6. トピックス(最近の活動)
6.1 マスタープランと戦略目標
IECは適合性評価への標準化アプローチを提供し、人材育成、コンポーネント、製品、システムの試験と認 証を支援する独自のサービスを提供する。
IEC活動は世界貿易の20%(金額ベース)に影響を与え、エネルギー、製造、運輸、健康、住宅、建物、都 市等の広範囲の技術分野に対する安全性、相互運用性、性能そして環境性といった観点に目を向けてい る。
6.1.2 戦略目標
1. 市場と社会性
1.1 市場及び社会ニーズへの効果的な対応
IECは技術進歩だけでなく市場と社会トレンドへの対応能力を強化していく。そのためには、MSBの役割は 重要であり、その活動と影響力は拡大されるべきである。
MSBは産業界、世界規模の研究コミュニティの知見を集約する“シンクタンク”的役割を担い、今後のIEC 活動を積極的に推進する。MSBは、標準化ニーズが出る前段階で、IECが市場と技術発展の官民議論の場 となるよう貢献しなければならない。温暖化、高齢化社会、安全保障といった社会問題へ対処する場、そして 製品とサービスの自由で公平な国際貿易を推進する場は、大いに認識され、拡大されるべきである。
1.2 全ての関係するステークホルダーをまとめる
IECは、主要な貢献者であり規格の使用者である産業界(製造者、中小企業(SMEs)、運用者、設備設置 者、インフラ業者そしてIT等サービスプロバイダーを含む)との関係を継続的かつ積極的に強化していくだろ う。
しかしながら、このことでなおざりになるステークホルダーがでてはいけない。信頼を構築し、規制と立法活 動においてIEC規格が活用されるためには、規制側及び政策立案側にも注目する必要がある。更に、適合 性評価サービスのエンドユーザは、関連するIEC活動に関して直接的に意見を言うための場を与えられるべ きである。利害関係者の確認及び関わりはIECコミュニティ全体、特に国内委員会(NC)と専門委員会(TC)
の責任であり、よりよい実践例の共有は推進されるべきである。
1.3 他機関とのコラボレーションのための革新的手段の提供
作業の重複と断片化を減らすために国際的/地域的な規格開発機関及び適合性評価機関といった他機 関と効果的なコラボレーション行うための新しいアプローチを構築することによって、IECはパートナーシップと コラボレーションを促進するリーダとなるだろう。
また、IECはインダストリー・コンソーシアムの役割と重要性を認識しており、市場の要望があればいつでも インダストリー・コンソーシアムとの連携も推進する。
2. 持続的なビジネスモデル 2.1 持続的なビジネスモデル
IECブランドの知名度と認知度を更に上げる必要がある。したがってIECは、IECの活動の認知度をグロー バルに上げるコミュニケーションと市場機会を体系的に捉え、活用する。
技術プロジェクトを推進する新しい手法はソーシャル・メディア利用の拡大を含め調査される。そしてIEC活 動の恩恵に焦点をあてたメッセージは、異なる利害関係者及びセクターグループ(特に役員レベルと上級管 理者に重点をおいて)に向けて発信される。
2.2 多様かつ継続的な財源による長期安定運営の実現
対応すべき根本的な課題は潜在的機会と現行のビジネスモデルへの挑戦である。IECは多様かつ持続的 な収益が必要であり、IEC中央事務局は、収入源を広げる適切な戦略を探求し、発展させている国内委員会 を支援しなければならない。
したがってIECは、市場のニーズを分析し、顧客ニーズに合ったサービス及びより加価値がありカスタマイ ズされた成果物を提供するためにビジネス展開の機会を検討する。
2.3 ビジネスモデル全体に対する法的根拠の確立
新しい収益方法の開拓には、しっかりした分析、準備及び計画が不可欠である。IECは著作権、知的財産 権、保障、損害補償を網羅する強固な法的根拠を構築する。
3. 柔軟性のある組織
3.1 挑戦と新たなチャンスに取り組む透明性の高い統治組織の実現
様々のIEC運営委員会間での調整はより強化されるべきであり、また、それぞれの活動と決定に対する透 明性を高めることがコミュニティ全体として要求される。
IECは、専門委員会のそれぞれのエンドユーザとの結びつきと同様に、ビジネスニーズと政策ニーズを考 慮することにより、専門委員会が戦略的役割と影響力を強化することを後押しすべきである。リーダの地理的 なバランスは可能な限り審議されるべきである。技術と能力に基づいて、これら地位への候補者を擁立するた めに、多くの国々の能力向上は支援されるべきである。
3.2 IEC活動が時代に即しそしてあらゆる場所で活用されることの保証
国別代表の方針は、継続的にIECの中核的な力の上に構築され強化され、IECの中核的な力として強め られるであろう。IECが時代に即したものであり、その成果物とサービスが世界中でより広く使用される続ける ために、新たな会員、参加者の形は評価される必要がある。
産業界の直接参加が適切であることは限定的かもしれない。そしてこのことはケース・バイ・ケースで考慮さ れるべきである。また、発展途上国がIEC活動に貢献し、IEC活動から利益を得ることが出来るに足りる十分 な情報と参加手段をもっているかについても注意が払われるだろう。参加国と会員は、例えば貿易条約や公 共政策において、国内及び地域内でのIEC規格の使用促進のために、中央事務局及び地域事務局より支 援を受ける。
3.3 あらゆるレベルの利害関係者を代表する
IEC国内委員会はIECの屋台骨であり、IEC活動への関連情報の提供及び国レベルにおいてIEC活動 の効果的な実施を行うために、会議に全メンバーを参加させる重要な役割を担っている。国内委員会の組織 構造、代表そして役目に関するガイダンスが望まれている。IEC適合性評価に対する責任及び予算に関する 事項を含めた意思決定の際に、全ての国内の利害関係者を巻き込むことが、国内委員会の重要な役目であ
ることが、ガイダンスで強調されるべきである。会員は、継続的に自己分析をし、彼らのIECへの責任に応じて、
彼らのガバナンス、運営、権利を適応させるべきである。
3.4 世界一流のリーダと専門家にとって魅力的な存在であること
IEC規格が使われ続けること、そしてIEC活動がボランティアで運営され続けるために、リーダと専門家の 過半数が産業界から参加し続ける必要がある。中央事務局と地域事務局は国内委員会が、新しい参加者を 惹きつけ、専門家を訓練するための包括的プログラムを確立することを支援する。IECヤング・プロフェッショ ナル・プログラムは、IEC活動への参加を推進するための活動に広げられる。そして付属活動は国内委員会 のアウトリーチ活動支援へとつながる。
4. 機敏な運営
4.1 新しい活動手法の採用
世の中の日進月歩及びディジタル情報産業を見ると、IECコミュニティは規格の開発、普及、販売のための 革新的なアプローチを含む新しい考え、技術、活動実習を取り入れていく必要がある。
IECはオープン・ソース、オープン・データ・トレンドあるいは機械処理できるディジタル化規格の新しい フォームといった運営の中核に影響を与える抜本的変化に対して準備をし続ける。
適合性評価という観点において、IEC規格のスコープを超えた継続的拡大は、新しい機会として探求され る。
4.2 柔軟性、効率化とコストパフォーマンスの良いプロセスと運営の創造
IEC運営組織の中及び間の建設的協力の形態は、市場の要望にタイムリーかつ効率的に呼応するために 必要である。IECは、品質または市場適合性を落とすことなしにタイムリーにシステムアプローチの改良及び 規格の提供を行う。
新しい体制は、適合性評価活動の機会における期待される成長を利用することが求められる。適合性評価 サービスの新しい市場ニーズは、新規格開発と並行して体系的に評価されるだろう。
全てのIEC活動に対して、プロジェクト管理は測定可能な目標を定めて改善され、そして遠隔会議及びリ アルタイムで意思決定が可能となる技術が紹介される。
4.3 最先端ITツールの提供
IECは業務の質とスピードを高め、活動への参加コスト削減につながり簡単に利用でき、新しい成果物と サービスの開発を支援することが可能なITツールを持つべきである。ディジタル化のチャンスは、IECの将来 的な活動において、IEC を世界的リーダにするための仕組みとして利用される。IECはケース・バイ・ケースで、
リソースを最大限活用するために、他機関と共同して新たなITツールを開発する機会を検討すべきである。