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XenServerホストと仮想マシンのバックアップと復元

次のVM起動までの間

8.9. XenServerホストと仮想マシンのバックアップと復元

Citrixでは、XenServerホストのインストール後の状態を変更しないで、可能な限りそのまま運⽤す ることをお勧めします。XenServerホストは通常のサーバーとは異なるため、追加のパッケージをイ ンストールしたり、追加のサービスを起動したりしないでください。XenServerホストの状態を元に

戻すには、インストールメディアからXenServerを再インストールします。複数のXenServerホスト がある場合は、TFTPサーバーと、適切な回答ファイルを設定することが最善の⽅法です。詳しく は、『XenServerインストールガイド』を参照してください。

仮想マシンについては、標準的な物理サーバーに対してそうするように、仮想マシンにバックアップ エージェントをインストールします。Windows仮想マシンでは、CA社のBrightStor ARCserve Backup、およびSymantec社のNetBackupとBackup Execを使ったバックアップが検証されていま す。

動作検証済みのバックアップツール、ベストプラクティス、⼀般的なバックアップについて詳しく は、Citrix Support Knowledge Centerを参照してください。

Citrixでは、潜在的なハードウェアやソフトウェアの障害に備えて、ここで説明する複数のバック アップ⼿順を頻繁に⾏うことをお勧めします。

プールメタデータをバックアップするには 1. 次のコマンドを実⾏します。

xe pool-dump-database file-name=<backup>

2. 次のコマンドを実⾏します。

xe pool-restore-database file-name=<backup> dry-run=true

このコマンドでは、バックアップに必要な、適切な名前を持つNICが適切な数だけホストにイン ストールされているかどうかがチェックされます。

ホスト設定およびソフトウェアをバックアップするには

• 次のコマンドを実⾏します。

xe host-backup host=<host> file-name=<hostbackup>

注︓

• コントロールドメイン(ドメイン0)にバックアップを作成しないでください。

• この⼿順では、サイズの⼤きなバックアップファイルが作成される場合がありま す。

• 復元処理を完了するために、元のインストールCDから起動する必要がありま す。

• この⼿順で作成したバックアップファイルは、作成元のホストの復元にのみ使⽤

できます。

仮想マシンをバックアップするには

1. バックアップ対象の仮想マシンがオフラインであることを確認します。

2. 次のコマンドを実⾏します。

xe vm-export vm=<vm_uuid> filename=<backup>

注︓

この⼿順により、仮想マシン上のすべてのデータも⼀緒にバックアップされます。

仮想マシンをインポートするときは、バックアップデータ⽤に使⽤するストレージ メカニズムを指定できます。

警告︓

この⼿順ではすべての仮想マシンデータがバックアップされるため、完了するまで に時間がかかる場合があります。

仮想マシンメタデータのみをバックアップするには

• 次のコマンドを実⾏します。

xe vm-export vm=<vm_uuid> filename=<backup> metadata=true

8.9.1. 仮想マシンメタデータのバックアップ

ストレージやネットワークなどの関連リソースや仮想マシンに関するメタデータは、各XenServerホ スト上のデータベースに格納されます。ストレージリポジトリとこのデータベースにより、プール内 で使⽤可能なすべての仮想マシンの完全な情報が提供されます。このため、物理ハードウェアの障害 やそのほかの災害シナリオから復旧できるように、このデータベースのバックアップ⽅法を理解して おくことは重要です。

ここでは、最初に単⼀ホスト環境のメタデータのバックアップ⽅法を説明し、次に複雑なプール構成 のバックアップ⽅法を説明します。

8.9.1.1. 単⼀ホスト環境でのバックアップ

プールデータベースをバックアップするには、CLIを使⽤します。⼀貫したプールメタデータバック アップファイルを取得するには、XenServerホスト上でpool-dump-databaseを実⾏し、その結果 ファイルをアーカイブします。バックアップファイルには、プールに関する機密性の⾼い認証情報が 含まれます。このため、安全な⽅法で保管してください。

プールメタデータを復元するには、最新のダンプファイルに対してxe pool-restore-databaseコ マンドを実⾏します。XenServerホストが完全に動作不能になった場合は、再度新規インストールを

⾏い、その後でそのXenServerホストに対してpool-restore-databaseコマンドを実⾏します。

プールデータベースの復元後、⼀部の仮想マシンが「

#####

」状態として認識される場合がありま す。そのサスペンド状態のメモリが格納されている場所(suspend-VDI-uuidフィールドで定義さ れる)がローカルのストレージリポジトリである場合、ホストの再インストールにより仮想マシンが 使⽤不可になります。このような仮想マシンを起動できるように

####

状態にリセットするに は、xe vm-shutdown vm=vm_name -forceコマンドまたはxe vm-reset-powerstate

vm=<vm_name> -forceコマンドを使⽤します。

警告︓

この⽅法で復元されたXenServerホストでは、元のUUIDが保持されます。このた め、元のXenServerホストが動作しているときに、別の物理マシンにそのホストを 復元すると、UUIDの競合が発⽣します。この競合による顕著な影響として、復元 したXenCenterホストにXenServerで接続できなくなります。物理ホストを複製す る⽬的でプールメタデータのバックアップを使⽤することは推奨されません。物理 ホストを複製するには、⾃動インストールの機能を使⽤してください

(『XenServerインストールガイド』を参照)。

8.9.1.2. プール環境でのバックアップ

リソースプール環境では、プールマスタがプライマリのデータベースを提供し、このデータベースが プール内のすべてのメンバホストによって同期され、ミラー化されます。これにより、プールに冗⻑

性が提供されます。プール内のすべてのホストがプールデータベースの正確なコピーを保持している ため、任意のメンバがプールマスタとして動作することができます。メンバホストをプールマスタと して動作させる⽅法については、『XenServer管理者ガイド』を参照してください。

たとえば、仮想マシンデータを格納する共有ストレージを複数サイトにバックアップし、プールメタ データを格納するローカルサーバーストレージをバックアップしない場合など、このレベルの冗⻑性 では不⼗分です。共有ストレージを持つプールを完全に作成し直すには、最初にプールマスタ上 のpool-dump-databaseファイルのバックアップを⾏い、このファイルをアーカイブしておきま す。

このバックアップを新しい⼀連のホストに復元するには

1. インストールメディアを使⽤してXenServerの新規インストールを⾏うか、TFTPサーバーから ネットワークブートを実⾏します。

2. 新しいプールマスタとして動作するホストで、xe pool-restore-databaseを実⾏します。

3. 新しいプールマスタで、xe host-forgetコマンドを実⾏し、古いメンバホストを消去します。

4. メンバホストでxe

pool-joinコマンドを実⾏し、それらのホストを新しいプールに追加しま

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