Point 3 Point1: 『問題提示の方法』
本時の課題に迫る学習を行うために,問題の提 示を工夫する。実際の事物である辞書をあらかじ め生徒一人に1冊当たるように配付し総数を調べ るように促す。そうすることで,見出し語をすべ て数えることが難しいことを実感するようにす る。また,予想を発表する場面では生徒が自由な 発想を交流できる雰囲気を作っておくことも大切 である。
Point8: 『学習内容の定着を図る』
学習した知識や技能を定着させるためには,よ り早い段階がよい。本時に即した問題に取り組み,
知識や技能を定着させる時間を確保する。練習問 題に取り組ませる際は,本時で確認したように,
①何について調べるのか,②標本の取り出し方,
③結果を整理する,④結果から,母集団の傾向を とらえる手順をしっかりおさえながら取り組ませ ることが大切である。
また,本時の場合は,全数調査もできる母集団 が比較的少ない資料を用意し,全数調査と標本調 査の両方を行い,結果を比較できるような練習問 題を行うことも考えられる。
Point3: 『課題を質問型にする』
「英和辞典の見出し語の総数を調べてみよう」
ではなく,「どうすればよいだろうか?」という質 問型の表現で板書することにより課題解決への意 欲を高めていく。「時間内に」や「なるべく正確な 値に近づくように」という言葉を入れることによ り,直観だけに頼ることなく,数学的に解決して いくことを示唆することとなる。板書する際には,
できるだけ生徒の言葉で表現するようにする。
Point5: 『発問の順番を明確にする』
展開部では,主な発問を生徒にわかりやすくし ておくことが肝要である。また,問題解決の手順 が生徒にとって理解しやすいような発問が大切で ある。その際の板書も思考の順番がわかるような 板書を心がけることも大切である。
どのくらいの標本を取り出せ ばよいだろうか?
Point5
学習活動 留意点
○問題を把握する。
○問題をノートに記入したあと,個 人で問題について考える。
○予想したことを発表する。
・たくさんあることはわかる。
・すべての見出し語を数えること
(全数調査)は難しい。
・英和辞典に は 収録単語 数 が記載さ れ ているの で ,それは 見 ないよう にする。
○課題を把握する。(英和辞典の見出 し語の総数を調べるということを はっきりさせる)
○前時までに学習した標本調査の方 法を確認する。
○抽出したページと見出し語の数を 表にまとめる
○無作為抽出で取り出すページ数を 変える,連続5ページを抽出する など、無作為抽出しない方法など で結果を比較する。
・机間指導を 通 して状況 を 確 認 す る。
・必要ならば,
計 算機を配 付する。
・作業の速い 生 徒につい て は,抽出 の 方法を変 え たり,無 作 為抽出し な かったり する
○自分で標本調査した結果と他の仲 間が出した結果や,条件を変えた ときの結果を比較して,標本調査 のよさを確認する。
○本時の学習内容をノートにまとめ る。
○ワークの問題等を宿題とする。
・必要な場合 は 周囲と話 し合う。
Point2: 『多様な考え方を大切にする』
本時の場合,正確な値は一つしかないが,その 値を求めるまでの道筋は一つではない。現在の学 習内容が標本調査だから標本調査を使うのではな く,生徒自身が多様な方法を考え,それらを理解 した上で標本調査を実施することで,標本調査が よりよい方法であると実感できるようにしたい。
Point 2
Point 7
Point 4
Point 9
【本時の目標】:無作為抽出した標本を用いて標本調査を行い,母集団を推定し,母集団の傾向をとら えることができる。
Point9: 『宿題を与える』
授業の終末では,確実な定着を図るために宿題 を与える。ワークや教科書の問題の他に,身の回 りの題材で標本調査を活用し,レポートとしてま とめさせてもよい。例えば,今回の課題を発展さ せ,見出し語で使用されているアルファベットの 文字で一番多く使われている文字を標本調査で調 べることが考えられる。
Point6: 『予想される反応を想定しておく』
生徒から出される考えを想定しておくことで,
授業展開を工夫したり,必要な発問したりできる。
生徒からの反応で次の発問が生まれてくるような 授業の流れは,生徒にとって自分たちで授業を作 っている感覚をもたせることができ,生徒はより 主体的に授業に取り組むようになる。
Point4: 『机間指導の在り方』
机間指導は生徒の状況を把握し,今後の授業展 開を考える場面である。机間指導しながら,標本 の取り出し方や表のまとめ方など,時折全体につ ぶやきながら効果的に机間指導を行うとよい。ま た,作業の遅い生徒には支援を,速い生徒には新 しい課題を与えるようにするとよい。
Point7: 『作業の速い生徒について』
操作活動や作業の多い活動を行うと,作業の速 い生徒と遅い生徒の差が出てくる。遅い生徒につ いては机間指導などで支援することができるが,
速い生徒は,無作為抽出で取り出すページ数を変 えるなどの実験を行わせることで,結果を比較で き,このあとの授業の展開に生きてくる。
○辞書によっては,開きやすいペー ジがあっては良くない。
○iPad 以外の他の手段はあるのだ ろうか。
○調べたページ数が多ければ多い ほど正確だと思う。
○全体のページ数を調べなければ いけない。