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農林試験場

ドキュメント内 2 富士火山と住民意識.PDF (ページ 83-86)

A.  卵。

2.3   農林試験場

ヒアリング:静岡県農業試験場高冷地分場防災担当

Q. それでは、富士山噴火における事業所の影響調査と いうことで、こちらの事務所としてやっておられることをお 聞きします。まず始めに、低周波地震という言葉を知って いらっしゃいますか?

A. 正確に詳しくはちょっとわからないですけれど。何と なくというイメージ的な感じでしかとらえていないんです が。

Q. はい、わかりました。現在はですね、一昨年の10月 からですね、富士山の低周波地震が続いているというこ とはいかがでしょうか?

A. まあ、いろいろと、お宅さんの資料でわかったという のが正直なところなんでしょね 。

Q. ということは?

A. 身体に感じない微動地震だというようにはとらえてい たんですけど、それ自体を低周波地震とらえていたとい うのではないです。

Q. そうですか、それも2番と3番の間ぐらいということで すね。それでは、この低周波地震が富士山の噴火と何ら かの関係があるという人がいますが、そういう方がいらっ しゃって、このことを知っていらっしゃいましたか?

A. 正直なところは知らなかったですね。

Q. 低周波地震の発生以来、こちらの事務所でですね、

何か対策、噴火に対する対策をたてられましたか?

A. 噴火に対する対策というのはね。

Q. 対策をとらない理由というのですが、もしあれば。

A. 一つには、恐らく噴火したら対策の取りようがないよう な状況になるのではないかというのが考えられるので。

Q. 噴火しても対策のとりようがないと。

A. はい。あまりにも、例えば噴火して積もるようなかたち になっても、流れていくようになってもですが、まあまずこ こだけの事務所内で、それに対して対応していくというの は難しいという。

Q. 事務所として単独でというのは難しいと。

A. これを対策というかどうかというのはちょっと判断に人 によって差があるかとは 思うんですが、いわゆる現地確 認とか、内情調査等は行います。それは県の防災の中で やられていまして、それに従ってここの故障と事務所の 方との被害状況等。あと、この中にある薬品等、もし小屋 等、施設等が残った場合の話なんですけど、それの安全 の確保ということで農薬等はどこかに行かないように対策 というのはとります。ただ、噴火の場合ですと本当に、恐 らく埋まっちゃうか、埋まらなくても、ここまで来るルートが 寸断される可能性があると思いますから、とれなくなるで

しょうね。()

Q. 状況確認とか薬品管理等は地震からの規定はありま すが、それ以外のこういうことはまず?

A. ええ。

Q. 灰をですね、恐らく降るという、1707年の話で、被害 が大きかったという話で、それに対する対策も?

A. いわゆる直接的な対策というのは、とってないですね。

どちらかというと、無理かなあと。灰が降っちゃう場合です が、ここに寝泊りしているわけではないので、ここまで来 ることができないと思うんですよね。道路、ないしライフラ イン、普通の人のライフラインの確保自体が困難で、そち らの方にいって、とてもそれ以上のことはでないんじゃな いかなと。仮にもし噴火した場合なんですけど。単に地 震とかの話でしたら、ちょっと時間がたったらすぐ回復す ると思うので、ここに来て安全対策とかはできるかとは思 いますが。灰が降って、多分硫黄分とかを含んだ灰にな ると思うし、熱も場合によってはかなり高熱のものが降ると 思いますので、とてもここまで来てやるというのは、二次、

三次の話になってくると思いますので。いわゆるライフラ イン等とかの対策の一員となっていると思うんですね、職 員全員が。それですから、ここの中でどうのっていうのは、

まず今のところではたてられないです。

Q. 管轄のところではなくて、全体の仕事だと。県としても 全体の動きになってしまうと。

A. ではないかと思います。ただ、個別の活動をやれとい うことになって、ここの班ということで、ここの高冷地分場 自体が班になっていますけれど。ですから、それでやれ というのは、先程も言ったのと同じなんですよね 。ここの 施設の状況調査、あと危険物とここにある物を管理すると いう、その二つになってます。

Q. はい、わかりました。5番になりますが、今後、火山活 動が異常な状態になった時にですね、こちらの事務所で は緊急対策をたてる計画が、現状はないということです が、今後どんな計画を?

A. 具体的なことはちょっと考えられないですね。

Q. どこまでが具体的かはわからないんですが。思いつ く限りで何かありましたら。

A. まあ、基本的にはあまり効果があるかどうかわからな いんですけれども、ここで扱っている自然資源を使った 農産物等は、だいたい東京に貴重な資源というのは確保 されていまして、市で確保してきていると。あとはここで特 にというものはないんですよね。

Q. それでは6の方にいきますが、先程少しお話しました が、1707年の宝永噴火の、このように富士山から東に降 灰があったということなんですが、どのような影響がこちら に予想されますでしょうか ?これは主に降灰ということ で。

A. 降灰ですから、もう降ったらここの土壌は全滅じゃな いかなと思うんです。◇まあ、この降った灰の温度とか、

大きさにもよるかと思いますが、現状でいきますと、この

人数がうちの職員が3人で、その他、非常勤当で、あと二 人、合計五人でやっていまして、降った場合にですね、

この五人で片付けるのはまず不可能なんですよね。あと は災害等の助参加でお金が下りれば、それを足して回 復作業ということになるかと思うんですよね。だから、やっ てもらう機械も、それほど団結力もないもんですから。

Q. はい。農産物にたいする影響というのは?

A. 農産物の関係でいきますと、起こる時期にもよるかと は思うんですが、夏ですと、この隣を見たとおり、水稲に 入るところなんですけど、夏から秋にかけて降られたら、

まず水田は全滅です。あとは砂ですので、60センチ積も った全部ダメになっちゃうでしょうね 。実際になってみな いとどうかは言えないんですけど、数ミリ程度でしたら、

回復、はできると思うんですよね、砂だったら。

Q. 灰が積もった場合に、化学薬品なり特定の流出です ので、そういったことがありますが、そのへんの研究とい うのは?

A. それはしてないですね。

Q. 全滅とおっしゃるのは、掘り起こすまで埋まっちゃうと いう?

A. ええ、お米なんかの場合は、例えば降り積もるとなる と、成長期だと障害を受ける可能性も高いですよね。()そ れはもうダメになってしまって、運良く火災事態がなかっ たとしてもですけど、まず20センチも積もったら実らない と思うんですが、かなり収穫時期の遅延とかが起こると思 います。一番最初には、まず中核物という穂の部分が出 なくなるような 障害が起こるかと思うので、それが一つ、

外来種で、もし生きていたとしても、そこから多分一回死 んだのから再生して芽が出る可能性、あるかも知れない んですけど、その場合はもう実がならないようになると思 います。どちらにしても、もうお米自体がまず全滅に近い 状態になると思うんですね。

他の食物の場合は、いわゆるちょっとでも植物本来が 生き残っていてくれれば、移し変えることによって、また 繁殖はするんですから、ちょっとでも残ればですが。先 程言った通り、貴重なものとか、いわゆる改良した品種等 は磐田の方にあって、磐田の方で残っていればまた回 復は可能です。ただ、うちは生産じゃないもんですから、

その面では被害では単年度分の被害ですむかもしれな いんですけど。ただ、成長が普段より遅れると、全ての試 験とか実験とか、そういったものには影響は出てくる。で、

試験体にものに関してはもう復旧できないものも出てくる とは思うんです。

Q. はい。そうしますと、資料の後ろの方に、期間的な降 灰の時期、これは12月16日から1月、こういうかたちでし た場合に、耐えうるんでしょうかね?こうなってしまったら ほとんどダメなんですかね?

A. あくまでも頭の中での予想でしかないので。

Q. はい、わかりました。

A. ええ、まず直接的な外傷の方ですし、いわゆる生産

物なんかの場合ですと、当然収穫期が完全に狂ってしま いますので、それによる復元状態とか、できてもひどい品 質のもの、そういうようなかたちになってしまうのではない かなと思います。

Q. はい。これも研究のためのイメージかもしれませんが、

影響なんですが、平常に戻るまでの影響はどれぐらいに なるとお考えでしょうか?

A. 少なくとも、植え付けする量にもよるんですけれども、

植え付けする量がなければ、それを植える前の準備段 階で増やさなければならないというのが、微妙で。いわ ゆる、もとの種、苗とか種とか、そういうかたちのやつが十 分あった場合の話ですが。ただ、多分2年遅れぐらいに なっちゃうという。それはまあ土壌が回復すれば次の年 からはまたできるでしょうけどね。

Q. それの影響は?

A. あと、完全に積もったものを取り除ければいいんです が、うちとして恐らく、普通ならばそのままそれを土壌の 一部としてなると思いますので、いわゆる土壌調査をした あとで改良して。または、水田なんかの場合ですと、ここ に限らず農水の部分で検査の対策というのも調べること があるかと思いますが。それを調べてみないと。もし水田 の中で混ざっちゃったりした場合ですが。あまり関係ない のかもしれないですが。あと、本当に水田の場合は水路 がそれでだめになってしまったら、とても回復は不可能 ですから。

Q. 水田ですね。

A. 水路の場合は、ここの建物だけじゃなくて地域の話し 合いになると思いますから、うちの事務所だけがやりたい よというのは、ちょっと難しくなるだろうと。地域の中で、例 えばもう農業を全部やめちゃうなんていう話になった場 合には、ここの単独では。畑の場合はそういうのは、個人 の意思である程度回復はできるとは思いますが。いわゆ る、共同施設を必要とするような処分に関しては、そのあ たりでだめになる可能性も考えられます。

Q. 最後の質問なんですが、これも今までのお答えと同 じなんですけれども、事務所としての被害、地域としての 被害をお聞きしたんですが、こちらの被害は、こちらの事 務所としての被害は出発点として他にどのような影響が 出ると考えられますか?例えば、事務所の研究されてい ることが遅れてしまってということがまず考えられますよ ね。

A. その年の部分でも、供給すべきものというのは全部だ めになってしまうというのが考えられます。

Q. 具体的に言うとこちらの管轄でやっているもので、そ ういうものはありますか?

A. 課によって「前年比」として供給しているんですけど、

それが運良く種が残ればいいんですが、燃えちゃったり とか、灰をかぶってだめになっちゃったりしますと、その 年の供給は当然はできないです。それについては、ここ は静岡の中でも、耐冷性とか、比較的高冷地のデータを

とっているんですけど、それに対してはデータなしという ことに。あとはうちの自然資源が、大部分が変質してしま うようになったら、もう一回集めてこなくちゃならないという のがありますけど。

Q. そういったものの遺伝子情報というのは、災害に対応 して保管しておくということはできるんですか?

A. それは、さっき触れたとおり、必要なものというのは磐 田の方にあります。だからまた持って来て増やすというこ とになると思いますけど。まあ、私が言うようなことじゃな いんですけど、これは。ただ、多分わざわざ試験場を作 るというようなことにはならないんじゃないでしょうか。重 症度にもよりますけど、受けた被害の。

Q. 先程も質問をさせていただいたのですが、大変新聞 でも大きく報道が、静岡新聞も少し載ってきているような んですが、こういった富士山の噴火に関して、対策という のは講じられる可能性というのは?まだ研究段階なんで すけど。

A. 基本的に、うち単独でというのはあまり考えられない ですが、当然、県の防災対策の担当のスタッフがいます ので、そこが統括的なかたちでやって、その上でうちの ようなところも役割分担ということになる可能性はあると思 います。

Q. 個人的な見解でもかまいませんので、ありますでしょ うか。対策を講じるとしたら。

A. 正直な話でいくと、それぞれが考えるのかもしれない のですが、なかなか具体的な対策というのは思いつかな いですが。一つには、さっきからの繰り返しになるんです けど、恐らく、火災がきた場合なんかは本当に自分自身 が右往左往する状況になって、無理じゃないかなというこ とが、感じるところなんですよね。うちみたいに本当に離 れちゃってる事務所で、しかも少人数しかいないもので すから、完全な対策をとるというのはちょっと難しいと思う んですよね。

Q. 話が戻っちゃうんですが、磐田の方で情報があるか、

遺伝子情報によっては、こちらでなくなってしまっても、

そちらから持ってくればいいというかたちなんですが、こ ちらの試験とか研究されているものを、ストップしてあちら に戻すということはあるんでしょうか?こちらで研究されて 新たに発見されたものですね、それを逆に戻すというか、

ストップする方法としては?

A. 当然一つの組織になっていて、うちが単独で勝手に 決めているということはあり得ないものですから、その上 で役割分担を持っていまして、それでやっているもので すから、いわゆる品種として登録をしたようなやつについ ては、もちろんありまして、うちの方の中では途中経過の 部分についてはうちでしかないというのもあります。

情報自体はあるんですよ。いわゆる現物ですか、それ は100%はないんですが。ただ何ていっても、試験途中 というのは、いいのも悪いのもあって、ぐちゃぐちゃして、

それを全部むこうにとっておくという話ではありませんの

ドキュメント内 2 富士火山と住民意識.PDF (ページ 83-86)