6. トピックス(最近の活動)
6.3 新規 TC/PC/SyC の設立について
表10 SG、SEG/SyC活動の推移(2018年4月1日時点)
SG
(名称は略称)(設立年月-解散年月)
SEG
(名称は略称)(設立年月-解散年月)
SyC
(名称は略称)(設立年月-)
後身(一部前身) 後身 SEG 1 Smart Cities
(2013年6月-2015年10月) ⇒ SyC Smart Cities
(2015年10月-)
SG 1 Energy efficiency and renewable resources
(~2010年-2013年6月)
⇒ ACEE
SG 2 UHV
(~2010年-2013年10月) ⇒
TC 122
(一部の機能を ACTAD及び TC 115へ)
SG 3 Smart Grid
(~2010年-2014年2月) ⇒ SEG 2 Smart Grid
(2013年6月-2014年2月) ⇒ SyC Smart Energy
(2014年6月-)
SG 4 LVDC
(~2010年-2014年11月) ⇒ ahG 54 ⇒
SEG 4 LVDC
(2014年11月-
2018年2月以降解散予定)
⇒ SyC LVDC
(2017年2月-) SG 5 AAL
(2011年10月-2014年2月) ⇒ SEG 3 AAL
(2014年2月-2014年6月) ⇒ SyC AAL
(2014年6月-)
SG 6 Electrotechnology for Mobility
(2011年10月-2014年11月)
⇒
SEG 5 Electrotechnology for mobility
(2014年11月-2015年10月)
⇒ SyC Smart Energyへ合流
ahG 53 ⇒
SEG 6 Non-conventional Distribution
Networks/Microgrids
(2014年11月-2017年6月)
⇒ SC 8B
SG 7 Robotic Technologies
(2013年10月-2015年6月)⇒ ACART SG 8 Smart Manufacturing
(2014年6月-2016年6月) ⇒
SEG 7 Smart Manufacturing
(2016年6月-SyC設立後解 散予定)
SyC Smart Manufacturing
(2018年2月-)
SG 9 Communication Technologies
(2015年6月-2017年2月)
⇒
SEG 8 Communication Technologies and Architecture of Electrotechnical Systems
(2017年2月- … ) SG 10 Wearable Smart
Devices
(2015年6月-2016年10月)
⇒ TC 124
ahG 66 ⇒ SEG 9 Smart Home /Office building
(2017年2月- … ) SG 11 Hot topic Radar
(2017年6月-)
ahG60, ahG70が前
身
SG 12 Digital transformation
(2017年10月-)
ahG77が前 身
アンダーライン:最新の活動組織
2016年10月の第157回SMB会議において、水平規格の役割をレビューするために設置された。本ahG のタスクは以下のとおり。
- 水平規格とは、規定(normative)及び参考(informative)ガイドとは、また基本安全文書又はEMC出版 物とは何かをレビューし明確に定義。
- 現在の水平規格リストを分析し、リストから削除することが適切なものがあるかどうかを決定。
- 規格のタイプ別のガイダンス及び水平規格使用基準を作成。
- ステークホルダーを早い段階でどのようにTC/SCに参画させるかについて勧告するとともに、水平規 格の使用方法を周知。
- ISO/IEC 専門業務用指針第1 部附属書A.1 及びIEC ガイド108 をレビューし、今後の水平規格の 考え方に合わせるとともに、水平規格認定基準に関するガイダンスをSMB へ提供。
2017年10月の第160回SMB会議において、ahG 72からの勧告をもとに下記が決議された。
- 水平規格の可視性を上げること
- 水平規格のリストを対象の技術諮問委員会(AC)の責任に委ねること - ガイド104、107及び119の共通部分を含むようガイド108を改訂すること - ガイドの定義をISO/IEC Directives Part 1のAnnex Aに含めること
なお、ahG 72からの勧告では、「水平規格リストからTC 1とTC 3の規格を外すこと」が挙げられていたが、
SMBでの議論の結果、水平規格リストからは外さないこととなった。また、ガイド108の改訂については、新た なahG 78 “Revision of Guide 108, Guidelines for ensuring the coherency of IEC publications - Application of horizontal standards”を設置することとなった。
(4) SMB/ahG 74(Dual referencing and profiles)
2017年2月の第158回SMB会議において、IECとIEEE の測定法が書かれているTC 14変圧器の規格 における参照先の記述にあいまいな点があったことを受け、将来、このようなことが起こらないようにするため の提案を作ることを目的にahG 74が設置された。2017年10月の第160回SMB会議にて、ahG 74からの提 案を受けて下記が決議され、ahG 74は解散した。
- DMT に対して、JDMT と協力してProfile の定義を策定することを要請する
- また、DMBに対して、Directives Part 2 のClause 6 に新たなSubclause を提案することを要請する
- IEC CO に対して、TC/SC のための、使い方、制限、他の既存の手段との関係についてのガイダン
ス文書を開発することを要請する。
(5) SMB/ahG 75(Working and Consortia)
2017年2月の第158回MB会議において、IEC ではこれまでコンソーシアム/フォーラム規格にIEC のス タンプを押すような形で発行してきたが、より踏み込んだ取り組みが必要ではないかという提起があり、検討を 深めるべくahG 75 が設置された。2017年10月の第160回SMB会議にて、ahG 75からの中間報告を受け、
下記が決議された。
- IEC CO に、IEC と協力することによるコンソーシアムの利益を伝えるコミュニケーション、プロモーショ
ン用のマテリアルを用意することを要請する。
- ahG 75 に、コンソーシアムと協力することについてのオプション、手続き、期待について説明した
TC/SC 用ガイドラインを開発することを要請する。
- IEC CO に、コンソーシアムとの協力を推進する役目を担うコンタクト先を任命することを要請する
- ahG 75 に、Item 1 のマテリアルを開発することについてIEC CO と協働することを要請する(コミュニ ケーションとプロモーション(Outreach)のマテリアル)。
2018年6月の第162回SMB会議に最終レポートが提出される予定。
(6) SMB/ahG 76(Masterplan Implementation)
2017年6月の第159回SMB会議において、マスタープラン導入計画に関する検討グループとしてahG 76 の設置が決議された。マスタープランの導入は柔軟に、かつ実際的であるべきとの意向を反映し、ahG 76 の タスクは、マスタープランの主題がSMB の責任と活動にマッチさせることと調査結果をまとめることとしてい る。
マスタープラン実施計画に関しては、SMB だけにとどまらずIEC 全体でも懸念がもたれていた項目である。
今後5 年間の計画を決めるという重要な案件でもあるにもかかわらず、本来のステークホルダーであるNC から意見を出せなかったため、日本としてこの点を改善すべきとの意見を出してきた中、今回NC から意見を 出せるプロセスが出来た。
(7) SMB/ahG 77(Digital Transformation)
2017年6月の第159回SMB会議において、IECのDigital Transformationに関して下記のタスクを負う恒 久的なグループのスコープを仕上げるために、ahG 77の設置が決議された。
2017年10月の第160回SMB会議において、ahG 77からの検討レポートが報告され、SMB は、新たなSG として、SG 12 Digital Transformation を下記のタスクで設置することを合意し、ahG 77は解散した。
- IEC と標準化活動に関連したDigital Transformation の観点を定義すること - IEC の規格開発、配給、使用に必要な新しいトレンド、技術、活動を特定すること。
- IEC の活動と他の機関(ISO、ITU 等)の活動の間のリンクと、IEC の監督によるところの専門業務を 提供すること。
- 内外の参加による関連する議論と協力のためのプラットフォームを提供すること
(8) SMB/ahG 78(Revision of Guide 108)
2017年6月の第159回SMB会議において、Guide 108の改訂を検討するために、ahG 78の設置が決議 された。 ((3) ahG 72項参照)
(9) SMB/ahG 79(Autonomous Systems – Ethics)
2018年2月の第161回SMB会議において、自律システムにおける倫理、信用及び価値に関してIECの 役割と規格を評価し、IECとしてこの課題にどう取り組むべきかを検討するために、ahG 79の設置が決議され た。
(10)SMB/ahG 80(Clarification of Systems Concepts)
2018年2月の第161回SMB会議において、ahG 70で検討されたSyCのアウトプットについて更に明確 化すべく、ahG 80の設置が決議された。主たる検討課題は下記である。
a) SyCとTCの間の協力関係の促進
b) SRD(System Resource Document)のステータスの明確化 c) SyCがIECの規格類を開発できる条件の特定
(11) SMB/ahG 81(Electric vehicle and infrastructure landscaping)
2018年2月の第161回SMB会議において、TC 69 からの報告に関連し設置が決議された。電気自動車 領域におけるIEC活動のハイレベルの提案を準備する。
- 議長(投票権無し): IEC会長が議長を兼務 - 10名以上15名以下のメンバー(投票権有り)
- 全てのIEC役員(投票権無し)、特に副会長兼SMB議長及びCAB議長
各分野の活動は、投票権を持つ MSB メンバー、すなわち産業界(多国籍企業及び中小企業を含む)、公 共事業体、研究機関又は学会の出身で関連分野のハイレベルな市場専門家又は技術専門家によって代表 される。
メンバーは、国内委員会、評議会メンバー又は IEC 役員が提案し、会長が任命する。メンバーは、地理的 条件を含むIEC利害関係者のコミュニティ全体を代表し、活動場面の重要度に応じて適宜、他の専門家から 支援を受けることができる。
メンバーの任期は3年であるが、会長の裁量により1期延長される。ただし、6年を超える任期は認められ ない。現行のMSBのメンバーは表11に記すとおりである。
表11 MSBメンバー
年 メンバー
2008
~ 2011
Bocko(アメリカ)、Breining(フランス)、Buttner(ドイツ)、Chand(アメリカ)、Deutsch(アメリ カ)、Gemme(イタリア)、Jonsson(アメリカ)、Kegel(ドイツ)、Saheb(カナダ)、Schjotz(デンマ ーク)、Shu(中国)、Terwiesch(ドイツ)、櫛木(日本)、中村(日本)、富田(日本) 計15名 2012
~ 2013
Banerjee(スイス)、Breining(フランス)、Chand(アメリカ)、Deutsch(アメリカ)、Fogal(アメリ カ)、Gemme(イタリア)、Helmrich(ドイツ)、Kim(2013:韓国)、Oswald(ドイツ)、Schjotz(デン マーク)、Shu(2012:中国)、Yu(中国)、櫛木(日本)、中村(日本)、塚本(日本) 計14名
2014
~ 2015
Adams(イギリス、Intertek)、Brosset(フランス、Schneider Electric)、Fogal(アメリカ、Eaton
→Tyco)、Helmrich(ドイツ、Siemens)、Leukert(ドイツ、SAP)、Lu(中国、China Datang Group)、Oppermann(オーストラリア、CSIRO→Zettabyte Technology→NSW)、武部(日 本、東京電力→2016: 東京電力パワーグリッド→2017:東京電力ホールディングス)、武田(日 本、日立製作所)、塚本(2014:日本、三菱電機)、堤(2015: 日本、三菱電機)、Wang(中 国、Huawei)、Wang(中国、Haier)、KIM(韓国、Samsung Display、2015年退任) 計13名 2016 Colburn(アメリカ、FDA)、Manzoni(イタリア、Falck)の2名を追加 計14名
2017
Manzoni、Brosset、Adams、Fogal、堤が退任、Banerjee(アメリカ、Schneider Electric) 、 Parmeggiani(イタリア、FZSONIK)、Kim(韓国、KEPCO)、が参加。
計11名(2017年6月20日時点)
2018
Helmrichが退任。Mrosik(ドイツ、Siemens)、Talka(アメリカ、Underwriters Laboratories)、
Girard(カナダ、Standards Council of Canada)が参加。
Shu コンビナを含め計14名(上記、2018年4月1日時点のメンバーを下線太字で記載)
4.1.2 活動の枠組み
(1) 会議
MSBは、少なくとも年に一度会議を開催している。通常、MSBメンバー及びIEC役員のみが会議に参加す るが、特定の議題に関して、MSB議長は適宜ゲストを参加させることができる。オブサーバの参加は特例を除 き認められない。
MSBメンバーは、適宜SMB会議及びCAB会議への出席が求められる。また、評議会又は他のイベントで プレゼンテーションや報告を行うことが求められる。
(2) 投票
MSBの決議は、通信又は会議のいずれかで、メンバーの3分の2(2/3)以上の賛成が要求される。投票数 がメンバーの半数以下の場合、決議は次回の会議まで延期となる。棄権は投票と認められない。
(3) 特別作業グループ(SWG: Special Working Group)
MSBは、ある決まった課題を徹底的に調査し、また特別な文書を開発するために、MSBメンバーのリーダー シップの下でSWGを設立することができる。いかなるSWGも、目標期日と、明確に定義付けされたタスクを持 ち、MSBから更なる業務が委託されない限り、最初に与えられたタスクが完了次第、解散するものとする19。
(4) 文書及び会議
MSBは、MSB又はSWGが作成した文書の発行を承認することができる。MSBは、国際規格や現在SMB が責任を負っている他の文書を発行してはならない。MSB文書の作成、承認、発行の手続きはMSBの責任と なる。
MSBの業務成果は、SMBの責任の下で行われる通常の規格開発プロセスにおける付加的業務の基礎とし て資することができる。
MSBはふさわしいトピックスに関する会議を開催することができる(又は開催するためにSWGを設立するこ とができる)。
4.1.3 活動状況
(1) 活動概要
MSBでは、外部機関のエキスパート、識者も参加して主要な技術動向及び市場ニーズから戦略的な提言 を取り纏める「市場及び技術調査プロジェクト」の活動が進められている。表12にSWG、市場及び技術調査 プロジェクト活動の推移を示す。
2010年7月に設立された電力貯蔵(EES: Electrical Energy Storage)プロジェクトの成果として、2012年6 月に新たなTCが設立された。これにより、MSB では市場及び技術調査プロジェクトを立ち上げ、その成果を 元にIECにおける新たな国際標準化の枠組みを作る流れもできた。
2015年6月のMSB会議(クリーブランド)にて、マスタープラン 2011に基づき、MSBの今後の取り組みと して、地球規模の課題(Global Concern)を再レビューし、標準化につながるプロジェクトを組成するために、
MSBメンバーを以下の4つのタスクに分けて議論を進めていくことが提案された。
- Task Force 1: Market Strategy Derived from Global Concerns
19 SWGについて、2010年シアトル会議でSWG 4~SWG 7が公式にナンバーを付されたが、その他のSWGについてはEEE を除き、存否を含め公開されていない。