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UOPF における NAT 連携機能との比較

ドキュメント内 プライベート IP アドレスを用いた (ページ 115-118)

第 6 章 階層的 Mobile IP と NAT, SIP の連携による実現手法

6.5 考察

6.5.4 UOPF における NAT 連携機能との比較

ネット家電に関する業界標準化団体であるユビキタス・オープン・プラットフォーム・

フォーラム(UOPF: Ubiquious Open Platform Forum)では、ネット家電で構成される宅内 ネットワーク(ホームネット)を、インターネットを介して他のデバイスや別のホームネット と接続するためのガイドラインを策定している[41]。ホームネットとインターネットを接続 するゲートウェイをIGD (Internet Gateway Device)と呼び、IGDのNAT機能と連携して、

宅内のデバイスが他のデバイスとSIPによるセッション確立を行う方法が規定されている。

その概要を図 6-13に示す。

インターネット ホームネット

IGD-I

SIP Proxy

ホームネット

CP-I (1) 外部向けアド

レス・ポート

取得 (2) INVITE

IGD-R

CP-R (4) 200 OK

(2) INVITE (3) 外部向けアド

レス・ポート 取得 (4) 200 OK

図 6-13 UOPF仕様におけるIGDを介したセッション確立

図 6-13に示すように、IGDと宅内のデバイス(CP: Contorl Point)が連携して、以下のよ うに通信を行う。

(1) 発信側のデバイスCP-Iが、発信側のIGD (IGD-I)から、インターネット側の外部アド レス/ポートを取得する。

(2) CP-Iは、取得した外部アドレス/ポートを含むINVITE要求メッセージを送信し、SIP プロキシーを介して、着信側デバイスCP-Rとセッション確立を試みる。

(3) INVITE 要求を受信した着信側のデバイス CP-R は、発信側と同様に、着信側 IGD

(IGD-R)の外部アドレス/ポートを取得する。

(4) CP-Rは、取得した外部アドレス/ポートを含む200 OKメッセージを送信する。この

後、CPI-IからのACKメッセージ(図では省略)によってセッションが確立される。

このように、CP-IとCP-Rの間で、SIPメッセージの交換とあわせて、互いの外部アド レス/ポートを把握することができ、双方のIGDを介したデータ転送が可能となる。

以上のように、グローバルな外部アドレス/ポートを SIP メッセージに含めてセッショ ン確立を行う点においては、UOFP の仕様と本研究の提案手法で同様な方式を採用してい ると言える。

一方、本研究の提案手法が既存技術と異なる最大の特徴は、SIPプロシー機能とNAT機 能を階層的Mobile IPのモビリティ・エージェントに統合し、Mobile IP手順とSIP手順お よびNAT機能を密接に連携させている点にある。提案手法により、移動端末は、外部アド レス/ポートの取得等の付加的な手順を伴わずに、通常のSIP シーケンスのみでセッショ ンを確立できる点や、階層的Moile IPのモビリティ管理機能によってセッションを維持し たまま外部ネットワーク内で移動できること、さらに、異なるプライベートアドレス空間 に所属する移動端末が同一の外部ネットワークに混在することができることなどを特徴と している。すなわち、本研究の提案手法は、大規模モバイルIPネットワークを構築する観 点から、階層的Mobile IPの導入を基本として移動端末のモビリティをサポートするととも に、このような階層的Mobile IPの環境において、アドレス空間が異なる端末・ホスト間の 通信を実現するためのNAT機能と、論理名によるセッション確立、ならびに効率的なパケ ット転送を実現するために適したアーキテクチャを採用したものであると言える。

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