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16. 腸閉塞を合併した再発乳がんの1例(第39回埼玉・群馬乳腺疾患研究会)

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Academic year: 2022

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13.急速に増大した特殊型乳癌の1例

小俣 二郎,上田 重人,守屋 智之 深柄 和彦,山本 順司

(防衛医科大学 外科)

近藤 忠晴 (同 放射線部)

相澤 雄介 (同 薬剤部)

津田 均 (同 病態病理学)

【症 例】 47歳女性,閉経前.【主 訴】 右乳房腫瘤.

【現 病 歴】 平 成19年9月 主 訴 自 覚 し 当 院 紹 介.【現 症】 右C領域に10mmの腫瘤を触知. MMGは右に境 界明瞭平滑な腫瘤でC3. USは11時方向に24mmの境 界やや不明瞭な低エコー腫瘤を認めCNBでductal car- cinomaの診断.また乳頭直下から9時方向に拡張した乳 管を認めた.【経 過】 術前診断はT N Mで12月に Bp+SLNBを予定.入院時に腫瘤は右CA領域に50mm に急速に増大.再度精査を行い,手術はBt+SLNB→Ax (転移陽性のため) を施行.【病理診断】 CA領域に 17×12×20mmのpapillotubular carcinoma. CD領域に 55×63×15mmの範囲に数ミリ大までの囊胞状に拡張し た腺房が分布しintraductal   cystic  hypersecretory  car-

cinomaの診断.【考 察】 極めて稀な病理の症例を経

験したので文献的考察を加え報告する.

14.巨大乳腺腫瘍の1手術例

時庭 英彰,堀口 淳,鯉淵 幸生 六反田奈和,長岡 りん,佐藤亜矢子 小田原宏樹,樋口 徹,菊地 麻美 竹吉 泉

(群馬大院・医・臓器病態外科学)

飯野 佑一

(群馬大院・医・臓器病態救急学)

症例は49歳女性. 2003年頃から左乳房腫瘤を自覚し ていたが放置していた. 2008年1月,腫瘤が急速に増大 し,出血を伴うようになったため,当院紹介受診した.

来院時, 左乳房全体を占める35×30cm大の腫瘤を認 め,皮膚は隆起性病変や潰瘍を伴っていた. CT上,大胸 筋との境界は不明瞭で胸郭の変形も認めた.臨床所見上, 葉状腫瘍を強く疑ったが,針生検では線維腺腫と診断さ れた.インフォームドコンセントの結果,乳房切除及び 全層植皮した.腫瘍は22×20×12cmで,重量は3100gで あった.腫瘍の割面は,黄色充実性,多結節状で,周囲を 圧排するように増殖していた.病理組織学的には,異型 に乏しい乳管上皮が2相性の保たれた腺管構造を形成し ながら増生し, 上皮周囲には線維性間質の増生が認めら れ,類臓器型の巨大線維腺腫と診断された.文献的考察 を含め報告する.

15.巨大葉状腫瘍の1例

平井 英子,片山 和久,根岸 健

(伊勢崎市民病院 外科)

今回我々は,巨大葉状腫瘍の1例を経験したので報告 する.

症例は59歳,女性.平成19年4月頃より右乳腺に腫 瘤を触知するも放置していた.徐々に腫瘤の増大を認め, 平成20年1月当科初診.右乳房全域にわたり,発赤を伴 う巨大腫瘤を認めた. 超音波所見では右乳腺に径約 10cmの内部粗造な分葉状腫瘤を認め, CT所見では右乳 腺を占拠する約12×8cmの不整濃染腫瘤と同側腋窩の リンパ節腫大を認めた.細胞診では乳管上皮細胞が多数 みられ,良性の葉状腫瘍が疑われた.同年2月,右乳腺巨 大葉状腫瘍に対し,右乳房切除術を施行した.病理診断 は良性葉状腫瘍であったが, 核分裂像や核異型も散見さ れ,境界病変への移行が疑われた.腋窩リンパ節に転移 は認めなかった.術後4ヶ月の現在,再発の徴候は認めて いない.

葉状腫瘍は, 乳腺腫瘍のなかでも比較的稀な疾患であ り,全乳腺腫瘍の0.3〜0.9%との報告がある.好発年齢は 30〜40歳代であり,線維腺腫より高年齢に好発する傾向 がある.画像所見,臨床所見では特徴的傾向はなく,細胞 診でも診断困難である.また,組織学的悪性度と生物学 的悪性度に差異がみられることもあり,良悪性問わず, 外科的治療が第一選択となる. 局所再発が好発であるた め,完全切除が望ましいとされている.術後adjuvantの 効果は乏しく,遠隔転移例は予後不良である.

今回我々は,急速に増大した巨大葉状腫瘍の1例を経 験した.本症例は境界病変への移行も考えられ,今後も 経過に注意する必要がある.

セッション5>

再発治療1

座長 六反田奈和

16.腸閉塞を合併した再発乳がんの1例

小野 亮子,井上 賢一,永井 成勲 田部井敏夫

(埼玉県立がんセンター 乳腺腫瘍内科)

西村 洋治 (同 消化器外科)

下岡 華子,川野輪香織,黒住 昌史

(同 病理科)

石川 裕子,吉田 崇,二宮 淳 林 祐二,戸塚 勝理,武井 寛幸

(同 乳腺外科)

症例は61歳,女性.1993年8月,左乳癌T3N0M0にて 胸筋温存乳房切除術を施行した. 病理結果は, scirrhous

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(2)

ca.,ER (+),PgR (+)であり,術後補助療法としてUFT とTAMが投与された. 2004年8月,腰痛が出現し,脊 椎・骨番への骨転移と診断されエキセメスタンとビス フォスフォネート開始. 2年間cSDであった. 2006年7

月, 骨転移PD・鎖骨上リンパ節転移出現しAC療法導

入. 6コース終了後PDとなりweeklyPTXに変更され た.

2007年9月,上腹部痛出現し腹単X‑Pにてニボーを 認めイレウスと診断し入院となった. CT, CFにて脾彎 曲部中心に横行結腸から下行結腸にかけて腸管の全周性 の狭窄を認め,結腸への転移を疑った.経肛門的イレウ ス管を留置.外科的切除を予定したが,癌性髄膜炎を併 発し永眠された.

17.再発乳癌ゼローダ治療中に腸管壊死を合併した1例 片山 和久,根岸 健,平井 英子

(伊勢崎市民病院 外科)

【緒 論】 経口フッ化ピリミジン系薬剤は,固形癌の治 療薬剤として低い毒性と簡便性が特徴的であり,その一 つであるゼローダ (一般名:カペシタビン)は再発乳癌 の治療薬として認知されている.今回,再発乳癌に対す るゼローダ療法中に大量腸管壊死を合併した1症例を経 験したので報告する.【症 例】 75歳, 閉経後女性.

2003年11月7日右乳癌対し右乳房切除術を施行した.

この際の病理結果はInvasive ductal carcinoma,scirrhous ca, NG3, f,ly(+),v (+),n2 (11  /16) t3n2M0-stage A,

ER (+),PgR (−),HER2 (0).同年12月11日よりFEC

計6コースを施行した後,アナストロゾール内服にて経

過観察していた. 2005年3月23日局所再発が出現. 2007 年1月22日よりゼローダ2400mg/日内服を開始.肺転 移および右頸部リンパ節転移はSDの状態であったが

12月10日肺転移の増悪,肝骨左頸部リンパ節転移の出

現を認めPDとなった.この間に消化器症状の訴えは無 かった. 2008年1月上旬より腰痛,腹痛,食欲不振,便秘 を自覚. 1月17日午後9時頃より腹痛増悪,悪心嘔吐が 出現し, 1月18日当院救急外来を受診.急性腹症の診断 にて緊急入院,同日緊急開腹術を施行した.術中所見で は横行結腸の中央部からS状結腸に至る連続性の壊死 性変化を認めた. 壊死腸管の病理結果はAcute  colitic necrosis and  panperitonitis, suspitious of gangrenous  form of ischemic colitis,であった.2月  15日DICによる

上部消化管出血にて死亡している.【考 察】 本症例 ではゼローダ内服と腸管壊死の因果関係は不明である が,経口フッ化ピリミジン系薬剤の有害事象として稀に 重篤な腸炎を合併することが報告されており,注意が必 要である.

18.肺転移手術後9年新たな転移を認めない乳がんの1 例

平方 智子,藤澤 知巳,柳田 康弘

(群馬県立がんセンター 乳腺科)

飯島 美砂 (同 病理部)

49歳閉経前女性.初診4ヶ月前より右乳房痛・腫瘤を 自覚.右乳癌,臨床病期T2N0M0, StageⅡAの診断にて,

11年前に乳房切除術+腋窩リンパ節郭清を施行した.病

理結果は乳頭腺管癌,浸潤径1.5cm, f, ly1, v1, n=1/11, ER−,PgR−,HER2陰性,核grade 3,pT1pN1pM0 stage

ⅡAで あった. 術 後 補 助 療 法 と し てUFT 200mg+

CPM50mgを投与した.術後1年4ヶ月の胸部X線写真 で左上肺野に孤立性結節影を指摘され,診断のため左上 葉区域切除術を施行した.病理結果は腫瘍径2.5cm,転移 性肺癌.免疫染色も合わせて乳癌肺転移と診断された. そ の 後FAM療 法 (5‑FU 500mg+ADM 20mg+MMC 5mg) 6クール施行し,術後 9年経過した現在,あらたな

転移・再発を認めていない.遠隔転移巣治療後,長期にわ たり再発を認めない稀な症例を経験したので文献的考察 を加えて報告した.

セッション6>

再発治療2

座長 吉田

19.甲状腺に転移した乳癌の1例

石川 裕子,吉田 崇,二宮 淳 林 祐二,小野 亮子,戸塚 勝理 武井 寛幸

(埼玉県立がんセンター 乳腺外科)

下岡 華子,川野輪香織,黒住 昌史

(同 病理科)

井上 賢一,永井 成勲,田部井敏夫

(同 乳腺腫瘍内科)

今回,甲状腺に転移した稀な乳癌の1例を報告する. 症例は61歳の女性で,前医で2002年5月右腋窩腫瘤摘 出術を受けた. 病理組織検査ではinvasive lobular car- cinomaのリンパ節転移と診断され,乳房内の病変も確認 されたが,本人が手術を拒否したため,ホルモン療法を 受けていた.平成2004年,腋窩リンパ節再発と乳房腫瘤 の増大を認め,当科紹介となった.右乳癌T2N1Mo Stage

ⅡBの診断で乳房温存術,腋窩リンパ節郭清を施行した.

病理組織診断はscirrhous ca, ER (+)であり,術後は乳 房への照射とarimidexの投与を行った. 2007年2月術 後定期検査のUSで甲状腺腫瘤を指摘された.穿刺吸引 細胞診はinadequateのため,経過観察していたが,増大 を認め, 2008年1月甲状腺右葉切除術を施行された.病

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