序論 湖沼の富栄養化が発生した結果,藻類が大量発
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(2) 遊泳阻害試験を実施した結果を図 1 および図 2 に 示す.さらに probit 法を用いた結果,オオミジンコの 半数遊泳阻害が生じた際の散布量(EC50)は,酸化 ランタン 197 mg/L,水酸化カルシウムは 444 mg/L という結果となった. (エラーバー:標準誤差,n=3). (エラーバー:標準誤差,n=4) 150. 120 90 60. ✽. 0. ミ ジ ン コ. 60.0 実験条件. ミ ジ ン コ. 197mg/L+. 50mg/L+. 10mg/L+. 197mg/L. ミ ジ ン コ. 50mg/L. ブ ラ ン ク. 40.0. ✽. 30. 80.0. ミ ジ ン コ. 図 3 酸化ランタンでの藻類実験(✽:ブランクと有意差有) 48 時間後のクロロフィル a 濃度(μg/L). 20.0. 0.0 0. 62.5. 125. 250. 500. 1000. 暴露量(mg/L) 図 1 酸化ランタンでの遊泳阻害率 100.0. (エラーバー:標準誤差,n=2). (エラーバー:標準誤差,n=4) 200 150 100 50 0. ミ ジ ン コ. 444mg/L+. ミ ジ ン コ. 50mg/L+. 実験条件. 40.0. 10mg/L+. 60.0. ミ ジ ン コ. 444mg/L. ブ ラ ン ク. 50mg/L. 80.0. 250. 10mg/L. 48時間後の遊泳阻害率(%). 180. 10mg/L. 48時間後の遊泳阻害率(%). 100.0. 48 時間後のクロロフィル a 濃度(μg/L). 3. 実験結果. ミ ジ ン コ. 図 4 水酸化カルシウムでの藻類実験. 20.0. 0.0 0. 25. 50. 100. 200. 4.. 400. 暴露量(mg/L). 結論 それぞれの薬剤の EC50 を求めた結果,酸化ラ. ンタンは 197 mg/L,水酸化カルシウムは pH を 6.5. 図 2 水酸化カルシウムでの遊泳阻害率. ~8.5 に調整した状態で 444 mg/L となった. 藻類削減検証実験の結果を,図 3 および図 4 に示. この値を散布量の上限として,薬剤散布法とオオミ. す.薬品散布法,オオミジンコによる摂食法を単独で. ジンコによる摂食法のそれぞれ単独の場合,さらに,. 実施した場合,さらに少量の薬剤散布とオオミジンコ. 少量の薬剤とオオミジンコによる摂食法を組み合わ. による摂食を組み合わせた方法で実施し,二元配置. せた場合を実施し, 48 時間後のクロロフィル a 濃度. の分散分析および多重比較の一種である Tukey–. を比較した.その結果,どちらの薬剤ともに藻類生長. Kramer 法による検定を有意水準 5%で行った.そ. 抑制効果が現れた.さらに,酸化ランタンの場合では,. の結果,単独の方法での藻類生長抑制が確認でき,. 2 つの方法を組み合わせることにより効率のよい藻類. さらに酸化ランタンの場合では,少量の薬剤と動物プ. 削減が見られた.しかし,分散分析を実施した結果,. ランクトンの摂食を組み合わせることにより効率のよい. 交互作用項での有意な差が見られなかった.このこと. 藻類生長抑制および削減効果の可能性が確認でき. から,組み合わせることによる交互作用があるとは断. た.しかし,交互作用項において有意な差が見られ. 言できない結果となった.. なかった.. ― 448 ―.
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