A. 卵。
3 企業(製造業)
3.4 医薬品・化粧品製造業
ヒアリング:K発酵工業㈱ 富士工場・環境安全室
Q. 低周波地震の発生以来、事業所さまの方で富士山の 噴火に関して、何か対策のほうはたてられていらっしゃ いますでしょうか?
A. 特別に対策としては考えておりません。
Q. その対策を取られない理由としては、何か具体的な ものはあげられますでしょうか?
A. 結局、どういう対策をとったらいいのかよくわからない し、具体的な被害がどの程度出るのか、ということがわか らないものですから、まだそういう面では対策は今の段 階ではわからないというのが本当ですね。(1)
A. 問5に移りまして、今後、火山活動が異常な状態にな った時、事業所の方では緊急対策をたてる計画というの はございますでしょうか?
A. あの、今の時点ではありませんけれど、今後は恐らく その対策を考えなければいけないと思います。これは危 機管理という面からね、今後は必要になるんじゃないか なと思います。現状は考えていません。
Q. そうですか。問6のほうなんですけれども、1707年の 宝永噴火と同じような噴火をした場合に、協和発酵さんの 方は降灰はゼロメートルというかたちなんですけれども、
どのような影響が降灰をすることによって出るとお考えに なりますでしょうか?
A. 施設的にはほとんど問題ないんじゃないかなと。それ と、製品の影響も、直接的な影響はないかなと思ってい ます。
Q. 施設が密閉された状態でも大丈夫だと?
A. ええ、全部、鉄筋コンクリート関係で密閉状態ですか ら、そういう面では心配ない。ただ、包装資材とかいろい ろ使っていますので、例えば道路の交通がある程度規制 されたりすると、それによる影響がないとは言えないです ね。
Q. 物流の関係でということですね。
A. そう。勿論、場合によっては、こちらから出荷するトラ ックもですね、遅れが出たりとかの若干の懸念はあります けど。大きな影響はないだろうと、そういうふうに思ってい ますけど。(2)
Q. 例えば、協和発酵さんでしか作っていない製品という のも全国的にみて中にはあるんですよね。
A. 医科向け医薬ですから、お医者さんが処方した薬を 提供しているわけですから、協和発酵の薬じゃないと困 るという方は日本全国に多分にいらっしゃると思います ね。(3)
Q. それで、いずれはストップしてしまうということですと。
A. 影響は出ます。
Q. 在庫の方はあるので、品物の在庫的には問題ないだ ろうと?
A. 東京と大阪に、逆にストックポイントというのがあるん ですよ。だからそこには必ず一ヶ月分の在庫とかありま すから、一ヶ月程度の影響であれば患者さんに影響を出 すようなことはない。(4)
Q. 問いの方に移りまして、幹線道路等が止まってしまっ た場合ですね、その影響が正常になるまで、どのぐらい 期間がかかるかと?
A. うーん、これがね、何とも答えようがないというか、私 どもにはちょっとわからないですよね 。ただ、数センチぐ らいでしたらさほど影響は出ないのかなと思いますけど。
これが30センチとか50センチとか、そういう降灰になっ たら、それを除去しない限りは道路は使えませんよね。
汽車とかでもそうですよね。じゃあ、どのぐらい日数がか かるのってことになると思うんですよね。勿論、降灰の量 と範囲によると思うんですけれども。それは僕らにはわか らないですよね。
Q. 一番最後の問に移らせていただきますけれども、協 和発酵さんの被害がですね、協和発酵さんが被害を受 けることによって他にどのようなかたちで被害が出ると想 定されますでしょうか?
A. 一つは、医薬品を使われている患者さんへの影響で すよね。それと、従業員の確保。車通勤者が結構多いん ですよ。だから、そうなった時に従業員の確保がちゃんと できるかと。従業員が確保できないと、生産にも影響する わけですから、そのへんがちょっと心配かなという気がし ますね。(5)あとは、降灰だけじゃなくて、溶岩流、あるい は土石流、そういったものがちょっと心配されますよね。
特に、御殿場、裾野市、あと富士市とか長泉町、この辺に も従業員がいますから、どちらかというと富士山が噴火、
あるいは宝永山が噴火にしても、その辺の都市というの は何らかの影響が必ず出るはずですから。特に御殿場、
裾野、その辺が非常に心配な面ですよね。
Q. 協和発酵さん、ここは本社ですか?
A. いえ、違います、本社は東京です。ここでは医薬品の 製造と研究だけ。
Q. 基本的に医薬品を作っている工場さんとしては、この 中では一番大きな工場ですか?
A. 大きいです。ここが主力工場になります。
Q. わかりました。どうもご協力ありがとうございました。
ヒアリング:化粧品K社小田原工場・施設課
Q. それで、地震対策については。こちらの方では。
A. かなりの緊迫度を持って準備はしておるんですけど。
富士山については「あるな」という程度で想定した何かは 無いんです。
Q. 富士山対策は、やられてないというのは私たちもわ かっておりますので。今後、何か計画はあるんですか。
A. いや、むしろ御社のリサーチ結果を見させていただ いてということになると思うんですよ。
Q. そうですか。分かりました。
A. ただね、これで見るとかなりの被害を受ける範囲では、
あるんでしょうね 。
Q. そうですね。小田原というのは一般住民が住んでい るエリアの中ではかなりの影響があるだろうと。宝永噴火 の時にも、かなり農地の回復のために20年、30年かか ったという歴史もありますので。
A. 神奈川県で言うと、伊勢原とかこっちの方だよね。こ の辺の方が堆積が多かったんでしょう。小田原は意外に 少なかったということを聞いてますけどね。
A. ま、当然、岩とか岩石、そういうのが飛んでくるんでし ょうけど。堆積する灰についてはこっちの方のが多いよう ですね。
Q. これは12月の特に偏西風の時期に。資料お渡しし たように、12月16日から1月1日の16日間ぐらいの、16 日、17 日がいわゆる断続的に降灰が繰り返すということ ですので。今までは地震だとか風水害にしても1回の、あ る瞬間のところで終わりますけど、この場合は非常にちょ っと長期に。三宅島みたいなことは無いにしても、いわゆ る長期に降灰が起こるということですので。その辺の影響 が、御社の事業所でどんな影響が考えられるのかと。地 震については震度4か5ぐらいの話ですので。噴火の時 の地震というのはそれほど大きくないですので。御社が お考えの今の震災対策はもう少し上のレベルですよね 。 そういう意味では地震そのものについての施設への影響 というのはあまり。
A. ええ、それは何回か補強工事等やってますけど。で すから建物についてはまあ大丈夫だろうと思うんですが。
設備関係はわからんですけどね。
A. 4から5ぐらいというのは。5弱はこの辺でも何度かあ りますからね。それときの特段の被害はないですよね 。 Q. あと降灰なんですけど、
A. それは想定してないですよね。
Q. どうなんですか。御社の。
A. というか、あれじゃないですか。設備というよりも物流 の世界の方が大きいような気がしますね。大きい。
Q. 大気が汚染されることによって御社の製品の製造工 程に与える影響というのは何か大きいものというのはある
んですか。
A. いや、それは基本的には無いでしょうね 。 Q. 無いですか。
A. 従来のいわゆる粉塵の、ガス状の物も多少ある、三 宅みたいにあるでしょうけど。それがあまりひどいと入っ てくるというんだと、場合によったら何か清浄機じゃない けども、そういった物を付けなきゃいけなくなるっていう影 響が出るかも知れないですよね 。長期に亘るとね。
基本的には吸気側にはフィルター付いてますんでね。
Q. 製造工程上にはあまり問題は、製品上。
A. それが効いている間は、あまりひどくて 、頻繁にフィ ルター交換をしなきゃいけないとか。そういうレベルにな ると、そういう影響は出てきますよね。
A. それはたぶんうちなんかもそうですけど医薬品さん だとか半導体さんだとかそういったところはもっとレベル の高い、されているでしょうから。そういう所の影響って。
(6)
Q. 山梨に行くと、精密工場結構あるわけですから。話を 聞くと、2つに分かれておりまして。それだけの設備があ るからもう絶対シャットダウンする自信はあるというところと、
やっぱりそれだけの大気の汚染で、やっぱり影響がかな り中にあるかも知れないということで。
A. 私は、そのされてる所も、いわゆるフィルターの清掃と か交換とかいう頻度が、桁が違ってくるんじゃないかと思う んですね。だから、意外と瞬間的には大丈夫かも知れない けど、長い目で見ると。(7)
Q. 24時間、長期という。どこか瞬間だったら良いんです
けれど、ズーッと断続的というところがどういう影響がある のかなっていうことで、心配しているんですけど。
先ほどおっしゃった原材料の輸送の問題ってあると思 うんですけど。原材料のストックというのは、何日間ぐらい っていうか、何週間ぐらいというのは、今、工場稼働。今 持っているのは。
A. 2週間。原材料はね。物によっては直前納入っていう のがありますけど。(8)
Q. いわゆる長期に保存できなくても、頻繁にある特殊な 製品が、頻繁に行き来するということ、そういう製品は、原 材料は無い?
A. ないですね。あとはボイラーの重油だとか、そういっ たものも間接的に影響しますよね。
Q. そうですね。原材料の話はそれほど問題なさそうで すね。あと輸送路が確保されていれば。
A. 何日ぐらいで輸送が復旧するかというのが気になりま すよね。原料はあれですけど、副資材っていうか、いわ ゆるこの箱だとか、そういう容器類、これは短いですから ね。
そうです。ストック無いですから。
Q. これは遠くから持ってくるんですか。
A. 遠いところは山梨もあります。あちらが危ないです。
(9)
Q. 向こうから、静岡の方から来る原材料というのはちょ っと危ないかも知れないですよね 。東京からはあまり問 題ないんでしょうけどね。
A. 静岡県方面は・・。できた製品の方の輸送もあります
よね。
Q. かなりストックが効く商品なんでしょう。化粧品は。
A. 化粧品自体はね。あんまり、今、在庫、威張ればない ですけど。相当持ってます。
Q. 御社自体のトータルの中で、小田原工場さんが占 める割合はかなり高いんですか、製品の。
A. 製品そのものは3割前後。ただし、中身が7、8割。化 粧品の中ですね。クリームだとか。中身はここで7、8割は 作って。だから長期間に亘ると大変なことに。
Q. 商品供給は大変。
A. それをサテライトで協力していただいてる工場さんが あって。その中だけを供給して、製品にしていただくと。こ れ全部製品に仕上がったものの割合からいけば、ここのシ ェアっていうのは3割、4割なんですけども。こっちの方を 供給しないとこっちでも作れないんですよね 。
A. そうなんです。これ、サテライト工場もみんなこの範 囲内に入るわけですね。
Q. あ、やっぱり、近いところにあるわけですか。そうで すか。
A. だからそれを含めるとやっぱり製品で6割ぐらいいっ
ちゃうのかね。(10)
Q. バックアップの工場というか他の所には。
A. 関西方面に1ヶ所あるだけで。
Q. それはフルライン。お互いにフルラインなんですか。
A. いいえ。ある程度、ある程度というかかなりジャンル 分けされています。
Q. ここが100%の商品というのもあるんですか。
A. あります。
Q. そうですか。それは全体の半分ぐらいは100%という ものがあるわけですか。そういう意味ではカネボウさん自 体の製品供給のバックアップは関西では全てできないで すね。
A. できないですね。
で、だから耐震については今度また補強をやるんです よ。要は東海沖を想定したやつは、もうすでに終わって いるんですが。今度は阪神の、直下型に備えて補強を。
また再度、もう老朽化した工場ですけども、やるんですよ。
それはやっぱり中身の供給の母体工場なので、やっとか なきゃいかんと。
Q. ここは活断層の絡みはあるんですか。
A. あるんですよ。
Q. あるんですね。いわゆる根府川。
A. ちょっと離れていますけどね。神縄断層とは。ただ、
直ぐ傍ですから。ほとんど直下型に近い。
◇
Q. もし、真剣に考えるとなると、やはりバックアップの