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学 位 の 種 類 博士(歯学)

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Academic year: 2021

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ふ り が な

氏 名

はしもと なおき

橋本 直季

学 位 の 種 類 博士(歯学)

学 位 記 番 号 乙 第 1622 号 学 位 授 与 の 日 付 令和元年 9 月 25 日

学 位 授 与 の 要 件 学位規則第 4 条第 2 項に該当

学 位 論 文 題 目 Effects of Porphyromonas gingivalis on oxidant stress of human bone marrow cells in vitamin E

(ビタミン E 添加状態の Porphyromonas gingivalis がヒト 骨髄間葉系細胞の酸化ストレスに及ぼす影響)

学 位 論 文 掲 載 誌 Journal of Osaka Dental University 第 53 巻 第 2 号 令和元年 10 月

論 文 調 査 委 員 主 査 梅田 誠 教授 副 査 山本 一世 教授 副 査 前田 博史 教授

論文内容要旨

ビタミン E の中で最も生理活性が高く,様々な代謝調節に抗酸化物質としてのα-トコフェロールの 役割は広く認められている。しかし,ヒト体内ではビタミン E が欠乏していることが多く,ビタミン E 欠乏下での歯周病が酸化ストレスに及ぼす影響についての報告は少ない。そこで本研究の目的はα- トコフェロール低濃度状態において歯周病原細菌である Porphyromonas gingivalis ( P. gingivalis )が ヒト由来骨髄間葉系細胞(BMMC)の酸化ストレスに及ぼす影響を検討することである。

αトコフェロール濃度は 1.0μM とした。 BMMC を通常増殖培地にα-トコフェロールを添加し培養

後, P. gingivalis を MOI:0,10,100, 1000 の各濃度にて刺激し,細胞増殖,過酸化水素の産生量,

抗酸化酵素であるカタラーゼとスーパーオキシタムターゼ(SOD)の産生量について測定した。

α-トコフェロール低濃度状態において初期の細胞増殖においては P. gingivalis による影響はほとん ど認められなかったが, 72h では MOI : 1000 では有意に低下した。また H

2

O

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は 3h と 24h では MOI : 100,1000 で有意に増加したが,その後は P. gingivalis による影響は認められなかった。抗酸化酵素 であるカタラーゼの産生量も同様に P. gingivalis による影響は認められなかったが,SOD の産生量は MOI:100,1000 で有意に低下した。

初期において H

2

O

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の産生量が MOI :100,1000 で低下したことは, SOD の産生量低下によるもの と考えられるが,カタラーゼは P. gingivalis に関係なく産生されていることがわかった。以上のこと から,α-トコフェロールが低濃度状態において, P. gingivalis が一部の抗酸化酵素の産生は低下させ,

初期の細胞増殖や H

2

O

2

産生に影響を及ぼしていると示唆される。

(2)

論文審査結果要旨

ビタミン E では最も生理活性を有し,抗酸化物質としてのα - トコフェロールの役割は広く認められ ているが,体内ではビタミン E が欠乏していることが多く,ビタミン E 欠乏下で歯周組織の炎症が酸 化ストレスに及ぼす影響についての報告は少ない。本研究の目的はα - トコフェロール低濃度状態で歯 周病原細菌である Porphyromonas gingivalis(P. gingivalis)がヒト由来骨髄間葉系細胞(BMMCs)の酸 化ストレスに及ぼす影響を検討することにある。

α - トコフェロール低濃度状態で初期の細胞増殖において P. gingivalis による影響はほとんど認めら れなかったが,72h では MOI:1000 では有意に低下し,H

2

O

2

は 3h と 24h では MOI:100 および 1000 で有意に増加したが,その後は P. gingivalis による影響は認められなかった。抗酸化酵素であるカタラ ーゼの産生量も同様に P. gingivalis による影響は認められなかったが, SOD の産生量は MOI:100 およ び 1000 で有意に低下した。

3h と 24h では H

2

O

2

の産生量が MOI:100 および 1000 で増加したことは,SOD の産生量低下による ものと示唆されるが,カタラーゼは P. gingivalis に関係なく産生されることがわかった。以上の結果か ら,α-トコフェロールが低濃度状態で,P. gingivalis が一部の抗酸化酵素の産生を低下させ,細胞増殖 や H

2

O

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産生に影響を及ぼしていると示唆される。

本研究において慢性歯周炎罹患患者に対しビタミン E 欠乏状態のほうが望ましいことを明らかにし,

臨床応用で患者指導する際ビタミン E 摂取過多にならないように指導するエビデンスとなる点におい て本論文は博士(歯学)の学位を授与するに値すると判定した。

なお,外国語1か国語(英語)について諮問を行った結果,合格と認定した。

参照

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