• 検索結果がありません。

能登川の水質分析および河川水質と周辺の生物相と の関連

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "能登川の水質分析および河川水質と周辺の生物相と の関連"

Copied!
13
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

奈良教育大学学術リポジトリNEAR

能登川の水質分析および河川水質と周辺の生物相と の関連

著者 松村 竹子, 森井 祐幸, 谷 幸三

雑誌名 奈良教育大学紀要. 自然科学

巻 50

号 2

ページ 15‑26

発行年 2001‑10‑15

その他のタイトル Analysis of Water Quality of the Noto River, and the Relation to River Water Quality and Peripheral Biota

URL http://hdl.handle.net/10105/1355

(2)

奈良教育大学紀要 第50巻 第2号(自然)平成13年

Bull. Nara Univ. Educ, Vol. 50. No.2 (Nat.),2001

能登川の水質分析および 河川水質と周辺の生物相との関連

松 村 竹 子・森 井 祐 幸*・谷   幸 三**

奈良教育大学理科教育講座(化学) (平成13年4月27日受理)

Analysis of Water Quality of the Noto River,

and the Relation to River Water Quality and Peripheral Biota

Takeko MATSUMURA, Hiroyuki MORE* and Kouzou TANF

(Department of Chemistry., Nara University of Education, Nara 630‑8528., Japan) (Received April 27, 2001)

Abstract

The Noto River flows from Jigokudani‑Shinike pond at Kasuga primeval forest through Nara city. Its flow length measures 5.6km and the basin area is 4.4km. We studied the water quality, mainly as the concentration of nutrient salts and principle inorganic components of the Noto, and the fauna and flora of the riverside. It was observed that the river water was polluted by waste water from drainage pipes.

KeyWords: theNotoRiver, analysisofwaterquality, キーワード:能登川,水質分析,生物相

fauna and flora

1.はじめに

私たちは,日常生活において河川水を上水道や農業用 水等として利用しているが,一方では生活排水や産業排 水として河川に流している.そのため. H本各地の河川

では,水質汚濁や富栄養化が問題になっており,私たち が生活している奈良市内を流れる能登川も例外ではな

SM

能登川は.地獄谷新地付近を水源とし,流路延長距離 5.6km,流域面積4.4kmの都市型一級河川であるが.奈良 市にある河川の中でも人の手のあまり加わっていない比 較的自然のまま放置されてきた河川である.上流域は人

15

口の少ない自然な状態に近い山間部,中流域は住宅地が 増えだす平野部,下流域は住宅地に加え工場や会社など の施設が増えだす平野部とそれぞれの流域の特徴がはっ

きりした河川である.中流域では,生活排水が河川に流 入しはじめ,徐々に蓄積して,下流域に至る.本研究で は河川水質,栄養塩類と主要無機成分の化学的分析を行 ない,流程による変化や季節的な変化を調べた.また, 河川周辺の生物相を観察し、水質との関連性を調べた.

そして,これらの水質に及ぼす生活排水の影響を調べる ために、中流から下流域における排水管の設置状況を調 査し,生活排水による河川水の汚染についての負荷を求 めた.

* 現在 奈良教育大学大学院在学

** 現在 奈良商業高校教諭

(3)

16

松 村 竹 子・森 井 祐 幸・谷   幸 三

2.調査地点及び調査方法

(1)調査地点〔図. I‑日

芳山地獄谷水源付近,首切り地蔵から下流約100mを 地点1とし,そこから下流へ約1kmおきに,計5地点を 設定した.

地点1  (芳山)

川幅l‑1.5m,水深5‑15cmで,川底は砂疎で埋 まっているが小石も点在している.付近はほぼ自然な状 態を維持しているが,上流約50mに汚染源と考えられる 公衆トイレがある.

地点2 (丹阪町)

川幅2m,水深5‑40cmで,川底は小石が多く,隙間 を砂喋が埋めている.左岸のみ護岸l二事がされており, 付近には民家が点在している.

地点3 (高畑両町)

川幅l‑1.5m,水深2‑20cmで,川底は小石が多 く,隙間を砂磯が堆めている.左岸のみ護岸工事がされ ており,付近には多数の民家や田畑が存在している.

地点4 (紀寺南方町)

川幅l‑1.5m,水深5‑15cmで,川底は小石が点在 するが,砂喋がほとんどである.両岸とも護岸工事され ており,付近には多数の民家や田畑が存在する.

地点5 (南京終町七丁目)

川幅1‑1.5m,水深5‑15cmで,川底は小石が点在 するが,砂疎がほとんどである.護岸⊥事の跡はあるが 自然な状態に帰化している.付近には多数の民家や畑が 存在する.

(2)調査方法

水質分析は, 1999年6月から12月までで,採水3日前 までに5mm以上降水のなかった晴天Li,もしくは曇天日 に各地点で採水した試水について行なうこととした.調 査日は, 6月3日, 7月8日, 9月3011, 11月11日, 12

能登川の調査地点

月16日の計5日となった.

排水管の調査は, 12月6日の午前, 7円の午後, 8日 の夕方に行ない,日中の採水に十分な排水量のある時間 帯を把握するようにした.調杏した結果,十分な排水量 が確認できた時間帯は,午前8時から午前11時の閏であ ることが分かった.これにもとづいて排水の採水は. 12 月9日の午前8時から午前11時の間に行なった.採水現 場では,気温,水温, PHl' サ 電気伝導度1).2) pH4.8アルカリ度8∴ DO】  透視度   流量】ト

を測定した. BOD‑∴ CODlは,採水したその日のう ちに奈良市浄化センターで測定した.採水した試水を漣 過し(冷凍保存, NH.,'‑Nはチモール法  NO2

‑Nはナフチルエチレンジアミン法れ , NOこう ‑N はサリ チル酸ナトリ ウム法51, po, ‑p】',

Hydrolysis ‑ P'ノ・rJ, Organic ‑ P1‑,…, Total ‑

pp.<jlはモリブデン青法でそれぞれ定量した.なお9 月30日, 11月11口, 12月16Hの試水に限り,滋賀県立大 学にて, Na¥ K¥ Ca2¥ Mg2∴ cr, so,L< をイオ

ンクロマトグラフ法H', Silを誘導結合プラズマ発光分 光分析法でそれぞれ定果した.

河川周辺の植物の調査は,水深や冠水頻度といった物 理的要因が植物種に'7‑える影響を考慮し.河川周辺を区 域分けし〔図. 1‑2〕,それぞれの区域で1m四方の領 域に生育する柄物のデータを取ることとした.

河川水中の水生生物の調査は,調査範囲を約5 m四方 とし, 30分間内に採取した種を同定し,水生L壬三物のデー

0. 1‑2 植物観察区域

(4)

能登川の水質分析および河川水質と周辺の生物相との関連 タとした.

3.結果および考察 3‑1.化学的水質について

(1)流量〔図. 2‑1〕

流量は1900‑124000 〔cm /sec〕の範囲である.流程 変化はどの月も.地点1 (1900‑18000 〔cm/sec〕 )か ら地点2 (15000‑77000 〔cn「sec〕 )の間に急激に増 加し,地点2から下流側の値はゆるやかに増加する傾向 を示した.季節的には, 6月が特に少なく(2500‑

16000 〔cll主′sec〕  7. 9月に著しく多く なった (3500‑124000 〔cm /sec〕主 6上目ま降水量が少なく, 7. 9月は降水呈が大きかったことが原因と考えられ る. 〔図. 2‑6〕

(2)pH〔図. 2‑2〕

pHは7.1‑8.4の範囲である.どの地点もpHの変動 は 7‑8.5の範囲内におさまり,環境基準値を満たし ていた.

(3)溶存酸素濃度〔図. 2‑3〕

溶存酸素濃度は6.23‑ll.14 〔mg /ノl〕の範囲であった.

流程変化は,どの月も上流域から中流域にかけてゆるや かに低下するが,中流域から下流域へ移るほど上昇し た. 6, 7, 9月においては下流域の値が他の流域と比 べて特に高くなった.下流域において〔DO〕を増加さ せた要因は,地点3. 4間.地点4, 5間の河床の落差 による空気中の酸素の潜在,等が考えられる.季節変化 では, 6月の地点4, 5が特に高かったのを除く と

6, 7, 9机ま低く, ll, 12用土順に高くなった.

4) BOD・COD〔図. 2‑4,図. 2‑5〕

BODは1‑5.9 〔nig/I〕 , CODは ‑7.4 〔mg/′1〕の範 囲であった.流程変化は,どの月においても地点1. 2 は調査期間中に大きな変化は見られず.有機物汚濁がほ とんど進んでいなかった.地点3, 4, 5では値が高く なり,下流‑移るほど有機物汚濁が進んでいたことが分 かった.季節変化では, 7, 9月に値が低くなった

(BOD: 1‑3, COD: 3‑5.1上

(5)栄養塩類

アンモニア態窒素濃度〔図. 2‑7〕は0.01‑0.81 〔nlg

′′1〕の範囲であった.流程変化は,地点1, 2では大き な変化は見られなかったが,地点3以降は下流域ほど値 が高くなった.季節変化は,地点3,   で7. 9月

に濃度の大きな低下がみられた.

亜硝酸態窒素濃度〔図. 2‑8〕は0‑0.19 〔nlg!1〕

の範囲であった.流程変化は.地点1, 2では大きな変 化は見られなかったが.地点3以降は下流域ほど値が高 くなった.季節変化は.地点3, 4. 5で7. 9月に濃 度の大きな低下がみられた.

m

硝酸態窒素濃度〔図. 2‑9〕ほ0.17‑1.87 〔mg!1〕の 範囲であった.流程変化は,下流域ほど値が高くなっ た.季節変化は.地点3, 4, 5で7, 9月に濃度の大

きな低下が見られた.

無機態窒素濃度〔図. 2‑10〕は0.19‑2.70 〔 A〕

の範囲内であった.流程変化は,卜流域ほど値が高く なった.季節変化は,地点3, 4, 5で7, 9月に濃度 の大きな低下が見られた.

リン酸態リン濃度〔図. 2‑11〕は0.01‑0.25 〔nlg ′/1〕

の範囲であった.流程変化は.地点1. 2では大きな変 化は見られなかったが.地点3以降は下流域において高 い値を示した.季節変化は,どの地点においても7, 9 月で値が大きく低下した.

加水分解性リン濃度〔図. 2‑12〕は0.01‑0.10 〔nlg /.′1〕の範囲であった.流程変化は, ll, 12射二地点1に おいて高濃度を示した以外は,大きな変化は見られな かった.季節変化は,流量の多かった7, 9月の地点1 において他の地点よりも値が高くなった.加水分解性リ ンは自然界に存在しないため,地点1の上流域,水源付 近で人工的な汚染があったためといえる.

有機態リン濃度〔図. 2‑13〕は ‑0.2 〔mg!1〕の範 囲であった.流程変化は,地点1, 2では大きな変化は 見られなかったが.地点3以降は下流域において高い値 を示した.季節変化は,どの地点においても7, 9月で 佃が大きく低下した. enに地点3, 4, 5で高濃度を 示した.

Totalリン濃度〔図. 2‑14〕は0.04‑0.45 〔 /I〕の 範囲であった.流程変化は,地点1. 2では大きな変化 は見られなかったが.地点3以降は下流域において高い 値を示した.季節変化は,どの地J射二おいても7. 9月 で値が大きく低下した.

流程変化では,ほとんどの栄養塩類濃度は下流域ほど 高い値を示した.排水管本数も下流域ほど増えることか ら.排水成分の混入によるものと思われる.無機態窒素 成分は,下流域はどアンモニア態窒素濃度の占める割合 が高くなを主 BOD, CODの値も高くなることから.下 流域ほど水質の汚濁が進んでいたllリン成分は,下流域 ほどリン酸態リン濃度の占める割合が高くなった.下流 域ほど加水分解性リンや有機態リンが分解され,リン酸 態リンが増加したものと考えられる.

季節変化では6日に.栄養塩類濃度がどの地点も高 かった.梅雨前の渇水期で降水量が著しく少なかったこ とから,水質成分の濃縮によるものと考えられる.特に リン成分が目立ち,有機態リン濃度のしめる割合が高く なり,リン酸態リンへの十分な分解が進んでいなかっ た. BOD, CODの値も高かったことから,有機物汚濁 が進んでいたと考えられる 7, 9月は,どの地点もほ とんどの栄養塩類濃度が低くなった.汚濁の進む卜流域

(5)

松 村 竹 子・森 井 祐 幸・谷   幸 二

1   2    3    4    5

stat】on

図.2‑1 流量の流程変化

station

図.2‑4 BOCの流程変化

[ 忘 且   u O H B J J U 3 3 U O 3

図.2‑7 アンモニア態窒素濃度 の流程変化

[ [ / f i l l ] U O U E J J U 3 3 U O 3

station

図. 2‑10 無機態窒素濃度の流程 変化

station

図.2‑2 pHの流程変化

T    二   .>    4    5

st ationl

図.2‑5 CODの流程変化

3   4    5 station

︻ l

\ 仙     u o I } B I J U 3 3 U 0 3

図. 2‑8 亜硝酸態窒素濃度の流 程変化

1   2   3   4   5 station

4           r J           つ l n

;

  o

o

   

U

[ 盲 旦   u O I J I 巴 J U 9 3 U O 3

図.2‑11リン酸態リン濃度の流 程変化

1   2   3   4   5

station

図. 2‑3 溶存酸素濃度の流程変

U

 

0 n

U

 

0

:ォs

[ u i u i j u o r e 一 首 3 3 J U

12 month

図.2‑6 採水自前2週間の降水

[ l / S w

︼ u o

! 盲

‑ 1 U 3 D U 0 3

図. 2‑9 硝酸態窒素濃度の流程 変化

‑‑‑ォ‑‑‑ 6月 月

̲‑̲▲̲̲‑ 9月

nn

蝣  12月

(6)

能登川の水質分析および河川水質と周辺の生物相との関連 においてもBOD, CODの値は小さく,汚濁度が小さく

なった. 7, 9月は降水量が多かったことから流量が多 くなり,水質成分の希釈がおこったものと考えられる.

ll, 12月は,栄養塩類濃度がどの地点でも高くなっ た.特に窒素成分が目立ち,下流はどアンモニア態窒素 濃度が占める割合が高くなり, BOD, CODの値も高

かったことから,水質の汚濁が進んでいた.

(6)電気伝導度〔図. 2‑15〕

電気伝導度は67‑273 〔〟§ /′′cnl〕の範囲であった.流 程変化は , 12月の地点4から地点5で下降している 以外はどの月も下流‑移るほど高い値を示し,下流ほど 汚濁が進んでいた.季節変化は,どの地点においても 7. 9月で値が大きく低卜した. 7, 9月に流量が多 かったことから.電解質濃度が希釈されたものと考えら れる.

(7)主要無機成分〔図. 2‑16〕

Na+は3.2‑15.9 〔rag/I〕の範囲内であった.地点 1, 2では大きな変化は見られなかったが.地点3以降 は下流域において高い値を示した.

Kつま1.5‑4.5 〔欄/1〕の範囲内であった.地点1, 2 では大きな変化は見られなかったが,地点3以降は卜流 域において高い値を示した.

Siは4.6‑18.9 〔欄/l〕の範囲内であった.下流域ほど 値が低くなった.

Ca二つま3.9‑19.7 〔噸''l〕の範囲内であった.下流ほど 値が高くなった.

MgZつま1.49‑3.29 〔nlg/1〕の範囲内であった.下流ほ ど値が高くなった.

Cl は4.6‑22.1 〔mg/′1〕の範囲内であった.下流ほど 値が高くなった.

SO吉は5.4‑16.8 〔欄/′1〕の範囲内であった.下流ほ ど値が高くなった.

アルカリ度(HC03 は6.7‑54.4 〔喝ノ1〕の範囲内で あった.下流ほど値が高くなった.

流程変化を見ると,電気伝導度から予想できるとお り,どの月においてもSiの値以外はすべて下流域へ移 るほど高い値を示した. Siの値が下がっていったことか

ら,流量の増加の要因は自然水による希釈ではなく家庭 緋水や,工場排水などの影響を受けた水の流入によると 考えられる. K+とMgコつま,どの日もあまり大きな変化 は見せなかったが∴下流域ほど値は高くなった.排水成 分中で高い濃度を示しやすいNa+とCl , CaコTとSO㍉

は下流ほど高い値を示し,排水の流入による影響が強い ことを示唆している.

3‑2.排水の河川水質に及ぼす影響

上流から下流への流程変化にともなう水質の汚染につ いて,排水管からの汚染物質の流入を分析した.排水管

19

の分布状況を調査し.調査地点の水質成分とその地点間 の排水の水質成分をともに分析することで.排水成分の 河川水質に対する負荷を求めた.

河川周辺の家屋・施設の分布状況から判断して排水管 が出始める地点2より上流およそ200mの地点から,約 200mおきに地点5まで計16区間において排水管数を調 査した. 〔図. 2‑17〕排水管の総数は, 166本にも及 び,地点3から地点5にかけて,排水管の数が著しく多 かった.調査した排水管には常に排水しているものもあ れば.時間帯によって排水していないものとさまざまで

あった.調査地点間にある排水管のうち十分な排水量の 確認できる排水管をそれぞれ1カ所ずつ計4本選び.そ れぞれの排水の調査・分析を行なった.選択した4つの 排水管の概要については次のとおりである.

A (丹阪町)

河川沿いの民家から直接排水されているものと思われ る.排水量はそれほど多くなく,かろうじて採水できる 程度であった.

B (高畑南町)

河川沿いの田畑から直接排水されているものと思われ る.排水管を調査した時間帯においては,常に相当の排 水量を保っていた.

C (南紀寺町∴丁目)

河川沿いの民家の裏から排水され,相当な排水量で あったことから近辺一帯の民家の排水が集中していたも のと思われる.臭気にはほのかに洗濯用の洗剤の匂いや 腐乱臭が感じられ,家庭排水によるものと考えられる.

D (紀寺南方町)

橋脚のトから排水され.相当な排水量であったことか ら近辺一帯の民家の排水が集中していたものと思われ る.臭気にはほのかに腐乱臭が感じられた.

( 1 )河川水に対する排水成分中の栄養塩類の負荷率

〔図. 2‑17〕

排水口から河川に流入する栄養塩類(無機態窒素成分 およびTotalリン)濃度と流量から負荷量を求め,下流 ほど無機態窒素成分負荷量, Totalリン負荷量ともに増 加していることが分かった.また地点間の排水管におけ る無機態窒素成分負荷量およびTotalリン負荷量を見る と,ともに下流域にあるC. Dの値は中流域にあたる A, Bの値と比べると非常に高かった.これは排水管1 本に対する生活排水の負荷量が.中流域よりも下流域で かなり多かったことを示している.原因としては,下流 域ほど流域人口が多いことが挙げられる.

排水成分の水質成分に対する負荷をみるために,排水 中の成分負荷量をⅤⅩ,河川水に対する成分負荷率をβ

Ⅹとして,以下の式にしたがって表すものとする.

βⅩ【%] = Vx 』Ⅴ × 100

(7)

20

4     3     7︼

n u r

>

o o [ T P u o H E J J U 3 0 U O 3

i   :  .'   4   .<;

station

図. 2‑12 加水分解性リン濃度の 流程変化

1   2    3    4    5

station

図. 2‑15 電気伝導度の流程変化

松 村 廿 ]'‑蝣在 廿 帖、 ft

・ i             ヽ

︑ .           ヽ

・ ]          

‑ 0

U

O

O

[ l / S u l l u o T O J I U 3 D U O O

A

.■「

4    5

r 1

‑           r サ ー ,           r

‑ i            

n U    

︹ U O O

t u Ⅷ 旦 u O I I E J U T 3 0 U 0 3

幸 三

station

図, 2‑13 有機態リン濃度の流程 変化

一日 6月

・・・一一一14ー・‑ 7月 一一一▲‑‑‑ 9月

¥m

1   つ    ヽ    4    5

station

図. 2‑14 Totalリン濃度の流程 変化

,

地 点 1 ; 地 点 2

地 聖 Jft /」 4 J 地 点 5

h M 5 .8 16 .5

2 1 { 2 5

2 5

7 月 7 .5 18 .5 2 1,5 2 6

2 8 .5

蝣 > I] 一斗 2 0 2 1 .5 2 4 .5

I

2 7

1 1 月 H

l

.8 ー 1 4 .5 1 5 .5

I

L2 月 4 .5

⊥ 】 ‑ .‑

6 7 .5 ー0

秦.2‑1 調査地点の水温

m 水 管 本 数 6 2 7 5 2 5 4

酌 2 2

1 8 8 2 ∃

、 、 」

19 17 2 0

推し 点 2 I

朝 一 1日 / ・r ¥1

● l O 未 以 上

・ 5 蝣 \ 1 0 本

書 0 へ J 4 本

ヨ 9 1 \、 .、 一 \

.\\

je A 0 N = 1 .0 が P = 0 .2

、 .

お目 = 無腰 態 窒 素 の 負荷 率 βP = トー タル窒 素 町 負.荷率

坤eD

<?M=22 %

」p=Z7 冗

Pわe C ON=19 * βp=20 %

P軸B

がトj=1.5 がP=2.0 %

図. 2‑17 能登川の排水管設置状況および排水採水地点とその負荷率

(8)

能登川の水質分析および河川水質と周辺の生物相との聞達 Vx :排水中の成分の負荷星[ v g'sec二]

』V :河出の上流地点と卜流地点の成分負

荷量の差[ 〟 g′′′sec]

この式にしたがって,はじめに各排水管の河川水に対 する無機態窒素 Totalリンの負荷率を算出した.

上・中流域の排水管A. Bで得られた値は.かなり低 かったのに対し 卜流域のC, Dの値は高い値を示した.

上・中流域で調査の対象となった排水管A. Bは無機態 窒素 Totalリンともに増加量のうち1%程度の負荷し か持たないことから,無機態窒素 Totalリンの大きな 負荷源になっていないと考えられる.また下流域で調査 の対象となった排水管C, Dに関しては *質の無機態 窒素 Totalリンの増加量に対して1 5‑1 4はど の大きな負荷を示したことから.これらの排水管は無機 態窒素 Totalリンの大きな負荷源であり,水質に及ぼ す影響はかなり大きいと考えられる.排水管の設置され ている場所は目立たない,うっかりすれば見過ごしそう な場所.たとえば河川にかかる橋の下などによく設置さ れてあった.排水管は.排jlw)発生源からirl川[に排水さ れるまで,日光の届かない閉鎖的な空間であることが多 い.このため.微生物による排水中に存在する栄養塩類 などの酸化・分解が行なわれにくい.捕/jcは,排水管に 滞留時間が長ければ長いほど腐乱し悪臭を放ち,水質汚 濁度を著しく高めている.

(2)排水中の主要無機成分〔図. 2‑18〕

どの排水管の排水においても, Na∴ CV+, CI SO吉の濃度の高さが目立った.この4成分は,能登川 周辺の排/jC成分中で,特徴的な成分であると思われる.

各地点ごとの主要無機成分濃度〔図. 2‑16〕を見る と,この4成分が下流の地点ほど高くなり,下流域ほど 河川水質が排水に類似していた.能登川の河川水質は, 排水成分の影響を強く受けている可能性が高い.

3‑3.河川周辺の生物相について (1)河川周辺の植物〔表. 2‑2〕

地点1で観察された植物は4種と,被子値物種数自体 少なかった.観察された植物種はほとんどIll地性のもの で,草丈は他の地点と比べてもかなり低く,いずれも抽 水・湿生植物借に生育していた. ll‑万.木本の裸子植物 やシダ類が多くみられた.代表種として.ノチドメやチ ジミザサが挙げられる.

地点2で観察された植物種数は7種と少なく,地点1 同様言酎青い環境で草丈は低かった.観察された植物種

も山地性のものが多く,地点1と類似していた.代表種 は,チジミザサやハイチゴザサであった.

地点3に生育している植物軽は43種と.他の地点と比 べて一番多かった.地点1. 2と比べると種類自体の個 体数も多かった.地点3はかなり日当たりもよく,草丈

21

も他の地点と比べて高いほうであり,植物が生育するに はよい環境である.好窒性植物であるミゾソバ.ジュズ ダマは個体数が30個体を越えているなど.ともに繁茂し ていた.代表種は,オナモミ.オドリコソ巾,ミゾソ バ.ジュズダ7.カラスムギであった.

地点4では,観察された植物種数は23種と地点3と比 べると少なくなったが,各種の個体数が増加する傾向に あった.植物が生育する環境としてほ.河床自体がまわ りより低くなっているので. E]照一条件で他の地点より 劣っているが草丈はかなり高くなった.好窒性植物であ るミゾソバ,ジュズダての占有率が高かった.代表種 は,ミゾソバやジュズダマ,イヌビ工であった.

地点5では.観察された植物種数が36種と植物が生育 する環境としては.地点3同様で被子植物にとってよい 環境であったと考えられるが.地点4と比べると革丈は 低かった.ここでも好窒性植物であるミゾソバやジュズ ダマが見られたが,ミゾソバの占有率が圧倒的であっ た.代表種は,ミゾソバやキシュウスズメノヒエであっ た.

(2)水中の水生生物相〔表. 2‑3〕

水生生物種での水貫判定法は種々のものがあるが本研 究では. ・般でもわかりやすい肉眼的動物種数を使用し た方法を改良したものであるBeck‑Tsuda β法*を用い た.

* Beck‑Tsuda β法:肉眼で確認できる大きさの水生生 物を採取し.全部の種類を同定する.それらを汚れに弱 い種(A)と汚れに強い種 tB)とに分類し,卜記の計 算式によって生物指数を導き,水質を判定する. 〔表.

2‑4]

(生物指数) ‑ 2A + B

表.2‑4 生物指数による水質判定

生物指数による水質判・

0へ5

I   ‑̲ ̲""

きれいな水 少し汚れている永

汚れている氷 大変汚れている永

地点1は,観察された動物種が9種で,代表種はニッ ポンヨコエビ.フタスジモンカゲロウ,アカマダラカデ ロウで.汚れに弱い秤ばかりであった. AとBとの比 は. 6 : 3で汚れに弱い種が多かった.生物指数は15で 水質判定では『少し汚れている水』に属した.

地点2は,観察された動物種が12種で.代表種はトゲ トビイロカゲロウ.フタコブマダラカゲロ巾.トウヨウ マダラカゲロウで. i引tに弱い種ばかりであった. Aと

(9)

22

地点1

「 = 20〔mg/り

Soヰ

松 村 竹 子・森 井 祐 華・谷   幸 三

Si r = 40〔mg/l〕

s ド = 40〔mg/l〕

Si 40Lmg/l]

図. 2‑16 能登川調査地点における主要無機成分濃度

Si r = 40〔mg/l〕

排水管B

s 20〔mg/l〕

Si r = 80〔mg/り

図. 2‑18 排水成分中の主要無機成分濃度

(10)

能登IrTの水質分析および河川水質とIBl辺の生物相との関連 表. 2‑2 能登川の植物相

植 物 種 名 学 名 1A 1日 1C 2A 2B 2 C 3 A 3 日 3C 4 A 4B 4 C 5A 5B 5C

キ ク 科 α暇w s itae

+ +

+

.I オ 二 ノゲ シ Sana血′ ・ s asp er

オ 二 タビ ラコ Young ia jap om ca

ヨモ ギ Art鋼 is ia o r′ ncep s +

オ ナ モ ミ Xa〝thium Strumartum 十十 + +

ヒメジ ヨオ ン Ertg eron annuus +

+

セ イタカ ア ワ ダ チ ソ ウ So l/dago a tttss im a +

オ オ バ コ 科 P lan細 inaceae

P Iantago asia tica +

オ オ バ コ

ア カ ネ 科 Rubiaceae

Ga h um spurium + + +

ヤ エ ム ゲ ラ

シ ソ 科 Lab iatae

千 +

+

十 十 トウ バ ナ C/,′ 岬 ' od ium gracile

ホ トケ ノザ Lam ium amp lex icau le +

シ ソクサ L imnoph ila aromatica 任am) Merr. +

+

オ ドリコソ ウ Lam ium a lbum var‑ barbatum ++

サ ク ラソ ウ 科 P rimula ceae

+

+ コ ナ ス ビ Lys ′ 加 ch ia japom ca

ヌ マ トラノオ Lys i, ′ 柑ch ia for tunei

セ リ科 umbe lh ferae

+ .午

4‑ + + +

オ ヤ フ ジ ラミ Tor H is scabra u hunb.) D C, ノチ ドメ Hydrocoty le nan tim a セ リ Oenanth e javan tca +

カ タバ ミ科 蝕甘//.̀由ceae

+

+

+ ア 力 カ タバ ミ Oxa lis c̀耶 icu lata ver. R ubr ifolia +.

ム ラ サ キ カ タバ ミ 0x3 1is con 〃由0SE +

カ タバ ミ Oxa lis com ic. 〟′ ata + +

フ ウ 口 ソ ウ 科 Geram aceae

ア メリカ フ ウ □ Geranium carolinlanum +

マ メ科 Legum m osae

+

+ シ □ツ メク サ Tr ifolium rep ens +

カ ラス ノエ ン ドウ Vic ia angust)fo lia + +

ク ズ Pueran a loba ta +

ベ ン ケ イ ソウ 科 Crassulaceae

+ コ モ チ マ ン ネ ン グ サ Sedum bL′ Ib iferum

キ ン ポ ウ ゲ 科 伽 LI〝cu aceae

十 + +

キ ツ ネ ノボ タン 凡打m u lus 卵 Ipaertensis ナ デ シ コ 科 由ryophy llacea e

+.

+

+ ノ、コ ベ Ste llar ia media +

オ ラン ダ ミミナ ゲ サ Cerastium viscosum +

ウ シ ハ コべ 胎 ′ achium aquaticum

タデ 科 Po lyeonaceae

+

++

+ 十 +

ス イバ 伽 ・ ex ace tosa +

ギ シ ギ シ 庇脚' ex c risp us subsp. jap on tcus .I

、、一 、 e ++ + + +.午

ミゾ ノバ イヌ タデ

Po lygonum thunbergn Polygon um long tse tum

++

ボ ン トクタデ Po lygonum p ubesce. 〝S +

ク ワ 科 Moraces e

カ ナ ム ゲ ラ Humu lus jap on w us 十十

ドゥ ダ ミ科 Saururaceae

ドクダ ミ 肋v ttuyn ia corda ta +

ヒガ ン バ ナ 科 血 r vIlidaceae

ヒガ ン バ ナ Lycor is rad tata +

ユ リ科 L1/laceae

.ト

ノビ ル Alliur n macrostemon

トクサ 科 由 ノ istetaceae

+ + +

ス ギ ナ t qw setum arvense

ツ ユ クサ 科 COr n ne lm aceae

+ + +

ツユ クサ Cor n e ll. ′ 娼 conm um s ヒ ル ガ オ 科 Con voh/utaceae

+ +

コ ヒル が オ 由 tysteg ia he虎 racea

サ トイモ 科 A raceae

サ トイモ Co ocas ia eso, 〝′ enta +

力 ヤ ツ リグ サ 科 伽 eraceae

ア ゼ ガ ヤ ツ リ 伽 er a s hasp an +

タマ ガ ヤ ツ リ 伽 erus d ifform is +

イ ネ 科 Gram m eae

+

+ +

+ + +

++

++

+ + +

十 十

+ ス ズ メノカタ ビ ラ Poa annua +

カ ラ ス ム ギ A vena fa tus .←

ジ ユズ ダ マ ̀・ oix Iaery′ 朋 ‑job i ++ +

ヒ メコ バ ン ソウ Bn za m inor +

イ ヌ ム ギ B romus ca tharticus

+ +

+ ス ズ メノテ ツポ ウ A lop ecu rus aequal is

+ + +

ネ ズ ミム ギ Lo llur n mu ltiriorum 4‑

+ チ ジ ミザ サ 伽 ′ism enus un成′ ′ atifolius

エ ノコ ロ グ サ Setan a vin dts +

キ ン エ ノコ 口 Se tariー a g lauca +

チ 力ラ シ バ P enm se tum al邸 ecuro ìおS +

ス ズ メノヒエ Pasp a′ ̀m m unbergn + +

メヒシ バ D ig itan a cih ar is 一 一 +

オ ヒシ バ t leusine m dica + +

キ シ ユ ウ ス ズ メノヒエ Pasp alum d istichum L.

+

+ + ケ イヌ ビ エ tch inocb loa crus‑ga l17 var. caudata

+

+

+

ヌ 力 羊 ビ 伽 icum b ′ sulca tu +

ハ イ チ コ サ Isach,′ le n ipp onensis Ohw′

力 ズ ノコケ サ B eckmanm a syz igachne + イ ヌ ビ 工 Ech inoch loa orus一 .g冴′′i +

個 体 数 合 計 ‑ I 4 3 4 l 10 4 8 l l 23 ‑ 39

24 科 56 種 t3科 4種 l6 科 7 種 l19 科 43 種 lー3 科 2 3穣 一12科 36 種

23

(11)

24

松 村 竹 子・森 井 祐 幸・谷   幸 三 表.2‑3 能登川の水生生物

和 名 学 名

B T‑ β法 による指

地 点1 地点 2 地 点3 地点4 地 点5

扇形 動物

ナミウズム シ D ug esia jap onica B 1

環形 動物

イトミミズ Tubifex hattai B

1

2

ビロウドイシビル E rp ob della testacea B

軟 体動 物

サ 力マキガ イ 軸 (P hysella) acu ta B 4 6 23

節足動 物 甲殻網

ニッポン∃コエビ R ivulogam m a rus n ipp one nsis A 19

1 19 2 2

ミズムシ A sellus hilugen dorf i B

昆 虫網 力ゲ口ウ目

ユミモンヒラタ力ゲロウ Ep eorus c urvatulus A

1

1

5

2

1 1

16

キヨウトキハダ力ゲ ロウ H ep tag enis kyo toen sis A 2

1 ク口タニガワ力ゲ 口ウ E cdyon urus tobiironis A

シ口タニガワ力ゲロウ E c dy onu rus y oshidae B

サホコカゲ口ウ B ae tis saho ensis B 4

コカゲ 口ウ属の 一種 B a etis sp. B

トゲトビイロ力ゲ口ウ P aralep top hleb ia spinosa A 8

マ工グロヒメフタオ力ゲ口ウ A m ele tu s co stalis A 1

フタコブマダラ力ゲ ロウ トウヨウマダラ力ゲ口ウ オオクママダラ力ゲ ロウ

Ep h em erella (C inc ticos tella) bicorn is

Ep h em erella (C inc ticos teiia) on en talis

Ep hem erella (C in cticos te lla) ok um a ' t

A A A

5 5 1

3 ア力マダラ力ゲ 口ウ Ep hem erella (S erra tella)rufa A

フタスジモン力ゲ口ウ Ep h em era jap onica A 5

モン力ゲ ロウ E ph em e′ 甘stn' ga ta B

トンボ 目

オ二ヤンマ A n o togas ter siebo ldii B 1

ミルンヤンマ P lanae schna m iln ei A 1

カウゲラ目

ヤ マトフタツメカワゲラ N eop erta n ip onen sis A 3

コウチユウ 目

マルガムシ H y droca ssis la custris A 1

トビケラ 目

シロフツヤ トビケラ P a′ 軍'p sy che m a culata A 1

2 コガタシマ トビケラ C h eum a top sych e b revilin ea ta B 1

タ二ガワトビケラの‑ 檀 D oloph ilo des sp. A

ハエ 目

セスジユスリカ C h lb nom u s y osh im atsui B 2 2 5

全体 で2 8 種 9 12 8 4 5

全体 で A :16,日ニ ー2 A =6

B :3

A =9 B ‥4

A :0 8 =8

A = 0 B = 4

A ‥0 B .5

2 A +B の指 数 15 22 8 4 5

少 し汚れた 水 (βm )

少 し汚れ た 水 (βm )

汚れ た水 (αm )

大 変汚れ た水

P s

大 変 汚れ た水

P s

階級 (記 号 )

(12)

能登用の水質分析および河川水質と固辺の生物相との関連 表. 3 水質汚濁の評価

地 点 l E 2 「 3 、 I Al 「▼ lll一】二 】 丁 】 丁 目.一 [

流 域 区 分

i

汚 濁 の 少 な い 山 地 性 流 域 i

汚 濁 の 進 ん だ 平

l 地 性 流 域

I よ り 汚 濁 の 進 ん だ 平 地 性 流 域

‑ l 上 流 側 C7〕

累 積 排 水 管 本 数 I

0 4

I

2 9

r

10 4 16 6

l 流 量 〔 ( 10 )W /se c i

I〕出

i

1 .9 7 .4 ‑ 8 .0 ‑ 18 15 7 .2 ‑ 7 .7 ‑ 7 7 16 9 9

7 .2

10 8 ‑ 2 3 7

15 ′ 、 10 1 16 1 2 4 ‑

7 .1 ‑ 7 ▼ 7 7 Lト 8 .4 ‑

12 8 ‑ 2 8 3 12 ト 2 7 3

‑ 電 気 伝 導 度 [ ′ ′ S ′ cm 〕 6 7 ‑ 1 14 8 6 ‑ 16 1

N H 4 ‑N 〔 m g /1〕 0 .0 1 ‑ 0 、 0 3 0 .0 2 0 .0 7 0 .0 6 ‑ 0 .3 2

l 0 .0 5 ‑ 0 .8 1 0 .0 7 0 .7 4

l

N 0 2 】lN 〔 m g ′ 1〕 0 ‑ 0 .0 0 一 0 2 0 .0 7 0 .0 2 ‑ 0 .13 0 .0 3 ‑ 0 .19

N O 子 ‑N [m g ′ 1〕 0 .17 、0 .2 7 0 .4 8 ‑ 0 .55 0 .5 7 1.0 4

0 .6 1 1 ▼ 6 4 0 .6 6 ‑ 1 .8 7 】

0 .7 6 2 .5 5 0 .7 8 ‑ 2 .7 0 l In o rg a n ic ‑N [m g /lj 0 .19 ‑ 0 .3 0 0 .5 4 0 .6 0 0 .6 7 ‑ 1.2 5

P 0 J l .P 〔 m g /1〕 0 .0 1 ‑ 0 .0 2 0 .0 1 、 0 .0 2

ー 0 .0 6 ‑ 0 .13

〜 0 .0 9 ‑ 0 .2 5 0 .13 ‑ 0 .2 3

F ‑ Ino rgan ic‑N [m g/lj 0 .19 ‑ 0 .30 0 .54 0.60

1

0.67 ‑ 1.25 i

0 .76 2.55 0 .78 ‑ 2 .70 ー

P 0 Jl .P 〔 m g/1〕 0 .0 1 ‑ 0 .02 0 .0 1 、0.02 0.06 ‑ 0 .13 0 .09 ‑ 0.25 0 .13 ‑ 0 .23

‑ H y droly sis‑P Lm g/lj 0 ,0 1 州 O .(… 04

O 〜巾‑0 6 0 ‑ 0.04

ー 0.02 、0 .06 i

0.03 … 2

0 .03 へ0.0 4 0 .03 ‑ 0 .04

O rg‑P 〔 m g/1〕 一

0 .03 ‑ 0.14 0 .03 0 .2 0 一 l l

‑ 0 一 15 ‑ 0.4 2 0 .20 0 .4 5 T otal‑P Lm g/1] 0 .04 0.ー0 0一 0 5 ‑ 0.10 0 .13 ‑ 0 .24

B 0 D 〔 m g/1〕 1 1.5 1 ‑ 1.4 1.6 、5 ,6 2‑2 、5.9 2 .6 4 .6

‑ C O D [m g/1] 2 .1 ‑ 4.5 2 .0 ‑ 4.0 2一 8 〜4 .6

‑ 3▼ 8 、7r4 4 .8 ‑ 6 .6

代 表 的 な 植 物 ノチ ドメ Ⅰ チ ジ ミザ サ ,

ハ イ チ ゴ ザ サ ′ 、イ チ ゴ ザ サ

オ 十 モ ミ,

1 二 曇 三 ,

カ ラ ス ム ギ

L E

曇 曇 , キ ヒエ E

i l

植 物 種 数 4 7 】 1 3 2 3 36

E

代 表 的 な 水 生 生 物

け つ辛 不璃 年 叫 1

ニ:>'' , てンヨコエヒ , 了担 7 、 弔 つ 二 律 l l叩 , サ カ マ キ ガ イ , ミ ズ ム シ ノ サ ホ コ カ jTiロ ウ,

セ ス ジユ ス リカ I

汚 れ て い る水 i

I i サ か 綿 ガ イ 、 サ カ マ キ 射 , E 7 タ甘 、 モン柚 、叶 ト恒 (/7 年、 ラカケ、 .所 I ミ ズ〕1 シ , サ ポ コ カ ゲ ロ ウ 日

T kマクやラ力十 両 モ ン カ ゲ ロ ウ , ヤ可 ブタLりb r,ケ1 1ラ

セ ス ジユ ス リ カ セ ス i:ユ ス リカ j L I I

「B eck‑T suda 蒜 言 iI完 . L

… 水 質 判 定 ‑ 少 し汚 れ てい る 水

大 変 汚 れ T い る 水 1

‑ ‑

i E

十 鮎 棚 園 の様 + E

I‑ 一 一 〜一 ll E

ほ ど 芸慧 な 民 家 が 点 在 民 家 と 多 く の

一一一l三 笠 」

i 多 く 冨 雷 家 と 民 家 や 帥 工 場 i

25

(13)

26

松 村 什 子・森 井 祐 幸・谷   幸 三 Bとの比は, 9 : 4となを月与れに弱い種が多かった.生

物指数は22で水質判定では『少し汚れている水』に属し m

地点3は.観察された動物種が8種で.代表種は汚れ に強い種であるミズムシであった. AとBとの比は0 :

8で汚れに強い種しか見られなかった.生物指数は, 8 で『汚れている水』に属した.

地点4は,観察された動物種が4桂で,代表種は汚れ に強い種であるサカマキガイであった. AとBとの比は o : 4で汚れに強い種しか見られなかった.生物指数 は, 4で『大変汚れている水』に属した.

地点5ほ,観察された動物種が5種で,代表種は汚れ に強い種であるサカマキガイ,サホコカゲロウであっ た. AとBとの比は0 : 5で汚れに強い種しか見られな かった.生物指数は, 5で『大変汚れている水』に属し た.

4.まとめ〔表. 3〕

水質,生物相の特徴および排水管の設置状況から,舵 登川の流域を u,)汚濁の少ない両地性流域(地点 1, 2), ②汚濁の進んだ平地性流域(地点3上 ③よ り汚濁の進んだ平地性流域(地点4, 5 の3つに分 け,化学的水質,排水管本数,河川周辺の植物および水 中の水生生物についてまとめることで,汚濁度を評価し m

①汚濁の少ない山地性流域

排水管本数: 0‑4 〔本〕, pH:7.2‑  電気伝導 皮:67‑161 〔〟 cm〕

無機態窒素:0.19‑0.60 〔 /I〕, Total TJン: 0.04‑0.10

Lmg/lJ

BOD : 1‑1.5 〔nlg/1〕, COD : 2.0‑4.5 〔mg/I〕

地点1, 2では,汚染源である排水管の本数も少な く,電気伝導度や栄養塩類の濃度も小さかった. BOD は1‑1.5程度, CODも2‑45程度と小さかった.河川 周辺の植物種は4‑7種で,清浄な山地性植物が生育

し,被子植物の種類は少なかった. Beck‑Tsuda β法に よる水生生物の水質判定は, 『少し汚れた水』に属し た.

②汚濁の進んだ平地性流域

排水管本数:29 〔本3, pH:7.2‑7.6,電気伝導度: 108

‑237〔〃 cm〕

無機態窒素: 0.67‑1.25 〔mg!1〕, Totalリン: 0.13‑0.24 Lmg/U

BOD:1.6‑5.6 〔 /I], COD:2.8‑4.6 〔 /I〕

地点3では,排水管の本数も増えだし,電気伝導度は 地点1, 2の2倍程度,栄養塩類の濃度は2‑7倍程度

大きくなった. BODは1.6‑5.6, CODは2.8‑4.6と地点 1. 2より大きくなった.河川周辺の植物種は43種とか なり増えて,初めて好窒性植物が出親しだした.水生生 物による水質判定は, 『汚れた水』に属した.

Lliり汚濁の進んだ平地性流域

排水管本数: 104‑166 〔本〕, pH : 7.1‑8.4,電気伝導 度:124‑283 〔〟 enl〕

無機態窒素: 0.76‑2.70 〔nlg/1〕, Totalリン: 0.15‑0.45

Cmg/lJ

BOD : 2.2‑5.9 〔欄/l〕, COD : 3.8‑7.4 〔mg /I〕

地点4, 5では0,排水管数も100本を越え,電気伝導 度や栄養塩類の濃度も地点3より大きくなった. BOD は2.2‑5.9, CODは3.8‑7.4と地点3より高い値を示し た.河川周辺の植物種は23‑36種と,地点3ほど多くな かったが.好窒性植物の占有度が高くなった.水生生物 による水質判定は, 『大変汚れた水』に属した.

このように,調査した能登川では流域を3つに区分す ることで,水質と周辺の生物相の間に関係が見られ,河 川の汚濁状況を詳細に見ることができた.

5.謝辞

この研究は.目産科学財団助成金を受けて行なった.

ここに謝意を表する.分析方法およびその他の注意事項 を指導いただいた日本分析化学専門学校森井ふじ氏, ICP‑ イオンクロマトグラフィーによる主要無機成分の 測定に協力いただいた滋賀県立大学丸尾雅啓氏,植物 神の観察について助言をいただいた乗付隆子氏, BOD, COD測定に指導および協力をいただいた奈良県 浄化センター水質試験室の皆様に言果く感謝の意を表す る.

参考文献

1)日本分析化学会北海道支部編"水の分析",第4版, 139‑

147, 162‑167, 227‑248, 257‑259, 269‑271, 343‑375,

387‑407, 478‑480,化学同人(1997)

2)半谷高久,小倉紀雄∴̀水質調査法",第3版, 77‑220, 230

‑271,丸善(1985)

3) M.D.Krom, Analyst, 105, 305‑316 (1980)

4)小林 純, "水の健康診断'',付表P.17,岩波新書(1981) 5)厚生省環境衛生局水道環境部監修, "上水試験法∴ 256‑

258,日本水道協会(1979)

6)滋賀大学教育学部化学研究室編. "びわ湖の水質分析指針",

22‑25, 37 1984)

7 ) APHA AWWA WPCF "Standard Method for the Exami‑

nation of water and waste water , fourteenth Ed, 496 (1975)

8) J.S.フリッツ, S.T.ジャード. C.ポーランド共著,斉藤紘

一訳.イオンクロマトグラフィー, 13,産業同書(1985〕

参照

関連したドキュメント

地下水採取等対象物 質と地下水採取を行う

瀬戸内海の水質保全のため︑特別立法により︑広域的かつ総鼠的規制を図ったことは︑政策として画期的なもので

第1条

解体の対象となる 施設(以下「解体対象施設」という。)は,表4-1 に示す廃止措置対 象 施設のうち,放射性

通常のターボチャージャーでは排気ガスの量とエンタルピーの積の増加に従

(79) 不当廉売された調査対象貨物の輸入の事実の有無を調査するための調査対象貨物と比較す

品川駅及び目黒川変電所における工事の施工にあたっては、環境保全措置として「有害物質の有 無の確認と汚染土壌の適切な処理」、

清水港の面積(水面の部分)は約1,300 万平方メートルという大きさです。