• 検索結果がありません。

IDLファイルの作成

ドキュメント内 バッチ開発ガイド (ページ 160-164)

第 6 章 バッチアプリケーションのテスト環境への配備

6.2 C言語アプリケーションの配備

6.2.1 IDLファイルの作成

IDLファイルを“Interstage Job Workload Server 開発環境パッケージ”をインストールしたWindows(R)上で作成します。

・ IDLファイルには、バッチアプリケーションのインタフェースを記述します。

・ IDLファイルは任意のフォルダに作成します。

・ バッチアプリケーションの関数1つに対して1ファイル作成してください。

IDLファイルの記述形式を以下に示します。

IDLファイルの記述例を以下に示します。

module test1{

interface intf1{

int func( in long parm1, in short parm2 );

};

};

バッチアプリケーションとIDLファイルの関係については、“2.5.3.2 C言語アプリケーションのインタフェース”を参照してください。

IDLファイルの記述形式について以下に説明します。

型宣言

オペレーション宣言の復帰値、およびパラメタで使用する型宣言について、書式と記述例を以下に示します。

基本データ型

[書式]

typedef データ型 データ型名;

[記述例]

typedef short shortdata;

typedef long longdata;

typedef long long longlongdata;

typedef string stringdata;

データ型

IDLファイルで使用できるデータ型、およびC言語とIDLファイルのデータ型の対応について説明します。

サポートするデータ型

IDLファイルで使用できるデータ型は以下のとおりです。

データ型

基本データ型 整数型 short

long long long

文字列型 string

データ型の対応

IDLファイルのデータ型とC言語バッチアプリケーションのパラメタのデータ型との対応関係は以下のとおりです。

IDLファイルのデータ型 C言語バッチアプリケーションのデータ型

short short

long int

long long long long

string char*

注意事項

・ IDLファイル名に使用できる文字種を、以下に示します。

- 半角英文字(大文字および小文字)

- 半角数字

- アンダースコア(_)

・ IDLファイル名に指定できる拡張子は“.idl”だけです。

・ オペレーション宣言で指定するオペレーション名には、バッチアプリケーション名を記述してください。

・ C言語実行基盤インタフェース生成ツールで使用するIDLファイルは、IDLの文法に準拠していますが、以下の制限があります。

- モジュール宣言を入れ子にすることはできません。したがって、1つのIDLファイル内に、複数のモジュール宣言を定義するこ とはできません。

- 1つのIDLファイルに、複数のインタフェース宣言、およびオペレーション宣言は定義できません。

- インタフェース宣言、およびオペレーション宣言は省略することはできません。

- モジュール宣言は省略可能です。

- 例外宣言、定数宣言、属性宣言は使用できません。

- オペレーション宣言に指定するパラメタの方向はINのみ使用できます。ただし、oneway定義、およびraises定義は使用できま せん。

- 構造体、および多次元配列は使用できません。

- 型宣言は、すべてモジュール宣言の外側に定義してください。

- COBOLで作成されたバッチアプリケーションと連携する際、COBOLでstringを使用する場合は、長さ指定を定義して使用して

ください。

- プリプロセス機能は使用できません。

・ IDLファイルに記述する型名などの値には、以下の予約語は使用できません。なお、大文字と小文字は区別されません。

any、apfw_result、apfwExcept、apfwSequenceOctet、attribute、boolean、case、char、const、

context、default、double、enum、exception、fixed、float、in、inout、interface、long、longdouble、

longlong、module、Object、octet、oneway、out、raises、readonly、sequence、short、string、struct、

switch、TD_RTNVAL、typedef、union、unsigned、void、wchar、wstring、FALSE、TRUE

IDLファイルの詳細は、“Interstage Application Server アプリケーション作成ガイド(CORBAサービス編)”の“IDL定義”を参照してくだ さい。

6.2.2 アプリケーション情報入力ファイルの作成

アプリケーション情報入力ファイルを“Interstage Job Workload Server 開発環境パッケージ”をインストールしたWindows(R)上で作成し ます。

アプリケーション情報入力ファイルは、バッチアプリケーション名、ライブラリ名、インタフェースなどをバッチ実行基盤に通知するための 情報を設定するファイルです。

アプリケーション情報入力ファイルは、XML形式のテキストファイルです。以下に書式を示します。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>

<apfw-app>

<server>

<target name="バッチアプリケーション名"/>

<library name="バッチアプリケーションライブラリ名"/>

<comment>コメントファイル</comment>

<result_info flag="OFF"/>

</server>

</apfw-app>

アプリケーション情報入力ファイル内のタグの概要は、以下のとおりです。アプリケーション情報入力ファイルのタグの詳細な説明につ いては、“付録D アプリケーション情報入力ファイル”を参照してください。

タグ名 必須 概要

apfw-appタグ ○ アプリケーションインタフェース情報の定義を表します。

serverタグ ○ バッチアプリケーションの定義を記述します。

targetタグ ○ バッチアプリケーション名を設定します。

バッチアプリケーション名はバッチジョブ定義からの呼 び出し名(サーバアプリケーション名)として使用します。

libraryタグ ○ バッチアプリケーションが存在するライブラリ名を設定

します。

commentタグ - 生成したCOBOL実行基盤インタフェースの先頭に注

釈として挿入する情報を格納したファイル名を指定し ます。

result_infoタグ ○ バッチ実行基盤に、バッチアプリケーションの復帰コー

ドを通知することを設定します。flag属性に必ず“OFF” を指定します。

○:必須

-:省略可

以下にアプリケーション情報入力ファイルの作成例を示します。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>

<apfw-app>

<server>

<target name="hatyuu"/>

<library name="libhatyuu.so"/>

<comment>/aaa/bbb/comment</comment>

<result_info flag="OFF" />

</server>

</apfw-app>

・ アプリケーション情報入力ファイルに記述できるバッチアプリケーションは1個のみです。アプリケーション情報入力ファイルは、バッ チアプリケーションごとに作成してください。

・ アプリケーション情報入力ファイルは、任意のフォルダに作成してください。

・ アプリケーション情報入力ファイルの作成にメモ帳を使用する場合、文字コードに“UTF-8”を指定して保存してください。

・ 指定できるタグ名、および値については大文字と小文字を区別します。

・ 記述できる個数を超えて同じタグを記述した場合は、先に記述したタグが有効になります。また、タグに同じ属性を複数記述した 場合についても最初に記述した属性の値が有効になります。

ドキュメント内 バッチ開発ガイド (ページ 160-164)