第5章 性能監視
5.3 性能情報の分析と対処
5.3.1 性能ログファイルへのログ出力機能により採取した性能情報
5.1.2 Systemwalker Centric Managerによる性能情報のリアルタイム監視 機能(MIBによる監視)
本機能はWindows(R)版、Solaris版のみ使用可能です。
リアルタイム監視機能は、指定したアプリケーションの性能情報を、MIB情報として通知する機能を提供します。
Systemwalker Centric Managerには、MIB監視機能がサポートされています。Systemwalker Centric Managerの機能を利 用することにより、以下のような運用が可能となります。
・ 統計情報のレポート出力
性能情報のグラフ表示や、CSV形式でのファイル出力が行えます。統計情報の収集に役立ちます。
・ 性能異常の監視
処理待ち要求数などの性能情報に対してしきい値を設定し、監視することによって、性能情報の異常を、事前に察 知できるようになります。これにより、異常事象に対して、迅速な対応が行えます。
参考
MIB情報
Management Information Baseの略です。システム情報、TCP/IP情報を管理するために、定義された管理情報領域のこ とです。
本機能を使用する場合、性能ログファイルへの情報出力も同時に行われますので、オペレーション単位の情報などの、
よりきめ細かな性能分析を行いたい場合には、性能ログファイルに蓄積された情報を分析してください。
また、MIB情報を利用した監視方法などについては、Systemwalker Centric Managerのマニュアルを参照してください。
採取できる情報や分析方法については、「5.3.2 Systemwalker Centric Managerによるリアルタイム監視機能により採取し た性能情報 」を参照してください。
5.1.3 他製品との連携による性能情報の分析
本機能はWindows(R)版、Solaris版のみ使用可能です。
性能監視ツールを使用して採取した情報は、他製品を使用することにより、性能情報の解析をより詳細に行うことができ ます。
Systemwalker Service Quality Coordinatorとの連携
Systemwalker Service Quality Coordinatorは、サービス品質の最適化を支援する製品です。
サービス品質を可視化するとともに、システムを構成する個々のサーバやミドルウェアから収集した性能情報をさまざま な角度で監視・分析・評価する機能を提供します。
本製品と連携することにより、アプリケーション・サーバの性能情報とサーバマシンのCPU 負荷状況やメモリ使用状況等 を比較や、相関を分析するなど、より高度な性能情報の解析が可能となります。
詳細は、「Systemwalker Service Quality Coordinator のユーザーズガイド」を参照してください。
Systemwalker PerfMGRとの連携
Systemwalker PerfMGRは、サーバマシン等の性能情報を統計的に解析するための製品です。
Systemwalker PerfMGRで、性能監視ツールが出力するCSVファイルを読み込むことにより、Systemwalker PerfMGRで、
アプリケーションの性能情報の解析を行えるようになります。
具体的には、アプリケーションの性能情報と、マシンのCPU負荷状況やメモリ使用状況等と、グラフ表示等による比較が 行えます。
マシンの負荷情報も加味した、より詳細な性能情報の解析が可能となります。
詳細は、「Systemwalker PerfMGRのマニュアル」を参照してください。
5.2.1 SNMPサービスへの登録操作 (Windows (R)の場合)
Systemwalker Centric Managerを使用してリアルタイム監視を行うためには、Interstageのインストール後に以降の操作を 行う必要があります。なお、リアルタイム監視を行わない場合は、以降の操作を行う必要はありません。
1) SNMPサービスへの登録
ispsetagtコマンドを実行して、性能監視ツールをSNMPサービスに登録してください。ispsetagtコマンド実行後は、Windows の「サービス」画面よりSNMPサービスを再起動してください。なお、SNMPサービスがインストールされていなければ、性 能監視ツールをSNMPサービスに登録することはできません。ispsetagtコマンドを実行する前に、SNMPサービスをインス トールしてください。
Windows(R) 2000とWindows Server(R) 2003でのSNMPサービスのインストール方法を、以下に示します。
Windows Server(R) 2003の場合
1. OSのCD-ROMをCDドライブにセットしてください。
2. 「Windowsのオプションコンポーネントをインストールする」を選択し、「Windowsコンポーネントウィザード」の「管理 とモニタツール」で「簡易ネットワーク管理プロトコル(SNMP)」を追加してください。
Windows Server(R) 2008の場合
1. 「サーバマネージャ」の「機能」から「機能の追加」を開き、「SNMPサービス」を選択してインストールしてください。
2) MIB定義ファイルの読み込み
Systemwalker Centric Managerから性能情報を採取するには、性能情報のMIB定義ファイルをSystemwalker Centric Managerで読み込まなければなりません。Interstageをインストールしたマシン上にある、以下のMIB定義ファイルを Systemwalker Centric Managerに読み込ませてください。
TD_HOME\isp\mib\ispmibNT.my
MIB定義ファイルの読み込み方法を、以下に示します。
1. Interstageをインストールしたマシン上にあるMIB定義ファイルを、Systemwalker Centric Managerがインストールさ
れているマシンに、FTPなどを使ってコピーしてください。
2. Systemwalker Centric Managerのシステム監視を起動してください。
3. システム監視画面のメニューから、「操作」→「MIB拡張操作」の順に項目をクリックして、MIB拡張操作画面を表示 してください。
4. MIB拡張操作画面で「MIB登録」ボタンをクリックして、拡張MIBファイル選択画面を表示してください。
5. 拡張MIBファイル選択画面でMIBファイルを選択して、「開く」ボタンをクリックしてください。その後、MIB拡張操作 画面で「閉じる」ボタンをクリックしてください。
5.2.2 SNMPサービスへの登録操作 (Solarisの場合)
Systemwalker Centric Managerを使用してリアルタイム監視を行うためには、Interstageのインストール後に以降の操作を 行う必要があります。なお、リアルタイム監視を行わない場合は、以降の操作を行う必要はありません。
1) 性能監視ツールのコピー
Systemwalker Centric Manager上で、性能情報を表示するには、性能監視ツールの以下のファイルを、所定のディレクト
リにコピーしてください。この操作は、Interstageインストール時に行ってください。また、操作完了後は、マシンを再起動し てください。
ファイル名 コピー元ディレクトリ コピー先ディレクトリ
ispsubad8 /opt/FSUNtd/isp/lib /usr/lib/snmp
ispsuba8.acl /etc/opt/FSUNtd/snmp/conf /etc/snmp/conf
ispsuba8.reg /etc/opt/FSUNtd/snmp/conf /etc/snmp/conf
ispsuba8.rsrc /etc/opt/FSUNtd/snmp/conf /etc/snmp/conf
注意
・ 性能監視ツールのリアルタイム監視機能を使用する場合は、必須ソフトウェアをインストールし、必須パッチを適用す る必要があります。必須ソフトウェアおよび必須パッチの詳細については、「インストールガイド」を参照してください。
・ SEAのマスターエージェントを再起動する場合は、性能監視ツールは必ず停止してください。
・ SEAのマスターエージェント(snmpdx)は、ポート番号161を使用し、ポート番号は変更しないでください。SEAのマス
ターエージェントのポート番号を161以外に変更すると、以下のようなメッセージが出力され、性能情報のリアルタイム 監視機能は使用できません。
/opt/FSUNtd/isp/lib/ispsubad8: [ID 702911 daemon.error] subagent registration failed
注意
Solaris 10以降で使用する場合の注意事項
性能監視ツールのリアルタイム監視機能をSolaris 10以降で使用する場合、Solarisの他のバージョンで使用する場合と 比べて以下の注意事項があります。
・ システム管理エージェント(SMA)を使用したリアルタイム監視機能は使用できません。
Solstice Enterprise Agentsソフトウェア(SEA)を使用してください。
・ Solstice Enterprise Agentsソフトウェア(SEA)の使用するポート番号が161から変更になっています。従来通りのポート
番号161を使用するようにしてください。
この場合、SMAがポート番号161を使用しているため、SMAを使用せずSEAのみを使用するようにする必要がありま す。
例
SEAのみを使用する場合の環境設定例
以下に、SMAを使用せず、SEAのみを使用する場合の環境設定例を記載します。
詳細は、OSのマニュアルを参照してください。
1. SMAの停止
# /etc/init.d/init.sma stop
2. SMAおよび関連サービスがブート時に自動的に起動しないように設定
以下のサービスがブート時に自動的に起動しないように設定します。
- svc:/application/management/sma
- svc:/application/management/seaport
# svcadm disable svc:/application/management/sma
# svcadm disable svc:/application/management/seaport
また、「svc:/application/management/snmpdx」は「svc:/application/management/seaport」と依存関係があるため、
「svc:/application/management/seaport」を無効にした場合、「svc:/application/management/snmpdx」が起動されませ ん。依存関係を解消してください。
サービスの依存関係などの設定に関しては、OSのマニュアルを参照し実施してください。
3. SEAが使用するポート番号の設定を161に変更
/etc/snmp/conf/snmpdx.regファイルのport行を16161から161に変更
4. SEAの各設定ファイルを作成
# cp /etc/snmp/conf/mibiisa.rsrc- /etc/snmp/conf/mibiisa.rsrc
# cp /etc/snmp/conf/snmpdx.acl /etc/snmp/conf/mibiisa.acl
5. SEAの再起動
# /etc/init.d/init.snmpdx stop
# /etc/init.d/init.snmpdx start
2) MIB定義ファイルの読み込み
Systemwalker Centric Managerから性能情報を採取するには、性能情報のMIB定義ファイルをSystemwalker Centric Managerで読み込まなければなりません。Interstageをインストールしたマシン上にある、以下のMIB定義ファイルを Systemwalker Centric Managerに読み込ませてください。
TD_HOME\isp\mib\ispmibSol.my
MIB定義ファイルの読み込み方法を、以下に示します。
1. Interstageをインストールしたマシン上にあるMIB定義ファイルを、Systemwalker Centric Managerがインストールさ
れている業務管理クライアントに、FTPを使ってコピーしてください。
2. Systemwalker Centric Manager(業務監視)を起動してください。
3. 業務監視画面のメニューから、「操作」→「MIB拡張操作」の順に項目をクリックして、MIB拡張操作画面を表示し てください。
4. MIB拡張操作画面で「MIB登録」ボタンをクリックして、拡張MIBファイル選択画面を表示してください。
5. 拡張MIBファイル選択画面でMIBファイルを選択して、「開く」ボタンをクリックしてください。その後、MIB拡張操作 画面で「閉じる」ボタンをクリックしてください。
6. 業務監視画面のメニューから、「ポリシー」→「ポリシー配付」の順に項目をクリックして、ポリシーの配付画面を表示 してください。
7. ポリシーの配付画面で必要な項目を設定した後、「OK」ボタンをクリックしてください。
3) ポート番号の設定
性能監視ツールは、Systemwalker Centric Managerに性能情報を通知する際に通信を行うため、通信用のポートを使用 します。デフォルトでは「7042」番のポートを使用しますので、このポートを他のプログラムで使用している場合は、性能監 視ツールのポート番号を変更してください。この操作は、Interstageインストール時に行ってください。また、操作完了後 は、マシンを再起動してください。
変更方法は以下のようになります。
1. 環境設定ファイルをエディタで開いてください。
環境設定ファイルは「/etc/snmp/conf/ispsuba8.reg」です。
エディタで開くと以下のように表示されます。
agents = { {
name = "ispsubad8"
subtrees = { isPerformanceInf } timeout = 40000000
watch-dog-time = 2000000 port = 7042
} }
2. 「port = 7042」の「7042」の部分を、未使用のポート番号に書き換えてください。
3. ファイルを保存して、エディタを終了してください。
4. マシンを再起動してください。
5.2.3 性能監視ツール起動操作
性能監視ツールの起動操作について説明します。