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学 位 の 種 類 博士(歯学)

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Academic year: 2021

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(1)

ふ り が な

氏 名

おおもり ゆうき

大森 有樹

学 位 の 種 類 博士(歯学)

学 位 記 番 号 甲 第 873 号 学 位 授 与 の 日 付 令和 2 年 3 月 6 日

学 位 授 与 の 要 件 学位規則第 4 条第 1 項に該当

学 位 論 文 題 目 Biological and mechanical complications of angulated abutments connected to fixed dental prostheses: A systematic review with meta-analysis

(固定式補綴物に連結した角度付アバットメントの生物学、機 械的合併症:系統的レビュー)

学 位 論 文 掲 載 誌 Journal of Oral Rehabilitation 第 47 巻 第 1 号 令和 2 年 1 月

論 文 調 査 委 員 主 査 馬場 俊輔 教授 副 査 百田 義弘 教授 副 査 三宅 達郎 教授

論文内容要旨

抜歯後萎縮した顎骨や解剖学的な限界によって、歯の長軸方向へのインプラント埋入はしばしば不 可能である。そのようなケースでは、インプラントの傾斜埋入が必要な場合があるとともに、アバッ トメントも角度付きを使用することがある。しかし、ストレートと角度付きアバットメントに関して の結果を比較したシステマティックレビューは発表されていない。そこで、全顎的、または部分的な 修復物に装着された角度付きアバットメントの、少なくとも1年のフォローアップにおける、生物学 的、機械的合併症の評価を行うことを目的とした。

2000

1

月から、2019 年

1

月までの間に発表された研究のうち、MIDLINE、Embase、Web of

Science

の中から電子的に検索が行われた。データの抽出は、辺縁骨の吸収、機械的合併症の有無、

インプラントの喪失について焦点を合わせ、メタ分析は、周辺骨の吸収、機械的合併症の有無、イン プラントの喪失について行った。

9

つの研究の内、3 つの前向き研究と

6

つの後ろ向きコーホート研究が含まれた。4127 本のインプ ラントを埋入された

797

人の患者について報告している。全体のアバットメントの数は

4079

個で、

そのうち

1673

個が角度付きで、2406 個がストレートだった。全てのアバットメントは既製品であっ た。角度付きアバットメントはインプラントの喪失率と関連があると統計学的な有意差があった

(P<0.001)(2studies: RR=7.30: 95% CI=2.79 to 19.08)。3つの研究では、機械的、技術的合併症 において有意差はなかった。発生した合併症の多くはスクリューの維持、スクリューの破折であった。

角度付きアバットメントは、ストレートアバットメントと比較して、埋入してから1年後の辺縁骨吸

(2)

収の増加について

0.08

mmの差があり、統計学的に有意差があった。

ストレートアバットメントと比べ、角度付きアバットメントが装着されているインプラントに関し て、統計学的にも臨床的にもより高いインプラントのロスに関係があると示された。補綴の合併症に 関しては、角度付きとストレートの間に差異はなかった。角度付きアバットメントはストレートアバ ットメントと比較して、インプラント埋入後1年で、統計学的に有意に辺縁骨の吸収が増加すると関 連付けられたが、差がわずかであったため、今後更なる検討が必要と思われた。

論文審査結果要旨

抜歯後萎縮した顎骨や解剖学的な限界によって、インプラントの傾斜埋入が必要な場合があるとと もに、アバットメントも角度付きを使用することがある。しかし、ストレートと角度付きアバットメ ントを比較したシステマティックレビューはいまだ発表されていない。本論文は、全顎的または部分 的な修復物に装着された角度付きアバットメントの、少なくとも1年のフォローアップにおける、生 物学的、機械的合併症の評価が行われている。

2000

1

月から、2019 年

1

月までの間に発表された研究から電子的に検索が行われ、データの抽 出は、辺縁骨の吸収、機械的合併症の有無、インプラントの喪失について焦点を合わせ、メタ分析は、

周辺骨の吸収、機械的合併症の有無、インプラントの喪失について行われている。

9

つの研究の内、

3

つの前向き研究と

6

つの後ろ向きコーホート研究が含まれており、4127 本のインプラントを埋入さ れた

797

人の患者について報告している。全体のアバットメントの数は

4079

個で、そのうち

1673

個 が角度付きで、2406 個がストレートであり、すべてのアバットメントは既製品であった。角度付きア バットメントはインプラントの喪失率と関連があると統計学的な有意差があった(P<0.001 )(2

studies: RR=7.30: 95% CI=2.79 to 19.08)。機械的、技術的合併症において有意差はなく、発生した合

併症の多くはスクリューの維持、スクリューの破折であった。角度付きアバットメントは、ストレー トアバットメントと比較して、埋入してから1年後の辺縁骨吸収の増加について

0.08mmの差があり、

統計学的に有意差があった。

本論文は、過去にストレートアバットメントと角度付きアバットメントに関して、生物学的合併症

と機械的合併症を比較したシステマティックレビューが存在せず、今回この論文が世界で初めてその

差異について報告したという新規性を持つことや、ストレートアバットメントと比べ角度付きアバッ

トメントが装着されているインプラントでは、統計学的により高いインプラントの喪失に関係がある

と示されており、また、インプラント埋入後1年で統計学的に有意に辺縁骨の吸収が増加するといっ

た新しい知見が得られたことから、これらの点において、本論文は博士(歯学)の学位を授与するに

値すると判定した。

参照

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