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ネットワーク構成と通信形態

ドキュメント内 プライベート IP アドレスを用いた (ページ 74-77)

第 5 章 異なる運営主体間のローミングのための実現手法

5.2 ネットワーク構成と通信形態

5.2.1 ネットワーク構成

第3章3.2節で示したアプローチに基づいて、モバイルIPネットワーク間ローミングの対 象とするネットワーク構成を図 5-1に示す。ここで、各モバイルIPネットワークは、それ ぞれ異なる運営主体によって管理・運営され、移動端末(MN)に対して、互いに独立なプラ

FA1-1 FA1-2 FA2-1 FA2-2

HA1 HA2

モバイルIPネットワーク1 (プライベートネットワーク)

モバイルIPネットワーク2 (プライベートネットワーク)

CN-g

MN グローバル インターネット

CN-2 MN

<mn-nai1 / mn-pa1> <mn-nai2 / mn-pa2>

GRA1 GRA2

Local Server

Local Server

CN-1

運営主体2 運営主体1

図 5-1 ネットワーク構成

イベートアドレスを割り当てるものとする。各モバイルIPネットワークでは、それぞれ内 部のHAおよびFAにより、MNの位置管理が行われている。

このような状況において、図 5-1に示すように、あるMNはモバイルIPネットワーク1と モバイルIPネットワーク 2 によって提供されるサービスに同時に加入しており、それぞれ 異なるNAI (Network Access Identifier) (mn-nai1, mn-nai2)とプライベートアドレス

(mn-pa1, mn-pa2)が割り当てられていると想定する。MNは、その現在位置や通信コスト、

提供サービスなどの条件に応じて、接続先のモバイルネットワークを変更可能とする。な お、MNはモバイルネットワーク間を移動した際に、そのホームアドレス(プライベートア ドレス)を変更するため、ネットワーク間ローミング時のTCPコネクションやセッションの 維持は本提案手法ではサポートしない。

5.2.2 通信形態

図 5-1に示したネットワークにおいて、下記のような通信形態を実現する。

【通信形態1】 他モバイルIPネットワークからの着信

MNがモバイルIPネットワーク2からモバイルIPネットワーク1に移動した後、モバ イルIPネットワーク2に存在する通信相手ノードCN-2 (モバイルIPネットワーク2に存 在する別の移動端末に相当)からMNに対して発信する場合。この際CN-2は、モバイルIP ネットワーク2で割り当てられたMNのプライベートアドレスmn-pa2を指定する。

【通信形態2】 他モバイルIPネットワークへの発信

MNがモバイルIPネットワーク2からモバイルIPネットワーク1に移動した後、MN からモバイルIPネットワーク2に存在する通信相手ノードCN-2に対して発信する場合。

【通信形態3】 グローバルインターネットへの発信

モバイルIPネットワーク1に接続中のMNから、グローバルインターネットを介してグ ローバルアドレスを持つ通信相手ノードCN-g宛に発信する場合。本通信形態は、プライベ ートネットワークから外部にアクセスする際に用いられる通常のNATの場合と同様である。

【通信形態4】 グローバルインターネットからの着信(ケースA)

一般にグローバルアドレスを持つ外部のCN-g は、MNが現在いずれのモバイルIPネット ワークに接続中であるかを認識できない。そこでCN-gは、MNが接続する可能性があるモ バイルIPネットワークによって割り当てられたNAIのいずれか(図 5-1の例ではmn-nai1ま たはmn-nai2)を指定して着信を試みるものとする。本ケースでは、MNがモバイルIPネッ トワーク 1 に接続している際に、CN-gからモバイルIPネットワーク 1 で割り当てられた MNのNAI (mn-nai1)を指定してMNにアクセスする場合を想定する。

【通信形態5】 グローバルインターネットからの着信(ケースB)

前述のケースAに対して、MNがモバイルIPネットワーク1に接続している際に、グロ ーバルアドレスを持つ外部のCN-gがモバイルIPネットワーク2で割り当てられたMNの NAI (mn-nai2)を指定してアクセスする場合を想定する。

5.2.3 グローバルローミング・エージェント

前節に示した通信形態を実現するため、モバイルIPネットワークごとにグローバルロー ミング・エージェント(GRA: Global Roaming Agent)を新たに導入する。GRAは、MNが 現在接続中のネットワークを識別・管理し、必要に応じて、ネットワーク間でパケット転 送を行う際の送信元/送信先プライベートアドレスの変換、DNSと連携した一時的なグロ ーバルアドレスの割り当て、グローバルアドレスとプライベートアドレスの変換、アドレ ス変換を実行するために必要なセッション情報の管理などの機能を実現する。各 GRA は、

外部とのインタフェース用にグローバルアドレスを持ち、GRA同士が連携してMNのロー ミングをサポートする。標準的なMobile IP手順との互換性を維持し、既存のHAやFAな どに対する改修などの影響を最小限に抑えるため、GRAをHAやFAとは独立な機能ノー ドとして定義した。モバイルIPネットワーク間のローミングを必要としない移動端末に対 しては、個々のモバイルIPネットワーク内部において通常のMobile IP手順を用いた位置 管理/通信機能を提供可能である。

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