第 7 章 ネットワークでの利用例 81
7.6 ルーティングを動的に行う〜動的ルーティングの設定〜
7.6.2 OSPF を利用した動的ルーティング 〜中規模以上のネットワーク〜
レスをグローバルアドレスとして表現しています。
設計
(1) エリアを決定する
ここではstub areaを使用するかどうか、また、使用するならばno summaryを使用するかどう
かを決めます。本項の設定例ではstub areaを使用しません。
(2) リンクを決定する
ここではOSPFでの通信を行う相手との通信方法を決めます。本節の設定例では、インターフェ イスに相手のルータと接続するインターフェイスlan1を設定し、OSPF情報の送受信は 送信/受 信 共に行い、認証は行わないものとします。OSPFは、インターフェイスlan0とインターフェ イスlan1の両方で有効にします。
(3)SEIL A、SEIL BそれぞれのルータIDを設定する
OSPFで通信を行うそれぞれのSEILにルータIDを設定します。ここではそれぞれのアドレス をルータIDとして割り当てます。
設定の流れ
( 1 )
SEIL Aにエリアを設定するstub areaの使用/不使用を設定します。
( 2 )
SEIL Aにリンクを設定するOSPFを有効にするインターフェイスと、リンクの属するエリアIDを設定します。
( 3 )
SEIL AにOSPFルータIDを設定する OSPFルータIDを設定します。( 4 )
SEIL AのOSPFを有効にする 設定したOSPFを有効化します。( 5 )
SEIL Aの設定を確認する設定が正しくなされているか確認します。
( 6 )
SEIL Aの設定を保存するすべての設定を保存します。
設定手順
( ) SEIL A にエリアを設定する
設定項目 パラメータ エリアID 0.0.0.0 スタブエリア disable
■ 記述例
¶ ³
# route dynamic ospf area add 0.0.0.0 stub disable
µ ´
■ パラメータ解説
route dynamic ospf area add 0.0.0.0 エリアIDとして「0.0.0.0」を設定します。
stub disable
続けて、エリアをスタブエリアとしないため「disable」を設定します。
( 2 ) SEIL A にリンクを設定する
次にリンクを追加します。以下の設定を行ってください。インターフェイスにはunnumberedイ ンターフェイスを指定することも可能です。
設定項目 パラメータ インターフェイス lan0 リンクの属するエリアID 0.0.0.0
■ 記述例
¶ ³
# route dynamic ospf link add lan0 area 0.0.0.0
µ ´
■ パラメータ解説
route dynamic ospf link add lan0
OSPFを有効にするインターフェイスとして「lan0」を設定します。
area 0.0.0.0
続けて、リンクの属するエリアIDとして「0.0.0.0」を設定します。
※ 同様の設定を、LAN1インターフェイスに対しても行ってください。
OSPFルータID 10.0.1.1
■ 記述例
¶ ³
# route dynamic ospf router-id 10.0.1.1
µ ´
■ パラメータ解説
route dynamic ospf router-id 10.0.1.1
OSPFルータIDとして「10.0.1.1」を設定します。
※ SEIL Bの設定を行う場合、以下の通りとなります。
設定項目 パラメータ OSPFルータID 10.0.2.2
( 4 ) SEIL A の OSPF を有効にする
以下の設定を行ってください。
設定項目 パラメータ 有効/無効 enable
■ 記述例
¶ ³
# route dynamic ospf enable
µ ´
■ パラメータ解説
route dynamic ospf enable
OSPFを有効にするため「enable」を設定します。
( 5 ) SEIL A の設定を確認する
以上の設定が終了したら、show statusコマンドにより、相手ネットワークの経路が来ているか 確認します。詳細はコマンドリファレンスをご覧ください。
■ 記述例
¶ ³
# show status route
µ ´
すべての設定が終了したら、save-toコマンドにより設定内容を保存します。詳細は、ó[6.3.1 設定内容の保存・読込・取得¤ ¡
£P.62¢]をご覧ください。
以上で、SEIL A側のOSPFの設定は完了です。
変更した設定内容はバックアップをとっておくことをお勧めします。