• 検索結果がありません。

水制周辺の流れ場と河床変動との相互作用について

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2022

シェア "水制周辺の流れ場と河床変動との相互作用について"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)II-025. 土木学会西部支部研究発表会 (2009.3). 水制周辺の流れ場と河床変動との相互作用について 佐賀大学大学院 学生会員 佐賀大学理工学部 正会員 学生会員 非会員 1.はじめに 越流型水制と非越流型水制では,水制先端部の水 跳ねや水制を乗り越える流れの有無により,水制周 辺の流れ構造や河床形状が大きく異なる.本研究で は,水制高さを一定にし,水深を系統的に変化させ て,相対水制高の違いが河床変動に及ぼす影響につ いて検討するとともに,河床形状が流れ場に及ぼす 影響を考える.. 深が小さいほど水制先端での水はねの影響が顕著に なるためである. 主流速 U の等値線から各ケースとも主流速 U=0 の 位置を見ると,越流型で水制域内に見られるが,非 越流型では主流部まで張り出している.相対水制高 が大きいほど右岸側壁から遠ざかる.この事から相 対水制高が大きいほどより下流まで逆流域があると 思われる.このような違いが生じる要因としては, 図-1 のように相対水制高が大きいほうが水はねの影 響が顕著であるため,より下流で主流部から水制域 内に入り込む流れが生じること,さらに越流型では 水制を越流する流れが水制背後の流速の小さい流れ を下流方向に引っ張ることが考えられる. 図-2 に河床高 Zs の分布を示す.ケース NS-11 とケ ース S-5 は水制先端部で洗掘が見られ,x/L=1.0, y/L=1.3 付近に堆積が見られる.ケース S-5 では水制 先端部から水制前面にかけて洗掘が見られ,水制域 内に大きな堆積がある.このような河床変動の最大 洗掘深と最大堆積の横断位置を相対水制高で比較し たものが図-3 である.最大洗掘深は相対水制高が大 きくなるにつれて小さくなる.越流型ではその変化 の割合は大きく,非越流型では緩やかである.最大. 2.実験条件及び方法 実験水路には幅 0.4m,有効長 18m の長方形可変勾 配開水路を用いた.高さ H=5cm,長さ L=10cm の水 制を水路側壁に垂直に 1 基設置した.本研究ではフ ルード数を一定(Fr=0.2)に保って,相対水制高を表-1 のように変化させた.座標軸は水制設置位置を原点 として下流方向に x 軸,幅方向にy軸,鉛直方向に z 軸をとった.固定床実験では水路中間部に約 6m の長 さにわたって砂を敷き,河床砂は粒径 0.97mm の均一 砂を用いた.2 成分電磁流速計を用いて主流速と横断 方向流速を測定した.移動床実験では固定床実験と 同様に砂を敷き均し,通水中は超音波砂面測定器で, 水制先端部の洗掘深の時間変化を測定した.水制先 端部の洗掘が停止したところで一旦通水を止 め,河床形状を測定した. その後,河床を固 定し,流速を測定した.. 表-1 実験条件. 実験ケース. 1.6. 3.実験結果及び考察 固定床の流れ場を検討するため図-1 にケー ス NS-11,S-5,S-3 の流速ベクトルと,主流速 U の分布を示す.流速ベクトルを見ると,各ケ ースとも相対水制高が大きいほど左岸側壁に 向かう流れが大きい.これは水制直上の越流水. 2. 越流. 非越流. 初期水深 h0. 相対水制高 H/h0. 15 10 7.5 5.5 4.5 3. 0.33 0.5 0.67 0.9 1.1 1.6. S-3 S-5 S-7 S-9 NS-11 NS-16. Fr 数. 断面平均 流速 Um(cm/s). 0.2. 24.2 19.8 17.1 14.7 13.3 10.8. 1. 2. 1.4. 2. 常盤俊輔 渡邊訓甫 平川隆一 副島祐介 辻翔一 野口剛志. U/Um. 1. 0. 1. 1. 1.2 0.4 0.8. 0.2 0. y/L. 0.8. y/L. y/L. 1.6. 1.2. 0.8. 1.2. 1 0. 0.8 0.4. 0. 0. 1 (a) NS-11. 2 x/L. 0. 0. 1. 2 x/L. 0. (b) S-5 図-1 流速ベクトルと主流速 U の等値線(z/H=0.5). -221-. 0. 1 (c) S-3. 2 x/L. 0 -0.4.

(2) II-025. 土木学会西部支部研究発表会 (2009.3). y/L. y/L. 0 2 x/L (a) NS-11. 2. 0. 1. 1 0. 0 (b) S-5. 0. 0 -2. 2 x/L. 0. (c) S-3. 2. -2. 4 x/L. -4. 図-2 水制先端付近が静的平衡に達した時間の河床形状. 4.まとめ 本研究は,単独水制周辺の平坦な固定床での流れ 場と河床変動の関連性を検討するとともに,河床形 状が流れ場に及ぼす影響を考察した.得られた知見 は以下のとおりである. 1) 河床変動は,相対水制高が大きいほど,右岸側壁 から水制先端部に堆積位置が移動する. 2) 平坦な河床と変動後河床形状の水制域内の流れ. 8. -6. 越流. 1.5. 非越流. 6. 最大堆積位置. 1. y /L. Z s (cm ) 4 0.5. 2 0. 最大洗掘深. 0. 0.5. 1 H /h. 1.5. 2. 0. 0. 図-3 最大洗掘深及び最大堆積位置と相対水制高の関係. 2. y/L. 1. 6. 1.2. 1. 1. 4. U/Um. 1. 1.6. 0. 堆積位置は相対水制高が大きくなるほど水制域内か ら主流部へと移動している.これも越流型でその変 化が大きい. このような河床変動が生じる要因を,平坦な固定 床の流れ場と通水後の河床形状から考察する. 非越流型のケース NS-11 では,図-1(a)に示すよう に水はねの影響が大きいため,水制先端部から主流 部に向かう流速が大きくなる.よって水制先端部で 巻き上げられた砂は,水制域内ではなく,主流部へ 流される.巻き上げられた砂の堆積位置と主流速の 等値線を比較すると,ほぼ同位置に主流速 U=0 の位 置がみられる.これより非越流型では,河床変動は 水はねの影響と主流速 U=0 の位置が影響していると 思われる.越流型では,相対水制高が小さくなるに つれて水はねの影響は小さくなり,主流速 U=0 の位 置も右岸側壁に近づく.また図-3 が示すように最大 堆積位置も,相対水制高が大きいほど右岸側壁から 水制先端部に近づくことから,これらに相関関係が あると考えられる. 図-4 は河床変動後の流速ベクトルと主流速の等値 線である.これと図-2 より河床形状が流れ場に及ぼ す影響を考える. 非越流型のケース NS-11 では,x/L=1.0,y/L=1.3 付 近の堆積箇所で流速が小さい.堆積の上流側の流れ はそれを避けるように主流部と水制域内の 2 つの方 向に分かれている.越流型のケース S-5 では,水制背 後の逆流域が,堆積により水制先端部と堆積の間, 堆積と右岸側壁の間の 2 箇所に分かれている.また 平坦な河床では,逆流域が x/L=2.0 より下流まで見ら れていたが,河床変動後にはそれが短くなった.主 流部で見られる最大主流速は,河床変動後のほうが 小さくなっていることが分かる.全体として非越流 型より越流型のほうが河床変動の影響を受けている といえる.. 1.2. 0. 0. 1. (a) NS-11. 2 x/L. 0.8 0.4. 2. 0 -0.4. y/L. 0. 0. Zs(cm) 4. 0. 2. 2. 2 1. y/L. 1.2 1 0.6. 1. 0.2. 0. 0. 0. 1. (b) S-5. 2 x/L. 図-4 河床変動後の流速ベクトルと等値線(z/H=0.5) を比較すると,どのケースにおいても逆流域の範 囲は小さくなった. 参考文献 1) 冨永ら:越流型水制域内の流れ構造に及ぼす相対 水制高の影響, 応用力学論文集 Vol.3, pp.805-812, 2000. 2) 常盤ら:単一水制周辺の河床変動と流れに及ぼす 相対水制高の影響,応用力学論文集 Vol.11, pp719-726,2008.. -222-.

(3)

参照

関連したドキュメント

しか し概括的 にい うと,地下水 の分水界 はほぼ男鹿線 に沿 ってのび,これ をさ かい として地下水 は 日本海側 と八郎潟調整池側 とに流れ る。出戸新町か

1.はじめに

m付近の水深急変部を挟んで,速度分布も急変していること,左岸側の水制域内部では微小ではあるが,複

路の中を水槽の水をオーバーフローさせる事により、水 面 H の高さを一定とし、安定した流量で水を自然流下 させる。

を認めていない。本研究結果から、渦管と自由表面と

㎜で、年平均の水面蒸発量が850 ~ 1,300㎜となるなど乾燥化が激しい地域である。 8) 1956 ~

  

から, pH7.45 の九頭竜川本流に合流するとき pH はもっと上るはずであるのに,そうならなかっ