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20. 術前化学療法で病理学的完全寛解を得られたにもかかわらず, 術後脳転移をきたした乳癌の1例(第39回埼玉・群馬乳腺疾患研究会)

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Academic year: 2021

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理組織診断は乳癌の甲状腺への転移であり, 組織型は invasive lobular carcinomaであった.

Invasive lobular carcinomaの多臓器への転移の報告 は様々あるが, 頻度の高い臓器として, 卵巣や腹腔臓器 が上げられる. しかし甲状腺への転移は極めて稀であり, 病理組織学的特徴をふまえて報告する. 20.術前化学療法で病理学的完全寛解を得られたにもか かわらず,術後脳転移をきたした乳癌の1例 中山 博文,砂川 優,大西 晶子 石田 博雄,水野 圭子,藤田 一 山下 啓 ,荒木 和浩,三輪 啓介 長島 文夫,市川 度,宮 敏路 佐々木康綱(埼玉医科大学国際医療センター 臨床腫瘍科・腫瘍内科) 重川 崇,竹内 英樹,藤内 伸子 大久保雄彦,大崎 昭彦,佐伯 俊昭 (同 乳腺腫瘍科) 清水 道生 (同 病理診断科) 奈良林 至 (同 緩和医療科) 症例は 68歳の女性. 左乳房に腫瘤を自覚し, 近医で乳 癌を疑われ精査のため当院紹介となった. A, Bおよび D 領域の皮膚に広範な発赤と肥厚を認め, 同側鎖骨下・腋 窩リンパ節腫脹も指摘された. 病理所見はホルモンレセ プター陰性, HER2 (3+), 浸潤性乳管癌であった. Stage ⅢC (T4dN3aM0) と診断され術前化学療法を施行した. 術前画像診断では PR, 所属リンパ節腫脹は消失し脳転 移を含めた遠隔転移を認めなかった. 左胸筋温存乳房切 除術施行し, 切除標本では乳房内およびリンパ節転移と もに腫瘍を認めず,病理学的完全寛解 (pCR)と診断され た. 約 1年後に腫瘍マーカーが上昇し全身検索を行った. 胸腹部 CT, 骨シンチグラフィでは異常を認められな かったが,頭部 MRI で脳転移を指摘された.pCR は予後 因子とされ, 生存期間の 長がみこまれる. しかしなが ら本例はそれに反し術後 1年で脳転移をきたした貴重な 症例であり, 文献的 察を加えて報告する. 21.HER 2過剰発現乳癌の術後補助療法中に HER 2過剰 発現を認めない乳癌が再発した1例 関根 理, 原 一茂,小西 文雄 (自治医科大学附属さいたま医療センター 外科) 38歳, 女性. 2005年 9 月左乳房腫瘤を主訴に来院. 精 査にて T2N0M0 Stage A の乳癌と診断され, 同年 11 月に Lt-Bp+SNBを施行. SNBは negativeであった. 術 後病理結果は invasive ductal carcinoma,33mm,n0,脈管 侵襲 (+),核グレード 3,核異型度 3,HER2: score 3,ER (−), PgR (−) であった. 術後補助療法として FEC (70mg/m ) 6コース 施 行 後, weekly PTX+Herceptin 療 法 (以下 PH 療法) を施行した.放射線療法を強く推奨し たが拒否された.2006年 10月,PH 療法中に PET-CT で 左腋窩リンパ節腫大, 左肺腫瘍を認めた. PH 療法を継続 したが, 増大傾向を認めたため 2006年 12月に左肺部 切除術+左腋窩リンパ節摘出術を施行した. 病理結果は, metastatic carcinomaであった. HER2: score0, ER (−), PgR (−). その後, ビノレルビンを導入したが, 2007年 5 月の PET 半 CT で残存左乳腺内再発を認め,同月に腫瘤 摘出術を施行した. 病理結果は, solid-tubular carcinoma, HER2: score 0であった. HER2過剰発現を認めない成

が転移増殖したものと えられた. 放射線療法の同意 を得て施行後, 外来定期通院中である. 現在, 右肺腫瘍を 認め精査中である. 転移巣で HER2過剰発現を認めない 再発乳癌患者の 1例を経験した. 若干の 察を加えて報 告する.

特別講演>

座長 柳田 康弘 『乳癌の薬物療法と病理診断』 秋山 太 (癌研究会癌研究所 病理部副部長) 85

参照

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