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バッチ開発ガイド

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Academic year: 2021

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(1)

J2X1-3700-10Z0(00)

2010年1月

Interstage Job Workload Server V9.2.0

(2)

まえがき

本書の目的

本書は、“Interstage Job Workload Server バッチ開発ガイド”です。

本書は、Interstage Job Workload Serverの環境で動作するアプリケーションとバッチジョブ定義の開発方法について、説明します。 本書は、以下の方を対象としています。

Interstage Job Workload Serverで動作するアプリケーションとバッチジョブ定義を開発する方

前提知識

本書を読む場合、以下の知識が必要です。

使用するOSに関する基本的な知識

COBOLまたはC言語に関する基本的な知識

Interstage Studioに関する基本的な知識

Interstage Application Serverに関する基本的な知識

本書の構成

本書は、次のように構成されています。 第1章 概要 バッチジョブ開発の概要について説明します。 第2章 ジョブの設計に必要な知識 バッチジョブの設計に必要な知識について説明します。 第3章 ジョブの設計 バッチジョブの設計について説明します。 第4章 バッチアプリケーション開発 バッチジョブで実行するアプリケーション開発について説明します。 第5章 バッチジョブ定義の開発 バッチジョブを実行するために必要な、バッチジョブ定義の開発について説明します。 第6章 バッチアプリケーションのテスト環境への配備 バッチジョブのテストを行うための、アプリケーションの配備方法について説明します。 第7章 ジョブのテスト バッチジョブのテスト方法について説明します。 付録A バッチジョブ定義エディタ バッチジョブ定義エディタでバッチジョブ定義を開発する手順について説明します。 付録B バッチジョブ定義の文字の規約 バッチジョブ定義の定義規約のうち文字の制約について説明します。 付録C バッチジョブ定義の定数制限 バッチジョブ定義の定義規約のうち定数制限を説明します。 付録D アプリケーション情報入力ファイル アプリケーション情報入力ファイルで指定するXMLタグについて説明しています。 付録E COBOL開発支援ツールを利用した開発 アプリケーション情報入力ファイルで指定するXMLタグについて説明しています。

製品名称

本書では、以下の製品名称を略称で表記しています。

(3)

製品名称 略称

Interstage Application Server 9.2 Interstage

Interstage Studio Enterprise Edition 9.0/9.1/9.2 Interstage Studio

Systemwalker Operation Manager Enterprise Edition V13.0.0/V13.2.0/ V13.3.0

Systemwalker Operation Manager Global Enterprise Edition V13.0.0/ V13.2.0/V13.3.0

Systemwalker Operation Manager Enterprise Edition V13.3.0

Systemwalker Operation Manager

NetCOBOL Enterprise Edition 運用パッケージ V9.0/V9.1/V10.0/ V10.1

NetCOBOL Enterprise Edition 開発・運用パッケージ V9.0/V9.1/V10.0/ V10.1

NetCOBOL Enterprise Edition サーバ運用パッケージ V10.0L10/ V10.1L10

NetCOBOL Enterprise Edition 開発パッケージ V10.0L10/V10.1L10

NetCOBOL EE

NetCOBOL Base Edition/Standard Edition/Professional Edition 開発 パッケージ for Windows V8.0

NetCOBOL Base Edition/Standard Edition/Professional Edition 開発 パッケージ V9.0L10/V9.0L20/V10.0L10/V10.1L10

NetCOBOL

Solaris(TM) 10 オペレーティングシステム Solaris

Red Hat Enterprise Linux AS (v.4 for Itanium) Red Hat Enterprise Linux 5 (for Intel Itanium) Red Hat Enterprise Linux 5 (for Intel64)

Linux

Red Hat Enterprise Linux 5 (for Intel64) RHEL5(Intel64)

Windows(R) 7 Home Premium Windows(R) 7 Professional Windows(R) 7 Enterprise Windows(R) 7 Ultimate Windows Vista(R) Business Windows Vista(R) Enterprise Windows Vista(R) Ultimate

Microsoft(R) Windows(R) XP Professional

Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 Foundation Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 Standard Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 Enterprise Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 Datacenter Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Foundation Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Standard

Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Standard without Hyper-V Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Enterprise

Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Enterprise without Hyper-V Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Datacenter

Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Datacenter without Hyper-V Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Standard x64 Edition Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Enterprise x64 Edition Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Standard x64 Edition Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Enterprise x64 Edition

(4)

製品名称 略称 Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Standard Edition

Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Enterprise Edition Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Standard Edition Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Enterprise Edition Microsoft(R) Windows(R) 2000 Server

Microsoft(R) Windows(R) 2000 Advanced Server Microsoft(R) Windows(R) 2000 Professional

注意事項

例について 本書で記述されている例は、読者の理解を深めることが目的であり、読者の理解に寄与する範囲だけに限定していることがありま す。 したがって、例で指定しているパラメタの値や、出力結果の例が完全にそのまま実運用で使用できるわけではありません。実際の 運用環境、および目的に合った値に読み替えてご使用ください。 同梱される機能について 本製品には、以下の製品機能の一部が同梱されていますが、バッチシステム以外の用途で使用できません。

Interstage Business Application Server

なお、本製品には、以下の製品機能が同梱されており、バッチシステム以外の用途でも使用することができます。

Interstage Application Server Enterprise Edition

本製品には、以下の製品機能の一部が同梱されていますが、バッチシステム以外の用途で使用できません。

Interstage Business Application Server

Interstage Application Server Enterprise Edition

輸出許可

本書を輸出または提供する場合は、外国為替および外国貿易法および米国輸出管理関連法規等の規制をご確認の上、必要な手続 きをおとりください。

お願い

本書を無断で他に転載しないようお願いします。 本書は予告なしに変更されることがあります。

著作権

Copyright 2007-2010 FUJITSU LIMITED

2010年1月 第8版

変更履歴

追加・変更内容 変更箇所 マニュアルコード

V9.2.0提供機能を追加しました。 - J2X1-3700-10Z0(00) J2X1-3700-10Z2(00)

(5)

目 次

第1章概要...1 1.1 ジョブの開発...1 1.1.1 バッチジョブ定義とバッチアプリケーション...1 1.1.2 バッチジョブ定義の登録...2 1.1.3 バッチアプリケーションの配備...2 1.2 ジョブの開発の流れ...6 第2章ジョブの設計に必要な知識...9 2.1 ジョブとジョブステップの正常終了と異常終了...9 2.2 バッチジョブ定義...10 2.2.1 ジョブ定義...11 2.2.1.1 ジョブ定義の基本情報...12 2.2.1.2 ジョブ定義の環境変数定義...14 2.2.1.3 ジョブの終了条件定義...14 2.2.2 ジョブステップ定義...15 2.2.2.1 ジョブステップ定義の基本情報...16 2.2.2.2 ジョブステップ定義の実行条件定義...17 2.2.2.3 バッチアプリケーション定義...20 2.2.2.4 資源定義...22 2.2.2.5 カスケードジョブステップ定義...25 2.2.3 プロシジャ呼出しステップ定義...29 2.2.3.1 プロシジャ呼出しステップ定義の基本情報...29 2.2.3.2 プロシジャ呼出しステップ定義の実行条件定義...30 2.2.4 プロシジャ定義...33 2.2.4.1 プロシジャ定義の基本情報...34 2.2.4.2 プロシジャ内のジョブステップ定義...34 2.2.5 置換えパラメタ...36 2.2.5.1 置換えパラメタを指定できる項目...36 2.2.5.2 置換えパラメタの指定形式...39 2.2.5.3 置換えパラメタの予約語...41 2.2.5.4 置換えパラメタの値の指定例...43 2.3 マルチジョブコントローラ...43 2.3.1 カスケードモード...45 2.4 ファイル管理機能...46 2.4.1 ファイルの排他機能...50 2.4.1.1 ファイルの排他の種類...50 2.4.1.2 ファイルの排他の有効範囲...54 2.4.2 ファイルの割当て機能...55 2.4.2.1 ファイル管理機能が割り当てるファイルの種類...56 2.4.2.2 ファイルの割当てと解除...57 2.4.2.3 ファイルの割当ての有効範囲...60 2.4.3 ファイルパスの論理化機能...62 2.4.3.1 論理ディレクトリ定義...65 2.4.3.2 論理ディレクトリの指定...65 2.4.4 ファイルのNetCOBOL連携機能...65 2.4.4.1 ファイルの連結...65 2.4.4.2 ダミーファイル...67 2.4.4.3 ファイルの追加書き...69 2.4.4.4 その他のNetCOBOL連携機能...70 2.4.5 ファイルの事前容量チェック機能...72 2.4.5.1 ファイルの事前容量チェック機能の説明...73 2.4.5.2 ファイルの事前容量チェック機能の使用方法...76 2.4.6 ファイルの世代管理機能...77 2.4.6.1 ファイルの世代管理機能の使用方法...78 2.4.6.2 世代番号...79

(6)

2.4.6.3 世代ファイルの作成...80 2.4.6.4 世代ファイルの参照...82 2.4.6.5 世代ファイルとその他のファイル管理機能について...82 2.5 バッチアプリケーション...83 2.5.1 バッチアプリケーションの開発手順...83 2.5.2 COBOLアプリケーション...85 2.5.2.1 COBOLアプリケーションの形態...85 2.5.2.2 COBOLアプリケーションのインタフェース...86 2.5.2.3 COBOLアプリケーションの注意事項...93 2.5.3 C言語アプリケーション...95 2.5.3.1 C言語アプリケーションの形態...95 2.5.3.2 C言語アプリケーションのインタフェース...96 2.5.3.3 C言語アプリケーションの注意事項...100 2.5.4 コマンド/スクリプト...102 2.5.4.1 コマンド/スクリプトの形態...102 2.5.4.2 コマンド/スクリプトのインタフェース...102 2.5.4.3 コマンド/スクリプトの注意事項...105 2.6 バッチアプリケーションのライブラリ...106 2.6.1 バッチアプリケーションのライブラリ構成の分類...106 2.6.2 バッチアプリケーションのロード方法...109 2.6.3 ライブラリの構成とロード方法の関係...110 2.6.4 バッチアプリケーションの配備の単位...111 2.7 バッチジョブ定義とバッチアプリケーションの関係...112 2.7.1 バッチジョブ定義とCOBOLアプリケーションの関係...112 2.7.2 バッチジョブ定義とC言語アプリケーションの関係...113 2.7.3 バッチジョブ定義とコマンド/スクリプトの関係...114 2.8 バッチジョブ定義/バッチアプリケーションの修正の作業手順...115 第3章ジョブの設計...118 3.1 ジョブの設計の手順...118 3.2 ジョブの外部仕様の設計...118 3.3 ジョブの構成設計...119 3.4 バッチアプリケーションの設計...120 3.4.1 マルチジョブコントローラを使用する場合の設計...121 3.5 バッチジョブ定義の設計...123 第4章バッチアプリケーション開発...124 4.1 COBOLアプリケーションの開発...124 4.1.1 バッチアプリケーションのテスト方法...124 4.1.2 バッチアプリケーション(副プログラム)の作成...125 4.1.3 テスト用主プログラムの作成...125 4.1.4 コンパイル/リンク...125 4.1.5 バッチアプリケーションのデバッグ(単体テスト)...126 4.2 C言語アプリケーションの開発...126 4.2.1 バッチアプリケーションのテスト方法...127 4.2.2 バッチアプリケーション(副プログラム)の作成...127 4.2.3 テスト用主プログラムの作成...128 4.2.4 コンパイル/リンク...128 4.2.5 バッチアプリケーションのデバッグ(単体テスト)...129 4.3 コマンド/スクリプトの開発...129 第5章バッチジョブ定義の開発...131 5.1 単体ジョブのバッチジョブ定義の作成...131 5.2 単体ジョブのバッチジョブ定義の登録...132 第6章バッチアプリケーションのテスト環境への配備...134 6.1 COBOLアプリケーションの配備...134 6.1.1 アプリケーション情報入力ファイルの作成...136

(7)

6.1.2 COBOL実行基盤インタフェース生成ツールの実行...138 6.1.3 COBOLアプリケーションのライブラリの作成(Solaris/Linuxの場合)...140 6.1.3.1 バッチアプリケーションライブラリの作成(Solaris/Linuxの場合)...142 6.1.4 COBOLアプリケーションのライブラリの作成(Windows(R)の場合)...145 6.1.4.1 バッチアプリケーションライブラリの作成(Windows(R)の場合)...146 6.1.5 テスト環境への配備...149 6.2 C言語アプリケーションの配備...149 6.2.1 IDLファイルの作成...151 6.2.2 アプリケーション情報入力ファイルの作成...154 6.2.3 C言語実行基盤インタフェース生成ツールの実行...155 6.2.4 C言語アプリケーションのライブラリの作成...157 6.2.4.1 バッチアプリケーションライブラリの作成 ...157 6.2.5 テスト環境への配備...159 6.3 コマンド/スクリプトの配置と設定...160 第7章ジョブのテスト...161 7.1 単体ジョブのテスト...161 7.2 バッチジョブ定義の結合...162 7.3 結合したバッチジョブ定義の登録...163 7.4 結合テスト...163 7.5 本番環境へのバッチジョブ資材の移設...165 付録A バッチジョブ定義エディタ...166 A.1 新規にバッチジョブ定義を作成する...166 A.1.1 バッチジョブ定義作成前の作業...166

A.1.2 Interstage Studioの起動...167

A.1.3 バッチジョブ定義プロジェクトの作成...167 A.1.4 ジョブ定義ファイルの作成...170 A.1.5 バッチジョブ定義ファイルの操作...171 A.1.6 ジョブ定義の設定...176 A.1.6.1 基本情報画面...177 A.1.6.2 環境変数定義画面...178 A.1.6.3 ステップ定義画面...180 A.1.6.4 ステップの追加ウィザード...183 A.1.6.5 ステップの挿入ウィザード...194 A.1.6.6 終了条件定義画面...196 A.1.7 ジョブステップ定義の設定...197 A.1.7.1 基本情報画面...198 A.1.7.2 実行条件定義画面...199 A.1.7.3 バッチアプリケーション定義画面...202 A.1.7.4 資源定義画面...209 A.1.7.5 資源の追加ウィザード...212 A.1.7.6 資源定義設定ダイアログ...220 A.1.7.7 マルチジョブコントローラ定義画面...228 A.1.8 プロシジャ呼出しステップ定義の設定...230 A.1.8.1 基本情報画面...230 A.1.8.2 実行条件定義画面...232 A.1.9 プロシジャ定義ファイルの作成...234 A.1.10 プロシジャ定義の設定...235 A.1.10.1 基本情報画面...236 A.1.10.2 ステップ定義画面...238 A.1.10.3 ステップの追加ウィザード...241 A.1.10.4 ステップの挿入ウィザード...246 A.1.11 ジョブステップ定義(プロシジャ内のジョブステップ定義)の設定...247 A.1.11.1 基本情報画面(プロシジャ内のジョブステップ)...248 A.1.11.2 実行条件定義画面(プロシジャ内のジョブステップ)...248 A.1.11.3 バッチアプリケーション定義画面(プロシジャ内のジョブステップ)...249 A.1.11.4 資源定義画面(プロシジャ内のジョブステップ)...249

(8)

A.1.11.5 資源の追加ウィザード(プロシジャ内のジョブステップ)...249

A.1.11.6 資源定義設定ダイアログ(プロシジャ内のジョブステップ)...249

A.2 既存のバッチジョブ定義を更新する...250

A.2.1 Interstage Studioの起動...250

A.2.2 バッチジョブ定義プロジェクトを開く...250 A.2.3 バッチジョブ定義ファイルを開く...250 A.2.4 バッチジョブ定義エディタから更新...251 A.2.5 バッチジョブ定義の保存...251 A.3 他のバッチジョブ定義を流用して作成する...251 A.3.1 ジョブ定義を流用する場合...251 A.3.2 ジョブステップ定義を流用する場合...251 A.3.3 資源定義を流用する場合...251 A.4 バッチジョブ定義を削除する...251 付録B バッチジョブ定義の文字の規約... 253 B.1 バッチジョブ定義プロジェクトウィザード...253 B.2 ジョブ定義ファイル生成ウィザード...253 B.3 ジョブ定義エディタ...254 B.4 ステップの追加/挿入ウィザード(ジョブ定義、プロシジャ定義共通)...254 B.5 終了条件の設定ダイアログ...256 B.6 ジョブステップ定義ダイアログ(ジョブステップ定義/プロシジャ内のジョブステップ定義共通)...256 B.7 迂回条件の設定ダイアログ(ジョブステップ定義用)...256 B.8 パラメタの設定ダイアログ...257 B.9 環境変数の設定ダイアログ...258 B.10 資源の追加ウィザード(ジョブ・プロシジャ中のジョブステップ定義共通)...258 B.11 資源定義設定ダイアログ(ジョブステップ定義)...259 B.12 プロシジャ呼出しステップ定義画面...261 B.13 置換えパラメタの設定ダイアログ...261 B.14 プロシジャ定義ファイル生成ウィザード...261 B.15 プロシジャ定義エディタ...262 B.16 迂回条件の設定ダイアログ(プロシジャ内のジョブステップ定義用)...262 B.17 資源定義設定ダイアログ(プロシジャ内のジョブステップ定義)...262 付録C バッチジョブ定義の定数制限... 265 付録D アプリケーション情報入力ファイル...266 D.1 アプリケーション情報入力ファイルリファレンス...266 D.1.1 apfw-appタグ...266 D.1.2 serverタグ...266 D.1.3 targetタグ...267 D.1.4 libraryタグ...267 D.1.5 commentタグ...268 D.1.6 result_infoタグ...269 D.1.7 cobolタグ...269 D.1.8 base_nameタグ...270 D.1.9 source_formatタグ...271 D.1.10 invalid_markerタグ...272 D.1.11 operationタグ...272 D.1.12 parameterタグ...273 D.1.13 copyfileタグ...274 付録E COBOL開発支援ツールを利用した開発... 276 E.1 概要...276 E.1.1 COBOL開発支援ツールの機能...276 E.1.2 バッチアプリケーション開発の流れ...277 E.2 COBOL開発支援ツールに必要な設定...278 E.2.1 バッチサーバの設定...278 E.2.2 Windows(R)開発環境の設定...278

(9)

E.3 COBOLアプリケーションの開発...279 E.3.1 COBOLプロジェクトの作成...279 E.3.2 COBOL登録集の作成・修正...279 E.3.3 COBOLアプリケーションの作成・修正...279 E.3.4 COBOLアプリケーションのコンパイル・リンク・デバッグ...279 E.4 COBOL実行基盤インタフェースの生成...282 E.4.1 プロジェクトの機能の拡張...282 E.4.2 COBOL実行基盤インタフェース生成画面の起動...284 E.4.3 COBOL実行基盤インタフェースを生成するアプリケーション情報の追加...287 E.4.4 COBOL実行基盤インタフェースを生成するアプリケーション情報の更新...294 E.4.5 COBOL実行基盤インタフェース生成の実行...295 E.4.6 生成されるファイルと格納先...298 E.4.7 アプリケーション情報入力ファイルのインポート・エクスポート...298 E.5 COBOL実行基盤インタフェースを含むコンパイル・リンク...301 E.6 配備/再配備...301 E.6.1 サーバ情報の設定...302 E.6.2 配備管理用プロジェクトの作成...304 E.6.3 配備の設定...307 E.6.3.1 アプリケーション配備定義ファイルのインポートによる配備の設定...312 E.6.4 配備対象の定義ファイルの取り込み...313 E.6.5 配備の実行...313 E.6.6 配備解除の実行...318 E.7 配備したバッチアプリケーションのテスト...321 E.7.1 デバッグモードのバッチアプリケーションの作成...321 E.7.2 リモートデバッグの環境構築...322 E.7.3 バッチアプリケーションの配備...323 E.7.4 バッチアプリケーションのデバック...323 E.8 COBOL開発支援ツールの定義規約...326 E.8.1 COBOL実行基盤インタフェース生成画面...326 E.8.2 配備画面...329

(10)

1

概要

ジョブの開発作業の概要について説明します。

Interstage Job Workload Serverでは、本製品名“Interstage Job Workload Server”のことを“バッチ実行基盤”とも呼びます。

1.1

ジョブの開発

Interstage Job Workload Serverでバッチ業務を運用するためには、ジョブとして“バッチジョブ定義”と“バッチアプリケーション”を開発 する必要があります。

ジョブの開発について説明します。

1.1.1

バッチジョブ定義とバッチアプリケーション

ジョブは、バッチジョブ定義とバッチアプリケーションで構成されます。以下にバッチジョブ定義とバッチアプリケーションの概要を示し ます。

(11)

バッチジョブ定義

バッチジョブ定義は、Interstage Job Workload Serverで実行するジョブの単位です。 バッチジョブ定義には、以下のような内容を設定します。

実行するバッチアプリケーションの“バッチアプリケーション名”

バッチアプリケーションが使用するファイル資源

バッチアプリケーションの実行条件

バッチアプリケーション間でのデータの連携のためのファイル資源

バッチアプリケーション バッチアプリケーションは、業務処理を行うプログラムです。 バッチアプリケーションには、以下の種類があります。

COBOLアプリケーション(共用オブジェクト)

C言語アプリケーション(共用オブジェクト)

コマンド

シェルスクリプト(Windows(R)の場合バッチファイル)

1.1.2

バッチジョブ定義の登録

バッチジョブ定義エディタでバッチジョブ定義を作成すると、バッチジョブ定義ファイルが開発環境に生成されます。バッチジョブ定義 ファイルをバッチジョブ定義データベースに登録すると、Interstage Job Workload Serverでジョブとして実行できます。

1.1.3

バッチアプリケーションの配備

バッチアプリケーションは、バッチワークユニットに配備します。バッチアプリケーションを配備すると、Interstage Job Workload Serverで バッチアプリケーションとして実行できます。

(12)

COBOLアプリケーションの場合

Windows(R)開発環境でバッチアプリケーションを開発します。作成したバッチアプリケーションおよび生成した各種定義ファイルをバッ チワークユニットに配備します。

Windows(R)開発環境でバッチアプリケーションを開発します。作成したバッチアプリケーションおよび生成した各種定義ファイルをバッ チワークユニットに配備します。

(13)

C言語アプリケーションの場合

バッチサーバでバッチアプリケーションを開発します。バッチアプリケーションおよびWindows(R)開発環境で生成した各種定義ファイ ルをバッチワークユニットに配備します。

(14)

COBOL開発支援ツールを利用した開発について

COBOL開発支援ツールを利用すると、以下の点でCOBOLのバッチアプリケーションの開発効率が向上します。

Interstage Studioでバッチアプリケーションの開発から配備までが可能となります。 COBOL開発支援ツールを利用した開発イメージを以下に示します。

(15)

COBOL開発支援ツールを利用した開発の詳細は、“付録E COBOL開発支援ツールを利用した開発”を参照してください。

1.2

ジョブの開発の流れ

(16)

作業項目の概要

図に示した作業項目の概要は、以下のとおりです。

1.

ジョブの設計 バッチジョブ定義とバッチアプリケーションの設計を行います。

2.

バッチアプリケーション開発 バッチアプリケーションの作成と、アプリケーションの単体テストを行います。

3.

バッチジョブ定義の開発 バッチジョブ定義の作成を行います。

4.

バッチアプリケーションのテスト環境への配備 テスト環境にバッチアプリケーションを配備します。

5.

バッチジョブ定義のテスト環境への登録 テスト環境のバッチジョブ定義データベースにバッチジョブ定義を登録します。

6.

ジョブのテスト ジョブの結合テストを行います。

7.

本番環境へのバッチジョブ資材の移設 結合テストが完了したバッチジョブ資材を本番環境へ移設します。 図で示した作業環境などは、アプリケーションの開発言語および動作OSよって異なる箇所があります。詳細は、本書の各章で説明し ます。

(17)

作業を行う環境について

開発作業を行う環境は、以下のとおりです。

開発環境 バッチジョブ定義を開発するバッチジョブ定義エディタ、およびアプリケーションを開発する開発環境(COBOLの場合NetCOBOL など)で構成する環境です。

テスト環境 バッチアプリケーションとバッチジョブ定義を結合したジョブをテストする環境です。テストの内容によっては、本番環境と同等の環 境が必要です。

本番環境 バッチ業務を運用する環境です。

(18)

2

ジョブの設計に必要な知識

ジョブの設計に必要な知識ついて説明します。

設計に必要な知識

ジョブの設計に必要な知識は以下のとおりです。

2.1 ジョブとジョブステップの正常終了と異常終了 ジョブとジョブステップの終了の取り扱いについて説明します。

2.2 バッチジョブ定義 バッチジョブ定義に必要な設定について説明します。

2.3 マルチジョブコントローラ バッチジョブを高速に処理する機能について説明します。

2.4 ファイル管理機能 バッチアプリケーションで使用するファイルの排他、割当て、事前容量チェックなどについて説明します。

2.5 バッチアプリケーション バッチアプリケーションについて説明します。

2.6 バッチアプリケーションのライブラリ バッチアプリケーションのライブラリについて説明します。

2.7 バッチジョブ定義とバッチアプリケーションの関係 バッチジョブ定義とバッチアプリケーションの関係について説明します。

2.8 バッチジョブ定義/バッチアプリケーションの修正の作業手順 バッチジョブ定義/バッチアプリケーションを修正するときに必要になる作業について説明します。 本章で記載している“[”と“]”で囲まれている用語は、バッチジョブ定義エディタの画面内の表示を示します。

2.1

ジョブとジョブステップの正常終了と異常終了

ジョブとジョブステップの正常終了や異常終了に関する事項について説明します。

ジョブの終了

ジョブの終了には以下の2つがあります。

ジョブの正常終了 実行したすべてのジョブステップ(バッチアプリケーション)が復帰コードを設定して終了し、ジョブが終了したことを示します。

ジョブの異常終了 ジョブ内の1つ以上のジョブステップ(バッチアプリケーション)が、シグナルの発生などの要因により異常終了したことを示します。 ジョブが異常終了した場合、“ジョブ終了コード”は、0x60000000番台となります。

ジョブステップの終了

ジョブステップの終了には以下の2つがあります。

ジョブステップの正常終了 バッチアプリケーションが、復帰コードを設定して終了したことを示します。このため、バッチアプリケーション内でエラーを検出し、0 以外の復帰コードを設定して終了した場合などでも、バッチ実行基盤ではジョブステップが正常終了したとみなします。 ジョブ投入時の指定により、ジョブステップの終了コードの最大値、もしくは最後に実行したジョブステップの終了コードが、ジョブ の終了コードとなります。

(19)

ジョブステップの異常終了 バッチアプリケーションが、シグナルの発生などの要因により異常終了したことを示します。バッチアプリケーションが異常終了した 場合、ジョブステップの終了コードは、0x60000000番台となります。 ジョブ、およびジョブステップが異常終了した場合、“ジョブログ”にエラーメッセージが出力されます。エラーメッセージに従って適切な 対処を行ってください。

ジョブステップ(バッチアプリケーション)を実行しているときに、バッチ実行基盤内で異常が発生した場合は、当該ジョブステップで ジョブの実行を打ち切り、ジョブは異常終了したとして取り扱います。

バッチアプリケーション内で直前のジョブステップ(バッチアプリケーション)の終了コードの参照はできません。 ジョブステップ(バッチアプリケーション)の終了コードによる“後続ジョブステップ”の実行を制御できます。詳細は、“2.2 バッチジョブ定 義”を参照してください。 バッチアプリケーションの終了コードが、ジョブステップの終了コードとなります。 ジョブステップの終了コードは、ジョブ終了コードと同様の値が設定されます。

ジョブ終了コード、およびエラーメッセージの意味、対処については、“Interstage Job Workload Server メッセージ集”を参照してくださ い。

2.2

バッチジョブ定義

バッチジョブ定義について説明します。 バッチジョブ定義では以下の項目をジョブごとに設定します。

2.2.1 ジョブ定義 ジョブ全体にかかわる情報を設定します。ジョブ定義は以下のステップ定義で構成されます。ジョブ内に設定したステップは、設定 した順番に実行します。

ジョブステップ定義

プロシジャ呼出しステップ定義 以下のステップ定義をジョブステップごとに設定します。

2.2.2 ジョブステップ定義 ジョブステップ全体にかかわる情報を設定します。

(20)

2.2.3 プロシジャ呼出しステップ定義 呼び出すプロシジャ定義を設定します。 以下の項目を設定できます。

2.2.4 プロシジャ定義 定型的な処理を行う1つ以上のジョブステップを1つにまとめて、複数のジョブから呼出せるようにしたものを“プロシジャ”と呼びま す。なお、プロシジャ内のジョブステップ定義の内容は、ジョブステップ定義と同じです。 以上の各定義に“2.2.5 置換えパラメタ”を設定できます。

バッチジョブ定義は、バッチジョブ定義エディタで作成します。バッチジョブ定義エディタについては、“付録A バッチジョブ定義エ ディタ”を参照してください。

バッチジョブ定義の各定義には定数制限があります。詳細は、“付録B バッチジョブ定義の文字の規約”および“付録C バッチジョ ブ定義の定数制限”を参照してください。

2.2.1

ジョブ定義

ジョブ定義は、ジョブ全体の動作を設定します。ジョブ定義の構造を以下に示します。

ジョブ定義の基本情報

ジョブ全体に関する情報を設定します。

ジョブ定義の環境変数定義

バッチアプリケーションで使用する環境変数を設定します。環境変数はジョブ全体で有効です。

(21)

ジョブの終了条件定義

各ステップの実行結果に応じてジョブを終了する条件を設定します。

ステップ定義

ジョブステップ定義とプロシジャ呼出しステップ定義の総称です。 ジョブステップ定義、プロシジャ呼出しステップ定義を1つ以上設定します。 ジョブステップ定義とプロシジャ呼出しステップ定義は混在して設定できます。 ジョブステップ定義 ジョブステップの情報を設定します。 プロシジャ呼出しステップ定義 プロシジャ呼出しステップの情報を設定します。

2.2.1.1

ジョブ定義の基本情報

ジョブの基本情報として以下を設定します。

ジョブ定義名

ジョブを識別する名前です。 ジョブ定義名は、バッチジョブ定義データベースのジョブ定義内で一意な値を設定します。 “ジョブ定義名+ジョブステップ名(プロシジャ呼出しステップ名を含む)”の長さが、“255-(インストールディレクトリ名の長さ+ホスト名の長さ +60)”以下になるように設定してください。

ジョブの実行結果の通知

ジョブの実行結果に、ジョブに関する情報を通知するか設定します。

バッチジョブ定義の情報の出力有無を設定します。出力する場合は、出力範囲を以下から選択します。

ジョブ定義の内容

ジョブ定義とジョブステップ定義の内容

ジョブ定義、ジョブステップ定義、およびプロシジャ定義の内容

以下の情報を出力するか指定します。

ジョブが使用する資源の獲得情報および解放情報

以下の情報は、指定にかかわらずジョブの実行結果としてジョブログに出力します。

バッチアプリケーションの標準出力/標準エラー出力

バッチジョブ定義の文法エラー

資源の割り当て時のエラー

ジョブログについては、“Interstage Job Workload Server 運用ガイド”の“ジョブログ”を参照してください。

バッチジョブ定義情報の出力内容については、“Interstage Job Workload Server 運用ガイド”の“バッチジョブ定義情報”を参照し てください。

ジョブが使用する資源の獲得情報および解放情報の出力内容については、“Interstage Job Workload Server 運用ガイド”の“バッ チ実行サービスが出力したジョブメッセージ”、および“バッチアプリケーションの出力情報”を参照してください。

(22)

資源の獲得に失敗した場合の動作

バッチ実行基盤では、ジョブの実行時にジョブが使用する資源(ファイル)の排他を獲得します。この際に、獲得できなかった場合の動 作を、以下から選択します。

すべての資源の排他を獲得できるまで、ジョブの実行を待ち合わせる

排他の獲得に失敗した場合、ジョブを異常終了させる 世代ファイルを使用する場合、ジョブ定義の資源の獲得に失敗した場合の動作に[排他の獲得に失敗した場合、ジョブを異常終了さ せる]を指定するようにしてください。 [すべての資源の排他を獲得できるまで、ジョブの実行を待ち合わせる]の指定で排他待ちが発生すると、排他待ちジョブが世代ファイ ルを相対世代番号で指定していた場合、ジョブの投入以降に世代番号が更新され、指定した世代とは異なる世代を参照してしまう可 能性があります。

コメント

ジョブ定義に関するコメントを記述します。 コメントを、ジョブ情報として、ジョブログに出力できます。

(23)

2.2.1.2

ジョブ定義の環境変数定義

バッチアプリケーションで使用する環境変数を設定します。環境変数はジョブ全体で有効です。 環境変数の優先度は、以下のとおりです。 資源定義の資源名 > バッチアプリケーション定義の環境変数定義 > ジョブ定義の環境変数定義 > バッチワークユニッ トの環境変数

ジョブ定義に設定した環境変数定義が、資源定義の資源名、バッチアプリケーション定義の環境変数定義または、バッチワークユ ニットの環境変数に存在しない場合は、新規の環境変数として追加します。

ジョブ定義に設定した環境変数定義が、バッチワークユニットの環境変数に存在する場合は、ジョブ定義に設定した環境変数定 義が有効になります。

ジョブ定義に設定した環境変数定義が、バッチアプリケーション定義の環境変数定義、または資源定義の資源名に存在する場合 は、バッチアプリケーション定義の環境変数定義、または資源定義の資源名が有効になります。

環境変数値の入力域の“$”は、文字として環境変数値に設定します。 したがって、[環境変数値]の入力域に“$PATH”と設定してもシェルの変数置換を行わず、環境変数値に“$PATH”と設定されま す。

環境変数値の入力域の“%”は、文字として環境変数値に設定します。 したがって、[環境変数値]の入力域に“%PATH%”と設定しても変数置換を行わず、環境変数値に“%PATH%”と設定されます。

バッチアプリケーション定義の環境変数定義については、“バッチアプリケーションに渡す環境変数”を参照してください。

資源定義の資源名については、“2.2.2.4 資源定義”を参照してください。

バッチワークユニットの環境変数については、“Interstage Job Workload Server セットアップガイド”の“環境変数の設定指針”を参 照してください。

2.2.1.3

ジョブの終了条件定義

ジョブの終了条件を設定します。 ジョブの終了条件について、ジョブステップの流れに沿って説明します。

実行したジョブステップが、正常終了し、ジョブステップの終了コードが終了条件に一致した場合は、ジョブを終了します。 以下に例を示します。

(24)

先行ジョブステップに設定したバッチアプリケーションがシグナルなどを発生した場合は、終了条件にかかわらずジョブは異常終 了したとして取り扱います。 詳細は、“2.2.2.2 ジョブステップ定義の実行条件定義”を参照してください。 以下に例を示します。

2.2.2

ジョブステップ定義

ジョブステップ定義は、バッチアプリケーション単位に定義します。ジョブステップ定義の構造を以下に示します。

(25)

ジョブステップ定義の基本情報

ジョブステップ全体に関する情報を設定します。

ジョブステップ定義の実行条件定義

先行ジョブステップの実行結果に応じて、ジョブステップを実行する条件を指定する場合に設定します。

バッチアプリケーション定義

実行するバッチアプリケーションに関する情報を設定します。

資源定義

ジョブステップで使用するファイル資源を設定します。

カスケードジョブステップ定義

マルチジョブコントローラのカスケードモードを使用するための情報を設定します。

2.2.2.1

ジョブステップ定義の基本情報

ジョブステップの基本情報として以下を設定します。

ジョブステップ名

ジョブステップを識別する名前です。 ジョブステップ名は、同一ジョブ定義内で一意の値を設定します。 “ジョブ定義名+ジョブステップ名(プロシジャ呼出しステップ名を含む)”の長さが、“255-(インストールディレクトリ名の長さ+ホスト名の長さ +60)”以下になるように設定してください。

(26)

コメント

ジョブステップ定義に関するコメントを記述します。 コメントをステップ情報として、ジョブログに出力できます。

ステップ情報については、“Interstage Job Workload Server 運用ガイド”の“ステップ情報の出力形式”を参照してください。

2.2.2.2

ジョブステップ定義の実行条件定義

ジョブステップの実行条件定義として以下を設定します。

ジョブステップの実行条件

先行ジョブステップの終了状態によって、ジョブステップを実行するか設定します。実行条件として以下の設定ができます。

先行ジョブステップがすべて正常終了した場合のみ実行する。

先行ジョブステップが1つでも異常終了した場合のみ実行する。

先行ジョブステップの終了状態にかかわらず実行する。

先行ジョブステップが、キャンセル処理による中断、またはジョブの実行経過時間制限値を超過した場合は、ジョブステップを実行 しません。

バッチジョブ定義の先頭ジョブステップでは、先行ジョブステップが存在しないため、実行条件を設定できません。

ジョブステップの迂回条件

先行ジョブステップの終了状態によってジョブステップを迂回するか設定します。

迂回条件は、先行ジョブステップの終了コードに対する複数個の条件を設定できます。

個々の迂回条件は、OR条件として評価します。

先行ジョブステップが異常終了した場合は、ジョブステップの迂回条件は、無効になり当該ジョブステップが実行されます。

バッチジョブ定義の先頭ジョブステップでは、先行ジョブステップが存在しないため、迂回条件を設定しても無効となります。

先行ジョブステップにカスケードジョブステップを含めることはできません。

カスケードジョブステップに迂回条件定義は指定できません。 ジョブステップの迂回条件に指定できる先行ジョブステップ名 先行ジョブステップ名には、以下が指定できます。

先行ジョブステップ名

先行プロシジャ内のジョブステップ名

“全終了コード”(すべての先行ジョブステップ名を指定したことに相当します。)

(27)

“直前終了コード”(直前に実行されたジョブステップ名を指定したことに相当します。)

ジョブステップの実行条件とジョブステップの迂回条件を設定した場合、ジョブステップの実行条件を評価したあとに、ジョブステッ プの迂回条件が評価されます。 条件の評価の流れを以下に示します。

ジョブステップの迂回条件で先行ジョブステップ名に“全終了コード”を指定した場合、同一ジョブ内で実行されたすべての先行 ジョブステップの終了コードを評価し、1つでも条件に一致した場合、ジョブステップは実行されません。 ジョブステップの迂回条件の評価の流れを以下に示します。 また、条件の指定方法によって、以下のような場合でも、1つの条件に一致するため、ジョブステップは実行されません。 ジョブステップの迂回条件の評価の流れを以下に示します。

ジョブステップの迂回条件で先行ジョブステップ名に“直前終了コード”を指定した場合、直前に実行されたジョブステップの終了 コードを評価し、条件に一致した場合、ジョブステップは実行されません。 ジョブステップの迂回条件の評価の流れを以下に示します。

(28)

先行ジョブステップ名“直前終了コード”は、バッチジョブ定義上の直前のジョブステップではない場合があります。直前に定義され たジョブステップが実行されなかった場合、ジョブステップの迂回条件は、その前のジョブステップの終了コードで評価されます。 ジョブステップの迂回条件の評価の流れを以下に示します。 先行ジョブステップ名が“直前終了コード”の場合、直前に実行されたジョブステップが異常終了した場合、ジョブステップの迂回 条件は、無効になりジョブステップが実行されます。 ジョブステップの迂回条件の評価の流れを以下に示します。

実行条件と迂回条件の設定とジョブステップが実行する関係を以下に示します。 先行ジョブステップの終 了状態 実行条件の設定 迂回条件の設定あり 迂回条件の設 定なし 一致 不一致 すべて正常終了 先行ジョブステップがすべて正常終了 した場合のみ実行する × ○ ○ 先行ジョブステップが1つでも異常終了 した場合のみ実行する × × × 先行ジョブステップの終了状態にかか わらず実行する × ○ ○

(29)

先行ジョブステップの終 了状態 実行条件の設定 迂回条件の設定あり 迂回条件の設 定なし 一致 不一致 1つ以上が異常終了 先行ジョブステップがすべて正常終了 した場合のみ実行する × × × 先行ジョブステップが1つでも異常終了 した場合のみ実行する × ○ ○ 先行ジョブステップの終了状態にかか わらず実行する × ○ ○ ○:実行する ×:実行しない

2.2.2.3

バッチアプリケーション定義

バッチアプリケーション定義では以下を設定します。

バッチアプリケーションの種別

ジョブステップから呼び出すアプリケーションの種別を指定します。

COBOLアプリケーション

C言語アプリケーション

ユーティリティ(コマンド/スクリプト)

資源の獲得・回収のみ

サーバアプリケーション名(バッチアプリケーション名)

バッチ実行基盤から呼び出すプログラム名(または関数名)に対応した任意の名前を設定します。この名前を“バッチアプリケーション 名”と呼びます。 バッチアプリケーションの種別がCOBOLアプリケーションまたはC言語アプリケーションの場合に、設定します。 ここで設定したバッチアプリケーション名は、バッチアプリケーションの配備時に“アプリケーション情報入力ファイル”に設定すること で、実際に呼び出すバッチアプリケーションのライブラリ名、プログラム名(または関数名)が決定されます。

バッチアプリケーション名、COBOLアプリケーションおよびアプリケーション情報入力ファイルの関係については、“2.7.1 バッチジョ ブ定義とCOBOLアプリケーションの関係”を参照してください。

バッチアプリケーション名、C言語アプリケーションおよびアプリケーション情報入力ファイルの関係については、“2.7.2 バッチジョ ブ定義とC言語アプリケーションの関係”を参照してください。 バッチ実行基盤の予約語として以下がありますので、使用しないでください。

“BTFW_”で始まるすべての文字列

(30)

実行ファイル名

実行ファイル名は、バッチアプリケーションの種別がユーティリティの場合に設定します。 実行ファイル名には、ユーティリティとして実行できるファイル名を設定します。設定するファイルのパスは、バッチワークユニットのPATH 環境変数で設定します。 実行ファイル名とユーティリティの関係については、“2.7.3 バッチジョブ定義とコマンド/スクリプトの関係”を参照してください。 実行するときに、実行ファイル名で設定したファイルのパスを、バッチワークユニットのPATH環境変数で指定していない場合はエラー となります。また、相対パスでの指定はできません。

バッチアプリケーションに渡すパラメタ

バッチアプリケーションの種別に応じて、以下のようにパラメタを設定します。

COBOLアプリケーションの場合、データ型、データ長、値を1組のパラメタとして設定します。

C言語アプリケーションの場合、データ型、データ長、値を1組のパラメタとして設定します。

ユーティリティでは、パラメタの値だけを設定します。 バッチアプリケーションの種別に、“資源の獲得・回収のみ”を指定している場合は、パラメタの設定は不要です。

バッチアプリケーションに渡す環境変数

アプリケーションへ渡す環境変数を設定します。 環境変数の優先度は、以下のとおりです。 資源定義の資源名 > バッチアプリケーション定義の環境変数定義 > ジョブ定義の環境変数定義 > バッチワークユニットの環境変 数

バッチアプリケーション定義に設定した環境変数定義が、資源定義の資源名、ジョブ定義の環境変数定義、およびバッチワークユ ニットの環境変数に存在しない場合は、新規の環境変数として追加します。

バッチアプリケーション定義に設定した環境変数定義が、ジョブ定義の環境変数定義、またはバッチワークユニットの環境変数に 存在する場合は、バッチアプリケーション定義に設定した環境変数定義が有効になります。

バッチアプリケーション定義に設定した環境変数定義が、資源定義の資源名に存在する場合は、資源定義の資源名が有効にな ります。

環境変数値の入力域の、“$”は文字として環境変数値に設定します。 したがって、[環境変数値]の入力域に“$PATH”と設定してもシェルの変数置換を行わず、環境変数値に“$PATH”を設定します。 バッチアプリケーションの種別に、“資源の獲得・回収のみ”を指定している場合は、環境変数の設定は不要です。

ジョブ定義の環境変数定義については、“2.2.1.2 ジョブ定義の環境変数定義”を参照してください。

資源定義の資源名については、“2.2.2.4 資源定義”を参照してください。

(31)

バッチワークユニットの環境変数については、“Interstage Job Workload Server セットアップガイド”の“環境変数の設定指針”を参 照してください。

2.2.2.4

資源定義

ジョブステップで使用するファイルの資源を設定します。なお、業務用データベースの資源に関する情報の設定は不要です。

資源名

資源を識別する名前です。 資源名は、同一ジョブステップ定義内で一意の値を設定します。 なお、ファイルのNetCOBOL連携機能を利用してファイルを連結する場合は、連結するファイルの資源定義に同一の資源名を指定し ます。 ファイルのNetCOBOL連携機能については“2.4 ファイル管理機能”を参照してください。

使用する資源

使用する資源の種別として以下のいずれかを指定します。

ファイル 非一時ファイルまたは一時ファイルを指定します。 世代ファイルを使用する場合は、世代ファイル名を指定します(一時ファイルは指定できません)。

先行ステップの資源 先行ジョブステップが使用した資源を指定します。 非一時ファイルと一時ファイルについては“2.4 ファイル管理機能”を参照してください。

ファイルを連結する

ファイルの連結を行う場合に指定します。 COBOLアプリケーションの場合にのみ指定できます。 連結番号 ファイルの連結を行う場合にファイルの連結順序を指定します。 指定可能な範囲は、1~9999です。小さい値から昇順でファイルを連結します。 連結番号は、連続している必要はありません。 COBOLアプリケーションの場合にのみ指定できます。 ダミーファイルを使用する ダミーファイルを使用する場合に指定します。 COBOLアプリケーションの場合にのみ指定できます。 nullデバイスを使用する ファイルとしてnullデバイスを使用する場合に指定します。 C言語アプリケーションおよびコマンド/スクリプトの場合にのみ指定できます。

ディレクトリ名

ジョブステップで使用するファイルが存在するディレクトリ名を、以下のいずれかの方法で指定します。

(32)

絶対パスで指定する ファイルが存在するディレクトリを絶対パス名で指定します。

論理ディレクトリで指定する ファイルが存在するディレクトリを論理ディレクトリ名で指定します。論理ディレクトリ名はバッチジョブの動作時に絶対パス名に変換 されます。論理ディレクトリ名に対応する絶対パス名は、論理ディレクトリ定義ファイルに設定されている必要があります。

デフォルト論理ディレクトリで指定する/論理ディレクトリ選択で指定する ファイルが存在するディレクトリをデフォルト論理ディレクトリで指定する場合、またはディレクトリを論理ディレクトリ選択で指定する 場合、ディレクトリ名を省略します。バッチジョブの動作時に論理ディレクトリ定義の設定にもとづいて絶対パス名を決定します。こ の場合、論理ディレクトリ定義ファイルに以下の設定が必要です。

デフォルト論理ディレクトリを使用する場合は、“デフォルト論理ディレクトリ”を定義しておく必要があります。

論理ディレクトリ選択を使用する場合は、“デフォルト論理ディレクトリ”または“論理ディレクトリ”の定義と、論理ディレクトリ選択 セクションの“論理ディレクトリ選択”を定義しておく必要があります。 世代ファイルを使用する場合は、btfwaddgenfileinfコマンドで指定した、ディレクトリ名または論理ディレクトリ名を指定します。

btfwaddgenfileinfコマンドの詳細は、“Interstage Job Workload Server リファレンス”を参照してください。

ファイル名

ジョブステップで使用するファイル名を設定します。 世代ファイルを使用する場合は、世代ファイル名を指定します。

世代番号

世代ファイルを使用する場合に指定します。 相対世代番号 世代ファイルを使用する場合に、世代ファイルの相対世代番号を指定します。 最新の世代の相対世代番号は0、古い世代の相対世代番号は負の整数、新しく登録する世代の相対世代番号は’+’を付加した 正の整数を指定します。 指定可能な範囲は、-99~+99です。 絶対世代番号 各世代のファイル名を直接指定して世代ファイルを使用する場合に、世代ファイルの絶対世代番号を指定します。 絶対世代番号は、各世代のファイル名のうち、世代ファイル名の後ろに付加されている数値(“G”と0のパディングを除く数値)を指 定します。 指定可能な範囲は、0~9999です。 世代番号の指定について、以下の注意事項があります。

相対世代番号を指定して、複数のジョブで同時に同じ世代ファイルにアクセスした場合の動作は保証できません。 先行のジョブで世代を作成していた場合、後続のジョブが参照する世代にずれが生じる可能性があります。 上記の問題を回避するためには、複数のジョブで同時に同じ世代ファイルを使用する場合には絶対世代番号で世代ファイルを指 定してください。

(33)

先行ステップの資源

先行ステップの資源を使用する場合に、先行ジョブステップ名と資源名を指定します。ジョブステップの実行時に、参照する資源が存 在しない場合は、エラーとなります。

資源の割当て方法と割当て解除方法

ファイルの割当て方法と割当て解除方法を指定します。 ファイルの割当て方法

ファイルを新規作成 ファイルを新規作成して使用しますが、すでにファイルが存在した場合はエラーとするか、そのまま使用するか選択します。

既存ファイルを排他モードで使用 既存ファイルを排他モードで使用します。指定したファイルが存在しない場合は、エラーになります。

既存ファイルを共用モードで使用 既存ファイルを共用モードで使用します。既存ファイルをほかのジョブと共用して使用できます。 指定したファイルが存在しない場合は、エラーになります。 排他モードおよび共用モードについては、“2.4.1.1 ファイルの排他の種類”を参照してください。 COBOLアプリケーションでファイルを連結してレコードを参照する場合は、以下のファイルの割当て方法を指定します。

既存ファイルを参照する COBOLアプリケーションでファイルの追加書きを行う場合は、以下のファイルの割当て方法を指定します。

新規にファイルを作成する

既存のファイルを更新する ファイルの割当て解除方法 バッチアプリケーションが使用した資源の後処理を指定します。

バッチアプリケーションが正常終了した場合は、以下のいずれかを選択します。 削除、保持、後続ステップへ渡す

バッチアプリケーションが異常終了した場合は、以下のいずれかを選択します。 削除、保持

NetCOBOL

固有のファイル機能

NetCOBOL連携機能を使用する場合に指定します。 COBOLアプリケーションの場合にのみ指定できます。 ファイルのNetCOBOL連携機能については“2.4 ファイル管理機能”を参照してください。 ファイルの追加書きを行う COBOLアプリケーションで、ファイルの追加書きを行う場合に指定します。

(34)

ファイルの高速処理を使用する COBOLアプリケーションで、ファイルの高速処理を使用する場合に指定します。

資源の使用量

ファイルを新しく作成する場合または既存ファイルを更新する場合に、ジョブステップが使用するファイルの容量を指定します。 ファイルの容量は、数値と単位を組み合わせて指定します。 ファイルの事前容量チェック機能を利用する場合、運用中に書込みを行うファイルに対して、ファイルの論理的なサイズを設定してくだ さい。ファイルのサイズは、アプリケーションが動作する際に必要となる最大サイズを見積もります。 アプリケーションが動作する際に必要となる最大サイズには、ファイルシステムが“ファイルの制御情報として使用する領域のサイズ”を 考慮してください。 ファイルの制御情報として使用する領域のサイズは、以下を目安に見積もってください。 実際のファイルサイズ ファイルの制御情報として使用する領域のサイズ 16メガバイトまで 20キロバイト程度 100メガバイトまで 100キロバイト程度 100メガバイトより大きい 実際のファイルサイズの0.05~0.06%程度 実際のファイルサイズの0.1%程度 [使用容量]は、置換えパラメタで指定することができます。 [使用容量]を置換えパラメタで指定すると、ジョブで使用するファイルの容量を、実行するジョブで処理するデータ量に応じて変更でき るため、バッチジョブ定義を、より汎用的に使用できます。

コメント

資源定義に関するコメントを記述します。 コメントは、ステップ情報として、ジョブログに出力できます。

ステップ情報については、“Interstage Job Workload Server 運用ガイド”の“ステップ情報の出力形式”を参照してください。

2.2.2.5

カスケードジョブステップ定義

カスケードジョブステップ定義は、マルチジョブコントローラのカスケードモードを使用するための定義です。以下の2つがあります。

カスケード開始節

カスケード終了節

(35)

カスケード開始節

カスケードモードを開始するジョブステップです。

カスケード終了節

カスケードモードを終了するジョブステップです。

カスケードジョブステップ定義の指定形式

カスケードジョブステップ定義の指定形式について説明します。 ジョブステップ定義での指定形式

1つのジョブ内に指定可能なカスケード節は1つです。

カスケード開始節に対するカスケード終了節を指定してください。

カスケード終了節は、カスケード開始節の後に指定してください。

カスケードジョブステップは2つ以上指定してください。

データの引継ぎは連続したジョブステップ間で行ってください。 終了条件定義との関係について

カスケードジョブに、終了条件定義は指定できません。 実行条件定義との関係について

カスケードジョブステップに、実行条件定義(実行条件)は指定できません。

カスケードジョブステップに、実行条件定義(迂回条件)は指定できません。

先行ステップにカスケードジョブステップが含まれる場合、[直前終了コード]は指定できません。

先行ステップにカスケードジョブステップが含まれる場合、[全終了コード]は指定できません。

迂回条件定義の先行ステップ名にカスケードジョブステップは指定できません。 プロシジャ定義との関係について

カスケードジョブステップに、プロシジャ呼出しステップ定義は指定できません。

プロシジャステップに、カスケード節は指定できません。

(36)

資源定義の指定について

カスケードジョブステップの資源定義は、以下のとおりに定義する必要があります。

先頭のカスケードジョブステップ 先頭のカスケードジョブステップは、以下のとおりに定義する必要があります。

入力ファイル 後述する出力ファイルの条件と一致しない資源定義を入力ファイルとして扱います。

-

後述する出力ファイルの条件と一致する資源定義はできません。

-

入力ファイルとなる資源定義は2つ以上定義できません。ただし、2つ以上の資源定義で[ファイルを連結する]を指定した 場合は、1つの入力ファイルとして扱います。

出力ファイル 以下の3つの条件すべてが一致する資源定義を出力ファイルとして扱います。

-

[ファイル]を選択している。

-

[新規にファイルを作成する]を指定している。

-

[ジョブステップが正常終了した場合]の[後続ステップに渡す]を選択している。

出力ファイルについてのその他の注意事項

-

出力ファイルとなる資源定義を1つ定義する必要があります。

-

[資源の使用量-使用容量]の指定は可能ですが、本ファイルは名前付きパイプとなるため意味がありません。

-

[ファイルの追加書きを行う]は指定できません。

-

[ファイルの高速処理を使用する]は指定できません。

入力ファイルと出力ファイルで共通の注意事項

-

[ダミーファイルを使用する]、および[nullデバイスを使用する]は指定できません。

中間のカスケードジョブステップ 中間のカスケードジョブステップは、以下のとおりに定義する必要があります。

入力ファイル 以下のすべての条件が一致する資源定義を入力ファイルとして扱います。

-

[先行ステップの資源]を選択している。

-

[既存のファイルを参照する]を指定し[ファイルを排他的に使用する]をチェックしている。

出力ファイル 以下の3つの条件すべてが一致する資源定義を出力ファイルとして扱います。

-

[ファイル]を選択している。

-

[新規にファイルを作成する]を指定している。

-

[ジョブステップが正常終了した場合]の[後続ステップに渡す]を選択している。

出力ファイルについてのその他の注意事項

-

[資源の使用量-使用容量]の指定は可能ですが、本ファイルは名前付きパイプとなるため意味がありません。

-

[ファイルの追加書きを行う]は指定できません。

(37)

-

[ファイルの高速処理を使用する]は指定できません。

入力ファイルと出力ファイルで共通の注意事項

-

入力ファイル、出力ファイルとなる資源定義を1つずつ定義する必要があります。

-

[ファイルを連結する]を指定することはできません。

-

[ダミーファイルを使用する]、および[nullデバイスを使用する]は指定できません。

最終のカスケードジョブステップ 最終のカスケードジョブステップは、以下のとおりに定義する必要があります。

入力ファイル 以下のすべての条件が一致する資源定義を入力ファイルとして扱います。

-

[先行ステップの資源]を選択している。

-

[既存のファイルを参照する]を指定し[ファイルを排他的に使用する]をチェックしている。

入力ファイルについてのその他の注意事項

-

入力ファイルとなる資源定義を1つ定義する必要があります。

-

[ダミーファイルを使用する]、および[nullデバイスを使用する]は指定できません。

-

[ファイルの高速処理を使用する]は指定できません。

出力ファイル 前述の入力ファイルの条件と一致しない資源定義を出力ファイルとして扱います。

-

前述の入力ファイルの条件と一致する資源は定義できません。

-

出力ファイルとなる資源定義は2つ以上定義できません。

入力ファイルと出力ファイルで共通の注意事項

-

[ファイルを連結する]を指定することはできません。 カスケードジョブステップ定義での資源定義について、上記を表にまとめると以下のとおりです。 指定項目 先頭のカスケード ジョブステップ 中間のカスケード ジョブステップ 最終のカスケード ジョブステップ 入力ファイ ル 出力ファイ ル 入力ファイ ル 出力ファイ ル 入力ファイ ル 出力ファイ ル 使用する資源 先行ステップの資源 ○ × ◎ × ◎ ○ ファイル ○ ◎ × ◎ × ○ ファイルを連結する ○ × × × × × ダミーファイルを使用する nullデバイスを使用する × × × × × ○ 世代ファイルを使用する ○ △ △ △ △ ○ 新規にファイルを作成する ○ ◎ × ◎ × ○ 既存ファイルを更新する ○ × × × × ○

(38)

指定項目 先頭のカスケード ジョブステップ 中間のカスケード ジョブステップ 最終のカスケード ジョブステップ 入力ファイ ル 出力ファイ ル 入力ファイ ル 出力ファイ ル 入力ファイ ル 出力ファイ ル 既存のファイルを参照する ○ × ◎ × ◎ ○ ファイルを排他的に使用する ○ × ◎ × ◎ ○ 資源の使用量 使用容量 ○ △ × △ × ○ 正常終了 した場合 削除 ○ × △ × △ ○ 保持 ○ × △ × △ ○ 後続ステップへ渡す ○ ◎ ○ ◎ ○ ○ 異常終了 した場合 削除 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 保持 ○ △ △ △ △ ○ ファイルの追加書きを行う ○ × × × × ○ ファイルの高速処理を使用する ○ × × × × ○ (◎:指定必須 ○:指定可 △:指定無視 ×:指定不可)

2.2.3

プロシジャ呼出しステップ定義

プロシジャを呼び出すジョブステップをプロシジャ呼出しステップと呼びます。プロシジャ呼出しステップ定義では以下を設定します。

プロシジャ呼出しステップ定義の基本情報

プロシジャ呼出しステップ全体の情報を設定します。

プロシジャ呼出しステップ定義の実行条件定義

先行ジョブステップの実行結果に応じて、プロシジャを呼び出す条件を設定します。

2.2.3.1

プロシジャ呼出しステップ定義の基本情報

プロシジャ呼出しステップの基本情報として以下を設定します。

プロシジャ呼出しステップ名

プロシジャを呼び出すジョブステップを識別する名前です。 プロシジャ呼出しステップ名は、同一ジョブ定義内のほかのジョブステップ名、およびプロシジャ呼出しステップ名と重複しない一意の 値を設定します。

参照

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