• 検索結果がありません。

2 富士火山と住民意識.PDF

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "2 富士火山と住民意識.PDF"

Copied!
151
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

富 士 山噴 火の 社会 的 影響: 火山 灰 被害の 影響 につい ての企 業・ 行政調査

−富 士 山 噴 火 対策 研究 :噴 火による 社 会 経 済 的 影 響に 関す る調 査 研 究 その 1− Social-Impact of Mt.FUJI Eruption:First step for “Drawing Scenario about Social-Impact of Mt.FUJI

Eruption focused Volcanic Ash” by Interview Research of the agencies concerned

関谷直也 Nao y a S e k i y a 廣井 脩 Hiroi Osamu

第I 部 本 論 1 研 究のグランド・デザイン 1.1 研究の目 的 1.2 研究のデザイン 1.3 研究法の特徴 2 企 業・行政聞取調査の目的と方 法 2.1 企業・行政聞取調査の目 的 2.2 聞取調査における検証の留意点 2.3 調査対象・抽 出 方 法 3 降 灰の一 次 的影 響(降 灰の物 理的被 害) 3.1 ライフライン (a)電気 (b) 有線通信 (c) 無線通信 (d)上水道 (e) 下水道 (f) 金融・銀行 (g)医療機関 3.2 農業 3.3 企業 (a)製造業・事業所 (b)サービス業 3.4 交通・物 流 (a)鉄道系統 (b)道路・自動車系統 (c)飛行機 (d)物流 4 降 灰の二 次 的影 響(降 灰の波 及的被 害) 4.1 降灰地域の影 響 (大 量 降 灰を受ける富 士 山 周 辺 地 域、 首 都 圏など微 量 降 灰 域) 4.2 全国的影響 (非降灰地域も含む全 国的影 響) 5 今 後の研 究 課 題 II 部 聞取資料編 1 ライフライン 1.1 電気・通 信 1.2 水道 1.3 金融 1.4 医療 2 農 業 2.1 農林関係 2.2 畜産・農 林 関 係 2.3 農林試験場 2.4 農協業務 3 企 業(製 造 業) 3.1 精密機械工業 3.2 化学工業 3.3 食品加工業 3.4 医薬品・化粧品製造業 3.5 その他加工業 3.6 小売 4 交 通・物流 4.1 道路 4.2 鉄道・バス 4.3 航空 4.4 物流 附属資料 聞 取 用 調 査票 キーワード:富 士 山 噴 火、シナリオ 、火山灰災害、企業調査 執筆分担: 関 谷 直 也(東京大学大学院人文社会系研究科) 1、2、3、4、5、6、第 II 部 廣井 脩(東 京 大 学 社 会 情 報 研 究 所) 1 ※本 調 査 は、文 部 科 学 省 科 学 技 術 振 興 調 整 費 先 導 的 研 究 (2001−2004)「富 士 火 山の 活動 の総 合 的 研 究 と情 報 の高 度 化 3. 情 報の 高 度 化 の 研究 」 (サ ブ テ ー マ責 任 者: 廣 井 脩 ) の「(1) 噴 火に よ る社 会 経 済 的 影 響に 関す る調 査 研 究」 の一 環と し て 実施 さ れ た も の で あ る 。

(2)

I 部 本論

1 研究 のグ ラ ン ド デ ザ イ ン 1.1 研 究の 目的 富 士 山はこれ まで 活動 が低 調で あった が 、平 成 12 年末か ら、 低周波地震が 多発 するよ う に な っ た。 いまのところ 、た だ ち に噴 火す る兆 候は 見出 さ れ て い な い が、 噴火 した 場合 にわ が国 や国 際 社 会に 与え る影 響が 大き い た め、 その 活動状況 を正 確に 把握 し、 情報 を適 確に 発信 する 体制 を整 備す る必 要がある 。こ の た め、 大学 な ど の研 究 機 関や 内閣府防災部 門に お い て、 宝永噴火 など 過去 の富 士山噴 火 の歴 史 学 的・ 理 学 的 解 明、 富 士 山 噴 火を 想定 した ハ ザ ー ド マ ッ プの 策定 、富 士 山 噴 火 時の 防災対策 の策 定が 進め ら れて い る。 特に 社 会 科 学 的な 視点 か ら は、以下 の二 点が 防 災 上 、重 要な 研究課題 であると 思われる 。 ①短期的 ・地 域 的 防 災 対 策 :過 去の 噴火災害 を参 考と し つ つ、 適切 な避 難を 目的 とし 、 富士山噴火時 にどのような 情報 を発 信す べ き か考 察す る こ と( 火山情報 、避 難 体 制の 研究 ) ②長期的 ・広 域 的 防 災 対 策 :富士山 が噴 火し た場 合、 社 会 経 済 的に ど の よ う な影 響が 生 じ る の か を想 定し た上 で、 関 連 諸 機 関、 ライフライン お よ び各企業 におけるあるべき 防災対策 を考 察す る こ と( 噴火 に よ る社 会 経 済 的 影 響 に関 する 調査研究 ) 噴 火 直 後の 富 士 山 近 辺に お け る防 災 対 策に 関しては 、火山弾 、落 石 、火 山ガ ス、溶 岩 流、 土 石 流な ど へ の対 策として 火山情報 、避 難 体 制が 重要 とな り、 これらは 、過 去の 火山災害 における 火山情報 、避 難 体 制の 研究 の延 長 線 上に 位置 づ け ら れ る も の で あ ろ う。 一方 、噴 火による 社 会 経 済 的 影 響に 関す る調 査 研 究に つ いて は 、富士山 が長期的 に活 動 を休 止し て い る火 山で あるこ と 、富士山 が噴 火し た場 合、 その 規模 や噴 火 形 態( 地 震 動、 火 山 弾、 火 砕 流、 火山 ガス 、溶岩流 、土石流 )などが 予想 できないことから 、富士山 の噴 火が 現代社会 に対 し て ど の よ う な被 害を も た ら す の か 、ど の よう な 社 会 経 済 的 影 響を 及ぼ す の か に つ い て、 具 体 的に 想定 す る こ と が困 難で あ る が、 と く に、 富 士 山 噴 火を 想定 した 場合 に重 要な のは 、首都圏 お よ び富 士山周 辺 に降 り注 ぐ長期間 ・広範囲 ・大 量の 降灰被害 に よ る広 範な 社 会 経 済 的 影 響だ と思 わ れ る。 こ れ は1 7 0 7年 の宝 永 噴 火の 事例 か ら も十 分に 予測 できることであり 、本研究 では 、特 にここに 注目 することにしたい 。 本論 では 、焦 点の 分散 を防 ぐ た め火山弾 、落 石、 火山 ガス 、溶岩流 、土石流 な ど の噴 火 災害 の想 定は 行わない 。あえて 降灰被害 だ け に限 定し た状 況で 、ど れ だけ の 被害 が生 じる の か を ま ず実 証し て、想定 の難 しい 富 士 山 噴 火 対 策に 関し て先 鞭を つ け よ う と考 え て いる 。

(3)

1.2 研 究の デザイン 本 研 究(「噴 火による 社 会 経済 的 影 響に 関す る調 査 研 究 」) は、 以下 のように デザイン し た。 表1 「 富 士 山 噴 火の 社 会 経 済 的 影 響」 研究 のデ ザ イ ン まず 第 一 段階 と し て、 各種企業 ・ラ イ フ ラ イ ン・ 行政 に聞 き取 り調 査を 行い 、降 灰 被 害 があった 場合 、ど の よう な 社 会 経 済 的 影 響が 生じ る か に関 して 定 性 的に 把握 することとす る。 こ れ は、 社 会 経 済 的に ど ん な影 響が あるか の 掘り 出し に重 点が お かれ る 。 第二段階 と し て、 第一段階 での シナリオ を前 提にして 、各 製造業者 ・観 光 業 者に ど の よ うな 影響 が生 じるかを 調査 によ り把 握す る。 具 体 的に は、 富 士 山 周 辺 企 業に 対し 調 査 票に よる 郵送調査 を実 施し て、 結果 を得 る( なお 、企 業 調 査で は、 現 段 階で の防 災 対 策、 富士 火山 に対 する 防災対策 の促 進 要 因・ 阻害要因 を検 討し 、今 後の あ るべ き 方 向 性を も探 る)。 第三 段階 と し て、 第一段階 、第 二 段 階で 得られた 大 雑 把な シナリオ をもとに 、過 去の 火 山 噴 火や 災害 の状 況に つ い て知 識を 有す る防 災関係 者 に対 して 、専門的 な視 点か ら、 シナ リオ の見 落としを 補完 し て も ら う と と も に、 シナリオ の妥当性 を評 価し て も らう 。具体的 には 、災 害 情 報 学 会 員 に対 し調査票 に よ る郵 送 調 査を 実施 して 、結 果を 得る 。 第四段階 と し て、 噴火 、特 に降 灰の もたら す 社 会 的 影 響に 関し て、 既存 の研 究を 検討 す る と と も に、 実際 に降 灰 被 害を 経験 している 企業 ・自 治 体 関 係 者に 聞き 取り を行 い、 より 詳細 な事 項に 関し て検 討す る。 以上 は、 相 補 的な も の で あ り、 これらの 研究 を ま と め て、 最 終 的な 富 士 山 噴 火に お け る 降灰被害 の社 会 的 影 響 のシ ナ リ オを 作成 する 予定 で あ る。 本稿 は、 このうち 、第 一 段 階と し て の富 士 山 周 辺 地 域 お よ び首都圏 に在 する 企業 ・ラ イ フライン ・行 政へ の聞 き取 り調 査に 関す る報 告である 。 (1 )定 性的調 査 :企 業・ ライフライン ・行 政へ の聞 取 調 査 ・ 第一段階 のシ ナ リ オ作 成 (2 )定 量的調 査 :企 業へ のア ンケー ト 調査 ・観光業 ・製造業 に対 する 調 査 票 調 査 (3 )有 識者調 査 :防 災 関 係 者 調 査 ・ 防 災 関 係 専 門 家に 対す る調 査 (4) サーベイ 研究 ・事 例 調 査: ・降 灰の 影響 に関 する 事例調査 → 最 終 的な シナリオ 作成

(4)

1.3 研究法 の特 徴 本 研 究は 、前 述の よ う に定性的 な予 測調 査である 。本研究 の研究法 の特 徴を 、(1 )他 の 災害 における 予測研究 、(2 )他研究者・行政 に よ る富 士 山噴 火 に関 する 予測研究 と比 較す ることにより 、( 3) 本 研 究の 独 自 性を 示し 、(4 )本研究 の依 拠す るサ ン プ リ ン グの 理論 的 根 拠を 示す 。 (1 )地 震 災 害に お け る定 量 的 予 測 研 究 想 定災 害の 社 会 的 影 響の 実 証 的 予 測 研 究の 方 法 論として 、産 業 連 関 分 析を 用い た定量的 分析 が あ る 。た と え ば 、関 東 直 下 型 地 震 の経 済 的 被 害 予 測 と し て、「 平成12 年度 情 報シ ス テ ムの 安 全 性・信 頼 性 向 上に 係る 調 査 研 究 報告 書 」( ㈱富 士 総 合 研 究 所 ,2001 )がある。 また 、東 海 地 震の 経 済 的 被 害 予 測を 実施 した 、「東 海 地 震 防 災 対 策 強 化 地 域 拡 大に 関す る考 察― 警 戒 宣 言 発 令 に伴 う 経 済 的 影 響 試 算 ― 」( 長 井・ 鈴 木,2002 ) もそのひとつである。 これらの 研究 の問題点 と し て、 ①時 系 列 的な 影響 を加 味し て おら ず 静 態 的な 分析 に留 まっ て い る こ と、②復 興 需 要を 考慮 し ていな い ことな ど が 指摘 されているが 、こうした 研究 は、 過去 に何 度も 発生 した 災害 で あ り、 かつ ある 程度被害形態 を予 測できる 地震災害 を対 象に しているから 可能 な研 究 方 法と いえよ う 。 し か し、 富 士 山 噴 火の 火 山 灰 災 害は 、地 震の よ う に一時的 に被 害を 受け る と い う よ り 長 期的 な被 害で あ る こ と 、および 近代 の日 本が 経験 し た こ と の な い災 害で あ る こ と な ど か ら 、 定 量 的な 被害予測 を実 施す る前 提になる 被害形態 や災 害 事 象が 明か で な い と い う 現状 があ る点 で こ れ ら の手 法は 限界 があるといえよう 。 (2 )富士山 噴火 (特 に降 灰の 影響 )に 関す る定 量 的 予 測 研 究 なお 、富士山 噴火 に特 化し た降 灰 被 害 予 測に 関す る調 査・ 研究 としては 、① 内 閣 府 防 災 部 門 の 主 催す る 富 士 山 ハ ザ ー ド マ ッ プ検 討 委 員 会 活 用 部 会 による 「 第 4 回 活 用 部 会 資 料 宝 永 噴 火が 発生 し た場 合 の被 害 想 定 」(富士山 ハ ザ ー ド マ ッ プ検 討 委 員 会 ,2002;以 下、 富 士 山HM 想 定と 略)や 、② 筑波大学熊谷良雄教授 と独立行政法人産業技術総合研究所 が、 運 輸 施 設 整 備 事 業 団の 受託研究 と し て行 っている 「大都市 における 火 山 灰 災 害の 影響予測 評価 に関 する 研究 」(平 成13 年∼15 年;本稿執筆時点 で、研究継続中;以 下、熊 谷 研 究と 略) が あ る( 熊谷 ,2002)。 富士山HM 想 定と 熊谷研究 の共通点 は 、① 過去 の火 山 災 害に お け る研 究・調 査や 聞き 取 りにより 抽出 した 被害項目 を参 考と してい る 点、 ②量 的な 経 済 的 損 失の 直 接 被 害 額の 算定 を最終的 な目 的と し てい る 点、 ③富士山 の宝 永 噴 火 規 模の 大都市圏 への 降灰 の影 響を 重視 している 点、 またもちろん ④防 災 対 策に 寄与 す る こ と を目 的と し てい る 点、 以上 の4 点で あ ろ う。 相 違 点と し て は、そ も そ も被 害 想 定を 行っ て い る目 的として 、富士山 HM 想 定は 政府 や 自 治 体の 防災対策 に活 用す る た め被害額 ・被 害シ ナ リ オを 概括 す る こ と に目 的を お いて い

(5)

る一 方で 、熊 谷 研 究は 工学研究 と し て、 富 士 山 噴 火の 降灰降下予測 お よ び鉄 道や 自 動 車な ど都 市 交 通を 中心 と す る都 市 生 活・ 産業活動 への 影響 のシ ュ ミ レ ー シ ョ ン・ 予測手法 の開 発 自 体に 目的 をおいている 点で 大き く異 な っ て い る。こ の こ と か ら ①富士山 HM 想定 は宝 永 噴 火を 前提 と す る一 方、 熊谷研究 は過 去 10 万年に お け る降 灰の 実績 から 降灰量を シュ ミレーション す る こ と も含 めて 研究 の対 象と してい る 点、② 富 士 山HM 想定 は産業連関分 析を 用い て経 済 的 影 響 を算 出す る一 方、 熊谷研究 は こ の経 済 的影 響 に関 する シュミレーシ ョン 自体 も研 究 開 発の 対象 と し て い る点 で異 な っ て い る。 また 、内容的 には ①富士山 HM 想 定で は上 下 水 道へ の被 害は 軽微 としている一 方 、熊 谷 研究 ではこの 影響 が非 常に 大き い と し て い る 点 、② 降灰除去 に関 して 、富士山 HM 想 定で はこれを 将来 の課 題として 、降 灰 除 去 方 策に ついて は 考察 し て い な い一 方、 熊谷研究 では そもそもこの 降灰除去 の方 策 自 体が 確立 し て い な い こ と か ら、 この 方策 を考 え る こ と も含 めて 研究対象 と し て い る点 で大 きく 異な ってい る (これら 被害想定項目 に関 する 検討 は、 シナリオ 作成 に関 して 重要 な部 分である 。これは 別稿 にて 論じ る)。 (3 )本研究 の独自性 ・二次的 ・波 及的影 響 を重 視し たシ ナ リ オ ラ イ テ ィ ン グ 富士HM 想定、熊谷研究 などと比 較し て、本研究の 独自性を 示せ ば、おおまかに言 って 、 二 次 的 影 響を 重視 する 点である 。 具 体 的に は、 降灰 に よ り影 響を 受け や す い/ 影響 を受 けに くい 社 会 生 活 的 側 面の 検討 、 富 士 山 周 辺 地 域が 日本 の他 の地 域か ら危険視 されることによる 観光被害 、諸外国 から 日本 が危険視 されることによる 観光被害 、富 士 山 周 辺 地 域 の立 地 企 業へ の供 給 不安 視 に よ る被 害などの 、時系列 的な 波 及 的 影 響を 考慮 した 、被 害 形 態の 定 性 的な 掘起 しが 本 研 究の 検討 の中 心となる 。 もっとも 、自 然 現 象の 形態 ・量 ・地 域・ 噴火形態 を正 確に 予測 す る こ と が不可能 な以 上 は、 定 性 的な 被害形態 の掘 り起 こ し が重 要で あ ろ う。 よ っ て、 富 士 山 噴 火の 定 性 的な シナ リオライティング を行 うことを 本 研 究の 最 終 的な 目標 と す る。 もちろん 、本 研究 に お い て も聞 き取 り調 査などを 元に 直 接 的 被 害に 関しても 検討 を施 す 。 現代社会 において 、富 士 山 噴 火 規 模 の降 灰 被 害は か つ て近 代 日 本が 経験 したことのないも のであり 、上記二 つの 調査研究 によって 被害項目 の掘 り起 こ し や被 害 予 測の 検討 が十 分に 行わ れ る と い う こ と は で き な い で あ ろ う 。甚 大な 被害 を も た ら す災 害の 研究 は複 数の 立場 で継続的 な研 究が 行わ れ る べ き こ と は い う ま で も な く 、既 存の 調査研究 があるからといっ て直 接 的 被 害 項 目 に関 して 検討 する 意義 が失 わ れ る も の で は な い。

(6)

2 企業 ・ラ イ フ ラ イ ン・行政聞取調査 の目 的と 方法 2.1 企 業・ ライフライン・ 行政聞取調査 の目 的 本 調 査は 、企 業・ ライフライン ・行 政に 聞き 取り を行 い、 富 士 山 噴 火による 降灰 が あ っ た場 合、 ど の よ う な社 会、 経 済 的 影 響が 生じ る か に関 して 定 性 的に 把握 す る こ と を目 的と する 。 2.2 企 業・ 行政聞取調査 における 検証 の留意点 上記目的 の た め、 本 調 査は 次の 4点 に注 意を 払っ て実 施し た。 第一 に、 富 士 山は 、1 7 0 7年 の宝 永 噴 火 以 後 噴 火の 歴史 が な い。 そのため 、当 然な が ら行 政や 企業 には 過去 に被 災 経 験がない 。富 士山噴 火 に よ る降 灰 被 害を 想定 できるような 判断材料 が、現 在の と こ ろ存 在し ないの が 実情 で あ る。そ こ で ま ず、富 士 山 噴 火に つ い て、 宝永噴火 と同規模 の噴 火が 発生 し、 同 規 模の 降灰 があると 仮定 して 、各分野 において 「想 定される 被害 」に つ い て聞 き取 りを 行っ た。 調 査 対 象 者に 降灰 の具体的 イメージ を持 って もらった 後に 、降 灰の 影響 について 予測 してもらった 。 第二 に、本 研 究は 社 会 経 済 的 影 響の 掘出 しに 重点 が あ る た め 、調 査が 進展 するにつれて 、 それまで ライフライン お よ び同 業 他 社の 聞き 取り に関 して 得られた 知見 を適 宜 提 供し 、そ れを 加味 して 考察 し て も ら い、 より 詳細 な情 報を 得ようと 努め た。 それゆえ 、聞 き取 りの 内容 に関 して 濃淡 が生 ま れ た。 本 研 究は 仮 説 検 証 的な 調査 というよりも 、理 論 探索 的 な調 査である ため 、強 いて 調査対象 に対 して 同一条件 の設 定は 行っ て いな い 。 第三 に、 本 調 査は 、各企業 やラ イ フ ラ イ ンの 富 士 山 噴 火 対 策の 現状 を検 討す る も の で は ない 。ほとん どの 事 業 所は 、富 士山噴 火 に対 して 対策 を と っ て い な い の が現 状であり 、一 般的 な防 災 対 策の 中で こ れ を扱 うというのが 実態 で あ る。 聞き 取り の時 点で 、富 士 山噴 火 対策 を と っ て い た の は た だ ひ と つ、NTT 東 日 本が 富士 山 噴 火に 対す る被 害 想 定・ マニュア ルを 作成 してい ただ けで あっ た 。本研究 を実 施し た段 階で は、 ほ と ん ど の企 業や ライフラ イン が富 士 山 噴 火 対 策 を行 っていないことに 留意 されたい 。 第 四に 、本調査 は各企業 ・行 政・ ライフライン が富 士 山 噴 火 対 策 を行 っ て い な い時 点で 実施 し た も の で あ る か ら、 企業 ・行 政・ ライフライン の実務家 の視 点か ら影 響を 予想 して も ら っ た も の の、 その 内容 は各企業 の見 解と いうよ り 、各企業 に属 する 個人 の見 解である と い っ た ほ う が正 確である 。これも 留 意 点の ひ と つ で あ る 。

(7)

2.3 調 査 対 象・ 抽出方法 本調 査の 、調 査 対 象および 調査対象抽出方法 は以 下の 通り で あ る。 (1 )調 査 対 象 富 士 山 噴 火で 影響 を受 け る と予 想される 山 梨 県・ 静 岡 県・ 神奈川県 ・東京都 の企 業・ 主 要ラ イ フ ラ イ ン企 業・ 行政 に対 して 聞き 取り 調査 を行 う。 (2 )抽 出 方 法 本調 査で は、 厳密 なサ ン プ リ ン グは 行っ ていな い 。す な わ ち、 ①神 奈 川 県、 静 岡 県、 山 梨 県 庁の 防 災 担 当 者に 依頼 して 、県 内の 主要企業 お よ びラ イ フ ラ イ ンを リストアップ して も ら い、②ま た筆 者ら 自身 で 、商 業 範 囲が 全 国 的ないし 関東広域 に ま た が るラ イ フ ラ イ ン、 各種企業 、行 政セ ク ショ ン お よ び農 畜 産 業 関 連 団 体を リ ス ト ア ップ し、 ③そ の結 果、 各業 種( 各 産 業 分 野、 生活分野 )が 網 羅 的に な る よ う に整 理す る、 と い う過 程を 経て 、サンプ リ ン グを 行っ た。 こ れ は、理論 を産 出す るため の サンプリング 方法 、つまり「理論的 サンプリング 」(グ レ イ ザ ー& ス ト ラ ウ ス,1996 )である 。富士山噴火 の被 害 形 態の 掘起 しを 行う と い う段 階で は、事実検証 や仮 説 検 証に 重点 は な く 、「 領域密着理論(こ こ で は 、被 害 形 態に 関す る仮 説)」 を発 見するこ とが 重要 で あ る。 この 方 法 論の ポイント は、 ①比 較 集 団の 差異 を最小化 、最 大化 した 場合 の共通点 を見 つ け る こ と、 お よ び② 理 論 的 飽 和、 の二 つである 。 本 調 査に 限れ ば、このうち ①は 、(a)各業種毎 に共 通す る「 降灰 への 懸念項目 」の 特徴 が 列挙 できる こと (た と え ば 、温 度 調 節 機 器 ・ ク リ ー ン ル ー ム な ど へ の影 響 )、(b)業種 に関 わ ら ず共 通す る特 徴が 列挙 で き る こ と( たとえば 従 業 員の 確保 、物流・交 通な ど へ の影 響 )、 で あ る。 ②は 、同業種 の企 業に 質問 して 「こ れ以 上 知 見が 得ら れ ない と 判断 した 時点 (ど の企 業に 聞いても 同じ よ う な回 答が 返っ て き て、共 通 点の 掘り 起こしが 終了 した 時点 )」を 、 サンプリング のエンド ・ポ イ ン トと す る こ と で あ る。 業 種 毎、 異業種間 の共通点 を導 き出 したとこ ろが 本調 査の エ ン ド・ ポイント で あ り、 この 時点 で、 本 調 査の 区切 り を つ け た。 この 「理論的 サンプリング 」を 実施 するため 、下 記の 方法 によ り有 意 抽 出し た。 なお 、 各 企 業 分 野、 生活分野 への 影響 を定性的 に検 討す る た め、 各 分 野が 網 羅 的に な る よ う に努 めて 抽出 した 。す な わ ち、 ① 神 奈 川 県、 静 岡 県、 山 梨 県 庁 の防 災 担 当 者 よ り県 内 の主 要 企 業 および ラ イ フ ラ イ ンの 企業 、行 政セ ク ショ ン をリ ス ト ア ッ プし てもら い 、 ② 筆者 ら が商 業 範 囲が 全国的 ないし 関 東 広 域 に ま た が るラ イ フ ラ イ ン企 業 各 社お よ び農 畜 産 業 関 連 団 体、 行政 セ ク シ ョ ンを リストアップ し、 ③ その 結果 、各業種 (各 産業分 野 、生 活 分 野) が網羅的 になるように 整理 した 。 結果 は表2.1、表 2.2 の通 りである 。

(8)

表 2.1 調 査 回 答数 抽出 実施 拒否 回収率 静岡 山梨 神奈川 広域・東京 26 17 17 15 10 10 6 11 16 7 11 4 38.5% 58.8% 35.3% 73.3% 合計 75 37 38 49.3% ※数 字は 企業 ・事 業 所 数 表 2.2 調査実施事業分野 ※数 字は 企業 ・事 業 所 数 本 調 査に お い て抽 出し た各 業 種 毎に 共通 する 「降 灰へ の懸 念 項 目」 の特 徴が 、妥 当な も の で あ る か ど う か に つ い て は、 本調査後 の企 業 調 査 票 調 査 、サ ー ベ イ研 究、 有 識 者 調 査な どに 委ね られ るものであり 、今 後の 課題 と し て、 本論 の最 後( 第5 章) に記 載し て い る。 (3 )配 布 資 料 上記 の手 順で 抽出 した 事 業 所に 対し 、電 話で 防 災 担 当 者に 調査依頼 を行 い、 承諾 い た だ いた 事 業 所に「富 士 山 噴 火 時 の火 山 灰 想 定 降 灰 図( 図1)」、「 富士山噴火現象 の時間的推移 の想 定シナリオ(表 3)」、「 富士 山噴火時 の降灰噴出率 の推 移(図 2 )」 の三資料 と「 アン ケ ー ト用 紙(本文末: 附属資料 )」を送 付し 、そ の後訪問 して、聞取調査 を実 施し た。これ ら配 布し た参 考 資 料は 、すべて 平成14 年 3 月 11 日 に発 表された 「平 成 13 年度富士山ハ ザードマップ 検 討 委 員 会 資 料 第 四 回 基 図 部 会 資 料 」による 。 ライフライン (12) 電気 1 通信 2 放 送 1 水道 3 金融 3 医療機関 2 交通 ・物流( 7) 道路 2 鉄道バス 1 鉄道 1 航 空 1 物流 1 企業 (12) 精密 3 化学 2 食 品 2 医薬品 ・化粧品 2 加工1 小売 2 農業 (6) 農林行政・試験場 4 農協 2

(9)
(10)

表2.3 配 布 資 料2 :「富士山噴火現象の時間的推移の想定シナリオ」(宝永噴火規模)要旨 1 噴 火 前 の シ ナ リ オ ( 宝 永 噴 火の 事 例 を も と に ) 日付 噴火関連現象など X 年 10∼11 月 12 月 3 日∼14 日頃 12 月 15 日昼 12 月 15 日夜∼16 日朝 12 月 16 日朝 12 月 16 日午前 山中のみで有感となる 地震活動が次第に活発化(M2∼M3 程度か)。 山中のみで有感となる 地震活動が多発(M3 程度か)。 山麓で有感となる 地震が増加(M2∼M3 程度か) 山麓で有感となる 地震が急増し、一日に数十回 になった(M2級・M3級程度 か)。夜中から未明にかけて2回の規模の大きい地震(M5 程度か)。東京や名 古屋でも有感。 山麓で規模の大きい有感地震(M5 程度か)。東京、下伊那でも有感地震 再び規模の大きい有感地震(M5 程度か)。東京など遠方でも揺れを感じる。 2 噴 火 後 の シ ナ リ オ ( 同 じ く 宝 永 噴 火 の 事 例を も と に ) 日付 噴火関連現象など 12 月 16 日 10 時∼ 12 時 12 月 16 日午後 12 月 17 日 12 月 18 日∼20 日 12 月 21 日∼25 日 12 月 25 日∼31 日 x+1 年1月1日 : : 4 月上旬 6 月中旬 7 月 : 火山性微動、空振を伴って宝永火口で軽石噴火が始まる。噴煙が約 1 万m まで上昇、神奈川、東京でも空振、東側の地域で降灰が始まる。 噴出物が軽石からスコリアに移行。 空振を伴い黒 い火山灰が神 奈 川 、東京 など広い範囲に降る。東京では夜中に降灰が止む。降灰深は小山町8cm、 松田町4cm、伊勢原 2cm、横浜 1cm、東京微量である。 噴火は一旦小康状態に な る 。東京で は夕方には空振 が止む。累計降灰深は 小山町 24cm、松田町 12cm、伊勢原 6cm、横浜 3cm、東京南部 1.5cm、 都心 0.5 センチ程度である。 噴火再開。断続的にスコリアを噴出。消 長を交えながら徐々に活動が衰退。 時折規模の大きい噴火。降灰は東側の広範囲で続く。 噴火規模が小さ く な り、間歇的に噴 火を繰り返す 。山麓で強い 揺れを感じ る。東京では強い空振。断続的に降灰がある。累計降灰深は小山町 60cm、 松田町 32cm、伊勢原 16cm、横浜 7cm、東京南部 3.5cm、都心 1cm 程度 で市原市に 2cm である。 噴出活発化。東京では黒雲がたなびき、断続的に降灰が続く。 一連の噴火活動終息 。東京では南東方向にあった 黒雲が な く な る。累計降 灰深は、小山町約 120cm、松田約 50cm、 伊勢原約 30cm、横浜約 10cm、 東京南部 8cm、都心 2cm 程度で、市原市に 8cm である。 : : なたね梅雨の降灰によって降灰のあった丹沢山地 などの多くの 渓流におい て土石流が発生。支川から酒匂川に土砂が流入し河底に堆積。 梅雨期に入り、丹沢山地周辺で散発的に土石流が発生。 集中豪雨が神奈川県県西部を襲う。 丹沢山地において崩壊、土 石 流 が多発 し、酒匂川に大量の 土砂が流入、松田町大口付近 で洪水が氾濫 し、下流の 足柄平野に広がる。 酒匂川以外でも 金目川、水 無 川で土 石 流 発 生。伊勢原 や旗ので河川氾濫。横浜市の河川でも増水・氾濫。 : ※ 前頁 の宝 永 噴 火の シ ナ リ オ は 、富 士 山 ハ ザ ー ド マ ッ プ検 討 委 員 会(2002)p6-37、p6-38 を地殻変 動に 関す る項 目、注 釈、 引 用 図な ど の 表記 を省 略し、 簡 略 化し た も の で あ る 。な お調 査 対 象 企 業に はp6-37、p6-38 のコピー のオリジナル を配 布し た。

(11)
(12)

3 降灰 に よ る一次的 影響 (降 灰による 物 理 的・ 直 接 的被 害) ま ず、 富 士 山 噴 火による 降灰 の物理的 ・直 接的被 害 の想 定に つ い て整 理す る。 上記 の資 料を 参考 に行 った 聞き 取り 結果 をまとめ 、そ れ ぞれ の 分野 で想 定される 被害 を 列挙 す る と以 下の よ う に な る。 た だ し、 交通 ・物 流 被 害による 波 及 的 影 響は 次章 でとりあ げ、 ここでは 直 接 的 被 害に つ い て だ け述 べていきたい 。 なお 、予 測の 前提 と し た自 然 現 象は表3.1 の通 りである 。 表 3.1 予 測の 前提 とした自 然 現 象 想定 した 噴火災害現象 ・溶岩流 ・土 石 流被 害 な ど が な く、 緊 急 的な 避難勧告 が発 令さ れ て い な い (住 民は 生活 を営 んでいる ) ・降灰 が「宝 永 噴 火」と 同規模 な い し数 cm 程 度の 降灰 。降 雨による 複合的被害がない ※洪 水 被 害(① 降灰 が河 川 底 に溜 まり 、河 川の 許 容 水 量 が実 質 的 に減 少、水 位 上 昇、 排 水 能 力 低 下 に より、 河川 、排 水 溝 か ら の溢 水の 可 能 性が あ る 。② 降 雨 時、降 灰が 排 水 溝に 詰ま る、 下水 が埋 没す る な ど に よ り 内 水 氾 濫 の可 能 性 が あ る。③降 灰お よ び 噴火 で富 士 山 の雪 が融 解し 洪水 を起 こす 可能 性) は想 定か ら除 外し た。 3.1 ラ イ フ ラ イ ン・ ・ ・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・物 理 的被 害 は小 (a)電気 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 被害 なし 降 灰で は、 停電 は発 生しない と思 わ れ る。 理由 は以 下の 通り で あ る。 三 宅 島 噴 火や 有 珠 山 噴 火な ど で も降 灰の 影響 に よ る停 電の 経験 が な い。 土が 電気設備 に 泥の よ う に張 りつくが 、こ れによ る 停電被害 の経 験がない 1)。 桜島 でも 降灰 を理 由に 大停 電が 起こった 経験 はない 2)。ただし 、泥 流などで 電柱 な ど が被 害を 受け 、停 電の 可 能 性は 当然 ある3)。 東京 23 区は 、変電所 などの電 気 設 備は す べ て地 下なので 問題 はない4) (b)有線通信 (電 話 回 線 )・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 被害 なし 降 灰で は、 通信設備 の物 理的被 害 はないと 思われる (ただし 物 理 的 被 害が 生じ な くと も 通信 の輻 輳が 生じ る)。 過 去、 降灰 では ネットワーク 設備 の物 理的被 害 はない 5)。過 去に 降灰 に よ る通 信の 物理 的 被 害の 経験 がない 6)。物理的 に回 線が 切れ るよう な 状況 は溶 岩・ 泥流被害 で あ り、 その よ う な状 況で は す で に そ の 地域 に住 民は 住ん で い な い し、急を 要す る修 理の 必要 はな い7) 公衆電話 は灰 が入 って 故障 する 可 能 性がある 8)。

(13)

(c)無線通信( 携帯電話 、放 送、 各種警察 ・消 防 無 線 )・・・・・・・・・・・・・・不 明 降 灰で は、 設 備 的 被 害はない と思 わ れ る( た だ し、 固定電話 と同 様に 、物 理 的被 害 が生 じ な く と も通 信の 輻輳 が生 じる )。三 宅島噴 火 、有 珠 火 山 災 害 時に は 、降 灰による 設 備 障害 の経 験はない 9) 電波障害 に関 し て は、 宝永噴火規模 の降 灰が 起こ っ た と き の電 波 送受 信 の実 績が 過去 に ないため 不明 で あ る。 ゆ え に、 携帯電話 の被 害に 関しては 、現 在の と こ ろ わ か ら な い 10) た だ し、 放送中継用衛星波 に関 し て は、 雲 仙 普 賢 岳の 火砕流災害時 に送受信 が行 えなかっ た経 験がある 11)。それゆえ 、大 量の 降灰 と い う環 境の も とで は 、電 波 障 害が お こ る可能性 は否 定で き な い。 (d)上水道・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・被 害な し・ 不明 生 活 用 水・ 工業用水 は、 電気供給 があるという 前提 で考 え る と、 富士周辺 の地 下 水 脈の 変動、地 下 水の 温度上昇・水 質 変 化、河川 の極 端な 汚染 など 特殊 な状 況が お こ ら な い限 り、 基 本 的に は被 害は な い と想 定される 。 取水方法 には 、① 湧水 、② 地 下 水 汲 上 揚 水、 ③河 川 取 水の 3種 類あ る。 富 士 山 近 辺で は 富 士 山 由 来の ①湧 水、 ②地 下 水 汲 上 揚 水 に よ る上水道 を供 給す る自治体 が多 い。 富士山周辺域 における ①湧 水、 ②地 下 水 汲 上 揚 水 の場 合は 、火 山 活 動の 影響 に よ る不 規 則な 地下水脈 の変 化な どによ り 水質 、汲 上 状 況に 影響 が生 じる 可 能 性が あ る が、 現 段 階で は不 明である 12)。た だ し降 灰の 影響 に限 って は 、湧 水・地 下 水 汲 上の 場合 はク ロ ーズ ド で、 青空 に接 している 部分 は な い た め、 直 接 的 影 響は な い と思 われる13) 富 士 山か ら や や離 れた 地域 における ①湧 水、②地 下 水 汲 上 揚 水 の場 合も 、上記 と同 様で 、 直 接 的 影 響は な い と思 わ れ る。富 士 山か ら や や離 れた 地域 における ③河 川 取水 式 の場 合は 、 濁り ・水 質 悪 化などの 可 能 性も あ る が、 上 流 域で は降 灰は 水流 に流 さ れ て流 出す る た め、 比 較 的 被 害は 少ないと 思われる 14)。下流域 では 、ど の程度濁 る か がわ か らな い た め 不明 。 浄 水 場を 使用 している 場合 は、 その 機械設備 の状 況に 依存 するため 不明 。工 業 用 水で 、直 接 河 川か ら取 水し て冷却用 に使 用し て い る場 合は 、濁 り に よ っ て降 灰 期間 中 は使 用できな い可能性 が あ る( 台 風 時な どは 使用 できない )15) な お、 事 業 所を 山梨 、静 岡に 置く 企業 は、 精 密 機 械 製 造 業な ど大 量の 水を 必要 としてい る産 業も 多い 。ただし 、ど のよう な 取水方法 を とって い たと し て も 、水質面 で問 題が 生じ るような 場合 、そ の地 域の 生活用水 も不 足す る た め、 その 地域 ではそもそも 生活 が不可能 にな り、 生産 活動 もス ト ッ プせ ざ る を得 ない (e)下水道・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・被害大 降灰量 に よ り、 下水設備 は排 水 不 能になり 、麻 痺す る可能性 が高 い。

(14)

(f)金融 ・銀 行・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・直接影響小 融資 など 対法 人取 引は あ ま り影 響はない 。だ が、 交通状況 によって 、現 金 払 出が 影響 を 受け る。 銀行 業務 関係 の車 両は 、高速道 が一 般 車 両を 通 行 不 許 可に し て も、 緊急車両 と し て通 行 可能 である 16)。東 名 道、中 央 道が 交通不能 になった 場合( 緊急車両 と し て通 行す る こと も 不 可 能な 場合 )、大阪 ―東京間 お よ び全国的 に手 形 交 換 事 務 、決済事 務などで 全 国 的に 業務 に支 障が 出る だ ろ う が 17)、通 信と 電気供給 があれば 大 部 分は 対応可能 で あ る。さ ら に 、大 規 模 災 害 時に は、 手 形 決 済 面などで 緊急措置 が取 ら れ る( 阪神 ・淡 路 大震 災 な ど で実施実 績がある 18))と予 想さ れるか ら 、対 法人取 引 にかんしては 問題 は小 さ い と考 えられる 。 顧客 の安 全 確 保の 観点 から 、施 設が 被害 を受 け顧 客の 安全 が確 保で き な け れ ば営 業し な いが、施設 に問 題がなく、業務遂行可能 な ら ば、営業 を継 続する 19)。生 活 資 金などの 払い 出し は、ATM などの 機械 が故 障したとしても直 接 窓 口で 対応 できる 20)。つまり 、交 通障 害がなく 現金補給 が で き、 電気 ・通 信が 利用可能 な ら ば、 最悪 の場 合 機 械が 故障 し て も人 海 戦 術で 業務 を行 う の で、最 低 限の 業務 に関 し て は問 題な い21)。阪神・淡 路 大 震 災などで は、 生活資金 のための 払い 出し を早 急に 行っている 22) た だ し、通 常 時は 支店 には 余剰 な現 金が 少な い の で23)、交 通 状 況の 悪い 場合 と従業員 の 確保 が難 しい 場合 は、い くつか の 支店 の所 轄の ATM や、警備会社 に委 託し て い る ATM は 使用 できな いか も し れな い 24)。交 通 路が 完全 に止 まり 現 金 輸 送 車が 運行 できない 状況 では 、 支店 に現 金が 不足 し、 業務続行 は難 しい25) し た が っ て、 金融機関 の場 合は 、交通網 に依 存す る と こ ろ が大 きい 。 (g)医療機関・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・直接影響小 医 療 活 動は、噴火 直後 は支 障が な い が、噴火 の長期化 に伴 って 、支 障が 出る と思 わ れ る。 し か し、交 通・ 輸 送 路が 確 保さ れ て い れ ば、問題 は少 ない26)。通常 の生 活が 営め る状 況な らば 、通 常の 医療 活動 はできる (医 療 活 動が できな い 状況 では 、通 常の 生活自体 ができな い27))。 地 域 的に は、 ①通 院 患 者、 ②入 院 患 者へ の対 応、 お よ び③ 降灰被害 お よ び噴 火に 関連 す る呼 吸 器 系の 緊 急 患者 への 対応 、④ 緊急 (重 篤) 患者 の輸 送のうち 、① 通院患者 (軽 微な 慢性疾患 など )は 交通 が機 能し なけれ ば 来院 しないと 思わ れ るの で 28)、主た る問 題は ②入 院 患 者、③呼 吸 器 系の 緊急患者 への 対応 、および ④緊 急( 重篤 )患者 に対 する 対応 で あ る。 ②入 院 患 者に 関す る対 応に 関しては 、医 療 機 関は 停電 な ど が仮 におこっても 、直 後の 緊 急 電 源が 整備 されている 29)。自家発電 の燃 料および 水は 数日 、緊急時 の食料品 は数 日 、医 薬品 な ど は二 週 間 程 度 は維 持できる 30)。③呼 吸 器 系 疾 患へ の対 応も 多く な る と考 えられる 。 また 、④ 緊急 (重 篤) 患者 の対 応と して 、地 域の 病院 で対 応で き な い場 合の 緊急輸送 が問 題となる 31)。医療機関 の場 合も 、交通網 に依 存す る と こ ろ が大 きい 。

(15)

3.2 農 業・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 直接的被害大 路地栽培 にかんしては 、地 上 部 分の 露出 が多 い野 菜( ねぎ 、な す な ど)、果 物( ぶ ど う 、 もも、黄桃 、柿 )、花類(菊 、カスミ 草な ど)は、灰の 付着 によって 商品作物 と し て出 荷が 不 可 能になる 1)。 と く に、 静岡 は茶 、山 梨は 果 樹 類が 主要 な農作物 で あ る た め、 影響 が大 き い と思 わ れ る。 洗っ て火山灰 を落 とす こ と が可 能で あ っ たと し て も、 量が 膨大 でありむ ずかしく 2)、 商品価値 は当 然下 がる 3) 火山灰 の成 分が イ オ ウ分 など 酸性 が多 い場 合に は、 地上部分 の露 出が 多い 野菜 (葉 もの 野菜 、タバコ 、茶 、果樹類 )は 直 接 的に は枯 れの 被害 がおこる 4)。 と く にトマト のように 葉が 強くない もの 、な す・ きゅうりのように 葉が 大き い もの は 影響 が大 きい 5)。 また 、仮 に直接的 な降 灰による 枯れ の影 響が なくと も 、日 光 遮 断により 光 合 成が で き な い こ と に よ る成 長 阻 害もある 6) 設備環境 に つ い て は、 全 般 的に 、大 量 降 灰による 日 射 量 不 足が 考えられる 7)。ハウス 栽 培の 場合 は、 灰( ま た は礫 )の 重み の影 響として 、ハウス の損 傷が あ りえ る 。ハウス が損 傷し た場 合、 温度調整 ができなくな ってしまう 8)。損 傷し な くと も 、ハウス に火 山灰 が付 着し た ま ま で は日 光 遮 断により 日 照 量 不 足になる 9) 水田 の場 合、 大量 の降 灰による 被害 を受 けた 用 水 路、 排 水 路、 田の 復旧 は困 難と 思わ れ る10)。よって 、米 、ミ ズ カ ケ菜 、わ さ び な ど は収 穫で きな く な る 11) 土壌環境 につ い て み る と、 降灰 (火 山 灰 土) 自体 は、 栄 養 分を 含まない (腐 葉などを 含 ま な い)ため 12) 、そ の ま ま で は農 業 用 土 と し て使 用できない 13)。雲 仙普賢岳 や三宅島 雄山 の火山灰 もか なり 酸性 が強 かった14)。火山灰 は土 と ち が っ て保 水 機 能が な い た め に、土壌 改良 も難 し い と想 定され 15)、土 壌 成 分の 変化 によって 数年 ∼数十年 の間土壌 が農 業に 適さ なくなる 可 能 性がある(農 業 土 壌と し て は基本的 には pH6 程度であることが重要 16))。し かし 、降 灰量 が高 さ2 ∼3 cm 程度 な ら ば、 深さ 20cm 位は耕 作 機 械で 攪拌 できるため、 改良 で き る可能性 は高い 17)。 降灰 の除 去 問 題は 深刻 で 、ま た 、農 地に 降る 大量 の灰 の除 去の 方法 が今 のところない 18) また 代 替 地・ 休 耕 地も 十 二 分にある わけ ではない 19) 畜産環境 はどうか といえば 、飼 料 作 物の 場合 は、 他の 農 作 物 同 様の 被害 を受 ける 20)。ま た、 降 灰に よ っ て 飼 料・ 餌 の供 給 路が 遮 断さ れ 、排 泄 物な ど の処 理 ・運 搬 も で き な く な る ことによって 、生 産は 難し く な る 21)。 空調 ・温 度 調 節が で きな い 場合 、ブ ロ イラ ー は育 成 できない 22)。乳牛 生産農家 の場 合、 毎日 の牛 乳の 出荷 が で き な く な る23) 流通 面 につい ては 、 指 定 産 地 制 度 に よ り 山 梨の な す、 トマト 、 き ゅ う り な ど は京 浜 市 場 に流 通さ せ る こ と に な っ て い る の で 、山 梨や 静岡 の作 物を 仕入 れている 地域 は、 噴 火 後に 他の 地域 から 代替入荷 が行 われるまでは 、流 通 量 減少 によって 、価 格の 高騰 が考 えられる 24)

(16)

ま た、 中長 期的 な問 題と し て は 、冬 に降 灰が あ っ た場 合、 落 葉 果 樹は 葉が な いた め 25) 直接 の影 響を 受け な い が、 茶、 果 樹 類な ど栽 培 期 間が 長いもの は樹 木 自 体が 損傷 を受 けた 場合 、収 穫 可 能な 土壌 になった 段階 でも 、樹 木が 育つまで 収穫 ができない 26) また 長 期 的 被 害も 考え ら れ る。 すなわち 、農 家の 高 齢 化や 兼 業 化が 進ん で お り、 自 家 消 費 目 的の 農家 も多 い た め、 一度 、大 量の 降灰 被害 が起 こり 被害 の長期化 が想 定さ れ れ ば、 農地改良 を あ き ら め、 離農 が進 む可能性 がある 27) さ ら に、 土地改良 を施 し て も、 そ れ に見 合う 収穫 が あ る か が問 題となる (農 地 改 良を す るコスト に対 して、 ベネフィット があ る か ど う か が 問題 と な る)28)。千葉、 茨城 、埼 玉な どの 他 産 地による 代替出荷 が可 能な 状況 では 、被災地 の農 業 復 興が 非常 に強 く求 められる ことはないかもしれない 29)。 3.3 企 業 企業 の場 合は 、あ ら ゆ る企 業で 、業 務の 遂 行 上、 従 業 員の 確保 と物 流・ 交通手段 の確 保 が重 要になる 1)。そ れ が可 能ならば 、電 気・ ガス ・水 道などの ライフライン が止 まってい な い か ぎ り、 営業 は続 けられる2) 工 場な どで は、降灰 が室 内に 大量 に入 りこむような こ と も考 えにくく( そ の よ う な場 合、 避難 が必 要になる )、屋外 に精 密 機 械や コンピュータ が置 い て あ る こ と は 少な い の で、主要 な問 題は 、外気取 り込 みを 行う 機 器 類の 有無 が問 題となる 。主 に、 ①食 品・ 機械 など 温度 管理設備 (冷蔵庫 ・空 調 設 備) と、 ②高 レ ベ ルな ク リ ー ン ル ー ムの 二つ と考 えられる 。 (a)製 造 業・事 業 所・・・・・・・・・・・・・・ 直接的被害小(物流面 に よ る被 害を 除く ) ①空 調・ 温度管理 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 影響 あり 室 内に 降灰 が大 量に 入ら な か っ た と し て も 、食 品や 商品 を保 持す る た めの 冷 蔵 庫、 空調 など 外気吸入 を行 う機 械が 壊れ た場 合は 生産活動 ができない 3)。当 然、 このことから 小売 店・ コンビ ニエ ン ス スト ア な ど も営 業が できな い 可 能 性が 高い 4) ②ク リ ー ン ル ー ム ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・基本的 に影響小 ク リ ー ン ル ー ム を有 する 企業 の場 合、 そ れ が機 能し な い と生 産 機 能は 大幅 に低 下す る。 た だ し、 ク リ ー ン ル ー ムは 基 本 的に 従 業 員が 出社可能 で生 活を 営め る地 域で は影 響は 小さ いと 考え ら れ る。 ク リ ー ン ル ー ム に関 し て は、 聞取 り段 階で は影 響が あ る と い う予 測( 2社 )と 、影 響は な い と す る予 測( 3社 )が あ っ た。 影響 があるという 予測 は、 従業員入室時 のエ ア シ ャ ワ ーなどの クリーン 度の 管理 が で き な い こ と も あ り得 るというものである 5)。そ もそ も長期間 ・大 量 降 灰の 経験 が な い の で壊 れ る か ど う か は不 明で あ る が、 漠然 と、 当然 、影 響が あ る だ ろ うと いう 意見 で あ る6) 一方 、影 響が な い と い う予 測で は、 普 段 目に 見えない レ ベ ルの 塵を 排除 する 必要 の あ る 精密機械工業 などでは 、そ れ よ り大 きな 塵である 火 山 灰の 侵入 は基本的 に は な い と考 えら

(17)

れることによる 7)。塵 がフ ィルタ ー を通 過し ないよ う 設計 さ れ て い る の で( クリーンルー ムは 1㎡ 内で 5μ のゴ ミが 数個 と い うレベル にク リ ー ン度 が制 御さ れ てい る )、量 が多 くな って フ ィ ル タ ーが 目詰 ま り を起 こしても 、外 気は ク リ ー ン ル ー ム内 部に は入 らないからで ある 8)。ただ 、そ のフ ィルタ ー 交換 の頻 度が 多く な る こ と は確 か だ し、 空気調節 ができな いことにより 内部 の温 度が 上昇 す る こ と は あ り得る 9)。よって ク リ ー ン ル ー ムを 要するよ うな 精密機械工場 のケース では 、従業員 が出 社できる 状態 で、 かつ 工場 が物 理 的被 害 を被 っ て い な い場 合は 、原材料 の輸 送面 を考 え な け れ ば操 業 自 体は 可能 と考 えられる 10)。 ただし 、逆 に普 段ク リ ー ン ル ー ム を所 有してい ない 工場 などでは 、灰 の進 入により 操業 が不可能 に な る可能性 が あ る。 (b)サービス 業、 シ ョッピ ン グセン タ ー 、小売店 ・コ ン ビ ニ エ ン ス ス ト ア ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・直 接 的 被 害 大(物流面 に よ る被 害を 除く ) こ の業 種の 被害 は、 外 気 取り 込み を行 う大規模 な冷蔵庫 ・空 調が 問題 に な る。 富士山 噴火 が起 こ っ た と き、 当然 な が らこ の業 種は 、従業員 や顧 客の 安全 を第 一に 考え るが11)、避難 せ ず に生 活し て い る人 が い る か ぎ り は 、地域住民 に対 する 社 会 的 責 任として 営業 を継 続す る店 も あ ると 思われる 12) そ の場 合、 店内 に灰 が舞 い込 む よ う な ら営 業 不 能だ が、 商品 に影 響の 出な い か ぎ り は営 業 可 能である 。ただし 、食 品・ 商品 を保 持す るため の 冷 蔵 庫、 空調 など 外気吸入 を行 う機 械が 壊れ た場 合は 、営 業 活 動が できな い 可 能 性が 高い 13) 3.4 交 通・ 物流 次 に降 灰による 交通被害 を鉄道業 、道 路・ 自 動 車、 航空 、物流業 に分 けて 想定 する 。 (a)鉄道系統 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・被害大 微量 の降 灰が あ っ た段 階で 鉄道 は運 行 停 止となる 。首 都 圏鉄 道 、新幹線 、中央線 、東 海 道線 など 広範 に影 響がでる 。 安 全 確 保 面で 生じ る問 題として は、 当然 な が ら安 全が 確認 できない 場合 は運 行し な い か ら 1)、降灰中 あるいは 灰が レ ー ルに 積も ってい る 状態 では 、さ ま ざま な 事故 が生 じる 可能 性がある( 木の 葉で 電車 がス リ ッ プし た こ と も あ る 2)。そ の た め 、動 力 的に 運行可能 であ っ て も、 運転 し な いで あ ろ う、 との 指摘 があった (私鉄 A 社 の聞 き取 り)3)。視 界 不 良で 信号目視 が で き な い場 合は 、運行停止 する 。視界50m 以下 の場 合は 法律 で運 行 禁 止になっ ている4) 電力系統 面で 生じ る問 題と し て は、 線路 に灰 が積 も っ た場 合、 灰が 車輪 とレール の絶 縁 体となり 、電 力 供 給が 止ま る か ら運 行不可 能 になる 5)。ま た、 電線 に降 り積 も っ た降 灰に よ っ て放 電す る事 象も 確認 されている 6)

(18)

動力系統 で生 じる 問題 と し ては 、車 輪が 空転 する 可 能 性がある ことである 7)。とくに 、 勾配 が上 りの 場合 は動 か な く な る可能性 が高 い。 制御系統 で生 じる 問題 と し ては 、線 路に 灰が 積もった 場合 、灰 が車 輪と レ ー ルの 絶 縁 体 と な ることで ある 。そ の場 合、 こ れ に由 来す る信 号シ ス テ ム・ 踏切 な ど が動 作しない 可能 性がある 8)。車 両 系・ 地 上 系を 接合 するため 、車両内 、信 号シ ス テ ム、 電車 の位 置 把 握の た め の屋 外 設 置 機 器に コンピュータ ・電 子 機 器を 大量 に使 用し て い る か ら、 降灰 に よ る故 障で 運行制御 システム が麻 痺す る可能性 がある 9)。大 量に 被害 を受 けた 場合 は、 交換機器 の供 給が と ど こ お る可能性 がある10) 復旧 ・除去作 業面 で生 じる 問題 と し ては 、灰 の除 去 作 業は 、レール 、レール 敷 設 下に あ る道 床( バラスト )の 形状 から 重機使用 が難 しく 、人 海 戦 術に な る と思 われ 、そ の ため の 人員確保 が最 大の 問題 となる11) (b)道路 ・自動車 系統 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・被害大 バス は、 運行 の安 全が 確認 されない 限り 運行停止 となる 12) 自 動 車は 、降灰 10cm 程度で 車軸 の高 さ になっ て しま う た め 13)、降 灰の 質に よ って は 、 走行 は難 しく 状態 に な る。それ 以下 でも 走行 は難 しい 14)。降灰時 は 、車 が灰 を舞 い上 げ視 界 不 良となり 、か つ車 はすべりやすくな る。 また 雨が 降っ た場 合は 少し 濡れ る だ け で も泥 流の よ う に な っ て 空転 し、 普 通 車は 通行 できるような 状態 で は なく な る か も し れ な い 15 ) また 、電 子 機 器 系 統面 で生 じる 問題 と し ても 降 灰 塵に より 作動 し な く な る可能性 も あ る 16)。ただし 、その よ う なデータ は存 在し てい ない し 17)、過去 の火 山 灰被 害 でも 、灰塵 で故 障し た経 験は な い よ う で あ る。 高速道路 は、 一 般 車は 通 行 不 可 能の 可 能 性が 高く 、首都圏 、中央道 、東 名な ど広 範な 地 域で 影響 を受 ける 。噴 火の 時点 で高速道 は警 察・公 安委員 会 に よ り緊 急 輸送 路 に指 定さ れ、 一般車両 は通 行 不 可 能 になると 思われる 18)。ただし 、現 時 点ではそ の指 定に 至る 基準 はな い 19)。か り に通 行 可 能だ として も 視界不良 と な り、 また 案 内 盤・ 精 算 所も 手 作 業になり 、 運行 には 多大 な支 障がでる 20)。一般道 路も 渋滞 、速度制限 な ど が可能性 と し て考 えられる 。 復旧 ・除去作 業面 では 、火山灰 は水 に溶 けず 、排水溝 が詰 まる こ と が問 題となる 。降 灰 は広範囲 で あ り、 また 灰が 舞うため 、除 雪作業 車 で除 去す る の が難 しく 、人 海 戦 術になる と思 われ 、復 旧に は時 間が かかる と 予想 される 21) (c)飛行機 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・被害大 微 量の 降灰 で運 行 停 止となる 。羽 田・ 成田 を含 め国際線 ・国内線 の旅 客・ 貨物 に影 響す る。 航空 に関 し て は、 ①空 間: 航 空 路に お け る降 灰の 存在 、② 地上 :滑走炉 における 降灰 の存 在のうち 、い ず れか の 状況 があっただけでも 航空運行 は で き な い。 運 行 面の 問題 と し て、 ジャンボ 機の 燃焼温度 は非 常に 高く 、火山灰 がエ ン ジ ンに 吸い 込

(19)

ま れ て融 解し 、排出口 を塞 ぐ。インドネシア 上空 で墜 落 寸 前に な っ た こ と が あ る 22)。ま た、 機体 が一回灰 を被 ると エンジン 、コ ン ピ ュ ー タ関 係、 窓ガラス に至 るまですべて 交換 にな る。窓ガラス の汚 れもよく 落ちない23)。そ の た め、火 山 灰が 存在 する 空間 を飛 行で き な い。 灰が 空 気 中に 存在 する 時点 で、 運行停止 に な る。 よ っ て、 現在 、火 山の 情報 は、 航空会社 でネ ッ ト ワ ー クを 作っ てモ ニ タ リ ン グしている 24) 飛 行 場の 環境 のみ を考 え て も、 火 山 灰が 滑 走 路にある 時点 で、 飛行 できない 。滑走路 に 降灰 が残 っ て い れ ば、 エンジン 風で 灰が 舞い 上が る た め、 完全 に除 去さ れ な い か ぎ り は運 行不可能 である 25)。富士山噴火時 は、た ぶ ん西 風に よ っ て火山灰 が流 れてくるから 、羽田 や成 田な ど首 都 圏 上 空 が影 響を 受け る可能性 が高い 26)。す る と、国 際 線の 7割 ∼8 割 、国 内線 の6 割∼ 7割 が影 響を 受け 、これは 日本の3/4 の路線 に相 当する27)。飛 行 機を 名 古 屋、 関西 、九 州などに 迂回 さ せ る に し て も、 キャパシティ の問 題か ら部分的 に し か可 能になら ない28) 降灰 除去 ・復 旧 作 業は 、人 海 戦 術に な る と思 われ 、時 間が か かる と 予想 さ れ る。 なお 、 噴 火 前は 通常業務 を行 っている こと から 、噴 火が わかっ た 時点 でも 、急 遽 格納 庫 に全 機を 入れ る の も不可能 と考 え ら れ、 他 空 港な ど へ の回 避も 間に 合わない し、 また 噴 火 後で は航 空機 の飛 行・ 移動 も難 しい 29) (d)物流・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・被害大 降灰時 には、危険地域 の配 送は 行わ れ な い 30)。なお 上記 のように 、鉄 道、自 動 車、航空 機などの 交通機能麻痺 によって 、物流網 が完 全に 麻痺 するので 、原材料 、製造物 、食料品 な ど を含 め あ ら ゆ る物 流シ ス テ ムが 停止 す る と考 えられる 。 4 降灰 に よ る二 次的 影響 (波 及的 被害 ) 次に 、各分野 において 予想 さ れ る一 時的被 害 を前 提に 、波及的 に広 がる 被害 を列 挙し て いく 。全般的 に み て、 主に 交通障害 に よ る人 的・ 物 流 面で の被 害が 中心 に な ると 考えられ る。3 章で の検 討か ら、前 提とする 一 次 的 影 響( 降灰 に よ る物理的・直 接 的被 害)を表 4.1 のように 想定 した 。 表 4.1 前提 と す る一 次的影 響 (降 灰による 物 理 的・ 直 接 的被 害) 予想 さ れ る一 次 的 被 害 ・電 気、 水道 、通 信、 金融 のハード 面に は問 題がない (考 え う る大 きな 被害 は な し) ・交 通、 物 流 面が 降灰地域全域 で麻 痺 ※水 道に 異常 が生 じ、か つ交 通 障 害に よ り 供給 が不 可 能 な場 合、そ の地 域で 生活 で き な い た め 、水 道 被 害は 不明 で あ る が 想定 し な い。

(20)

4.1 降 灰 地 域の 影響 (大 量 降 灰を 受け る富 士 山 周 辺 地 域 、首都圏 など 微 量 降 灰 域) 4.1.1 通 信 障 害の 影響 降 灰 域に お い て、 通 信 網の 広範 な輻 輳と 、そ れによ る 社 会 的 混 乱および 企業活動 への 影 響が 想定 される 1) 4.1.2 交 通 障 害の 影響 降灰 に よ り交 通 機 能が 著し い障 害を 受け 、そ の結 果、 企業活動 の各 種の 側面 において 多 大な 影響 が想 定される 。 まず 、交通物 流面 では 、各企業 の在 庫は 3日 、二週間 、一 ヶ月 な ど と差 異があるが 2) 交 通 網の 機能障害 によって 、① 原材料類 の供給路 の遮 断 、② 商 品 供 給 路の 遮断 が予 想さ れ、 営業・生産活動 が難 しくなる 3)。企業 に よ っ て は商 品の 市場 シ ェ アが 高い も の も あ る た め、 全 国 的・ 国 際 的に 影響 をうける 商品 もある 4)。ス ー パ ー・ 小 売 店なども 、物流面 が滞 る時 点で 営業 を続 けるのが 難しくなる 5)。 状況 に よ っ て は、 従 業 員の 生活防衛 、自 宅の 家屋 の灰 の除 去な ど のた め 、従業員 が集 ま らず 、労働力 の確 保が 不 可 能な ケ ー スも 考え られ る6)。また 道路 が遮 断された 場合 、静 岡、 山梨 、神 奈 川 各 工 場は 自 動 車 通 勤が 非常 に多 い た め、 従 業 員 不 足により 生産 が中 断す る可 能性 が あ る。 さ ら に、 生ゴ ミが 大量 に で る企 業( 食品関係 など )や 畜 産 関 係 業は 、降 灰が 出た 時点 で ゴミ が回 収さ れ な い可能性 が高 く、 生産 ・営 業は 難しい 7) 風 評 被 害 的な 影響 としては、た と え原 材料供 給 や従業員 の動 員に 問題 がなかったとして も、富士山 が噴 火し た時 点で 、富 士 山 周 辺 地 域 の企 業と 取引関係 の あ る他企業 が、需給 不 安か ら他 の地 域に 取引 を変 更す る可能性 がある 8)。農 作 物に つ いて も 、直接的 に影 響が な か っ たとして も、商品作物 への 影響 、消費行動 の低 下を 懸念 し 、卸売商 が取 引を 控え 、商 品 価 値が 下が る可能性 が考 えられる 9)。 一方 、医療活 動面 でも 大き な影 響が 出る 。交 通 機 関が 麻痺 した 場合 、医療機関 も医薬品 ・ 食料 な ど が不 足し 、医 療 活 動が 難し く な る。 患者輸送 も困 難になる 可 能 性がある 。ヘリコ プ タ ーなどが 使用 できない 場合 、緊 急 患 者の 輸送 も難 しい 10)。 交通機能 の障 害は 、地 域 生 活に も影 響を 与え る。と く に山 梨 東 部( 都留 、大 月 周 辺な ど ) は山 に囲 まれ 盆地地形 が続 き、 交 通 網が 限定 さ れ て お り、 迂 回 路が な い こ と か ら 、降 雪で も陸 の孤 島 状 態に な っ て い る。 この ことから も、 降 灰 時の 交通障害 の影 響は 甚大 になるの で は な い かと 考えられる 11) 交通機能 の障 害は、また 市民生活 に も さ ま ざ ま な影 響を 与え 、た と え ば、食 料 品の 不足 、 ゴミ の回 収 不 能、通勤 ・通 学 不 能などが 考え ら れ る。場所 に よ っ て は、LP ガ スや ガソリン が供 給さ れ な い場 合も 考えられる 12)

(21)

4.2 全国的 影響 (非 降灰地 域 も含 む全 国的影 響 ) 4.2.1 通 信 障 害の 影響 降灰 に よ る通 信 機 能( 電話 ・携 帯 電 話の 輻輳 )の 障害 によって 、本 社や 取引企業 が富 士 周辺 あるいは 東京 の降灰域 に存 在す る企 業は 、連 絡 手 段の 確保 に支 障がでる 。 4.2.2 交通障害 の影 響 降灰 に よ る交 通 障 害の 間 接 的 影 響と し て は、 まず 、富 士 周 辺および 首 都 圏の 交 通 網が 麻 痺し 、ま た航 空も 国 内 線・ 国 際 線ともに 多大 な影 響が 出る た め に、 物流麻痺 に よ る企業活 動へ の障 害、 一般市民 の生 活 物 資の 不足 など 、多 大な 影響 があ る。 さ ら に、 富 士 山 周 辺 地 域の 企業 と取 引 関 係のある 企業 が、 連 鎖 的に 影響 を受 ける 。企 業 に よ っ て は原材料 な ど の部 品の 入手 がス ト ッ プし 、直 接 生 産 活 動に 影響 を与 える 場合 もあ る。 富 士 山 周 辺の 企業 の な か に は商 品の 市場 シ ェ アが 高い も の も あ り、 全 国 的・ 国 際 的に 影響 をうける 商品 も あ る 医療関係 では 、放射性 アイソトープ が ほ と ん ど航 空 物 流に 頼っ て い る た め( ア イ ソ ト ー プは 耐用期間 が非 常に 短く 、使用後 は放 射 性 廃 棄 物と な るた め 扱い が難 しい )、そ の補 給が 困難 になる 1) 全 般 的に 、航 空 線 利 用 が難 しく 、か つ地 上 交 通に お い て中央道 、首都高 、東 名の 一部 の 利用 、および 首 都 圏 鉄 道の 運行 が困 難に な る と い う こ と は 、日 本の 基幹交通 と し て関 東― 関西 の交 通が 利用 で き な い と い う こ と で あ り 、日 本 経 済、 日本全国 の人 々の 生活 に与 える 影響 は特 段に 大き い。 一 次 的影 響( 物 理 的 被 害 )、二次的 影響( 波 及 的 被 害 )を ま と め る と 、以 下の よ う に な る (表4.1)。

(22)

表4.1 富士山降灰 による被 害 状 況の 想定 一 次的影 響 二 次 的影 響 (直 接的被 害 ) (波 及 的被 害 ) [降 灰 地 域の 物流 ・交通面 への 社 会 的 影 響] 交通 ・国 内 物 流 故 障 車による 渋滞 迂回路の 渋滞 高 速 道などの 通 行 止 鉄道 の運 行 停 止 バス の運 行 停 止 空路 の遮 断 国際物流 空路 の遮 断 [降 灰 地 域の 物流 ・交 通 以 外へ の社 会的影 響 (物 流・ 交通 に よ る波 及 的 被 害 含)] 人的被害 (富 士 周 辺 地 ) 降灰除去 の問 題 農業 地上露出作物 の被 害 風評被害 ・離 農 降灰 に よ る土 壌 変 化 通信 通信輻輳 医療 医薬品・ 患者 の輸 送 手 段の 欠如 産業 供給 ・原材料遮断 、労働力欠如 [降 灰 地 域 以 外の 人々 の生 活へ の影 響] 交通障害 ・物 流 麻 痺 企業活動 の障 害 生活物資 の全 国 的不 足( 国内・国 際 ) 輸出輸入手段 の限 定 降 灰 域 被 害による 連 鎖 的 産 業 被 害

(23)

5 今後 の課 題 本研究 は、 富 士 山が 噴火 した 場合 の宝 永 噴 火 規 模の 「降 灰 被 害」 だ け を想 定し た もの で あり 、そ れ以 外の 現象 (土石流 、溶岩流 、火砕流 など )が あ っ た場 合は さ ら に大 きい 被害 になると 予想 さ れ る。 本 研 究で 示唆 さ れ る重 要な こと は、 降灰 に よ る被 害だけを 想定 して も、甚 大な 被害 を受 ける 可 能 性があり 、それは 、富 士山周 辺 の局地的 な災 害と い う よ り も、 あs 全 国 的な 社 会 経 済 的 被 害になる 可 能 性が 高い ということである 。 今後 の課 題と し て は、 ①物 流・交 通 面で 、中 央 道 、東名道 、首 都 高 、新幹線 お よ び降灰域 の鉄 道 、首 都 圏鉄 道 、 国内 ・国 際 線 航 空 路が 遮断 さ れ た場 合に 生じ る社 会 経 済 的 影 響 の検 討 ②想 定し た一 次 被 害、 二次被害 の予 測 項 目が 妥当 なものであるかの 検討 ③取 引 業 者の 持つ 供給不安 によって 受け る製造業 の被 害、 消 費 者の 旅 行 取り や め な ど に よ っ て受 ける 観 光 業の 被害 に つ い て の詳 細な 検討 ④ 降 灰 処 理 を ど の よ う な 方 法 で 行う の か(過 去 の 噴 火 災 害 で ど の よ う な方 法 で 行わ れ て きたのか)、またそれが 可能 なのかの 検討 など が、 政 策 科 学 的に 重要 に な るで あ ろ う。 本報 告は 、聞 取 調 査を 元にした 想定 シナリオ の中 間 報 告であり 、今 後、 企業 に対 する 調 査票調査 、サ ー ベ イ研 究、 降灰被害 を経 験し た地 域の 関係機関 の聞 き取 り調 査、 ③防災関 係専門家 に対 する 有 識 者調 査を 行い 、こ れ ら によ り批 判・ 検討 を重 ね、 想定 シナリオ を精 緻化 していく 予定 で あ る。 なお 本 研 究で は、 個 別 具 体 的な 影響 は各企業 、行 政、 ライフライン の実務家 への 聞取 り をもとに 議論 を進 め て きた が、 ①降 灰の 下水施設 に与 える 影響 −内 水 氾 濫、 河川 の氾 濫の 想定 (降灰後 、降 雨が あ っ た場 合排水 面 でどのような 状況 が想 定さ れ る か) ②河川底 に溜 まる 降 灰 量の 推定 (溢 水の 可 能 性の 推定 ) ③火山灰 に よ る無 線 通 信、 電波 への 影響 ④火山灰 に よ る水 質へ の影 響 ⑤火山灰 に よ る屋 外 精 密 機 械・ 自動 車 機 械へ の影 響 ⑥火山灰 に よ るボ イ ラ ー・ 燃焼系統 への 影響 (飛行機 エンジン には 影響 を与 えるので ) ⑦火山灰 に よ る室 内へ の流 入 状 況、 屋内精密機械 への 影響 な ど の影 響に 関しては 、今 後の 検討項目 で あ る。 より 厳密 には 工 学 的・ 理 学 的 実 証 研 究が 重要 で あ ろ う が、 当該研究 は あ ま り な い よ う で あ る。 これらが 、明 か に され る こと に よっ て、 宝永規模 の降 灰に お け る被 害シ ナ リ オが さ ら に精緻化 さ れ ると 思われる 。

(24)

【註 】 本論 3章 、4 章の 想定 は、 第II 部で 示し た聞 き取 りを 論拠 に し て い る。 各 注 釈に 関し て、 第 II 部 の次 の下 線 部 が論 拠と な っ て い る。 3 一 次 的 影 響 3.1 ラ イ フ ラ イ ン (a)電気 1) 1.1(1)、(2)、(8) 2) 1.1(7) 3) 1.1(3) 4) 1.1(6) (b)有線通信 (電 話 回 線) 5) 1.1(17) 6) 1.1(12) 7) 1.1(13) 、(14)、(15) 8) 1.1(18) (c)無線通信 9) 1.1(20) 、(21) 10) 1.1(24) 11) 1.1(25) (d)上 水 道 12) 1.2(2) 、(9) 13) 1.2(4) 、(5)、(7)、(11) 14) 1.2(8) 15) 3.2(7) (f)金融 ・銀 行 16) 1.3(16) 17) 1.3(5) 、(11)、(22) 18) 1.3(6) 、(10)、(12) 19) 1.3(21) 20) 1.3(3) 21) 1.3(4) 、(7)、(13) 22) 1.3(8) 23) 1.3(9) 24) 1.3(15) 25) 1.3(5) (g)医療機関 26) 1.4(11) 27) 1.4(7) 28) 1.4(1) 29) 1.4(5) 30) 1.4(6) 、(9)、(10)、(12) 31) 1.4(1) 3.2 農 業 1) 2.1(9) 2) 2.2(9) 3) 2.2(19) 4) 2.1(17) 5) 2.1(18) 6) 2.1(2) 7) 2.2(8) 8) 2.1(16) 9) 2.2(7) 10) 2.2(14)、(17) 11) 2.2(16) 12) 2.1(15)、(12) 13) 2.1(19)、(11)、(15) 14) 2.1(18) 15) 2.1(21)、(24)、(28) 16) 2.1(4) 、(10) 17) 2.1(26) 18) 2.1(21)、2.2(12) 19) 2.1(5) 20) 2.1(1) 21) 2.2(1) 、(3)、(5) 22) 2.2(2) 23) 2.2(4) 24) 2.1(7) 25) 2.1(1) 26) 2.1(11)、(21)、2.2(10)、 (18) 27) 2.1(27)、(30)、2.4( 2) 28) 2.1(14)、2.2(20) 29) 2.1(27) 3.3 企 業 1) 1.4(5)、3.1(5) 2) 3.1(8) 3) 3.3(5) 4) 3.6(3)、(8) 5) 3.1(17) 6) 3.1(10) 、3.2(8) 7) 3.1(1)、(6)、(25) 8) 3.1(7)、(9)、(21) 、3.4(6) 9) 3.1(3)、(16) 、3.4(7) 10) 3.1(8) 、(14) 11) 3.6(1) 、(2) 12) 3.6(6) 、(7) 1 3 ) 3.6(3)、(8) 3.4 交 通・ 物流 (a)鉄道系統 1) 4.2(5) 2) 4.2(15) 3) 4.2(8) 4) 4.2(9)(10) 5) 4.2(12) 6) 4.2(2) 7) 4.2(8) 8) 4.2(1)(16) 9) 4.2(3)(28) 10) 4.2(6) 11) 4.2(11) (b)道路 ・自 動 車系 統 12) 4.2(18)、(20)、(21) 13) 1.1(25)、(26) 1 4 ) 4.2(17) 15) 1.1(5) 、4.2(22) 16) 4.3(2) 17) 4.1(8) 18) 4.1(1) 、(3)、(7)、(9) 19) 4.1(5) 20) 4.1(10) 21) 4.1(11)、(12) 22) 4.3(1) 、4.3(7) 23) 4.3(3) 24) 4.3(5) 25) 4.3(4) 26) 4.3(5) 27) 4.3(14) 28) 4.3(6) 29) 4.3(8) 30) 4.4(1) 4 二 次 的 影 響 4.1 降 灰 地 域の 影響 1) 1.1(16) 2) 3.1(12) 、 (13) 、(22) 、 3.2(6)、3.4(3)、(8) 3) 3.1(2)、(11)、3.2(2)、 (5)、3.3(1)、(2)、3.4(5)、 3.5(1)、3.6(9) 4) 3.2(4)、3.2(10)、(11)、 3.3(3)、3.4(3) 5) 3.6(1)、(5) 6) 3.4(5) 7) 3.3(8) 8) 3.1(18) 9) 4.1(3) 10) 3.1(9) 11) 1.4(1) 12) 3.1(2) 、(11)、(20) 4.2 全 国 的影 響 1) 4.3(12) 、(13)

表 2.1  調 査 回 答数  抽出  実施  拒否  回収率  静岡    山梨    神奈川  広域・東京  26 17 17 15  10 10 6 11  16 7 11 4  38.5% 58.8% 35.3% 73.3%    合計  75  37  38  49.3%   ※数 字は 企業 ・事 業 所 数  表 2.2  調査実施事業分野      ※数 字は 企業 ・事 業 所 数  本 調 査に お い て抽 出し た各 業 種 毎に 共通 する 「降 灰へ の懸 念 項 目」 の特
図 2.1  配 布 資 料1 :富士山噴火時の 火山灰想定降灰図 (宝永噴火規模)
図 2.2  配 布 資 料3 :富士山噴火時の 降灰噴出率の 推移 (宝永噴火規模)
表 4.1  富士山降灰 による被 害 状 況の 想定               一 次的影 響        二 次 的影 響              (直 接的被 害 )     (波 及 的被 害 )  [降 灰 地 域の 物流 ・交通面 への 社 会 的 影 響]  交通 ・国 内 物 流     故 障 車による 渋滞       迂回路の 渋滞              高 速 道などの 通 行 止              鉄道 の運 行 停 止              バス の運 行

参照

関連したドキュメント

以上の基準を仮に想定し得るが︑おそらくこの基準によっても︑小売市場事件は合憲と考えることができよう︒

これからはしっかりかもうと 思います。かむことは、そこ まで大事じゃないと思って いたけど、毒消し効果があ

 今日のセミナーは、人生の最終ステージまで芸術の力 でイキイキと生き抜くことができる社会をどのようにつ

きも活発になってきております。そういう意味では、このカーボン・プライシングとい

自然言語というのは、生得 な文法 があるということです。 生まれつき に、人 に わっている 力を って乳幼児が獲得できる言語だという え です。 語の それ自 も、 から

・私は小さい頃は人見知りの激しい子どもでした。しかし、当時の担任の先生が遊びを

大村 その場合に、なぜ成り立たなくなったのか ということ、つまりあの図式でいうと基本的には S1 という 場

では恥ずかしいよね ︒﹂と伝えました ︒そうする と彼も ﹁恥ずかしいです ︒﹂と言うのです