3. 標準管理評議会
3.5 システム活動
3.5.2 SyC(Systems Committees)の活動
(1) SyC Active Assisted Living(AAL)
自立生活支援に係る技術、特に高齢者や障害者のニーズに応える技術の標準化戦略を検討するため SG 5(Ambient Assisted Living)が設置され、そのタスクはSEG 3(Ambient Assisted Living)へ引き継がれた
(2014年2月SMB決議)。
その後、SEG 3からの最終報告を受け、AmbientをActiveに変更したうえでSyC Active Assisted Living
(AAL)が設置された(2014年6月SMB決議)。
AAL(Active Assisted Living: 自立生活支援)は、高齢者をメインユーザと位置付けつつも、全ての年代に おける生活の質を向上するために、新技術と生活環境とを統合し、製品やサービスの利便性向上を図るイン ターオペラビリティ(相互運用性)の確立を目指している。加えて、AALシステムの利用者は多岐に渡ることか ら、多くの要求事項が考慮される必要がある。また、情報保護や医療機器関連法等の法的な要求事項は、世 界の地域や国毎に異なる。
このような中、AALが対象とする製品・サービスには、家庭における基本的なインフラ(センサ、アクチュ エータ、通信機器、ネットワーク等)と第三者機関から提供されるサービス(よろず相談、食事の宅配、移動支 援等)が想定されている。
2015年3月の第1回総会以降、年2回(春、秋)の総会が実施されている。当初から4つのWGとして「利 用者視点G」「設計・相互運用性G」「規制問題G」「品質・適合性評価G」及び用語のPT(Project Team)が組 成され、更に2017年4月に「IoT住宅環境におけるAALシステム」のWGが追加された。SyC Active Assisted
Livingは、市場の状況を考慮してAALに関する次のようなビジョンの策定に取り組んでいる。
- AALシステムを利用者にとって使いやすくする方法
- AALのシステム、製品、部品のベンダ間の相互運用性を可能にする方法 - システムレベルでの安全、セキュリティ、プライバシーの検討
- SyC Active Assisted Livingの成果を市場に根付かせる情報発信
(2) SyC Smart Energy
スマートグリッドの標準化に関するロードマップ等の検討を進めるSG 3(Smart Grid)が、2009年に設置され、
急速に進展するスマートグリッド分野の国際標準化の進め方を提言してきた。
SG 3は、2011年に策定されたIEC「マスタープラン2011」を受けて、システムアプローチの検討を進め、
2013年にはスマートグリッドのシステムレベルの標準化のためのシステム委員会(SyC)の設置を検討するグ ループとしてSEG 2(Smart Grid)に改組された。
スマートグリッドの検討範囲を熱/ガスとの相互作用を含むスマートエナジー領域に拡張し、システムレベ ルの規格化、ガイダンス等の提供を行うための、スマートエナジーに関するSEG 2からのSyC設置提案を受 け、SyC Smart Energyが設置された(2014年6月SMB決議)。
SyC Smart Energyは、スマートグリッド及びスマートグリッドと熱/ガスとの相互作用を含むスマートエナジー
分野におけるシステムレベルの標準化・関連団体の連携調整・ガイドライン作成を進める。そして、IEC内外 の規格策定団体に対して包括的なシステムレベルの成果を出せるよう幅広く助言を行う。
2015年6月に第1回会議が開催された。また、2015年10月にSEG 5(Electrotechnology for Mobility)が 解散し、SEG 5で検討されていたEV関連の課題はSyC Smart Energyに移管された。国内審議団体は、一 般財団法人日本規格協会が務めている。
(3) SyC Electrotechnical Aspects of Smart Cities
ドイツ、中国、日本の共同提案に基づきスマートシティに関するシステム評価グループとしてSEG 1(Smart Cities)が設置され(2013年6月SMB決議)、最終報告書が2015年8月にSMBに提出された。SEG 1の提 案に基づき、SyC Electrotechnical Aspects of Smart Citiesが設置された(2015年10月SMB決議)。
国内審議団体は一般財団法人日本規格協会が務めている。
2016年7月の第1回シンガポール会合にて、CAG(Chairman’s Advisory Group)、及び3つのWGとして
「WG 1: Terminology」「WG 2: MarketAnalysis」「WG 3: Reference Architecture」が設置された。また、日本か らのNWIPにより、本SyC最初のプロジェクトとしてPT 63152: City Service Continuity against disastersが 2017年8月に承認された。
(4) SyC LVDC and LVDC for Electricity Access
1,500 V 以下の直流送電システム技術について、特にデータセンター等の情報通信施設の省エネルギー、
設備の有効利用、及び電気安全についての標準化戦略を検討するため、スウェーデンNCからの提案が承 認され、2009年にSG 4(LVDC distribution systems up to 1500V DC)が設置された。
SG 4における議論を受けた新SEG設置提案と同時に、ドイツNCからDirect Current Applicationsに関す るSEG設置提案が提出された結果、ahG 54(LV Direct Current Applications, Distribution, Safety and Markets)を設置して、両提案を再検討することとなった(2014年6月SMB決議)。
ahG 54からの提案を受け、SEG 4(Low Voltage Direct Current Applications, Distribution and Safety for use in Developed and Developing Economies)が設置された(2014年11月SMB決議)。
SEG 4での議論を経て、LVDCに関するSyC(SyC Low Voltage Direct Current and Low Voltage Direct Current for Electricity Access)が設置された(2017年2月SMB決議)。2017年5月、SEG 4を発展的解消さ せ、同時にSyC LVDCの初回となる会議が、ケニア・ナイロビにて開かれた。SG 4及びSEG 4の議論では、
主に先進国におけるデータセンターのLVDC利用がメインのテーマであったが、SyC LVDCでは、発展途上 国の電化促進のための直流利用についての議論が加わり、標準化の対象範囲が拡大している。
(5) SyC Smart Manufacturing
6.3 新規TC/PC/SyCの設立について参照
表10 SG、SEG/SyC活動の推移(2018年4月1日時点)
SG
(名称は略称)(設立年月-解散年月)
SEG
(名称は略称)(設立年月-解散年月)
SyC
(名称は略称)(設立年月-)
後身(一部前身) 後身 SEG 1 Smart Cities
(2013年6月-2015年10月) ⇒ SyC Smart Cities
(2015年10月-)
SG 1 Energy efficiency and renewable resources
(~2010年-2013年6月)
⇒ ACEE
SG 2 UHV
(~2010年-2013年10月) ⇒
TC 122
(一部の機能を ACTAD及び TC 115へ)
SG 3 Smart Grid
(~2010年-2014年2月) ⇒ SEG 2 Smart Grid
(2013年6月-2014年2月) ⇒ SyC Smart Energy
(2014年6月-)
SG 4 LVDC
(~2010年-2014年11月) ⇒ ahG 54 ⇒
SEG 4 LVDC
(2014年11月-
2018年2月以降解散予定)
⇒ SyC LVDC
(2017年2月-) SG 5 AAL
(2011年10月-2014年2月) ⇒ SEG 3 AAL
(2014年2月-2014年6月) ⇒ SyC AAL
(2014年6月-)
SG 6 Electrotechnology for Mobility
(2011年10月-2014年11月)
⇒
SEG 5 Electrotechnology for mobility
(2014年11月-2015年10月)
⇒ SyC Smart Energyへ合流
ahG 53 ⇒
SEG 6 Non-conventional Distribution
Networks/Microgrids
(2014年11月-2017年6月)
⇒ SC 8B
SG 7 Robotic Technologies
(2013年10月-2015年6月)⇒ ACART SG 8 Smart Manufacturing
(2014年6月-2016年6月) ⇒
SEG 7 Smart Manufacturing
(2016年6月-SyC設立後解 散予定)
SyC Smart Manufacturing
(2018年2月-)
SG 9 Communication Technologies
(2015年6月-2017年2月)
⇒
SEG 8 Communication Technologies and Architecture of Electrotechnical Systems
(2017年2月- … ) SG 10 Wearable Smart
Devices
(2015年6月-2016年10月)
⇒ TC 124
ahG 66 ⇒ SEG 9 Smart Home /Office building
(2017年2月- … ) SG 11 Hot topic Radar
(2017年6月-)
ahG60, ahG70が前
身
SG 12 Digital transformation
(2017年10月-)
ahG77が前 身
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