別紙1
論 文 審 査 の 要 旨
報告番号 甲・○乙 第
3038
号 氏 名 西岡 貴弘論文審査担当者
主査 水野 克己教授 副査 瀧本 雅文教授
副査 石野 幸三教授
(論文審査の要旨)
心臓磁気共鳴画像診断法 (CMRI-PC)において, 体血流量は上行大動脈 を通過した血流量 に相当するが,乱流や各種短絡などは 上行大動脈 血流量の測定の妨げとなる .本研究では 心臓 MRI 位相画像法を用いて体血流量の測定方法を検討した.
対象は 73 例.
上行大動脈血流量,下行大動脈血流量,上大静脈血流量,および下大静脈 血流量について 位相画像法を用いて計測し,体血流量が上大静脈血流量と下大静脈血流量の合計から推定 可能かを検討した.また CineMRI 法で測定した左室一回拍出量と 上行大動脈血流量の関連 を検討した.
結果:1)左室一回拍出量と上行大動脈血流量,
2)上行大動脈血流量と上大静脈血流量と下大静脈血流量の合計,
3)上行大動脈血流量と上大静脈血流量と下行大動脈血流量の合計 1)~3)は,各相関係数全てにおいて r≧0.90*と強い相関を認めた。
考察:体血流量は上大静脈血流量と下行大動脈血流量の加算値に一致することが証明でき た.従来の心臓カテーテル検査では測定困難な疾患群でも,上大静脈と下大静脈または下 行大動脈の血流量を計測することで,体血流量の計測が可能になり,各種疾患群への応用 が期待できることが判明した.
本論文が新しい知見を得ており、学術上価値のあるものと考えられる
(主査が記載、500字以内)