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パプアニューギニアの開発政策(資料)

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パプアニューギニアの開発政策(資料)

著者 谷内 達

権利 Copyrights 日本貿易振興機構(ジェトロ)アジア

経済研究所 / Institute of Developing

Economies, Japan External Trade Organization (IDE‑JETRO) http://www.ide.go.jp

雑誌名 アジア経済

巻 15

号 7

ページ 65‑74

発行年 1974‑07

出版者 アジア経済研究所

URL http://doi.org/10.20561/00052631

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パ プ ア ニ ュ ー ギ ニ ア の 開 発 政 策

たに うち とおる

は じ め に

I 8 項 [1の 蕋 本H標

n パ プ ア ニ ュ ー ギ ニ ア 政 府 の 投 資 ガ イ ド ラ イ ン m 口 木 か ら の 調hBに 対 す る チ ャ ン 人 谈 kG'i力演説 I V 付 及

は じ め に

昨 年 (1973年)12月に自治に移行したパプアニューギ ニアは,今年(1974年)12月に予定される独立を控えて,

憲法作成はじめ諸準備を進めている。 また商品作物,木 材 ,水産物,銅など一次産品ないし資源の供給地として,

あるいは水力開発の可能性の大きい地域として, 日本か らの関心も高まっている。

パプアニューギニアの開発の歩みは,少なくとも10年 前までさかのぼることができる。 すなわち1964年に第1

nlの選挙が行なわれて議会が発足し,独立にいたる段階

的自治拡大過程がスタートしたし,同年,世界銀行調査 団による経済開発調査が実施されたのである。 この世界 銀行調査団の報告および勧告をもとに,若干の準備段階 を経て,第 1 次 5 力 年 計 画 (1968/69〜72/73年)が実施 された。 こ の 第 1 次 5 力年計画は,パプアニューギニア 経済の基盤整備と,輸出商品作物および資源開発を中心 とする生産批大に重点を置いたものであり,G N Pの実 質成長率が年平均5.1 % (貨幣経済部門だけでは8.9 % ) に達したことにも示されるように,全体として大いに成 果を上げたと言える。

$ 初 は ,第 1 次 5 力年計画終了後ひきつづき第2 次 5 力年計画に入る予定であったが, 自治移行•独立にとも ないパプアニューギニア人の手で計画•実施すべきであ るという考えから,.1973/74年 度 は 1 力年限りの中間計 画期とし,その間に新しい独自の開発計画を検討するこ

ととなって今日にいたっている。

この1973/74年度の中間計画は,ル 扣 び 心 Im provem ent P la n f o r Im provem ent

と略す) と呼ばれ,1973年 9 月に発表された。 こ

の計画書は, 1 力年限りの暫定的なものという形をとり ながらも,パプアニューギニア人の手で作成された初の 計画書であること,第 1 次 5 力年計画の成果を総括して いるので,パプアニューギニアの現状を示す最新かつ包 括的な資料であること,今後の長期的な開発の基本方釣*

を明らかにしていること, などの点からきわめて重要で ある。

とくに,今後の開発路線については,従 来 の 第 1 次 5 力年計画の生産拡大•経済効率型から,所得分配の平等 化 ,地域格差是正,地方分散,農村開発,人および資本 の現地化などへと,大きく軌道修正している点が注目さ れている。

资 料Iはこのような独自の開発路線を簡潔に表明した い わ ゆ る 「8 項目の基本目標」 およびその解説であり,

いわば今後の開発政策に関する憲法とも言うべきもので ある。 この8 項目の基本目標は,1973年 3 月にパプアニ ューギニア政府ソマレ首相が提案しパプアニューギニア 議会で承認されたものであり,ム 吵 ⑺ 巧 似 の 骨 格をなすものとしてその冒頭に述べられている(ただし 本稿の引用は,紙 幅 の 関 係 で 加 か ' 0 パ 仰 の 要 約版の解説によった)。

資 料nは,以上のような開発路線に基づいて外資政策 をどのように進めるかを, ソマレ首相が議会で明らかに したものであり,資料mは,チャン大蔵大臣が開発路線 一般および外国資本に関する所信を日本からの調査団に 対して述べたものである。 これらは,パプアニューギニ ア政府が, きわめて外資にきびしい,排外主義的な態度 をとっているとして,ややセンセーショナルな反応を呼 んでいるようである。 しかし,両 者 と も 資 料Iの 8 項目 の基本目標に沿った開楽理念を説明しているのであり,

そのような方向に沿った外資の活動を希望している, と 湾えるべきで,決して一方的な排外主義とは言えないで あろう0

資料IVでは,参考までにパプアニューギニア経済の基 本統計のごく一部を紹介した。パプアニューギニアの統

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計は,/wP/a t tの中にも71種の統計表がよく まとめられているほか,オーストラリア政府の発行した Compendium o f Statistics f o r Papua Nezv Guinea に,130ページにわたって総合的かつ詳細な統計が示さ れている。 また,同 じ く オ ー ス ト ラ リ ア 政 府 のP砂山/

oW / b r 257ム乃7 2 〔国連への報告 書) にも約200ページにわたる統計編がある。 ただし,

新しさや, 開 発 と の 関 連 と い う 点 で は ,了出かで從〃比"广 PZa« の 統 計 が 最 も 有 用 で あ ろ う (なお,II,mの原資 料は, 当研究所の前シドニー海外調査員高林茂を通じ,

在 マ ダ ン 石 浜 昭 三〔 J A N T Pty_ Ltd.〕,在シドニ‘- 前田 彰 〔日本輸出入銀行〕両氏のご好意により入手したもの である)。

I 8 項目の基本目標

( 1 ) パプアニューギニア人による経済への参加•支配 の増大

「経済においてパプアニューギニア人の個人ならびに グループがコントロールしている割合の増大,および個 人所得ならびに資産所得においてパプアニューギニア人 に帰属する割合の増大」

① 特定経済部門および特定職種をパプアニューギニア 人のために確保する。

② 現在外国人が所有している将来性のある事業をパプ アニューギニア人の個人およびグループが買い取ること を 援 助 す る (このような買い取りは交渉による)。

③ 経済に対する政府のコントロールを増す〔第 8 項目 参照)。

④ 投資の優先順位とガイドラインとを定め,潜在的投 資家に対して, どのような種類の活動分野が心要とされ かつ歓迎されるかを詳細に示す。

⑵ 平 等 化

「国民の間の所得の平等化をめざす活動および国内の 諸地域間のサービスの平 等 化 を め ざ す 活 動 の 双 方 を 含 む,経済便益の分配の平等化」

①特定ぜいたく品に対する輸入関税を増し,経済コス 卜のかかっている割高な政府サービスのコストを負担さ せる。

③所得,物価および賃金に対する確固とした政府の政 策を樹立する。

③部族およびその他のグループによる事業の設立およ び投資公社のュニット信託への出資のための,法的裏付 け。

④特定サービスについて,たとえば各主要村落から徒 歩 4 時間以内の地点に医療拠点を設置する, というよう

に,全国的な基準を作る。

⑶ 地 方 分 散

「農業開発,村落産業,国内交易の改善,および地方 自治体財源の強化を重視した,経済活動,計画および政 府支出の,地方分散化」

①地方自治体および地方当陆 との完全な討議に基づく 行政地区別の詳細な5 力年計画の作成を通じて,計画を 地方分散させる。

③各行政地区内での開発拠戊の可能性•将来性を検W する。

③ 地方政府レベルに向かう資金量を増す0

④ 村落産業および農業の発展を援助する。

⑷ 小 規 模 事 業 活 動 の 促 進

「できるかぎりパプアニューギニア人固有の組•織に依 存した形での,小規模な職人活動,サービス,事業活動 の重視」

①特定消費財の販売業をパプアニューギニア人に限る。

@小規模事業活動の発展をはばんでいる法律および规 制を再検討する。

③ 伝統的な方式に基づいて組織された事業を法的に認 定 で き る よ う に す る た め に 新 た に 総 合 会 社 法 (Genera1 Purpose しorporation Ordinance) を制定する0

⑸ 経 済 自 立

「財.サービス輸入への依存度を低め,国内生産によっ て国民の需要をもっと満たすことのできるようにして,

経済の自立度を高めること」

①国内市場向けの財の生産増大を促進する。

@重 要 物 資 を 輸 入 で き る よ う に す る た め に 輸 出 を 増 す。

® 非重要物資の輸入を制限する。

④ 国内の流通機構を改善する。

⑤ 工業を抵大する。

⑹ 財 政 自 立

「政府支出必要額に対して国内財源によってまかなう 能力を高めること」

①国家の必要および負担能力と関連させて政府サービ スを再検討する。

@課 税 基 盤 の 拡 大 の 方 策 を , とくに長期的なものにつ いて検討する。

③政府のインフラストラクチャープロジェクトへの支 出を制限する。

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⑺ 婦 人 参 加

「すべての経済的社会的活動分野における婦人の積極 的かつ平等な参加を急速に進めること」

①高等教育および専門技術教育における婦人の割合を 高める。

@婦 人 の 訓 練 機 会 を 増 す 。

⑻ 政 府 の コ ン ト ロ ー ル と 関 与

「锘 ましい発展を保証するためにはコントロールが不 可欠であるような経済部門についての,政府のコントロ ールと関与」

① 外国投資家との合弁事業の出資者として,および特

•事業の単一の運営者として,生鹿的活動に参加する。

② 銀 行 ,航空,そしておそらくは海運のような経済の 特定基幹部門への直接参加。

⑧資源関連産業への出資。

(出所 Papua New Guinea, Central Planning Office, Strategies f o r Improvement 1973-1974, October 1973, pi). 1— 3.)

n

パ プ ア ニ ュ ー ギ ニ ア 政 府 の 投 資 ガ イ ド ラ イ ン

このガイドラインを作成するにあたり,政府は以下の 事実に多大の考慮を払った。

①政府の基本目標を達成しパプアニューギニア人の実 質所得および雇用の増大を実現するためには, パプアニ ューギニアへの外国民間投資を誘致することが不可欠で ぁろう。

③ このような投資は,パプアニューギニアの必要を満 たすことを助ける限りにおいて歓迎される。

③政府の基本目標に役立つような投資を誘致し持続さ せるためには,投資者が守らなければならない条件を設 定すること,他方,投資者に対し,パプアニューギニア における投資者の行動について「公正なる取扱い」 を与 えること,が必要である。

政府は,投資者の基本的諸権利が,政府の投資政策の 概要と国家投資開発庁(National Investmentand Deve- lopment Authority, N ID A) の 設 立 と を 示 す 法 律 に 含

まれることを提案する。

政府は,投資者の諸権利が以下のものを含むことを認 めるものである。

① 現行の税法および為替管理法に従った上で妥当な利 潤および資本を送金する権利。

② 投資者が特別の課税規定に同意しない限り,税法上 平等に取り扱われる権利。

③既存の二者間•多者間協定上の諸条件を尊重する。

す べ て の 紛 争 は パ プ ア ニ ュ ー ギ ニ ア の 裁 判 所 に よ り 処 理する。必 要 な 場 合 に は 投 資 紛 争 の 解 決 に 関 す る 条 約 (convention on the Settlement of Investment Dispu- tes) の規定に照らして処理する。

〔国 家 投 資 開 発 庁 (n idaj

政府が柔軟性を保ち,政府の基本目標の達成のために 投資が寄与することを目的として,N ID Aの設立を提案 する。

N ID Aは法令に基づく機関であり, その方針について

は,大蔵大臣を長とする閣僚委員会(Cabinet Committee) が統轄する。N ID Aは法律により設立され,理事会と専 任の事務局を持つ。

〔投資ガイドライン〕

政 府 は 以 下 の よ う な 外 国 投 資 ガ イ ド ラ イ ン を 決 定 し た。 これらは,N ID A設立のための法律に,N ID Aの目 的として盛り込まれる。

⑴ 小 規 模 事 業 を 重 視 し 奨 励 す る 。

投資案件に対するN ID Aの評価基準は,パプアニュー ギニア人の所有•支配下の既存の事業を最大限に活用す る,新規事業創設を奨励する, の 2 点を保証することで ある。

⑵ 株 式 (equity) 参加

いかなる新規事業に対しても,政府は, 自らの目標の 達成に必要と認める場合に株式を保有する権利を持つ。

( 3 ) 現 地 化

政府がめざすのは,①適切な能力のあるパプアニュー ギニア人の人材が調達できるような地位を,外国人が占 めないこと,®パプアニューギニア人が調達できない場 合には,妥裘な期間内にパプアニューギニア人がその地 位につくように適切な訓練を行なうこと,の 2 点を保証 することであるc

⑷ 雇 用 創 出

政府は,投資が,①パプアニューギニア人労働力を最 大限に利用すること,②同労働力の技術の向上を助ける こと, を期待する。 また政府は婦人への雇用提供の増大 を希'望する。

⑸ 地 方 分 散

政府は, より多くの投資が農村地域•後進地域に向か うことを強く希望する。

6ア

(5)

⑹ 原 材 料 使 用 と 加 工

政府は,®伝統的輸出品の可能な限りの加工,②丁-業 における国内原材料の使用, を歓迎し促進する。

⑺ 自 立

政府は,®輸 入 品 への依存を低める分野,②伝統的輸 出品への依存を低める分野,への投资 による産業基盤の 拡大を希望する。

(8) インフラストラクチャー

企業が必要とするいかなる新規インフラストラクチャ 一も原則として企業が準備する。政府が特定のプロジュ クトのインフラストラクチャーを提供した場合には,政 府はその提供したインフラストラクチャーに見合う同等 の株式保有の権利を持つ。

〔N I D A と政府他部門との関係〕

M D Aは,中央計画庁(Central Planning Office, CPO) が 開 発 計 両( Improvement Plan) に設定した一般的な産 業構造の枠内で活動し,C P Oと協力して投資優先分野

を決定する。

産 業 開 発 計 画の実施上の責任は各担, 省 庁 に あ る 。 N ID Aは投資優先分野に対するインセンァィヴと条件と

を決定する。

〔N I D A の機能」

N ID Aの機能は法律に詳しく示されるが, その概要は 以下のとおりである。

(1丨パプアニューギニア国内にあるすベての既存およ び新規の外国企業の登録。 この登録は,個別ブロジヱク 卜に対する政府の承認を示す。登録は,投资 流入の監視,

許画のための情報収集,法律に基づくインセンティヴの 妥当性の評W,のために必要と考えられている。

⑵ 以 下 の よ う な 場合 における産業開発実施のための 政府企業の設立勧告。

①民間部門をさらに発展させるのに必要な場合(たと えば産業団地)。

@計画上優先度が高い産業で民間投資がfi■'なわれない 場合。

⑧ 地 域 的 必 要 か ら そ の ,の 維 持 拡 大 が 必 要 な 場 合 。 ( 3 ) 産業団地あるいは自由貿易ゾーンの計画,設立 , 運営についての全般的責任。

⑷ 総 合 的 投 資 優 先 度 ,部門別プログラム,地域別投 資 ,特別産業調査など投資計画の全屈而における, CPO および各省庁との協力。

-M W … ■ 紫!^ ,,め… ,め

⑸ 投 資 優 先 度 の 策 定 と 現 実 の 事 業 設 立 と を 結 ぶ カ ギ となるべき投資促進戰略。 これには実施にあたる各筲_

機関と協力する。

( 6 ) 個別投資案件にふさわしいインセンテイヴおよび 条件につ い て閣 僚 委 員 会( Cabinet Committee) に 勧 告 する。各案件について実施省庁の助言を得る。

⑺政府 の 定 め た 諸 条 件 を 投 資 者 に 実 際 に 守 ら せ る た

めに,N ID Aは,閣僚委員会に対し,認可当初の条件に

対するいかなる違反も通告し,条件遵守のために必要と される適切な処置について勧告する。

⑻ 投 资 者 と 担 势 省 庁 と の す べ て の 交 渉 が 政 府 の 基 本 1:1標および投資ガイドラインと矛盾しないようにする。

〔投資インセン亍イヴに対する政府の方針〕

パプアニューギニアではすでに,将来のあるいは既存 の投資家に対して,広範囲のインセンテイヴが供与可能 である。 そのうち重要なものとしては,®低 率 の 個 人 - 法人所得税,® 関 税 保 護 ,⑤原材料および設備に対する 低率あるいはゼロの輸入関税,④そして場合によっては,

5 力年間の免税,がある。

現在意図されていることは, とくに望ましいと考えら れるような投資を誘致する上で,投資振興活動が最も.®

要な役割を果たす, ということである。産業の種類,投 のなされ方,投資される地域のそれぞれが,政府の地 方分散ならびにft立という目標に沿っているような投資 の促進に, これら投資インセンテイヴが大きな役割を果 たすよう提案する。

この目的のために,① い か な る 新 規 の 「創始産業」 (創 始産業奨励法に基づくもの) も認定しないS と,® (免 税に代えて)減税措置を導入すること, を意図している。

減税措置は,政府が地方分散および輸出活動を促進する のに必要と考える場■合に, 5 力年間適用される。

交渉により供与できる基本的インセンテイヴは次のと おりである。

①減税措置 (?)関税保護

③輸入関税の減免

創始産業奨励法にKイく免税措置を減税措置で置き換え たほかは, インセンテイヴの種類は現行のものとほぼM じである。N ID Aは関係省庁との協_ によりどのインセ ン子イヴをどの座業に与えるかを勧告する■が,N I D A自 身,すべての産業に対するインセンテイヴ全体が政府の ガイドラインに合致するように, また国民経済の効率的 68

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運営を阻害しないようにする資任がある。

これらの方策はすべて投資苕を援助するためのもので あり,政府は, この提案の発表によって一部の潜在的投 資家の間に現在見られる不安を減らし,政府とともに開 発計西の蓝 本目標達成に参加するよう促進することを1!

むものである。

NIL)A法案の成立•実施までにはしばらく時間がかか るであろう。

それまでの暫定措置として,投資に関する各省速絡委 员 会の設置を提案する。 こ の 委 員 会 は 総 理 府 (Dept, of Chief Minister and Development Administration),大 蔵省 (Dept. 〇£ Finance),商 業省、(Dept, of Business Development),外 務 . 貿 易 省 (Dept, of Foreign Rela­

tions and Trade), 農牧漁業省 (Dept, of Agriculture,

Stock and Fisheries),中 央 計 画 庁(Central Planning

Office),および開発銀行,投資公社の各代表によって構

成される。

内閣はN ID Aの暫定長官を指名する。彼は連絡'委員会 の議長となる。番員会は専任事務局を持つ。 この委員会 はN ID A法案成立までの間,N ID Aの機能を担筅する。

(出 所 1973年 11月 27日 , ソマレ首相の酸会演説—— パプアニューギニア政府資料による)

m 日 本 か ら の 調 査 団 に 対 す る チ ャ ン 大 蔵 大 臣 の 演 説

皆様ようこそ0日本からの貴調査団を歓迎いたします。

皆様の来訪の目的は,パプアニューギニアにおける日本 企業の活動状況,現地人の小規模産業育成可能性,およ びプラリ川の開発可能性の調査であると理解いたしてお ります。私は ,あなた方の来訪が時宜を得たものであり,

その目的が選びぬかれたものであると信じます。

最 近 2 力年の間に, われわれと日本との関係はめざま しく成長いたしました。 また同じ時期に,われわれは,

自らの基本的な国家開発理念の明確な形成に向かって,

大いに前進いたしました。今夕 ,私がわれわれ両国の関 係の一側面すなわちパプアニューギニアにおける日本の 投資の役割について述べても,お気を悪くされないこと と存じます。 あなた方が投資専門の調査団でないことは 私も承知いたしております。 しかし,投資の問題は, 日 本とパプアニューギニアとの関係のすべての側面に密接 に結びついております。 したがって,今後のわが国にお ける日本の投資家の役割について私の考えるところを,

多少とも述べることが適尚であろうと考える次第です。

ご承知のように,他の多くの開発途上国におけると同 様に ,パプアニューギニアにおいても外国投資の問題が 強い感^!をひき起こす可能性があることは疑いないとこ ろです。 とくに最近,若千の強硬な見解が表明されてお ります。 したがって,私は大蔵大臣として,われわわ^す ベてが事態をより良く知るために, この場が私の考えを ご説明するよい機会と感ずるのであります。

まず,われわれが, 日本が自由世界の中できわめて強 力な経済力を持っていることを認識している, というこ とから始めさせていただきます。 また同時に, 日本経済 の高水準が天然資源の輸入可能性に依存していることも 承知しております。パプアニューギニアは, これらの資 源の多くを持っております。 もしわれわれが経済を拡大 しようとするならば,輸出市場への接近が必要ですし,

工業国の企業が提供するような資本や経営管理技術が必 要です。 したがって,われら両国が取引きし合う基盤が 存在するわけです。

しかしながら,われわれの取引は対等な基盤の上に立 ってでなければならないことを明らかにしなければなり ません。われわれは,われわれの資源が世界市場でます ます高く評価されていることを承知いたしております。

われわれは,最初の顥客に対して,単にたまたま最も近 いからというだけの理由で安売りするつもりはありませ ん。われわれは, 日本の企業との実りあるパートナーシ ップの可能性を理解することができます。 しかし,われ われは日本市場を世界市場の一部とみなしております。

われわれが今後のパートナーを選ぶ際には,二つ以上の 方向に目を向け,有利な立場から事にあたるでありまし ょう。 われわれは,いかなる外国の経済的衛星国にもな るつもりはありません。

首相が昨日の演説で指摘いたしましたように,われわ れは投資家のための外国投資は望んでおりません。おそ らく皆様はわれわれの8 項目の基本目標を理解される機 会をお持ちになったことと存じますが, これによって,

すべての基本政策が,進歩の名のもとにわれわれの既存 の社会を破壊するのではなく, その社会を基礎にして建 設してゆく方針であることが明らかとなりましよう。パ プアニューギニアは,今後も本質的に村落社会でありま す。 われわれは,工業国を目指すつもりはありません。

われわれが求めているのは,伝統的な部門にとけ込み国 中の生活を質的に向上させる助けとなるような形での発 展であります。 とりわけ,進歩のように昆えるものが実

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際にも進歩であるように確実にさせる必要があります。

われわれは,近代化が便益と同時にコストをももたらす ことに気づいております。 「発展」 と思われているもの の多くが現実には国民の利益になっていないということ も,外国の実例から知っております。少数の人は豊かに なるでしょうが,多くの人びとは取り残され, しかもし ばしば, もともと持っていたわずかばかりのものさえ失 ってしまうのです。われわれは,近代化のコストがどの 程度か,だれが利益を享受するのかにかかわらず,近代 化のための近代化を信ずるようなことはいたしません。

われわれは,農民に対して経済変化を強いて土地なき労 働者に変えさせるようなことは認めません。われわれは われわれの伝統およびコミュニティの価値観念に強く結 びついているのであります。

今日のパプアニューギニア国民の大部分の生活では,

人間としての最も基本的な必要が満たされております。

そしてこのことが世界の多くの地域ではほとんど実現さ れていないことを付け加えたいと存じます。パプアニュ

— ギニアの人びとは, 自分たちを養うのに十分なだけの 食料を得ることができます。住居は,粗末ではありまし ょうが十分なものです。環境は乱されておらずS害もあ りません。 また人口過剰の問題もありません。そして何 よりも, コミュニティにおける相互扶助と協力とをもた らす社会組織を持っています。 これらは値段のつけよう のない財産であり, これらを放棄するつもりはありませ ん0

以上が一般的な背景であります。 これらが意味するこ とは,われわれの資源に関心のある外国投資家は,パプ アニューギニアの人びとやその価値観念,抱負 ,思考方 法に対して, きわめて敏感にならねばならない, という

ことです。 このようなことが,他のいかなる国に対する 潜在的投資家に対しても良き忠告であることは疑いない でしょう。 しかし私は,パプアニューギニアにおいてと くに大切であると信ずるものであります。 すなわちわが 国は,あるいは少なくともその大部分は,相対的にほと んど外部からの影響にさらされたことがないからであり ます。私は, 日本が,過去幾世代かにわたって,外国投 資に対してきわめて注意深い態度をとってきたと理解し ております。 われわれと同じく, あなた方も,経濟を発 展させると同時にあなた方自身の伝統や文イ匕の保持を欲

してこられたのであります。

そこで,率直に申し上げれば,あなた方がもし必要な 咨源への接近を望んでおられるのならば, あなた方のと

る唯一の道は,われわれの条件を受け入れることであり ます。潜在的投資家にとって必要なことは,われわれを 理解すること,われわれとの正しい関係を発展させるこ とであります。 もしそうでないならば, あなた方が何を 築こうと試みても,砂上の楼閣となるでありましょう。

若干の近隣諸国における最近の出来事は,外国投資, と くにきわめて強大な経済力を持つ国からの外国投資に対 して人びとが持っている懸念についての,強烈な証拠と なっております。人びとは,そのような強大な力に圧倒 されてしまうのではないかと恐れ,同時にそれに対して 憤激しがちになるのです。われわれには,新しい国とし て,外国投資に関しての他の国ぐにでの経験から学ぶこ とができるという利点があります。 そして学ぶ決心であ ります。

外国投資についてのこれらの懸念の中には,投資家に とって都合の悪いものもありましょう。 しかし, これら は実際に存在しているのであり,消え失せそうにありま せん。私 は , 日本の投資グループが,良識を持ち,正確 に事態を読み取ってその行動および態度を望ましい方向 に合わせるだけの賢明さをお持ちであると信じておりま す。 もしそうでなければ,われわれがつくりだそうと試 みるいかなるバートナーシップも失敗に帰し,以後門戸 は閉ざされるでありましょう。

さて, さらに特定の問題に入りましょう。外国投資に 対するわれわれの基本理念は,わが国の利益となるよう な分野および条件においてのみ外国投資を受け入れる,

V、うことです。 このことを保証するためには,われわ れ新興国としては,適切な枠組を整備しなければなりま せん。すなわち投資案件の登録,望ましい方向への投資 のかじ取り,ふさわしい条件の設定とその遵守の保証,

などです。

現政府がこの国初のパプアニューギニア人の政府であ ることをどうか忘れないでいただきたいのですが, その 現政府が成立して以来の2 1 力月間,われわれは多忙をき わめてまいりました。新たな政策をつくりあげるには時 間がかか!)ます。 わが国の歴史上,われわれの将来の針 路を定めるというこの段階において,討議すべき広範囲 な意見があるからです。

幸いなことに,今や針路も明らかとなり,投資に関す る新しい機関,す な わ ち 国 家 投 資 開 発 庁( National In_

vestment and Development Authority,略して N ID A) が目下準備中であります。N ID Aの暫定長官も指命され ており,パプアニューギニアにおける外国投資に関する

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基本原則の設定も,急速に前進することでありましよう。

N ID Aは,新 設 の 国 家 開 発 省( Ministry of National Development) 内に設置され,最終的には投資に関する 閣僚委員会の指揮下に入ります。N ID Aおよび閣僚委員 会は, まだ骨格の段階にある投資政策を肉付けしてゆく こととなりましよう。

手始めに,すなわちここ数週間のうちに,外国投資に 関する優先分野を決めることになりましよう。若干の天 然資源開発を含む特定の分野では外国投資が奨励される でしようが,すべての分野がコントロールされることに な !)ます。N ID Aは投資案件の資格審査と仮登録にあた 9 ますが, これはその後に続く各段階の作業,すなわち,

国家的見地からの案件の評価,投資家に対する適切なイ ンセンティヴの認定,協定の交渉,そして適切な条件に ついてのガイドラインの設定などと一体を成すものであ ります。協定が発効した後は,N ID Aはその監視や監督 (こも同じく重要な役割を果たします。

われわれは,多くの企業が協定の条項を誠実に遵守す るであろうことを承知しております。 しかし, われわれ は善意のみに頼るわけではありません。N ID Aは,投資家 にその義務を履行させる強制力を持ちます。 またN ID A は積極的に,個別の投資機会を見出し,投資奨励にあた

ります。

ル ー ル がいったん明確にできあがれば,双方を大いに

利するものと信じます。すでに申し上げたように,外国 投資一般は感情的な主題であります。 これはある程度は 避けられないことです。 オーストラリアやカナダのよう な先進国においてさえ,外国人による過度の経済的支配 についての懸念が断えないのです。世界が国別に分かれ ている以上, このような問題が完全に解決されることは ないでありましよう。

しかしながら, このような漠然としたものとかかわり 合いながら,もっと具体的な懸念があります。すなわち,

個別の投資の現実の実施条件が受入国にとって公正なも のかどうか,そして投資家が投資家側の約束を守るかど うか, という点に関するものであります。 これらは,冷 静な論議と結びついた解決策を見出すことが可能である はずのものであります。受入国側は,欺かれていないこ とに確信を持たなければならないのであります。外国投 資を認める条件は,国益を守るという点で国民が満足す るものでなければなりません。 また同じく重要なことは これらの条件が満足に遵守されるべきであることです。

こうしてはじめて,現実のパートナーシップの基盤が築

かれたことになります。 これが,私がN ID Aの仕事とし て期待することであります。

ここに一つ,申し上げる必要のないはずのことながら,

若干の経験に照らして指摘せざるをえないことがござい ます。 それは,われわれが, この国に投資している企業 が税金を払うという義務を完全に履行することを,期待 しているということであ!)ます。 そもそもわれわれが外 国投資を望む最も重要な理由の一つは,政府収入の増加 であ!)ます。 しかしながら企業が,事業設立の時点では パプアニューギニアにおいて利益をあげることに疑いを 持っていなかったにもかかわらず, しばしば,利益のあ が ら な い あ !)とあらゆる理由を持ち出すのを,われわれ は見てきております。

あなた方もおっしゃるであろうように,企業に対して 税法を守らせ,ありのままに経理を明らかにさせ•ること は, われわれの側の仕事であり, またわれわれもそうす るつもりとお考えいただいて結構であ!5 ます。 しかしな がら,われわれを欺こうとしているような人たちと仕事 をすることは望んでいないことを,付け加えなければな 0 ません。 ありていに申し上げれば,私自身の考えでは,

このようなことが相当大規模に起きていると確信いたし ております。私は ,大蔵大臣として, このような行為に 対して寛容であるつもりはあ!)ませんし,法律が無視さ れている場合には,罰則の適用や,契約破棄さえをも含 む強硬処置をためらうものではありません。

ここで,私 が 昨 年 8 月の予算演説で申したことを引用 したいと存じます。 すなわち,「私の意図するところは,

事 業 ,とくに特別の条件の付された事業の進展を調査し,

それらの事業が真にパプアニューギニアに貢献して,契 約 の 条 件 を 満 た し て い る こ と を 確 認 す る こ と で あ り ま す。 もしそうでないことが判明した場合には,一時の混 乱をもいとわず, わが国の利益のために行動することを ためらわないでありましょう。 もし何もしないならば,

政府としては失敗であります。」

私は,すでにわが国に進出している投資家が,契約お よび条件をよく見直すべきであることを,繰り返したい と存じます。 なぜなら, もしそれらが満たされないなら ば, ここにいる権利はもはや消え失せているのであ!),

われわれは,彼らがここにいることを認めないからであ ります。事実この問題についての私の関心は, 2 年近く 前に私が大臣となった時点まで, さかのぼるのでありま す。

また私は, 日本政府が, もし日本の投資企業の行動が フI

(9)

受入国において問題を生じた場合にはどのような行動を とるのかを,明言することが望ましいと信ずるものであ ります。 これらの問題が国家レベルでの両者の関係の核 心に触れるものである以上,純然たる民間企業の問題の ままにしておくことはできません。両国政府が乗り出さ なくてはならないのであります。貴調査団が目的を全う するには, 日本政府がいかなる役割を果たすべきかとい うことについて, きわめて的確に熟慮する必要があろう と存じます。

投資事業が実際に人びとの利益となるよう保証するこ とは,私の任務の一つであると考えております。すなわ ち人びとの利益となるようにすることは投資家の義務で あり,その義務を私が履行させるつもりであります。具 体的には,公正な賃金を支払うこと,十分かつ効率的な 現地化および現地人訓練のプログラムをっくりだすこ と,妥当な価格をつけること,国内で供給されるものを 最大限に利用し,国内の供給者を通じて最大限に調達す ること, などであります。 われわれは,利益がすべて本 国から来た供給者•輸入業者に帰するような投資活動を 耐え忍ぶつもりはありません。 あなた方はこれまでの旧 知の仲間と仕事をする方をお好みでしようが, もしわが 国に投資したならば,わが国で活動するのであり,郷に したがって行動しなければならないことを, どうか忘れ ないでいただきたいのです。

私は脅しで は な く て 若 千 の 警 &,すなわちもしわれら の関係をスタートからきちんとしておかなければ生じる かもしれない危険に対する瞥告を述べる必要を感じてま いりました。 しかし結論としては,現在われわれは,正 しい形での外国投資家との協力に,真剣に関心をいだい ているのであります。 われわれは,内に向いた国になる つもりはありません。外の世界に対して偏狭に疑い深く なったり貧しいままにとどまったりするつもりはありま せん。他の者が豊かになるのをなんとしても認めるわけ にいかないからであります。

先ほど政府収入の必要が外国投資を望む大きな理由の 一つであると申しました。 これは大蔵大臣としての私の 特別の責任であります。 この仕事に関しては,私は現実 的にならざるをえません。国民は彼らの期待するサ— ビ スや他の便益への政府支出をあてにしているからであり ます。来年には独自の通貨を持つこととなり, また国際 収支が開発計画の支障とならぬようにする必要もありま すので,私の任務はますますやっかいなものとなるでし ょう。 また,財政自立度を高めるという,第 6 番目の基

本目標に向かって前進しなければな!)ません。

国民の中には,それほど多くはなく一部の人びとです が,大規模プロジェクトがまったくなくてもやっていけ るし自立の名のもとにそうすべきであると考えている人 びともおります。私は , 自立ということにはまったく賛 成ではありますが, このような考え方は,私の任務をど のように実行すればよいのかは説明してくれないのであ

ります。

われわれの開発計画では,公共的な支出は減るどころ かますます必要となります。たとえば,保健や教育のサ

— ビスの水準を,すでに恵まれている地域の水準を下げ ることなしに,後進地域において引き上げなければなり ません。基本的な目標が個別の支出計画に具体化すれば 支出が減るどころかますます必要であることがはっきり

してくるでしよう。

それではどうすればよろしいのでしようか? 現在 , 計画を実施するには外国援助に大幅に依存せざるをえま せん。 これは自立と申せるでしようか? 大蔵大臣とし て私は,援助供与者に対して, ますます彼らの金が欲し いし自分達のために自分たちの資源を使うにはわれわれ はあまりに弱体である, と言って物乞いをするつもりは ありません。 われわれは決して,われわれの学校,I爱 療 活動 ,道路 ,橋への支出を外部の者に永遠に期待するこ とはできません。国民に対して,援助がストップしたか らこれらのサービスを低下させるというわけにはまいり ません。 そんなことをする大蔵大臣はもはやその地位に とどまることはできないでありましよう。

正しい形の投資によって富全体が増えれば,われわれ とあなた方との双方に利益となります。今後もこれが私 の厲する政府の基本となります。新しい国であるわれわ れは,広い世界の一員であります。私が強調しようとし てきたことは,私が可能であるばかりでなく必要である と信ずるようなパ™トナーシップを成功させるには,理 解と ,誠実と,平等とが必要である, ということであり ます。

何よりも重要なことは, この目的を達成する過程が統 一*性のあるものでなければならないということでありま す。 もし誠実という点で疑念の余地があれば,外国投資 はわが国にとって災難となり,国民はまさに裏切られた と感ずるでありましよう。新しい国として,われわれは まったくの白紙から正しい道を,歩みはじめるところで す。 そしてそれが,われわれの定めたことであります。

このような場において講義めいたお話をいたしました 7 2

(10)

105 3 .412.8 20 ( 5 0 % 以上):26.0 60 12.925.0 2 1 0 ( 5 0 % 以上) 6.2 207: 10.516.3

25 15.012.6 く産業別〉

鹿 牧 水 序:

林 製 造 観

合 計 (100万袞ドル) 247.0 (出所) Improvement Pla?t,

356.9

第 4 表

〈経

( # 出)

(輸 入 )

貿

サ ー ビ ス 収 支

〈資

盖 引 外 国 投 資 流 入 盖 引 そ の 他 資 金 流 入

際 収 支 (単位:100万豪ドル)

1 9 6 9 1 9 7 2 (暫萣 値)

64.1 93.4 229.1 136.2 218.5 209.8

— 72.1 — 125.1 19.3

— 27.3 — 45.2 - 5 2 . 8

— 5.9 - 1 8 . 4 -11 2.5 -105.3 -188.7 — 146.0

41.1 153.1 64.2 35.6 105.3 188.7 (出所) Improvement Plant p. 26.

第 5 表 輸 出 構 成 (%)

! 1969

合 計 (100 万豪ドル,FO B) | 70.3 127.2 (出所) C〇/w户 ⑼ぷ《川,pp_ 5 7 ,5 9 .より作成。

もに,その成果が今後のわれわれ両国の関係に資するこ とを確信いたす次第であります。

( 出 所 1974年 3 月 1 5 卩丨,通産省派遗 調査HI歓迎会で

の演説-一 -パプア ニューギニア政府資料による)

IV 付 表

第 1 表 人 1::1 (箏位:1000人)

1966 年 じ

1971年 セ ン サ ス

年-乎均増加1973年 率1966〜7 1 / 暫定、

年 (% ) 1 倘 ノ プ ア ニ ュ--ギ ニ ア人 2 ,153 2,459 2.7 2,604

同 人 35 53 8.5 44 合 2 ,188 2,512 2.8 2,648 (出所) Papua New Guinea, Central Planning

Office,Papua Neiv Guineas Improvement Plan f o r 1973-1974, Port Moresby, September 1973 (以下 PZaw と略す),pp. 27— ■- 28 および Commonwealth of Australia, Dept, of External Territories, Compendium o f Sta­

tistics f o r Papua N ew Guinea^ Canberra, October 1973 ( 以下 ’Mm と略す),p.

8 . より丨乍成。

第 2 表 W民総生産 (市場価格)と鹿業別の成長 (単位:100万蝥ドル)

1968 (推定)1973

1 9 7 8 丨年ザ均成畏率 (予測)丨;1968〜7 3 ぼ 岛

〈名貨 幣

全 系

部 門丨 214.0 366.1 済 429.1: 613.5

〈実 質 (1 9 7 3 年.謠 丨 |

準)〉 ; |

貨 幣 部 門 238.8: 366.1 令 経 済 478.9: 613,5 1人グ丨り(榮ドル) 207 i 231

637 907

11.3 7.4

8.9;11.7 5.11 8.1 2 . 3 ! …

( 出所) / " び pp.ll,20 ,154— 155.

より作成。

(注) 1968年は1967/68年 度 (1967年 7 乃〜1968年6 月) を 示 す (以下同様)。

ことをお詫び申し上げます。貴調査団がパプアニューギ 第 3 表 名 3 貨幣部門総生産(要素価格〉の産業別構成

ニアを成功裡にお回りになることを希望いたしますとと (%)

4 3 4 8 4 0 7 6 9 6 6 5 5

1 7

9 1 1 6 4 6 . 8 9

8 0 0 0 8 7

0 4 7 5 5 0 3 6 3 1 8 8 8 4 5 0 2

1

3

*

* *

S

"

2 3 9 1 5

9 3 8 4 4 2 2 7 3 8 8

1 7 6 0 8 5 4

1 2

4 1 1 1 1

7 1 1 8

1 2 6 8 7 2

o

C

.他

>

趿

EH

7 7 4 6 9 8 2 6 5 5 8 1 8 4 6 8 1

1

1

9 1

73

(11)

第 6 表 輸 入

〈丨V! H 別〉

广.

S

械 • 輸 送 機 器 ハ 他 :l: tnn

別 〉 才 - -フ、 ト ラ 丨J

!1

E C

Jt.(100万豪ドル,FO B) (出所) Compendtumy pp.

構 成 (%) 1 9 6 8 1 9 7 2

23.6 20.0

i.7 5.0 5.0 31.4

28. :i 25.5 7.1 8.2 53.7 55.1 9.9 14.8 13.5 7.9 5.0 4.5 4.2 4.2 13.7 13.5 145.3 256.4 65— 6 6 . より作成。

第 7 表 屯 席 . 輸 出 統 ,n- W H | 単 位 ⑴ 觸

i

〈農 牧 業〉

商品作物輸出(計) A $m 57.8 55.8

づ -i'll' (2) 1000 t 135.2 132.1 A $m 22.2 14. (S

.7 7! 1000 t 26.1 19.3 A $m 16.1 10.0

茶 1000 t 0.3 2.7

ASm 0.3 2.0

し 汕 1000 t 8.1

A $m 1.3

'J 1000 t 18.5 32.5 A$m 15.5 24.5

ム 1000 t 6.0 5.8 A $m 2.3 2.0 そ A$m 1.4 1.4 肉 牛 保 有 1000頭 68.3 116.5 パ プ アニ ュ ー- ギ ニ ア 人 〃 1 5.9 25.1 政 府•タト 3 人 等 n 62.4 91.4 肉 牛 と 殺 n \ 6.1 11.2 A$m; 0.8 1.6

〈水 産 業〉

水 産 物 輸 出 (計) A$mi 0.4 6.3 ま ぐ ろ 100 Ot i 13.8 A$,_ | — 3,036 え び •ざ り が t 1 117 716 A$,000: 268 2,212

ラ マ ン デ ィ (3) t ! 81 182

A$,000 60 262

真 珠 // : 46 750

他 // 60 80

ぐ林 業〉 !

生 産 (丸 太) 1000m3 401.0 830.0 輸 出 ( 計 ) A $m 4.9 10.6 丸 太 1000m8;101.0 420.0 A$m' 1.2 5.6

品 冃 単 位 1969 1973 (暫定値)

製 材 1000ms 16.3 30.0 A $m 1 .1 2.3 プ ラ ィ ウ ッ K 1000m» 10.8 11.3

A $m 1000m3 2.3

2.8 2.4 3.3 A $m 0.3 0.3 チ -/ ブ 1000m3 —^ 35.0(5)

A $m 0 . 4 ,ei

i人1 消 n

製 材 1000m3 91.0 110.0

• ブ ラ ィ ゥ ッ K /t 5.6 7.1

<M, 業〉

鉱 業 生 産 (計) A $m 0.8 176.8 銅 1000 t ■— 166.8 A$m 142.8

t 0.8 18.6

A $m 0.8 32.3

t 0.5 40.2

A $m — 1.7

T 業 • f! 力〉

1: 業 生 産(計) A$m 62.4 96.4 金 機 械 H 21.6 31.5

食 品 (f 13.0 28.9

製 材 • 木 製 品 ガ 14.9 15.4

Z- の 他 12,9 20.6

発 電 能 力 (公営のみ)⑷ MW 56.0 74.7 発 電 量 ( - ) 100kwh 142.8 250.6 ( 出所) 乃 训 ,pp. 52,55,67,72,

78,87,1 2 4 . より作成。

(汗.) ⑴A$mは100万豪ドル,A$’0 0 0 は1000豪ド ル。 (2 ) コブラ換算。 (3 ) 白身の魚の一種〇'(4)こ の ほ か に プ ー ゲ ン ビ ル 銅 山 会 社 の 自 家 用 発 電 所 (135M W) がある。⑸,⑹ 1 9 7 4 年 予 測 。

(経済成長調査部)

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