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論 文 内 容 要 旨

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Academic year: 2021

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論 文 内 容 要 旨

論文題目

高悪性度髄膜腫に対するゲムシタビンの抗腫瘍効果に関する研究

責任講座:内科学第二講座 臨床腫瘍学分野

氏 名: 武田 弘幸

【内容要旨】 (1,200 字以内)

《背景》

高悪性度髄膜腫は易再発性であり予後不良な疾患である。外科治療および放射 線治療の後に再発を繰り返す高悪性度髄膜腫に対して、他に確立された治療法 はなく、臨床的に有用性が実証された薬剤はまだない。そこで本研究では、in

vitroの実験系を用いて、高悪性度髄膜腫の細胞に抗腫瘍効果のある薬剤の探索

を行い、さらにその抗腫瘍効果について検証した。

《方法》

高悪性度髄膜腫には、悪性髄膜腫に由来する細胞株 HKBMM および異型性髄 膜腫検体より樹立した細胞 M-16-N を用いた。候補薬剤の増殖抑制効果は細胞 増殖アッセイを用いて比較および検討を行った。また細胞周期解析およびウェ スタンブロッティング、コロニー形成アッセイを用いて、増殖を阻害する機序 の解析を行った。さらに皮下移植モデルマウスを用いて、薬剤の全身投与によ る抗腫瘍効果を検討した。

《結果》

代謝拮抗剤であるゲムシタビンは高悪性度髄膜腫に対して高い増殖抑制効果 を示した。この高悪性度髄膜腫におけるゲムシタビンの感受性の程度は、他の ゲムシタビン感受性の癌細胞株と比較して同等か、あるいはそれよりも優れて いた。ゲムシタビンは S 期停止およびアポトーシスを誘導することによって、

高悪性度髄膜腫の細胞の増殖を阻害した。皮下移植モデルでは、ゲムシタビン の全身投与は、腫瘍の発生だけでなく、腫瘍の増大をも阻害し、長期的に腫瘍 の増大を制御することが可能であった。分子生物学的解析では、in vivoにおい てもゲムシタビンは、細胞周期の停止およびアポトーシスの機構を介して抗腫 瘍効果を発揮することが示唆された。

《結論》

in vitroおよびin vivoにおいて、ゲムシタビンは高悪性度髄膜腫の増殖を強力

に制御することが示された。ゲムシタビンは、将来、難治性かつ易再発性の高 悪性度髄膜腫の治療において有望な治療選択肢になることが期待される。

(2)

平成 30  山形大学大学院医学系研究科長殿

学 位 論 文 審 査 結 果 報 告 書

申請者氏名: 武田 弘幸

論文題目: 高悪性度髄膜腫に対するゲムシタビンの抗腫瘍効果に関する研究

審査委員:主審査委員

副審査委員

副審査委員

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審査終了日:平成 308

【 論 文 審 査 結 果 要 旨 】

醐闊璽は原発由悩腫瘍の中で最も頻度が高く、臨床的には 90%以上が WHOGrade Iの良性な腫 瘍である。しかしながらGradeII,  IIIの高悪即度髄膜腫は手術による切除がしばしば困難で、

放射線冶療の感受性も低いことから予後不良な疾患であり、より効果の高い治療法の開発が求 められている。申請者は高悪性度髄膜腫における新規冶療法として抗腫瘍薬に着目しその有効 性に関する研究をおこなった。各薬剤を用いたスクリーニングの結果、ゲムシタビンが悪性髄 膜腫に対する抗腫瘍効果が高い可能性があることを世界で初めて見出し、 invitro,  in vivo  においてその結果の検証を行い、通常の投与量、投与法においてもゲムシタビンが悪性髄膜腫 において優れた抗腫瘍効果を発揮することを明らかにした。学位論文に値する研究内容である が以下の点を修正する必要がある。

1.  緒言の項で、この研究を行うに至った経緯、特に高悪性度髄膜腫が予後不良である原因、

現在までどのような冶療法が求められているかについて、より詳細に記載すること 2.  方法の項をより詳細に記載すること

薬剤投与のスケジュール、量の設定をどのようにおこなったか

3.  考察の項で、本研究の問題点(現時点での限界)、今後の研究の方向性についても記載す ること

以上

(1,  200字以内)

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