(4) BPDU ガード
9.1 IGMP/MLD snooping の概要
(2) IGMP snooping および MLD snooping の概要
レイヤ 2 スイッチはマルチキャストトラフィックを VLAN 内の全ポートに中継します。そのため,レイヤ 2 スイッチが接続されているネットワークでマルチキャストを使用すると,マルチキャストトラフィックの 受信者がいないポートに不要なマルチキャストトラフィックが流れます。
IGMP snooping および MLD snooping は,IGMP メッセージもしくは MLD メッセージを監視して,受 信者が接続しているポートにだけマルチキャストトラフィックを中継します。この機能を利用することで,
不要なマルチキャストトラフィックの中継を抑止し,ネットワークを効率的に利用できます。IGMP/MLD snooping の概要を次の図に示します。
図 9‒2 IGMP/MLD snooping の概要
本装置はマルチキャストグループ管理プロトコルのパケットを監視して,マルチキャストトラフィックの受 信者が接続しているポートを検出します。マルチキャストグループ管理プロトコルは,ルータと受信者間で マルチキャストグループメンバシップ情報を送受信するプロトコルで,IPv4 ネットワークでは IGMP,
IPv6 ネットワークでは MLD をサポートしています。本装置は,受信者から送信されるマルチキャストグ ループ参加および離脱要求を示すパケットを検出することで,どの接続ポートへマルチキャストトラフィッ クを中継すればよいかを学習します。
9.1.2 サポート機能
本装置がサポートする IGMP snooping の機能を次の表に示します。
表 9‒2 サポートする IGMP snooping の機能
項目 サポート内容
フレームフォーマット Ethernet V2 フレーム
インタフェースの種類 VLAN インタフェース
サポートバージョン IGMP Version 1 IGMP Version 2 IGMP Version 3
以降,それぞれ IGMPv1,IGMPv2,IGMPv3 と呼びます。
学習する MAC アドレスの範囲 0100.5e00.0000〜0100.5e7f.ffff
(RFC1112 による)
マルチキャストルータ接続ポートの設定 コンフィグレーションによる設定 IGMP クエリア機能 IGMPv2 および IGMPv3 の仕様に従う
IGMP 即時離脱機能 次に示すメッセージの受信による即時離脱
• IGMPv2 Leave メッセージ
• IGMPv3 Report(離脱要求)メッセージ
本装置がサポートする MLD snooping の機能を次の表に示します。
表 9‒3 サポートする MLD snooping の機能
項目 サポート内容
フレームフォーマット Ethernet V2 フレーム
インタフェースの種類 VLAN インタフェース
サポートバージョン MLD Version 1
MLD Version 2
以降,それぞれ MLDv1,MLDv2 と呼びます。
学習する MAC アドレスの範囲 3333.0000.0000〜3333.ffff.ffff
(RFC2464 による)
マルチキャストルータ接続ポートの設定 コンフィグレーションによる設定 MLD クエリア機能 MLDv1 および MLDv2 の仕様に従う
MLD 即時離脱機能 次に示すメッセージの受信による即時離脱
• MLDv1 Done メッセージ
• MLDv2 Report(離脱要求)メッセージ