3. 標準管理評議会
3.3 専門委員会
3.3.1 専門委員会(TC: Technical Committee)
TC15は、SMBが承認した業務範囲で作業計画を立てると共に、国際規格を作成する。必要に応じて下部 機関としてSC、WG等を設置する。また、他のTC/SC及び他の国際標準化機関との連携の下に国際規格の 開発がなされる。
(1) 設置
TCの設置は、次の段階を経た後、SMBにより決定される。
- 提案者は、対象とする業務の適用範囲、提案理由等を所定の書式に則ってCOに提出する。
- COは、全てのNCに対し、新TC設置の賛否及び業務への参加の意思について投票を求める。
- 提案に対する各NCの投票は、回付後3ヵ月以内に行う。
- NC投票数の3分の2(2/3)以上が賛成し、かつ5ヵ国以上が積極的な参加を表明している。
(2) 名称及び業務範囲
TC の設置決定後できるだけ早く、なるべく書面審議で、名称及び業務範囲について関係者の合意を得る。
新TCの名称及び業務範囲は、合意が得られた後、事務総長よりSMBに提出し承認を求める。名称及び業 務範囲を修正する場合は、SMBの承認を必要とする。
(3) 業務への参加
全てのNCは、TCの業務に参加する権利を有する。正会員NCが参加する場合、Pメンバー(Participating member)又はOメンバー(Observer member)のどちらの地位で参加するかをCO及び幹事国へ通知する。
準会員NCは、投票権は無いがOメンバーの権利を持って参加できる。ただし、2004年1月から、あらかじめ 登録した最大4つのTC/SCに限りPメンバーとして参加でき、当該TC/SCの技術事項に対しては投票権を 持つことが認められた。
Pメンバー、Oメンバーの業務範囲は以下のとおりである。
Pメンバー: TC内での投票のために提出される事案、CDV(Committee Draft for Vote: 投票用委員 会原案)の照会及びFDIS(Final Draft International Standard: 最終国際規格案)に対す る投票の義務を負い、規格開発及び会議への出席等業務に積極的に参加する。
Oメンバー: オブザーバとして会議出席の権利を有し、委員会文書の配布を受け、意見を提出する。
なお、Pメンバーとして参加したNCが、
- 継続して不活発で、直接参加であるか通信参加であるかに関わらず、連続して2回のTC/SC会議 への参加を怠り、かつ(and)、専門業務にエキスパートを全く指名しなかった場合、
又は(or)
- 専門委員会又は分科委員会内での正式に投票に付された案件に対する投票を怠った場合、当該 TCの幹事国は、その旨を事務総長に通告しなければならない。この条項の精緻化は、Pメンバー に与えられた責務をよりよく全うすることを目的として、2011年メルボルン大会のSMB会議にて決議
されたISO/IEC 専門業務用指針変更によるものである。
通告を受けた事務総長は、当該NCに対し、業務への積極的な参加又は投票の義務を怠らぬよう
15 詳細は、「ISO/IEC専門業務用指針 第1部 専門業務の手順」及び「ISO/IEC 専門業務用指針 補足指針-IEC専用手 順」を参照のこと。
注意を促す。これに対して十分な対応が得られない場合には、自動的にPメンバーからOメンバー に変更される。このような地位の変更を受けたNCは、12ヵ月の期間を経た後、事務総長へPメンバ ーに復帰する意向を表明でき、その場合は復帰が認められる。
(4) 幹事国
TC幹事国(Secretariat)は、業務の進捗状況の監視、報告及び活発な業務遂行の責任を負い、次の業務 を行う。
- CD(Committee Draft: 委員会原案)及びCDVの準備とその回付の手配及び受領した意見の処理、
FDISの回付の手配
- 各プロジェクトの優先順位及び目標期日を定める際の支援、時間がかかり過ぎるプロジェクトや十 分な支援のないプロジェクトへの対応
- 議事日程の設定及び回付の手配、審議文書の回付手配等会議の準備 - 会議で採択された決議事項の文書化
- 会議終了後4週間以内での議事録の作成
- SMBに対する報告書(傘下のSC分を含む)の作成
TC幹事国は、業務に積極的に参加する意思を表明し、かつ幹事国としての責務を遂行することを了承し たNCに対し、SMBにより割り当てられる。
TC幹事国を割り当てられたNCは、適格な人材を幹事として任命する。
TC幹事国を辞退する場合は、最低12ヵ月前に事務総長にその旨を通知する。他のNCへの幹事国の割 当てはSMBが決定する。
TC幹事国が自らの責務の実行を継続して怠っている場合、事務総長又はNCはこの問題をSMBに提起 し、TC幹事国の割当てを見直すことができる。
(5) 議長及び副議長
TC議長は、SC及びWGを含むTCの運営全般について責任を負い、次の業務を行う。
- NCの代表を兼務しない国際的な立場での活動 - TC幹事の職務の遂行の指導
- CDの合意を目的とした会議を運営 - 会議において表明された意見のまとめ
- 会議における決定事項の作成、かつ会議中に国際幹事による文書形式の確保 - 照会段階における適切な決定
- SMBへの重要事項の報告(TC幹事国経由)
- SMBの政策上及び戦略上の決定の委員会での実施の確保
- TC及びTC傘下の全グループの活動をカバーする戦略ビジネスプランの維持 - 戦略ビジネスプランの適切かつ一貫した実施
- 委員会決定に対する異議申立てへの支援
TC議長は、当該TC幹事国の指名に基づき、SMBが任命する。初回指名時の任期は最長6年間であり、
任期延長の場合は、SMBメンバー投票の3分の2(2/3)以上の賛成による承認が求められる。幹事国以外の 国から議長を任命することが望まれている。従来任期に制限は無かったが、2013年2月のSMB会議の決定 により、TCの議長の任期は、2014年1月以降、最長9年となることが決定された。
なお、TC及びSCでは副議長を置くことができる。その際には、次の指針に従う。
- TC及びSCは、その自由裁量により、1人以上の副議長を指名することを選択できる。
- 副議長指名の手続きはTC/SCの責任で行わなければならない。
- TC及びSCには、指名することを選択した副議長の職責のスコープ及びポートフォリオについて広 い裁量権が与えられる。ただし、以下の条件が適用される。
・ 職務は意味のあるものでなければならず、儀礼的であってはならない。
・ 職務は、候補者の指名と共に役割が明確に提示されなければならない。
- 副議長の任期は、最長3年間とする。
本指針は、2011年メルボルン大会SMB会議での決議によって同意されたものである。
(6) 会議
会議の期日及び場所については、当該TCの議長及び幹事国、事務総長並びに主催国の間で合意され なければならない。
主催国は、TCのPメンバー代表が会議出席の目的でその国に入国することについて、何ら制限されない ことを確認しなければならない。
幹事国は、遅くとも会議の4ヵ月前までに、議題が配布されるようCOに手配しなければならない。また、審 議議題におけるコメント集等全ての文書は、会議開催日の6週間前までに配布されなければならない。
(7) 解散
TCの解散は、SMBが決定する。