Q. 50 基。
1.4 医療
ヒアリング:山梨赤十字病院・総務課
A. うちにとっての影響が出るというのは、この辺界隈だ と、富士地域というと山梨赤十字病院と富士吉田市立病 院があるわけです。この山梨赤十字病院と富士吉田市立 病院が壊滅的なのかどうかはちょっとわからないんです けれども、そうなった場合は地域住民の医療管理という のが最優先でしてね。そうした場合どんな方法をとるのか、
例えば甲府まで運ぶのか、一つ山を越えれば甲府です から、甲府の方に行くのか、この資料を見ると東の方、東 京方面へ火山灰が前回は流れているということで、これ が又同じように流れるとは限らないわけですよね。全く北 の方に流れてしまえばもろに影響を受けてしまうのがこ の富士五湖地方がもろに影響を受けてしまうし。また南の 方に行けば東海道、関東もろに影響を受けてしまいます よね。東から南、西といったら動脈を、特に東に方に行け ば動脈ですよね。壊滅状態になってしまうという。むしろ ざっくばらんな話、最小限に抑えるのであるならば北の 方にきた方がいいぐらい。うちも困るし。前回はIT関連か ら電気設備にしても高速道路にしても、そういった文明が そんなになかった時代だからいいけど。ここでもし何かあ れば日本にとっても大きな問題ですね。有珠山の噴火の 問題じゃなく。
Q. そうです、本当に大動脈が。
A. 大変なことになるなと、私は見た瞬間に思ったんです よ。うちにとって何が影響するかというよりも、うち一つが 潰れるよりもこの地域がね。昔の阪神淡路大震災のとき に、私も阪神淡路大震災に行ったんですよ、救護活動で。
結局、物資というのは3日か1週間もあればいいんですよ ね。1週間後に行った時にはもうダイエーもやっていたし、
潰れて家はいっぱいあるんだけど、要するに昔の古いよ うな家はいっぱい潰れているだけであって、最近作った ような家はあまり潰れていなかったし。デパートとかスー パーマーケットとか潰れていなかったし。ガソリンスタンド も潰れないんだよね 、あれはそういった構造で作られて いるらしくて。だから1週間もしたらダイエーはもうほとん ど普通に動いていて、スーパーマーケットも普通にやっ ていたし。そんなに物に関しては関係ないと思うんだけ ど、地震ならそうだけど火山灰となると、ちょっとそうとは 言い切れないな。これはだいたい12月でしょ、12月に始 まって1月の2ヶ月間ぐらいでかなり、半年ぐらい一番たま ったのをみて、28センチから64センチとかで、すごいこ とだと思うし。これは結局、風向きでこうなったわけじゃな くて、出る向きが東向きだったということだよね。
Q. はい、あと偏西風の影響で東の方にずっと流れてい
ったという。
A. そうですよね。これはたまたまそうだったけど、わから ないよね 、どうなるかは。どこでどういうふうになるかはわ からないけど、わかっているのは、もし噴火が起これば3 0センチ、40センチ、50センチという火山灰ですか、これ が出ることによって道路から電気、全てが切断されてしま うんですよね。
Q. はい。ただ火山灰の影響ということになると、電気と 通信ですか電話とかインターネットとか、そういうものに関 しては大きな影響はないようです。火山灰がある程度積 もって道路が使えなくなる状態で物流が滞った場合には 問題が生じるのではないかと。
A. そうなると、物流がストップする。だから単なる地震の 場合は水道とかガスだとか電気が復旧すればいいわけ ですが、これの場合は何週間になるのか、何ヶ月になる のか、かなりの期間で道路交通網が遮断される可能性が あるよね。
Q. はい。その場合の医療活動の方は?
A. できないよ。ほとんどできないんじゃないかな。お手 上げだよ。
Q. 医療機器とか薬品とか、どういったところから、東京 の方から輸送を?
A. まあ東京です。甲府からなんですけど。(1)
Q. ここの交通網がとりあえず寸断されていなければ。
A. 大丈夫だと思う。だから例えば静岡の道路が一部だ めになっても、他の道があるとか、甲府から来る道がある とか、同じ御殿場からだめでも富士から来る道があるとか って、要するに一番短い距離で来るんじゃなくて、回りま わって来るということができれば問題ない、時間がかかる だけで。でも、この辺界隈は全部火山灰になった場合は 難しいですね。もう物が流通できないとなれば、材料であ れ薬品、あと食料ですよね、消費材関係、エネルギー関 係ですね灯油とか、そういったものが影響が出れば医療 行為そのものができなくなってしまうという話になります ね。もちろん医療行為そのものができなくなってしまうこと もあるし、地域住民が仮に具合が悪くなっても来ないとい うこともあるんじゃないでしょうか。(2)
Q. 火山灰の影響で医療機器が止まるということは?
A. それは関係ないですよ。
Q. 建物ですか?建物に入ってこなければ大丈夫?
A. 大丈夫です。医療機器そのものは建物の中だから。
だから建物が大丈夫であれば問題ないですけど、火山 灰がどういった建物に影響を及ぼすか。例えば5センチ 降った場合、どれぐらいの重さがかかるのか。それに対 して建物がどのぐらいまでの重量に耐えられるのかという 問題ですから。例えば民家に行けば、私なんかはよく分 からないんですけど、火山灰が屋根の上に積もりますよ ね、それが5センチ分の石がのっかった分ぐらいの重さ があると聞いたんですけど、あれは本当なんですか?
Q. 土がのっかったような状況だと思います。
A. 土ですか。だから30センチ、40センチ、土がのっか れば潰れるよね。
Q. ある程度は。建物の構造も含めて、低周波地震の対 策やその他の対策を何かやっていますか?
A. 特段にはないですけど、富士山の噴火ための対策と いうのは去年の6月に河口湖町が主催して、このすぐ近く のグラウンドで一緒に訓練をしたりとか、あとこの1月に富 士吉田市でもやっているんですよ。病院として独自という ものはないんですけど、赤十字の山梨県支部が救護訓 練とか非常事態の場合の時の訓練、それはもう常時在駐 しているんですよ、病院に。(3)その人員がいつでもどん な様な状況でも動けるようにはなっていますけど。特段 に噴火したからというためのものはまだ作ってないです。
まだ自治体まかせというのが実態です。我々は通常の訓 練とか防災訓練とか、避難訓練だとか、あと救護訓練とか はやっていますけど、富士山が噴火した時のための訓練 とか用意は特にはしていないんですけど。それは自治体 と一緒に訓練したり、あとは自治体の方で消防、警察、自 衛隊、あとはNTTだとか、それなりに全部集まって一緒 に訓練をしているというのが去年の6月と今年の1月にや ってます。
Q. では特段に富士山の対策を採っていないというよりも、
むしろ通常の救護業務の中で考えているということです ね。
A. ええ。ただ問題はさっきも言ったように、もっと深く考 えるのであれば、交通網が遮断された場合にどうするか とか。地震の場合は一時ですけどね、後は復旧ですよね 。 でも火山灰が降った場合はそうはいかないですよね 。ど のぐらいで復旧できるのか、という問題もありますし、火山 灰の場合はこういうものですよというマニュアルがなけれ ば、対策も講じられないですよね。火山灰が10センチ降 った場合はこういう影響がありますとか、10センチの時に こういう影響のある中で、だったらどう対策を練るんだとい う事にしないと全くわからないです。火山灰そのものを私 は理解できてないから。こういうことを言っていいのかどう かわからないけど。(4)
通常は3日か4日すれば物が流通して、地震の阪神淡 路大震災のように何とか人の手配もできますけど、火山 灰が降って人の行き来ができないよということになったら、
陸の孤島になってしまいますよね 。ヘリコプターで物を 落としてもらうしかないですよ。ここに飛行機といってもむ りでしょうけど。空からの空輸ということしか考えられない んじゃないですかね。で、火山灰が降ってきた場合に誰 がどこにどういうように逃げるんだと、どこに避難するんだ というのもありますよね、病院として。病院としてどうかと。
山梨県であれば山梨中央病院なのか、山梨医大へ患者 さんを搬送するのかという、どうやって搬送するのか。い っぺんにはいかないから、でも運べる手はありますよね。
そういった問題ですよね。ドカーンなんてなった場合に はどうにもならない。まあ兆候はあると思いますけど。