• 検索結果がありません。

薄膜の強誘電性の 安定性とデバイス応用に関する研究

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2022

シェア "薄膜の強誘電性の 安定性とデバイス応用に関する研究 "

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

Japan Advanced Institute of Science and Technology

JAIST Repository

https://dspace.jaist.ac.jp/

Title スパッタ法により形成したHf-Zr-O薄膜の強誘電性の安定

性とデバイス応用に関する研究

Author(s) 原, 佑樹

Citation

Issue Date 2022-03

Type Thesis or Dissertation Text version none

URL http://hdl.handle.net/10119/17686 Rights

Description Supervisor:徳光 永輔, 先端科学技術研究科, 修士(マテ リアルサイエンス)

(2)

A10a3

スパッタ法により形成した

Hf-Zr-O

薄膜の強誘電性の 安定性とデバイス応用に関する研究

原 佑樹(徳光研究室)

【背景】

近年注目を集めている酸化ハフニウム(HfO2)系強誘電体材料は、10 nm 未満の極薄膜でも強誘電 性を示し[1,2]、また大きなバンドギャップを持つことからリーク電流を抑制でき、CMOSプロセス との整合性にも優れている。しかし HfO2系材料で強誘電性を発現させるためには、準安定相であ る直方晶を安定化する必要がある[1]。本研究はスパッタ法により成膜したHZO膜の強誘電性の安 定化を実現し、デバイス応用についても検討した。

【実験方法】

HZO薄膜の作製

試料は高濃度Siウェハをフッ酸洗浄したのち、スパッタ法を用いて下部電極のTaN膜とHZO膜 を10 nm堆積した。その後HZO膜の結晶化のために減圧雰囲気(1 Pa~1 atm)で600 ℃、3分のアニ ール処理を行った。上部電極は、スパッタ法を用いてPtを100 nm(直径200, 300 μm)堆積させた後、

電気的特性を評価して強誘電性を確認した。

評価手法

分極―電界(P-E)特性は強誘電体評価システムにより 1 kHz の三角波を用いて測定した。薄膜 の結晶化度はX線回折を用いてθ-2θ測定を27°~38°の範囲で行った。

【結果および考察】

図1に1 atm, 1000 Pa, 100 Pa, 10 Pa, 1 Paで結晶化アニール を行ったスパッタHZO膜のP-E測定の結果を示す。100 Paで 結晶化した HZO 薄膜では最も優れた角型性の良いP-E ヒス テリシスを得ることができた。図2にHZO薄膜のXRD結果 を示す。100 Paで結晶化したHZO薄膜では30.5oに現れるピ ークがわずかに低角側にシフトしていることから、正方晶相

(T相)に比べ、強誘電性を示す直方晶相(O相)が支配的 と考えられる。また再アニールに対する強誘電性の安定性も 100Paで結晶化したHZOが最もよかった。

【結論】

スパッタ法で成膜されたHZO膜を減圧雰囲気で結晶化 し、結晶化アニール時の圧力が、電気的特性、結晶相に与え る影響を調べた。100 Pa以下で結晶化したHZO薄膜では優 れた強誘電性を有しており、結晶化時に酸素を除去すること が重要であることが明らかとなった。

【参考文献】

[1] T.S. Böscke et al., Appl. Phys. Lett. 99 102903 (2011) [2] J. Müller et al., Nano Lett.12, 4318 (2012)

【キーワード】強誘電体、HZO、スパッタ法、薄膜

1.HZO薄膜の P-E測定結果

2. HZO薄膜のXRD測定結果

参照

関連したドキュメント

図−2に、耐久性指数と硬化後の空気量との関係を示す。空気量が多くなると耐久性指数は増大し、JIS で規格

1 点目および 2 点目の課題について,赤線で 示した道示 IV のモデルのうち,常時,L1 時の モデルを用いた解析結果は実験値を下回って

として表記している。 IR スペクトルデータは JASCO FT/IR-8300 によって測 定したものを記載している。融点 (mp) は Yamato capillary melting point

6.1.3.2 浸出水中ダイオキシン類を対象とした適用性の調査 6.1.3.2.1 人工原水を対象としたダイオキシン類分解性能の調査 Table 6.1.6〜Table 6.1.8

領域であ る.LIFの 可視 化画像において,CO2の 濃度変化 は輝 度の変化に対応す るので,LIFに よって得 られ た輝度 デー タか ら,輝 度 が急激 に変化す る領域 を判 定 し,そ

形プラグに関しては,弁差圧 20MPa の条件下で絞り部すきま区間を 対象に,1 次元流れを 仮定した境界層解析を行 っている.こ れ よ り,その区間の圧力変化過程は先の

の群でも平均値がもっとも高い結果であったが,各群の比較では更新者が有意に低い結果 となった.また,「資格がないと仕事上やりづらいから」では更新者の方が有意に高い値 を示した.

3-2.開発品の性能試験及び結果 底部腐食傷を有するテストレールを用いて開発品の性能試験を行った.精度を比較する為に当社の底部腐食傷