ストレージの概要

In document Citrix XenServer 7.5 管理者ガイド 発 2018年5 1.0 エディション (Page 101-104)

第5章 ストレージ

5.1. ストレージの概要

です。PBDには、ストレージターゲットとの接続および対話に使⽤するデバイス設定フィールドが格 納されます。たとえば、NFSデバイス設定には、NFSサーバーのIPアドレスや、XenServerホストが マウントするパスの情報が含まれます。PBDオブジェクトにより、ストレージリポジトリと

XenServerホストとのランタイム接続が管理されます。PBDに関するCLI操作は、項A.4.13.

「PBD(仮想ネットワーク)コマンド」で説明します。

5.1.4. 仮想ブロックデバイス(VBD)

仮想ブロックデバイス(VBD︓Virtual Block Device)は、上記の物理ブロックデバイス(PBD)に 似たコネクタオブジェクトで、VDIと仮想マシンをマップします。VBDは、VDIを仮想マシンに接続

(または「プラグ」)するメカニズムを提供するほか、QoS、統計情報、およびVDIの起動に関する パラメータの微調整が可能です。VBDに関するCLI操作は、項A.4.22. 「VBD(仮想ネットワーク)

コマンド」で説明します。

5.1.5. ストレージオブジェクトの相関

次の図は、ここで説明したストレージオブジェクトの相関を⽰しています。

ストレージリポジトリと関連オブジェクトの概略図

5.1.6. 仮想ディスクのデータ形式

⼀般に、物理ストレージとVDIのマップ形式には、次の2種類があります。

1.LUN上の論理ボリュームベースの仮想ハードディスク︓デフォルトのXenServerブロックデバイ スベースのストレージは、論理ボリュームマネージャー(LVM)をローカル接続のデバイス

(LVMストレージリポジトリ)またはSAN接続のLUN(ファイバチャネル接続のLVMoHBAスト レージリポジトリ、iSCSI接続のLVMoISCSIストレージリポジトリ、またはSAS接続のLVMoHBA ストレージリポジトリ)のディスク上に挿⼊します。VDIは、このボリュームマネージャ内のボ リュームとして表⽰され、スナップショットおよび複製の参照ノードのシンプロビジョニングが 可能なVHD形式で格納されます。

2.ファイルシステム上のファイルベースの仮想ハードディスク(VHD)︓仮想マシンイメージは、

ローカルの共有されていないファイルシステム(EXTストレージリポジトリ)または共有された NFSターゲット(NFSストレージリポジトリ)上の、シンプロビジョニングされたVHD形式の ファイルとして格納されます。

5.1.6.1. VDIの種類

通常作成されるVDIは、VHD形式です。必要に応じて、Raw形式のVDIを作成できますが、これを⾏

うにはxe CLIを使⽤する必要があります。

VDIが

type=raw

で作成されたかどうかは、

sm-config

マップで確認できます。これらのキーやマッ プの値は、それぞれxeコマンドのsr-param-listとvdi-param-listを実⾏して確認できます。

5.1.6.2. xe CLIを使⽤してRaw形式の仮想ディスクを作成する

1. 次のコマンドを実⾏して、格納先のストレージリポジトリのUUIDを指定してVDIを作成します。

xe vdi-create sr-uuid=<sr-uuid> type=user virtual-size=<virtual-size> \ name-label=<VDI name> sm-config:type=raw

2. 作成した仮想ディスクを仮想マシンに接続し、その仮想マシン内で通常のディスクツールを使⽤

してパーティション作成およびフォーマットを⾏います。仮想ディスクを仮想マシンにマップす る新しいVBDを作成するには、vbd-createコマンドを使⽤できます。

5.1.6.3. VDIの形式を変換する

VDIのRaw形式とVHD形式を直接変換することはできません。その代わり、新しいVDI(上記のRaw 形式、またはVHD)を作成して、既存のボリュームからデータをコピーします。この場合、Citrixで はxe CLIコマンドを使⽤して、新しいVDIがコピー元のVDIよりも⼤きなサイズになるように注意し てください(たとえば、vdi-param-listコマンドを実⾏してvirtual-sizeフィールドを確認しま す)。次に新しいVDIを仮想マシンに接続して、その仮想マシン内で適切なツール(Windowsでは 標準的なディスク管理ツール。Linuxではddコマンド)を使⽤してデータの直接ブロックコピーを⾏

います。VHD形式のVDIにデータをコピーする場合は、格納先ストレージリポジトリの領域が効率的 に使⽤されるように、空セクタを書き込まないコピー⽅法(この場合はファイルベースのコピー)を 使⽤してください。̶

5.1.6.4. VHDベースのVDI

VHDファイルをチェーン化して、2つのVDIで共通のデータを共有することができます。VHDベース の仮想マシンを複製する場合、複製時にディスク上に存在したデータを複製元と複製先の仮想マシン が共有します。その後、各仮想マシンは異なるコピーオンライトバージョンのVDIで個別の変更を⾏

います。この機能により、VHDベースの仮想マシンをテンプレートからすぐに複製できるようにな り、新しい仮想マシンのプロビジョニングと展開が容易になります。

その反⾯、仮想マシンやそのVDIの複製を繰り返すと、チェーン化されたVDIがツリー状になりま す。XenServerでは、チェーン内のVDIの1つを削除すると、それによって不要になるVDIが削除さ れます。この結合プロセスは、⾮同期的に実⾏されます。解放されるディスク容量や処理に必要な時 間は、VDIのサイズと共有データの量によって異なります。ストレージリポジトリに対して同時に実

⾏される結合プロセスは、1つのみです。また、このプロセススレッドはストレージリポジトリのマ スタホスト上で実⾏されます。

このプロセスによりマスタ上で実⾏中の仮想マシンが影響を受ける場合は、以下の⼿順で仮想マシン を移⾏できます。

• ストレージリポジトリマスタでないホストに仮想マシンを移⾏します。

• ディスク⼊出⼒の優先度を⾼くして、スケジューラを設定します。詳しくは、項5.8.10. 「仮想

ディスクのQoS設定」を参照してください。

XenServerのLVMベースのストレージリポジトリおよびファイルベースのストレージリポジトリで使

⽤されるVHD形式では、シンプロビジョニングが使⽤されます。仮想マシンがデータをディスクに 書き込むときに、イメージファイルが⾃動的に2MBのチャンクに拡張されます。このため、ファイル ベースのVHDでは、仮想マシンイメージファイルに書き込まれているデータ分のスペースしか物理 ストレージ上で消費されません。LVMベースのVHDでは、その論理ボリュームコンテナがVDIの実際 のサイズである必要がありますが、そのCoWインスタンスディスクはスナップショット作成時また は複製時に使⽤されます。これらのVHDの違いには、以下の特徴があります。

LVMベースのVHD︓チェーン内の差分ディスクノードでは実際にディスクに書き込まれたデータ 分が消費されますが、リーフノード(VDIクローン)では実際のディスクサイズ分まで拡張されま す。スナップショットリーフノード(VDIスナップショット)は、不使⽤時は縮⼩されたままで、

その割り当てが保持されるように読み取り専⽤で接続できます。読み取り/書き込み形式で接続さ れたスナップショットノードは、接続時に完全に拡張され、接続解除時に縮⼩されます。

ファイルベースのVHD︓すべてのノードで、実際に書き込まれたデータ分しか消費されません。

リーフノードファイルは、動的に書き込まれるデータに必要な分だけ拡張されます。つま り、100GBのVDIを新しい仮想マシンに割り当てて、そこにオペレーティングシステムをインス トールする場合、そのVDIファイルの物理サイズは、オペレーティングシステムといくらかのメタ データのサイズを加算したものであり、100GBではありません。

単⼀のVHDテンプレートから複数の仮想マシンを複製する場合、複製先の各仮想マシン(⼦VM)に より「チェーン」が形成され、新しい変更だけが⼦VMに書き込まれ、古いブロックは複製元のテン プレート(親)から直接読み取られます。その⼦VMをテンプレートに変換して、さらにその複製を 作成すると、親、⼦、孫のチェーンが形成されることになり、パフォーマンスが低下しま

す。XenServerでサポートされるチェーンは30世代までですが、特別な理由がない限りこの上限値 近くまでチェーンを拡張することは推奨されません。パフォーマンスを低下させずに仮想マシンの複 製を作成するには、XenCenterまたはvm-copyコマンドを使⽤して仮想マシンをコピーします。こ れにより、チェーンは0にリセットされます。

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