 (4)がん……… 22 (5)歯と口腔の健康……… 24 (6)休養・こころの健康……… 26 (7)たばこ・アルコール……… 28 第1章 計画策定にあたって

(6)

        1 健康に関する生活習慣の改善……… 35 (1)栄養・食生活……… 35 (2)身体活動・運動……… 40 (3)歯と口腔の健康……… 44 (4)休養・こころの健康……… 48 (5)たばこ・アルコール……… 52 2 生活習慣病等の発症予防と重症化予防の徹底……… 56 (1)循環器疾患……… 56 (2)糖尿病……… 60 (3)がん……… 64    1 食育推進計画策定にあたって……… 69 2 食育推進の重点分野……… 70 (1)健康づくりと食育……… 70 (2)豊かな心を育む食育……… 71 (3)食の理解と継承……… 73 1 計画の推進体制……… 77 2 計画の進行管理と評価の考え方……… 78 計画策定の経過……… 79 第3次岡谷市健康増進計画策定委員会設置要領……… 80 第3次岡谷市健康増進計画策定委員名簿……… 81 用語解説……… 82 参考資料 第5章 計画の推進と評価 第4章 岡谷市食育推進計画 第3章 岡谷市健康増進計画

(7)
(8)
(9)

1 計画策定の背景と趣旨

 国では、全ての国民が共に支え合いながら希望や生きがいを持ち、ライフステージに応じ て、健やかで心豊かに生活できる活力ある社会を実現するため、「21世紀における国民健 康づくり運動(健康日本21(第2次))」を推進しています。  また、「誰も自殺に追い込まれることのない社会」の実現を目指して、自殺対策基本法を 改正し、市町村に「自殺対策計画」の策定を義務付けするなど、更なる自殺対策を推進して います。  長野県では、「信州保健医療総合計画」において、保健医療に関連する様々な計画を一体 化し、健康寿命の延伸を図ることにより、「長生き」から「健康で長生き」へと生活の質を 高めることを狙い、「健康長寿」という一つの目標に向けて様々な施策を総合的に推進して います。  岡谷市では、2004(平成16)年度に、「岡谷市健康増進計画」を策定し、市民一人 ひとりが健康で生きがいのある生活が送れることを目指して、市民が主体となって取り組 む健康づくりと、それを支援するための環境づくりを推進しており、2013(平成25) 年度からは「第2次岡谷市健康増進計画」(岡谷市食育推進計画包含)により、各種健康づ くり事業に取り組んできました。  このたび、「第2次岡谷市健康増進計画」の計画期間が終了することから、これまでの取 り組みの進捗状況や課題を整理して「第3次岡谷市健康増進計画」を策定し、市民・行政・ 関係機関の協働により、今後一層の健康増進と食育の推進を図ります。

(10)

2 計画の性格と位置づけ

○「健康増進計画」    健康増進法第8条第2項に規定する市町村健康増進計画に位置づけ、国の「第2次国  民健康づくり運動(健康日本21(第2次))」及び長野県の「信州保健医療総合計画」  の趣旨を踏まえ策定するものです。市民が主体となって取り組む健康づくりと、それを  支援するための環境づくりを推進する取り組みを示すものです。 ○「食育推進計画」   食育基本法第18条第1項に規定する市町村食育推進計画に位置づけ、国の「第3次  食育推進基本計画」及び「長野県食育推進計画」の趣旨を踏まえ策定するものです。食  に関する様々な経験を通して知識と食を選択する力を習得し、生涯にわたって健全な心  身を培い、豊かな人間性を育むための「食育」を推進する取り組みを示すものです。 ☆「自殺対策計画」   自殺対策基本法第13条第2項に規定する市町村自殺対策計画については、2018  (平成30)年度において「第3次岡谷市健康増進計画」と整合性を図り、また国や県  の取り組みを踏まえながら、総合的な自殺対策を推進するための「自殺対策計画」を策  定します。

(11)

年度 国 県 岡谷市 健康日本21(第2次) 第3次食育推進基本計画 自殺対策大綱 第2次食育推進基本計画 第2期信州保健医療総合計画 信州保健医療総合計画 長野県食育推進計画(第2次) 岡谷市国民健康保険特定健康診査等実施計画 岡谷市保健事業実施計画 岡谷市自殺対策計画 岡谷市国民健康保険 第2期保健事業実施計画 第3期特定健康診査等実施計画 長野県食育推進計画(第3次) 第2次岡谷市健康増進計画 ★食育推進計画包含 ★食育推進計画包含 第3次岡谷市健康増進計画 2013 H25 2014 H26 2015 H27 2016 H28 2017 H29 2018 H30 2019 (H31) 2020 2021 2022 2023 長野県自殺対策推進計画

3 計画の期間

 計画の期間は、健康増進計画の生活習慣病の分野との関連が深い「第2期岡谷市保健事業 実施計画(データヘルス計画)」「第3期岡谷市国民健康保険特定健康診査等実施計画」の計 画期間との整合性を図るため、2018年度から2023年度までの6年間とします。  なお、社会情勢の変化などに伴い見直しが必要になった場合には、適宜、計画を見直すこ ととします。

(12)

4 計画の策定体制

(1)策定の方法

 第2次岡谷市健康増進計画の進捗状況を評価し、市民の健康増進に関する意識及び実態 を把握するために、「市民健康意識アンケート調査」を実施しました。  加えて、関係団体との懇談会(ヒアリング)を実施し、アンケート調査だけでは把握でき ない現状や課題及び計画全般にわたる意見を聴取しました。

(2)策定の体制

 ① 第3次岡谷市健康増進計画策定委員会    保健、福祉、医療及び地域の関係団体の代表者と、一般市民(公募)により「第3次岡   谷市健康増進計画策定委員会」を設置し、計画についての審議を行いました。    (P80,81「第3次岡谷市健康増進計画策定委員会設置要領」・「第3次岡谷市健 康増進計画策定委員名簿」参照)  ② 岡谷市地域福祉計画等策定委員会(庁内)    庁内策定組織として、関係部局の部課長等により策定委員会を設置し、計画内容の審   議を行いました。

(13)

年少人口 (0∼14歳) 総人口 平成25年 平成25年 人 平成26年 平成27年 平成28年 平成29年 平成26年 平成27年 平成28年 平成29年 (単位:人) 51,359 50,826 50,334 49,798 49,364 6,847 6,653 6,456 6,221 6,030 13.3% 13.1% 12.8% 12.6% 12.3% 28,906 28,209 27,579 26,972 26,606 56.4% 55.6% 54.9% 54.5% 54.2% 15,538 15,896 16,231 16,316 16,439 30.3% 31.3% 32.3% 33.0% 33.5% 8,065 8,180 50,000 60.1 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 56.3 27.5 31.0 12.4 12.7 30,000 10,000 15,538 28,906 6,847 15,896 28,209 6,653 16,231 27,579 6,456 16,316 26,972 6,221 16,439 26,606 6,030 8,349 8,546 8,739 15.7% 16.1% 16.6% 17.2% 17.8% 年齢構成比 生産年齢人口 (15∼64歳) 老年人口 (65歳以上) 老年人口 生産年齢人口 年少人口 老年人口のうち 75歳以上

5 市民の健康状況

(1)人口の推移

・岡谷市の人口の推移 長野県毎月人口異動調査(各年4月1日) ※年齢別人口に不詳があるため、年齢別人口を合算しても総数とは一致しない。 ・年齢構成比(全国・長野県・岡谷市)

(14)

700 500 300 77.7 全国 男   性 女   性 長野県 岡谷市 全国 長野県 岡谷市 78.9 79.0 84.6 85.2 84.8 78.6 79.8 79.8 85.5 86.5 85.8 79.6 80.9 80.9 86.3 87.2 80.8 81.8 87.0 87.7 87.4 100 H18 出生 出生 死亡 死亡 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 差 231 人 人 529 482 463 428 456 367 411 370 349 343 356 531 平成12年 平成17年 平成22年 平成27年 571 552 503 561 591 580 668 588 592 587

(2)出生数と死亡数の推移

 本市の出生数は、年々減少傾向にあります。平成25年以降は400人を下回る状況で す。平成28年の自然動態による減少は、231人となっています。  平均寿命は、各年において男女とも全国と比較し高い状況となっています。

(3)平均寿命

(全国・長野県・岡谷市) 平成28年岡谷市の人口(各年における年間の累計値) 平成12〜27年 厚生労働省「生命表」「都道府県生命表」「市町村生命表」

(15)

【平均寿命と健康寿命】

 平均寿命は、0歳における平均余命(その年の年齢別死亡率で死亡していくとし た場合、0歳の者が生きることとなる平均年数)です。  健康寿命とは、国の健康日本21(第2次)で、「健康上の問題で日常生活が制限 されることなく生活できる期間」と定義されています。  平均寿命と健康寿命の差は、日常生活に制限のある「不健康な期間」を意味して いて、今後、平均寿命の延伸とともに、健康な期間だけでなく、不健康な期間も 延びることが予想されます。健康づくりの一層の推進を図り、平均寿命の延び以上 に健康寿命を延ばす(不健康な状態になる時点を遅らせる)ことは、個人の生活の 質の低下を防ぐ観点からも、社会的負担を軽減する観点からも重要です。  健康寿命の算定方法については、厚生労働省から、次の3つの算定方法が示され ています。 ①「日常生活に制限のない期間の平均」(国民生活基礎調査のデータを活用) ②「自分が健康であると自覚している期間の平均」 (国民生活基礎調査のデータを活用) ③「日常生活動作が自立している期間の平均」(介護保険の要介護のデータを活用)  市町村の健康寿命については、③「日常生活動作が自立している期間の平均」に より算定することができます。  <岡谷市の健康寿命(平成27年)>

(16)

人口動態統計 人口動態統計 人口動態統計 400 人口10万人対 人 人 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H17 H18 H19 H22 H23 H24 H25 H26 胃 大腸 くも膜下出血 脳内出血 脳梗塞 悪性新生物 心疾患 脳血管疾患 肺炎 肺 乳房 子宮 H21 H20 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 200 0 40 30 20 10 0 80 60 40 20 0

(4)死亡の状況

① 岡谷市の主な死因別死亡率の推移 ② 岡谷市の悪性新生物(がん)による主な部位別死亡数の推移 ③ 岡谷市の脳血管疾患による死亡数の推移  平成26年において、主な死因別死亡率は、悪性新生物(がん)が最も高く、次いで心疾 患、肺炎、脳血管疾患の順となっています。  平成26年において、悪性新生物(がん)による死亡数は、肺がんが最も多く、次いで大 腸がん、胃がんの順となっています。  平成26年において、脳血管疾患による死亡者のうち、脳梗塞による死亡が全体の約7割

(17)

% 21.2% 加入率 25.6% 26.9% 28.2 0 50 100 33.6 38.2 24.9 32.6 42.4 20.3 30.1 49.6 岡谷市 全国 長野県 岡谷市 長野県 全国 年代別構成割合 20.3% 24.9% 28.2% 30.1% 32.6% 33.6% 49.6% ∼39 歳 ∼39歳 40∼64歳 65∼74歳 構成割合 年代別 40∼64 歳 65∼74 歳 42.4% 38.2% 55.2 歳 52.4 歳 50.7 歳 加入者平均年齢 ・国民健康保険加入状況 ① 国民健康保険医療費  ・医療費の推移 4,000,000 3,000,000 2,000,000 1,000,000 0 4,071,053 24年度 25年度 26年度 27年度 28年度 4,006,685 4,273,145 医療費の推移 千円 4,218,933 4,117,698 平成28年度国保データベース(KDB)システム

(5)医療の状況

 国民健康保険の加入率は、全国、長野県と比較して低いものの、年代別の加入状況では、 65歳以上の構成割合が高く、約半数を占めています。

(18)

・1人当たりの医療費の推移 全国・県:厚生労働省国民健康保険事業年報 岡谷市:岡谷市国民健康保険 ・年代別医療費の状況(平成28年度) 岡谷市国民健康保険 323,151 319,640 347,551 355,698 364,172 280,000 24年度 25年度 26年度 27年度 28年度 300,000 320,000 340,000 360,000 380,000 円 岡谷市 長野県 全国 被保険者数 医療費 1 人当たりの 医療費(円) 人数 割合 金額(円) 割合 全体 11,307 100% 4,117,698,029 100% 364,172 未就学 241 2.1% 36,088,933 0.9% 149,747 就学∼64歳 5,560 49.2% 1,575,720,231 38.3% 283,403 65 ∼ 69歳 2,790 24.7% 1,150,705,021 27.9% 412,439 70 ∼ 74歳 2,716 24.0% 1,355,183,844 32.9% 498,963  1人当たりの医療費を経年でみると、総体的には増加傾向にあり、平成28年度は4年 前の平成24年度に比べ4万円以上増加しています。  平成28年度の医療費を年代別にみると、65歳以上の医療費が全体の約6割を占め、1 人当たりの医療費では70〜74歳が最も高く、約50万円となっています。

(19)

16.2 20 % 15 10 5 0 16.1 10.8 10.3 8.6 8.2 5.7 5.6 5.1 3.4 10.0 循環器系の疾患 悪性新生物 精神及び行動の障害 内分泌、栄養及び代謝疾患 筋骨格系及び結合組織の疾患 尿路性器系の疾患 消化器系の疾患 呼吸器系の疾患 神経系の障害 眼及び附属器の疾患 その他 ・疾病別医療費の状況 平成28年度国保データベース(KDB)システム  医療費を疾病別割合でみると、「循環器系の疾患」が最も高く、次いで「悪性新生物」、「精 神及び行動の障害」、「内分泌、栄養及び代謝疾患」の順となっています。

(20)

② 後期高齢者医療費 ・医療費の推移 後期高齢者医療事業年報 ・1人当たりの医療費の推移 後期高齢者医療事業年報 6,958,961 7,227,219 7,178,587 7,533,099 7,929,556 5,000,000 6,000,000 7,000,000 8,000,000 9,000,000 24年度 25年度 26年度 27年度 28年度 24年度 25年度 26年度 27年度 28年度 千円 863,073 881,798 860,948 880,755 899,247 600,000 700,000 800,000 900,000 1,000,000円 岡谷市 長野県 全国  後期高齢者医療費の状況を経年でみると、医療費及び1人当たりの医療費ともに増加傾向 にあります。

(21)

2,700 16.5 16.0 15.5 15.0 14.5 24年度 25年度 26年度 27年度 28年度 15.1 15.6 15.8 16.1 16.2 2,500 2,300 2,100 24年度 第1号被保険者数 要介護・要支援者 要介護認定率 うち第1号被保険者数 うち第2号被保険者数 うち第1号被保険者 うち第2号被保険者 要介護認定率 25年度 26年度 27年度 28年度 15,462人 15,817人 16,163人 16,407人 16,524人 2,385人 2,517人 2,607人 2,687人 2,721人 2,330人 2,461人 2,558人 2,641人 2,681人 55人 56人 49人 46人 40人 15.1% 15.6% 15.8% 16.1% 16.2%  老年人口の増加に比例して、要介護・要支援認定者数も年々増加しており、平成28年度 末では、要介護・要支援認定者数は、2, 721人となっています。  また、要介護認定率は、平成28年度末で16.2%となっています。

(6)高齢者の状況

① 要介護認定の状況 ・被保険者数と要介護・要支援認定者数の推移 ※要介護認定率は、第1号被保険者(65歳以上)における認定者の割合(各年度3月31日現在) 諏訪広域連合介護保険課「介護保険事業の推移」

(22)

100 11.3 12.1 13.2 17.9 23.4 11.8 3,553,135 3,752,232 4,062,058 4,092,730 4,089,942 10.3 24年度 24年度 25年度 26年度 27年度 28年度 25年度 26年度 27年度 28年度 11.6 11.7 24.6 16.8 11.5 12.9 10.9 10.1 12.5 11.8 15.6 25.1 12.5 12.4 11.0 12.0 25.2 17.3 12.5 12.4 9.6 8.6 12.3 13.1 16.3 25.3 12.3 12.1 90 80 70 60 50 4,000,000 3,000,000 2,000,000 1,000,000 40 30 20 10 0 ・要介護・要支援認定の内訳 ② 介護保険給付費の状況  介護予防サービスにより、身体機能の維持や介護度の重度化を防ぐことを目指す「要支 援」の認定者の割合は、平成28年度では24.4%となっています。  また、日常生活が自立してない状況と考えられる「要介護2」以上の割合は、平成28年 度で50.3%となっています。  介護保険給付費の総額は、年々増加傾向にあり、平成26年度以降は40億円を超える状 諏訪広域連合介護保険課 「介護保険事業の推移」 諏訪広域連合介護保険課 「介護保険事業の推移」

(23)

28 (34.5%) 6 (7.4%) 22 (27.2%) 25 (30.9%) 81 15 12 28 12 3 11 6 3 5 4 3 7 0 0 5 0 0 1 6 4 7 4 0 1 3 5 11 4 0 2 7 0 6 0 1 0 0 栄養・食生活、 食育

6 第2次岡谷市健康増進計画の評価と課題

 第2次岡谷市健康増進計画では、市民一人ひとりが主体的に健康増進に取り組み、健康で 生きがいのある生活を送ることができるように、第4次岡谷市総合計画に掲げられている 『ともに支えあい、健やかに暮らせるまち』を基本理念とし、健康を支える6つの分野及び 「食育」について基本目標を定め、健康づくりのための施策に取り組んできました。  平成29年度に計画期間の最終年度を迎えることから、各重点分野に設定した指標につ いての達成状況を把握・分析し、第3次計画に反映させるため、最終評価を実施しました。  指標の達成状況が、A区分の「目標達成」及びB区分の「改善傾向」となった指標が全体 の41.9%、C区分の「変わらない」指標が27.2%、D区分の「悪化している」指標 が30.9%となりました。

(24)

36.3 34.5 15.5 3.4 6.0 0 20 40 4.3 食べない習慣 時間がない 空腹ではない 用意がない その他 無回答 【図2:朝食を食べない理由】 【図1:朝食を食べない人の内訳】 20代 30代 40代 50代 60代 70代 50 40.0 21.2 26.7 7.8 19.1 9.7 15.28.0 3.0 4.7 4.8 0.0 40 30 20 10 0 対象 策定時の値 直近値(28年度) 目標値 評価 指標 % % A 増加 市民 46.6% 49.3% A 増加 市民 57.2% 68.1% C 0% 幼児 0.5% 0.9% C 0% 小学生 4.7%(H23) 5.2% C 0% 中学生 5.9%(H23) 5.0% D 減少 20代男性 33.3% 40.0% D 減少 20代女性 8.8% 21.2% A 減少 30代男性 28.4% 26.7% D 減少 30代女性 5.9% 7.8% A 増加 市民 40.4% 55.3% C 減少 幼児 3.4% 2.6% C 減少 小学生 17.1% 16.6% C 減少 中学生 33.3% 33.1% A 増加 市民 22.9% 26.0% A 増加 市民 48.4% 55.7%

(1)栄養・食生活及び食育

 食に関する様々な体験を通じて、食育の関心を高めるとともに、食育活動に携わる関係機 関、団体等と連携し、食育を推進しました。  また、望ましい食習慣や規則正しい食生活リズムが図られるよう、各種保健事業を通じて 講演会や学習会を実施するとともに、行政チャンネル(シルキーチャンネル)やホームペー ジを活用し、食育情報の周知・啓発に努めました。

(25)

29.9 23.3 16.1 52.1 31.3 25.8 15.0 23.1 19.9 2.6 16.6 33.1 0.4 5.7 5.1 0 20 40 60 80 100 幼児 食品廃棄の減少偏食改善 食への感謝 生活習慣病予防 食事のマナー 安全性の理解 地産地消 食文化の継承 コミュニケーション 小学生 中学生 【図3:朝食は誰と食べるか】 【図4:食育を進める上で重要だと思うこと】 家族全員そろって食べる 大人と食べる 子どもだけで食べる 一人で食べる 無回答 0 20 40 60 80 75.4 45.6 45.5 43.3 39.6 39.3 26.9 26.0 23.0 % % 【現状のまとめ】 ◇ 指標①から③は健康づくりに関わる「栄養・食生活」分野の評価のための指標、指標④  から⑦は食育の評価のための指標として設定しました。   指標の評価としては、7指標中、指標①②④⑥⑦の5指標が目標達成、指標③⑤の2指  標は全体的にみると変わらない、または悪化傾向にあります。 ◇ 指標③の「朝食を食べない人の割合」では、子どもは策定時と比べ横ばいの状況です。  特に20代、30代で「朝食を食べない人の割合」が多い状況で(図1参照)、食べない  理由としては「食べない習慣」が一番多く、次いで「時間がない」と答えています。 (図2参照) ◇ 指標⑤の「朝食を一人で食べる人の割合」は、策定時と比べ横ばいの状況で、幼児から  中学生へと学年が上がるにつれて、一人で食べる割合が増加しています。(図3参照) ◇ 指標⑥の食育を進める上で「食文化の継承を大切だと思う人の割合」は目標に達成して  いますが、全体で見ると「食を通じたコミュニケーション」に次いで低い状況にあります。  (図4参照) 【今後の課題】  子どもの頃から、基本的な生活習慣や健全な食生活を確立することは、生涯にわたる健 全な心身と豊かな人間性を育む基礎となるため、子どもたちへの食育の推進に努める必要が あります。  健康寿命の延伸のためには、生活習慣病の予防と改善につながる望ましい食習慣の定 平成28年度保育園食生活アンケート 平成28年度児童生徒の生活習慣アンケート 平成28年度市民アンケート

(26)

D C A A D D A D C C D C 24年度 25年度 26年度 27年度 28年度 24年度 25年度 26年度 27年度 28年度 % % 【図1:日常生活において歩行または 同等の身体活動を1日1時間以上 実施している人の割合】 【図2:運動習慣者の割合】 対象 全体 65歳 未満 65歳 以上 全体 65歳 未満 65歳 以上 全体 65歳 未満 65歳 以上 策定時の値 直近値(28年度) 目標値 増加 増加 男性 女性 男性 女性 男性 女性 男性 女性 8,788 歩 8,066 歩 男性 女性 男性 女性 男性 女性 男性 女性 男性 女性 増加 増加 増加 増加 増加 増加 増加 ※60 歳未満 9,558 歩 ※60 歳未満 8,910 歩 ※60 歳以上 6,749 歩 ※60 歳以上 6,445 歩 増加 増加 増加 増加 増加 増加 増加 増加 増加 評価 指標 ①「日常生活にお  い て 歩 行 ま た  は 同 等 の 身 体  活 動 を 1 日 1  時 間 以 上 実 施  している人」   の割合 ②1日の歩数 (活動時間) ③運動習慣者「1  回 30 分以上の  軽 く 汗 を か く  運 動 を 週 2 日  以 上、1 年 以  上 実 施 し て い  る人」の割合 55.7% 56.5% 60.6% 58.6% 47.8% 45.4% 47.5% 49.4% 58.9% 61.7% 65.5% 63.0% 43.0% 44.3% 39.4% 39.3% 27.2% 27.0% 23.2% 27.5% 49.4% 52.3% 62 48 46 44 42 40 38 36 34 60 58.6 56.5 57.0 55.9 56.1 55.7 59.2 59.4 60.6 60.6 44.3 39.3 38.8 40.7 40.9 39.4 46.3 46.3 42.7 43.0 58 56 54 52 45.5% 44.9%

(2)身体活動・運動

 身体を動かす意識を高め運動習慣を身につけるため、保健事業の実施や、情報提供に努め ました。

(27)

20∼64歳 9,000歩 60歳未満 46.7% 年代 歩数 年代 目標歩数を超える者の割合 65歳以上 7,000歩 60歳以上 29.4% 20∼64歳 8,500歩 60歳未満 48.3% 65歳以上 6,000歩 60歳以上 84.1% 【現状のまとめ】 ◇ 指標①は「身体活動量」の評価のための指標、指標③は「運動習慣者の割合」を把握  するための指標として設定しました。指標①の「身体活動量」は、男性に比べ女性のほ  うが高く、策定時に比べ増加傾向にあります。(図1参照)一方、指標③の「運動習慣  者の割合」は、女性に比べ男性のほうが高い傾向にあります。(図2参照)   年代別にみると、どちらの指標も65歳以上の割合が高い状況です。 ◇ 直近値が得られなかった指標②については、アンケート結果から得られた歩数の状  況を、健康日本21(第2次)の目標歩数を基準として比較すると、60歳未満では男  女ともほぼ半数の者が目標歩数を超えています。一方、60歳以上の男性では、目標を  超える者の割合は30%以下で低い状況になっています。 ☆1日の歩数の評価  平成28年度に実施したアンケート調査で「1日の歩数」については、今回は健康日本21 (第2次)の身体活動・運動分野の目標歩数に達している人の割合を算出し、参考としました。 【今後の課題】   健康を維持するために身体活動や運動が重要であることは、認識されていますが、  実際の行動に移すことが難しい現状です。   余暇時間に取り組む運動の実施は「就労の有無」の影響を受けること、家事等の実  施時間が、男女の日常生活上の身体活動量に影響を及ぼす傾向があることなどから、  年代・性別の状況に応じた周知・啓発が必要です。

(28)

D B Hg D D D C C C C C A A C A 100 50 % % 0 35.4 37.0 36.9 36.8 37.0 A 25 ⑩ ⑪ D D D 54.1 53.8 47.5 46.9 47.5 33.5% 62.8% 6.7% 9.5% 45.9% 5.7% 24.1% 25.6% 27.4% 35.4% 25.3% 24.0% 55 45 35 25 18.0% 4.9% 9.9% 18.5% 45.8% 62.2% 37.0% 54.1% 60.0% 60.0% 18.7% 11.4% 56.7% 6.2% 25.1% 24.7% 34.3% 34.9% 25.2% 22.1% 16.4% 4.7% 11.6% 20.2% 60.6% 91.4% 対象 策定時の値 直近値(28年度) 目標値 評価 指標 【図1:特定健診受診率】 【図2:保健指導実施率】

(3)生活習慣病

 健康的な生活習慣を実践することで、生活習慣病の予防につながるよう、各種保健事業 の実施や情報提供に努めました。特に、健康寿命の延伸を妨げる循環器疾患や脳血管疾患 を引き起こす「高血圧」「脂質異常」「糖尿病」を中心に、市民を対象とした講演会、各地 区での健康講座を開催しました。また、特定健診で把握したハイリスク者に対しては、行 動変容が実践されるよう、個別の面接等を行い、個々の生活状況に応じた保健指導を心が けました。 【図1, 2】全国・県・岡谷市:特定健診等実績報告

(29)

【図 3:特定健診や人間ドックを 受けている人の割合】 【図 4:健診等未受診の理由】 9.5 2.8 2.02.8 3.25.9 9.511.1 12.3 17.7 23.2 0 10 20 30 【現状のまとめ】  ◇ 指標の評価としては、18指標中5指標が目標達成又は改善傾向、6指標が変わらず、   7指標が悪化していました。  ◇ 自分の身体の状態を知り日頃の生活習慣を振返ることが、誰もができる健康管理の   第1歩と考え、健診の受診勧奨に努めましたが、特定健診の受診率(図1参照)は低   い状況となっています。岡谷市の受診率を経年でみると、特定健診開始から多少の変   動はあるものの、ほぼ横ばいの状況です。全国的に受診率の高い長野県内において   は、下位の受診率となっています。  ◇ 特定健診未受診の理由は、「時間がない」が最も多く、次いで「通院中」となってい   ます。(図4参照) 【今後の課題】   岡谷市の特定健診の受診率は、長野県平均よりも低い状況です。未受診者の中には、  生活習慣病のリスクを有する方が潜在している可能性があります。受診率が低い状況で  は、保健指導が必要なハイリスク者の把握につながらないため、受診率の向上が大き  な課題です。   今後、データヘルス計画策定のために行われる国民健康保険医療費分析・特定健診  結果分析等も踏まえ、受診率対策、「高血圧」「脂質異常」「糖尿病」予防対策につ  いて検討が必要です。 【図3, 4】平成28年度市民アンケート

(30)

D B B B B 増加 D 増加 D 増加 増加 増加 D C A 対象 策定時の値 直近値(28年度) 目標値 評価 指標 10.7% 胃 大腸 肺 乳房 子宮 胃 大腸 肺 乳房 子宮 15.4% 13.0% 27.7% 24.4% 92.0% 87.9% 40 100 90 80 70 60 50 12.5 89.4 85.2 91.6 93.8 76.9 胃がん 大腸がん 肺がん 乳がん 子宮頸がん 胃がん 大腸がん 肺がん 乳がん 子宮頸がん 22.2 20.0 30.6 19.0 24年度 25年度 26年度 27年度 28年度 24年度 25年度 26年度 27年度 28年度 % % 30 20 10 0 86.7% 94.5% 86.7% 12.5% 22.2% 20.0% 30.6% 19.0% 40% 40% 40% 50% 50% 89.4% 85.2% 91.6% 93.8% 76.9%

(4)がん

 積極的に健診を受け、がんの早期発見・早期治療につながるよう、がん検診及びがん検診 後の精密検査の受診勧奨に努めました。 【図1, 2】岡谷市がん検診

(31)

【図 3:がん検診を受けて いる人の割合】 【図 4:検診等未受診の理由】 0 10 20 23.1 11.8 11.4 10.3 受診46.1% 未受診 52.9% 9.9 9.1 3.4 3.2 3.2 6.8 7.8 30 % 【現状のまとめ】 ◇ 指標①の受診率は、目標値には及びませんが子宮頸がん検診以外のがん検診で改善 しています。(図1参照)   一方、職場での人間ドックや健診を含めて市民全体では52.9%が未受診となっ  ています。(図3参照) ◇ 指標②のがん検診の結果、要精密検査になった者の受診率は、肺がん検診を除き策  定時に比べ低い状況になっています。特に大腸がん検診や子宮頸がん検診で低い状況  となっています。(図2参照) ◇ 検診等未受診の理由は、「時間がない」が最も多く、次いで「費用面」となってい  ます。(図4参照) 【今後の課題】   日本人のがんのリスクを高める要因として明らかにされている、喫煙、過剰飲酒、低  身体活動、肥満・やせ、野菜・果物不足、塩分の過剰摂取、がんに関連するウイルス  や細菌への感染等の予防に関する意識啓発を行い発症予防に努める必要があります。   また、早期発見・早期治療のため、がん検診の受診率の向上が重要です。さらに、が  ん検診の結果、要精密検査となった者については、確実に受診につながるよう受診勧奨  も必要です。 【図3, 4】平成28年度市民アンケート

(32)

受診 44.4% 無回答 1.0% % 未受診 54.6% D D C C D A A C A A C D E 対象 策定時の値 (28年度)直近値 目標値 評価 指標 ①幼児期にむし歯のない子ども  の割合 ②よく嚙んで食べている子ども  の割合 ③2 歳児にこにこ教室でフッ化物  歯面塗布を希望する児の割合 ④2 回目フッ化物歯面塗布を希望  する児の割合 ⑤成人歯科健診の受診率 ⑥80 歳で 20 本の歯を持つ人の割合 【図1:定期的に歯科健診を 受けている人の割合】 【図2:定期的に歯科健診を受けていない理由】 1 歳 6 か月児 3 歳児 1 歳 6 か月児 3 歳児 2 歳児 2 歳児 全体 20 代 40 代 50 代 60 代 70 代 97.1% 90.0% 72.4% 88.1% 93.9% 84.0% 7.2% 9.0% 5.9% 5.3% 6.4% 9.4% 97.1% 87.5% 66.1% 89.0% 91.4% 82.9% 8.5% 9.7% 5.2% 6.9% 7.8% 13.8% − 99% 以上 90% 以上 0 10 20 30 40 25.7 10.2 8.1 5.9 1.0 0.7 4.4 6.9 37.1 増加 増加 増加 増加 増加 増加 増加 増加 増加 増加 増加 痛くなったら 時間がない 面倒 必要性なし 費用面 受診方法を知らない 方法不安 その他 無回答

(5)歯と口腔の健康

 むし歯のないよく噛める子どもを育てるために、幼児健診で歯科健診及び個別歯科指導 を実施し、むし歯予防、噛むことの重要性の啓発に努めました。  また、歯周病の正しい理解と定期健診の啓発のため、研修会・講習会を開催するとともに、 成人歯科健診の充実に努めました。 【図1, 2】平成28年度市民アンケート

(33)

【現状のまとめ】 ◇ 指標①から④は、幼児期の歯科保健に関する評価として設定しましたが、概ね目標を達  成しています。 ◇ 指標⑤の「成人歯科健診の受診率」は、20代、40代は策定時とほぼ変わりませんが、  50代、60代、70代は策定時に比べ低かったため、全体でも低い状況です。 ◇ 「歯科医院で定期的に歯科健診を受けている人の割合」は、全体で44.4%ですが、  未受診の方は半数以上となっています。(図1参照) ◇ 「定期的に歯科健診を受けていない理由」としては、「痛くなったら」が37.1%、次  いで「時間がない」が25.7%、「面倒」が10.2%となっており、合わせて約70%  を占めています。(図2参照) 【今後の課題】   健康な身体づくりのためには、歯・口腔の健康が大きく影響します。   生涯を通じてむし歯や歯周病等の歯科疾患を予防し、歯の喪失を抑制するとともに、口  腔機能を維持できるよう、「歯科口腔保健の知識等の普及啓発」「定期的な歯科健診を  受けることの定着」等を中心に、ライフステージに応じた取り組みを継続することが必  要です。

(34)

68.1 67.4 68.4 30.9 31.5 30.7 1.0 1.1 0.9 0 40 80 20 60 全体 男性 女性 はい いいえ 無回答 67.5 64.5 56.1 63.0 73.5 85.6 81.3 0 20 40 60 80 100 % % 20代 30代 40代 50代 60代 70代 80代 38.6 32.6 42.4 59.4

%

65.6 55.4 2.0 1.8 2.2 0 20 40 60 80 はい いいえ 無回答 対象 策定時の値 直近値(28年度) 目標値 評価 指標 ①睡眠による休養を十分とれていない  人の割合 ②悩みやストレスがあるとき、相談でき  る場所を知っている人の割合 ③自殺者数(人口 10 万人対) 【図 1:睡眠による休養が十分 とれている人の割合】 【図 2:睡眠による休養が十分とれている人の割合・年代別】 【図 3:相談場所の認知度】 44.8% 市民 30.9% 減少 A 34.2% 市民 38.6% 増加 A 22.7人 (H22) 岡谷市 9.8人 減少 A

(6)休養・こころの健康

 休養(睡眠)・こころの健康やうつ病等に対する正しい知識の普及のため、各種保健事 業を通じて休養(睡眠)の重要性の周知、「リラックス気功」等の講習会を実施しまし た。  また、悩みがあるとき早期に相談につながるよう、相談窓口の周知を行うとともに、民 生委員やケアマネージャー等、日頃相談対応に従事する方々を対象に「心のサポーター講 座」等の研修会を実施しました。

(35)

25 20 15 10 5 0 H24 H25 H26 H27 H28 22.9 19.0 15.3 11.6 9.8 【図4:全国、長野県、岡谷市の自殺死亡率の推移(人口10万人対)】 【現状のまとめ】 ◇ 指標の評価としては、3指標すべてにおいて目標に達していました。 ◇ アンケート結果では、「睡眠による休養が十分とれている人の割合」は、全体では  68.1%でしたが、年代別にみると40代が56.1%と他の年代に比べ低い状況で  す。(図1,2参照)   また、「悩みがある時の相談場所の認知度」は、策定時より増加しているものの全体  で38.6%と低い状況です。(図3参照) ◇ 自殺による死亡率は、過去5年間の推移をみると、減少傾向にあります。(図4参照) 【今後の課題】   身体の健康と共に重要なものが「こころの健康」です。   「こころの健康」を保つためには、適度な運動やバランスのとれた栄養・食生活と共  に、心身の疲労の回復のための休養と、十分な睡眠、ストレスコントロールが欠かせ  ない要素です。   今後も、休養(睡眠)・こころの健康やうつ病等に対する正しい知識の普及を中心に  困ったときや悩みのある時に一人で悩まず相談につなげることができる環境づくりに努  める必要があります。 厚生労働省「自殺統計 地域における自殺の基礎資料」

(36)

対象 策定時の値 直近値(28年度) 目標値 評価 指標 全国:平成27年国民健康・栄養調査 岡谷市:平成28年度市民アンケート 平成28年度市民アンケート 35 30.1 29.9 7.9 90.4 6.6 3.0 92.3 5.9 1.8 5.7 100 80 60 40 20 0 30 25 20 15 10 5 0 【図 1:喫煙者の割合・男女別】 【図 2:禁煙方法・相談場所の認知度】 ①成人の喫煙率 ②妊婦の喫煙率・飲酒率 ③生活習慣病のリスクを高める量を  飲酒している人の割合 (男性 2 合以上、女性 1 合以上) ④未成年者の防煙・飲酒防止教育に  取り組む学校の数 ⑤家庭内で分煙に心がけている人  の割合 ⑥COPD の認知度 ⑦正しい禁煙方法や相談場所につい  て知っている人の割合 全国 岡谷市 はい いいえ 無回答 男性 女性 喫煙 飲酒 男性 女性 学校 市民 市民 禁煙方法 相談場所 37.0% 7.6% 3.3%(H23) 1.4%(H23) 12.5% 20.9% 12/12 校 76.0% 28.1% 20.9% 34.3% 29.9% 5.7% 3.7% 0.0% 15.9% 30.7% 11/11 校 98.8% 37.3% 90.4% 92.3% 減少 減少 なくす なくす 減少 減少 全校 増加 50% 増加 増加 A A C A D D A A B A A

(7)たばこ・アルコール

 喫煙者を減らすため、たばこによる健康への影響や正しい禁煙方法についての情報の周 知・啓発に努めました。また、アルコールによる健康障害を防ぐため、適度な飲酒量の周 知・啓発に努めました。

(37)

全国:平成27年国民健康・栄養調査 岡谷市:平成28年度市民アンケート 平成28年度市民アンケート 【図 3:飲酒習慣のある人の割合・男女別】 【図 4:生活習慣病のリスクを高める 量を飲酒している者の割合・男女別】 25 35 30 25 20 15 10 5 0 20 15 10 5 0 7.3 24.2% 43.1% 11.7% 5.9 11.0 11.6 11.0 20.5 4.5 13.9 15.9 5.1 30.7 2.54.7 週3,4日 週5,6日 毎日 全国 岡谷市 【現状のまとめ】 ◇ 指標の評価としては、悪化している指標は「生活習慣病のリスクを高める量を飲酒  している人の割合」です。 ◇ 岡谷市の喫煙率は、男女とも策定時の値と比べ減少しており、全国との比較におい  ても男性はほぼ同率、女性は低い状況となっています。(図1参照) ◇ 喫煙者における禁煙方法(ニコチンパッチ、ガム)・相談場所(禁煙外来)の認知度  は高く、90%を超えています。(図2参照) ◇ 週3,4日以上の飲酒習慣のある人の割合は、全体では24.2%、男女別では男  性が43.1%、女性が11.7%で、男性に比べ女性の割合が低い状況です。   一方、生活習慣病のリスクを高める量を飲酒している者の割合が、女性では全国に  比べ高い状況となっています。(図3,4参照) 【今後の課題】   喫煙者の割合の減少、喫煙していても分煙を心がける者の増加、さらに禁煙方法等の  認知度も9割以上となっており、喫煙による健康への影響についての認識は高まっている  と考えられます。引き続き、喫煙による健康被害の周知・啓発に努めるとともに、今後は 「喫煙者が禁煙の実践」につながる普及啓発が重要です。   アルコールに関しては、多量の飲酒など不適切な飲酒習慣を防ぐため、飲酒に伴うリス

(38)
(39)
(40)
(41)

1 基本理念

 市民一人ひとりが主体的に健康増進に取り組み、いつまでも健康で生きがいのある生活 を送ることができることを願い、第3次岡谷市健康増進計画の基本理念を「健康寿命の延 伸を目指して」と定めます。

2 基本的な柱

 健康寿命の延伸を図るためには、子どもの頃から望ましい生活習慣を身につけ、将来の生 活習慣病の発症を予防することが大切です。健康意識の啓発や生活習慣の改善など「一次予 防」を重点に、疾病を早期に発見し早期に治療する「二次予防」や、合併症の発症・症状の 進行などの重症化予防の対策を推進します。また、健康づくりを効果的に推進するため、個 人を対象とした働きかけだけでなく、個人の健康づくりを支援する体制の強化に努めます。 ① 市民自らの健康づくり・健康に関する生活習慣の改善  市民一人ひとりが健康的な生活習慣の重要性に対し関心と理解を深め、生涯にわたり 自らの健康状態を自覚するとともに、健康の増進に努められるよう、市民が主人公の健康 づくりの取り組みを支援します。 ② 生活習慣病・がんの発症予防、早期発見と重症化予防の徹底  食生活の改善や運動習慣の定着などによる生活習慣病の発症を予防する「一次予防」を 重点に、疾病を早期に発見し、早期に治療する「二次予防」や、合併症の発症・症状の進 行などの重症化予防の対策を推進します。 ③ 健康づくりを支援する体制の強化  市民一人ひとりが主体的に健康づくりに取り組むためには、家庭、学校、職場、医療機

(42)
(43)

重点分野 【基本的な柱】

3 施策体系図

基本目標 行政の取組 栄養・食生活 ・規則正しい生活習慣の定着が図れるよう周知・啓発します。 ・自ら栄養バランスのとれた望ましい食習慣が実践できるよう様々な事業や情報提供を行うとともに、栄養相談を実施し、生涯を通じた健康づくりを支援します。 ・子どもの頃から望ましい食習慣の形成がなされるよう食育を推進します。 ・保健福祉事務所と連携し、食に関する正しい情報提供をします。 ・ライフスタイルに応じて、無理なく効果的に身体活動量を増やすことができる方法等の情報提供のための講座や教室を開催します。 ・子どもの頃から身体を動かす習慣づけや、適正なメディア(テレビ・ゲーム等)接触時間の周知等、活動的な生活習慣づくりを推進します。 ・保育園、小学校において、楽しみながら身体を動かす取り組みを推進します。 ・妊娠期における口腔衛生についての知識を普及します。 ・乳幼児期から歯と口腔の発育の大切さについて周知します。 ・園児、児童、生徒、保護者に対する正しい歯科保健の知識を普及します。 ・歯科健康診査を実施するとともに、歯と口腔の健康についての情報提供をします。 ・妊産婦のストレスや育児不安が軽減されこころの健康を保てるよう育児不安を抱える保護者を早期に把握し継続的に支援します。 ・ストレスやうつ病等の精神疾患に関する正しい知識の普及啓発と、相談窓口や専門医療機関の情報の周知をします。 ・うつ病等こころの健康問題を抱える人の早期発見・早期対応ができるよう事業の充実を図ります。 ・生涯にわたるこころの健康の基礎を作るための教育の充実や相談しやすい体制整備を推進します。 ・うつ病等のこころの問題を抱える高齢者やその家族を見守り、安心して生活できる地域づくりを推進します。 ・喫煙や飲酒が健康に及ぼす影響についての啓発を行い、禁煙、適度な飲酒を心がける人を増やします。 ・喫煙者に対して、効果的な禁煙方法についての情報提供をします。 ・未成年者の喫煙防止、飲酒防止教育に努めます。 ・禁煙、完全分煙等の推進に努めます。 ・自分の身体を知り健康的な生活が送れるよう情報提供、受診勧奨、保健事業等を実施します。 ・生活習慣病による合併症についての周知、啓発を行い、重症化予防に努めます。 ・子どもの頃から健康的な生活習慣を身につけるための教育を行います。 ・自分の身体を知り健康的な生活が送れるよう情報提供、受診勧奨、保健事業等を実施します。 ・糖尿病の合併症についての周知、啓発を行い、重症化予防に努めます。 ・子どもの頃から健康的な生活習慣を身につけるための指導等に努めます。 ・特定健診の精密検査対象者に対して個別通知等での受診勧奨を実施します。 ・がんの発症リスクを下げる健康的な生活習慣が送れるよう情報提供をします。 ・がん検診の受診方法の周知や受診勧奨を実施し、受診率向上に努めます。 ・がん検診の精密検査対象者に対して個別通知等での受診勧奨を実施します。 ※重点分野「栄養・食生活」参照 ・「食育月間」や「食育の日」など様々な機会を通じて、食育への関心が高まるよう食育情報の普及啓発をします。 ・子どもが、食事のマナーやあいさつなどの基本的な食習慣が身につけられるよう取り組みます。 ・様々な保健事業や食育活動を通じて、共食の重要性を周知します。 ・食育に関わる多様な関係者との連携を図り、食育の環が広がるよう食育活動の支援に努めます。 身体活動・運動 歯と口腔の健康 休養・こころの健康 たばこ・アルコール 循環器疾患 糖尿病 がん 健康づくりと食育 豊かな心を育む食育 次岡谷市健康増進計画 ︻基本理念︼健康寿命の延伸を目指して ●市民自らの健康づくり・健康に関する生活習慣の改善  ●生活習慣病・がんの発症予防、早期発見と重症化予防の徹底  ●健康づくりを支援する体制の強化 岡谷市健康増進計画 健康に関する生活習慣の改善 生活習慣病等の発症予防と 重症化予防の徹底 岡谷市食育推進計画 自分の健康状態・ライフスタイルに合わせ て、日々の生活の中で、身体を動かすこと を心がけ、健康的な生活を送るために必要 な体力を維持しよう 歯と口腔の健康を保ち、いつまでも自分の 歯で食べる喜び、話す楽しみを継続しよう こころとからだの休養を十分とり、ここ ろの健康を保とう たば こ・アルコール が 健 康 に 及 ぼ す 影 響を理解し、健康被害を防ごう 循環器疾患について理解し、年に1回は健診 を受けることや、望ましい食生活・運動の習 慣を身につけ、発症予防に努めるとともに、 早期に治療を行うことで重症化を予防しよう 糖尿病について理解し、年に1回は健診を受 けることや、望ましい食生活・運動の習慣を 身につけ、発症予防に努めるとともに、早期 に治療を行うことで重症化を予防しよう がんを予防するための健康的な生活習慣を 身につけるとともに、年に1回はがん検診 を受診し、早期発見・早期治療をしよう (再掲)心身の健康を保つための望ましい食 習慣を身につけ、生涯にわたって生活習慣 病の予防及び改善につながる健全な食生活 を実践しよう 食に関心を持ち、人とのつながりを深めな がら、様々な機会を通じて食べることを楽 しみ、豊かな心を育もう 心身の健康を保つための望ましい食習慣を 身につけ、生涯にわたって生活習慣病の予 防及び改善につながる健全な食生活を実践 しよう

(44)
(45)
(46)
(47)

33.3 36.5 30.0 42.1 23.8 27.2 21.9 30.2 26.2 8.8 25.9 13.6 13.8 13.6 17.0 18.1 14.4 16.6 0 10 20 30 40 50 % 40-44歳 45-49歳 50-54歳 55-59歳 60-64歳 65-69歳 70-74歳 40-64歳 40-74歳 年齢別肥満者(BMI 25 以上)の割合

1 健康に関する生活習慣の改善

(1)栄養・食生活

 栄養・食生活は、健康の保持・増進に大きく影響しており、生涯を通じて健全な生活を送 る上で欠くことのできない営みであり、生活習慣病の予防の観点からも重要です。  生活習慣病の予防及び改善を実現するためには、子どもの頃から規則正しい生活習慣を 身につけるとともに、自分の適正体重を知り、栄養状態を適切に保つために必要なバランス のとれた食事を摂取するなど、食事と生活習慣病との関わりを理解することが重要です。

◇現状と課題

 岡谷市の肥満者(BMI 25以上)の割合を男女別に比較すると、男性は女性よりも肥 満者の割合が高く、年齢別に見ると、男性の40代から50代では、約3人に1人が肥満の状 況です。  肥満は、循環器疾患や糖尿病などの生活習慣病との関連があり、生涯にわたる健康の保 持・増進の観点からも、働き盛りの世代にある男性の肥満者の割合を減少させることが重要 です。

(48)

20代 30代 40代 50代 60代 70代 80代以上 40 100 90 80 70 20 0 25年度 26年度 27年度 13.9 94.4 85.8 85.8 72.7 86.0 85.0 89.0 96.0 97.5 96.9 26.8 12.7 28.0 12.5 26.8 14.7 27.2 28年度 低栄養傾向(BMI 20 以下)の高齢者(65歳以上)の割合 朝食を毎日食べる人の割合 男性 女性  健康日本21(第2次)では、高齢者の「低栄養傾向」の基準を、要介護及び総死亡リス クが高くなるBMI 20以下を指標として示しています。  岡谷市の65歳以上の高齢者でBMI 20以下の割合を経年で見ると、男女とも横ばいで 推移しており、特に女性の低栄養傾向にある人の割合は、男性の約2倍と高い状況で、低栄 養傾向にある高齢者の割合を減らしていくことが重要です。  また、高齢期の栄養は、身体機能を維持し、生活機能の自立を確保する上でも重要であり、 介護予防の観点からも、食べる量が減ることで低栄養となり虚弱に陥らないよう、個々の生 活背景や健康状況に応じた取り組みが必要です。  朝食を毎日食べる人の割合を年代別に比較すると、幼児では90%以上と高い状況です が、子どもの年齢が上がるにつれて減少傾向にあり、20代が一番低い状況です。子育て世 代にあたる20代から40代においても、毎日朝食を食べている人の割合は90%以下と なっており、子どもの頃から健全な生活習慣を身に付けることは、生活習慣病予防の基盤 を固め、心身の健やかな発育や、生涯にわたって健康を維持する上で大変重要です。  また、子どもの食生活を担う子育て世代を含め、望ましい食習慣の定着に向けた働きかけ が必要です。 岡谷市特定健診・後期高齢者健診

(49)

241249 317 281300272294302 339357 356 302 312297 長野県の成人1人 1 日当たりの食塩摂取量の平均値 長野県の成人1人 1 日当たりの野菜摂取量の平均値 9.4 8.3 8.5 9.2 9.8 10.8 11.9 11.9 10.1 11.2 11.3 11.3 12.4 11.3 11.2 10.6 10.0 9.5 334 328 312 307 309 297 H22 H25 H28 13 13 12 11 10 9 8 12 11 10 9 8 7 6 400 300 200 350 300 男性 女性 男性 女性  長野県の成人1人1日当たりの食塩摂取量の平均値は、男性11.2g、女性9.5g です。食塩摂取量の年次推移は減少傾向にあります。生活習慣病予防、重症化予防の観点 から食事摂取基準により設定された1日の食塩摂取目標量に対し、食塩を取りすぎている 人(男性8g以上、女性7g以上)の割合は、男女ともに約9割であり、減塩に心がけた 食生活が必要です。  長野県の成人1人1日当たりの野菜摂取量の平均値は、男性312g、女性297g と、1日の望ましい野菜摂取量350g以上(生活習慣病予防の観点から、カリウム、食 物繊維等の適量摂取が期待される量として設定された1日の望ましい野菜摂取量)には達 していない状況です。男性の約6割、女性の約7割で野菜が足りておらず、特に20代から 50代で少なくなっています。年次推移では、野菜摂取量は平成25年度に比べ、男性は 横ばい、女性は減少傾向であり、野菜を取り入れた食生活を心がけることが必要です。 平成28年度長野県県民健康・栄養調査

(50)

・規則正しい生活習慣の 定着が図れるよう周知・ 啓発します ・自ら栄養バランスのと れた 望ましい食 習慣が 実践できるよう様々な事 業や情報提供を行うとと もに、栄 養 相 談を実 施 し、生 涯を 通じ た健 康 づくりを支援します ・子どもの頃から望まし い食習慣の形成がなされ るよう食育を推進します ・保健福祉事務所と連携 し、食に関する正しい情 報提供をします ①乳幼児健診  育児相談  離乳食教室  2 歳児にこにこ教室 乳幼児期(保護者)0歳∼5歳 ・ 「早寝・早起き・朝ごはん」の習慣を身に つけ、規則正しい生活リズムを整えましょう ・家族や身近な人と様々な食べ物に親しみ、 食の幅を広げながら、バランスの良い食事を しましょう 行政の主な事業 ① ② ③ ④ ⑦ 地域・地区組織 ・生活習慣病の予防や低栄 養予防につながる健全な食 生活が実践できるよう、地 域住民の身近な場所で、食 を通じた健康づくりを学ぶ 機会を作りましょう 保育園・幼稚園・ 学校 ・子どもの発達段階に応じ た食育活動を通じて、望ま しい食習慣の定着に努めま しょう 医療機関 ・生活習慣病の重症化を予 防するため、食生活改善に 向 け た 栄 養 指 導 を 行 い ま しょう 学童期・思春期6歳∼18歳 ・「早寝・早起き・朝ごはん」など、基本的な 生活習慣を身につけましょう ・食に関する正しい知識やバランスの良い食 習慣を身につけ、健康のために必要な食事を 選ぶ力をつけましょう 行政の主な事業 ② ③ ⑦ 青年期・壮年期19歳∼64歳 ・生活習慣病を予防するため、野菜の摂取や 減塩等を意識した食生活を心がけましょう ・主食・主菜・副菜をそろえたバランスの良 い食事や、適度に体を動かすことを心がけ、 適正体重を維持しましょう ・地域や家庭において、健全な食生活の大切 さを子どもたちに伝えましょう 行政の主な事業 ① ③ ④ ⑤ ⑦ 高齢期65歳以上 ・日頃から体重の変化に注意して、適正体重 の維持に努めましょう ・健康状態に合わせてバランスの良い食事を 心がけ、低栄養を予防しましょう ②保育園・小中学校  給食、食育の充実 ③各種栄養教室  出前講座  栄養相談 ④パパママ教室 ⑤いきいき健康学習 ⑥生きがいデイサービス  低栄養予防講座 行政の取組

市民の取組

関係機関の取組

基本目標

心身の健康を保つための望ましい食習慣を身につけ、生涯にわたって生活習慣

病の予防及び改善につながる健全な食生活を実践しよう

連携・協働により一人ひとりの健康づくりを支える 行政の主な事業

(51)

低栄養傾向(BMI 20以下)の 高齢者の割合 肥満者(BMI 25以上)の割合 朝食を毎日食べる人の割合 対象者 18∼49 50∼69 70 以上 18.5∼24.9 20.0∼24.9 21.5∼24.9(※) 幼児 小学生 中学生 20代 30代 男性 女性 男性 女性 年中児 4年生 1年生 市民 市民 30.2%(H27) 14.4%(H27) 14.7% 27.2% 94.4% 85.8% 85.8% 72.7% 86.0% 減少 減少 減少 減少 増加 増加 増加 増加 増加 特定健診 特定健診 後期高齢者健診 保育園食生活 アンケート 児童生徒の生活 習慣アンケート 市民アンケート 40∼64歳 65歳以上  国民の健康の保持・増進を図る上で、摂取することが望ましいエネルギーの摂取量及び消費 量のバランスの維持を示す指標として、体格(BMI)を採用しています。  成人期を3つの区分に分けて、目標とするBMIの範囲を示しています。 体重の変化やBMIを把握することで、エネルギーの収支の状況を知ることができます。 BMIについては、肥満とともに、特に高齢者では、低栄養の予防が重要となります。 BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)

目標とするBMIの範囲

(52)

(2)身体活動・運動

 身体活動は、健康づくりに欠かすことのできない生活習慣です。日常の身体活動量を増 やすことで、生活習慣病の予防やストレス解消に有効であると言われています。また、加 齢に伴う生活機能低下のリスクを下げることができます。  個人の生活スタイルに合わせ、無理をせずに日常生活の中での活動量を増やすことか ら始め、体力の維持・向上、楽しみなどを目的とする運動だけでなく、通勤・通学時の歩 行や家事などの生活活動も含んだ身体活動全体を増やすことが大切です。

人が体を動かすことを総じて「身体活動」と言う

身体活動

運動 健康増進や体力向上、楽しみなど の意図を持って、余暇時間に計画 的に行われる活動 速歩、ダンス、エアロビクス、 ジョギング、テニス、サッカー など 生活活動 日常生活を営む上で必要な労働や 家事に伴う活動 買い物、犬の散歩、通勤、床掃除、 庭掃除、洗車、荷物運搬、子供と遊ぶ、 階段昇降、雪かきなど (出典)長野県版 身体活動ガイドライン

(53)

身体を動かすことを心がけている人の割合 運動習慣者の割合 日常生活において歩行又は同等の 身体活動量を 1 日 1 時間以上実施 している人の割合 いつも 時々 心がけていない 健康上の理由でできない 無回答

◇現状と課題

 日頃から、健康の維持・増進のために意識的に身体を動かすよう心がけている人(いつ も・時々)の割合は全体の7割を超えます。年代が上がるほどその割合は高くなる傾向に ありますが、80代以上では「健康上の理由で身体を動かすことができない人」の割合が 増えています。要介護や寝たきりの原因となる「転倒」や「骨折」の危険因子を軽減する ためにも、個々の健康状態に応じた身体活動の取り組みが必要です。  「運動習慣者の割合」や「日常生活において歩行又は同等の身体活動量を1日1時間以 上実施している人の割合」は、65歳以上で高い状況です。余暇時間の少ない働く世代は、 運動をする時間の確保が難しいことから、仕事や家事の中で積極的に身体を動かすなど、 日常生活を活動的にし、身体活動量を増やすことが大切です。 平成28年度市民アンケート

(54)

・ライフスタイルに応じ て、無 理 なく効 果 的 に 身体活動量を増やすこと が できる方法 等の 情 報 提 供のための講座や教 室を開催します ・子どもの頃から身体を 動かす 習 慣 づ けや、適 正なメディア(テレビ・ ゲーム等)接触時間の周 知 等、活 動 的な生 活 習 慣づくりを推進します ・保育園、小学校におい て、楽しみながら身体を 動かす取り組みを推進し ます ①乳幼児健診  2歳児にこにこ教室 ②幼児期の運動遊びの  充実 ③体育授業・部活動・  クラブ活動等 ④特定健診  特定保健指導 ⑤いきいき健康学習  出前講座 ⑥介護予防教室 ⑦各種講演会・講習会 ⑧各種スポーツ教室・  大会、施設開放等 幼児期(保護者)∼5歳 ・テレビやゲームの時間は長くても2時間以内 にし、活発に身体を動かす時間を増やしましょ 行政の主な事業 ① ② 学童・思春期6歳∼18歳 ・登下校は徒歩を心がけましょう ・外遊びや運動、スポーツの時間を増やしま しょう 行政の主な事業 ③ ⑦ ⑧ 青年期・壮年期19歳∼64歳 ・日頃から、「散歩」、「早く歩く」、「乗り物や エレベーターを使わずに歩く」、日常生活の中 での「ながら運動」など、意識的に身体を動 かしましょう ・自分の健康状態やライフスタイルに合わせ て、無理せず長く続けられる身体活動を見つ け実践しましょう 行政の主な事業 ④ ⑤ ⑦ ⑧ 高齢期65歳以上 ・毎日の体調にあわせて農作業や庭仕事、家事 を続けましょう ・外出の機会を多く持ちましょう ・市、地区、民間の講座等へ、家族や仲間と一 緒に積極的に参加しましょう 行政の主な事業 ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ 地域・地区組織 ・地域住民の身近な場所で、 身体活動・運動の推進の機 会を作りましょう 保育園・幼稚園・ 学校 ・子どもの頃から楽しく身 体を動かすことについての 教育・指導の充実を図りま しょう 民間のスポーツ 施設団体 ・個人の健康状態やライフ スタイルに応じた実践しや すい方法等をアドバイスし ましょう 行政の取組

市民の取組

関係機関の取組

基本目標

自分の健康状態・ライフスタイルに合わせて、日々の生活の中で、身体を動かす

ことを心がけ、健康的な生活を送るために必要な体力を維持しよう

連携・協働により一人ひとりの健康づくりを支える 行政の主な事業

(55)

◇指標

日常生活において歩行または 同等の身体活動を1日1時間以 上実施している人の割合 運動習慣者(1日30分以上の軽 く汗をかく運動を週2日以上、1 年以上実施している人)の割合 男性 女性 男性 女性 男性 女性 男性 女性 男性 女性 男性 女性 全体 65歳未満 65歳以上 全体 65歳未満 65歳以上 55.7% 60.6% 47.8% 47.5% 58.9% 65.5% 43.0% 39.4% 27.2% 23.2% 49.4% 45.5% 増加 増加 増加 増加 増加 増加 増加 増加 増加 増加 増加 増加 特定健診 項目 現状 目標 出典 対象者 (H28年度) 特定健診 80 60 40 20 % 69.8 70.3 15.2 14.4 6.2 4.2 5.0 3.3 1歳6か月児健診 3歳児健診

子どもとメディア接触時間

 子どもの身体活動量の低下の原因の1つとして、テレビ、ゲームなどの非活動的余暇 時間の増加があげられます。小児期は、健康のために良い生活習慣を定着させる重要な 時期であることから、テレビやゲームなどの接触時間は1日2時間までを目安とする ことが望ましいと言われています。(日本小児科医会)  岡谷市の幼児健診での状況をみると、全体の30%が2時間を超える接触時間と なっています。

参照

関連したドキュメント

成績 在宅高齢者の生活満足度の特徴を検討した結果,身体的健康に関する満足度において顕著

調査の概要 1.調査の目的

 母子保健・子育て支援の領域では現在、親子が生涯

「基本計画 2020(案) 」では、健康づくり施策の達 成を図る指標を 65

平成29年度も前年度に引き続き、特定健診実施期間中の7月中旬時点の未受

(一社)石川県トラック協会 団体・NPO・教育機関 ( 株 ) 石川県農協電算センター ITシステム、情報通信

目的3 県民一人ひとりが、健全な食生活を実践する力を身につける

健康維持・増進ひいては生活習慣病を減らすため