バッチジョブ定義の開発について説明します。
新規に作成したバッチアプリケーションのバッチジョブ定義を作成する場合は、まず単体ジョブ(1ステップ/1ジョブ)のバッチジョブ定 義を作成して、単体ジョブでのテストを行います。単体テスト向けに作成したバッチジョブ定義は、単体テストが完了したあとで、各単体 ジョブのジョブステップ定義を結合して、複数ステップのバッチジョブ定義を作成します。
複数ステップのバッチジョブ定義については、“7.2 バッチジョブ定義の結合”を参照してください。
以下に単体ジョブのバッチジョブ定義の開発作業の流れを示します。
5.1 単体ジョブのバッチジョブ定義の作成
単体ジョブは、複数のジョブステップで構成設計されたジョブの各ジョブステップを、単体テスト向けに最小の実行単位で切り出しま す。この切り出した単体ジョブのバッチジョブ定義は、ジョブの構成設計をもとに、バッチジョブ定義エディタで作成します。
単体ジョブのバッチジョブ定義の作成に関する、以下の項目について説明します。
・ 設計からの変更点
・ 開発環境
・ 生産物
・ 作成手順
設計からの変更点
ジョブの設計は、連続した複数のジョブステップで構成しています。この場合、ジョブステップ間でのデータの引継ぎに一時ファイルの 割当てを行う設計になっている場合があります。しかし、一時ファイルはジョブ内だけで有効なファイルです。このため、ジョブステップ を単体ジョブに切り出した場合には、単体テスト時の以下の目的のために、設計時の一時ファイルは、非一時ファイルに変更して設定 します。
・ テスト結果の確認として、バッチアプリケーションの出力データの内容を確認する
・ 後続のジョブステップの単体テスト時に使用する入力ファイルに流用する
開発環境
バッチジョブ定義は、バッチジョブ定義エディタで作成します。
生産物
バッチジョブ定義を作成すると、生産物としてバッチジョブ定義ファイルがWindows(R)上に生成されます。バッチジョブ定義ファイル は、バッチジョブ定義の変更や、バッチジョブ定義をバッチジョブ定義データベースへ登録する時の入力情報となります。
作成手順
バッチジョブ定義エディタで行う、バッチジョブ定義の作成手順については、“付録A バッチジョブ定義エディタ”を参照してください。
5.2 単体ジョブのバッチジョブ定義の登録
バッチジョブ定義エディタで作成した、バッチジョブ定義を、テストを行うテスト環境のバッチジョブ定義データベースに登録します。
バッチジョブ定義ファイルの操作に関する以下の項目を説明します。
・ 登録方法
・ 削除方法
・ 登録済み情報の確認方法
・ 登録済み定義の取り出し方法
登録方法
バッチジョブ定義データベースにバッチジョブ定義を登録する場合は、バッチサーバから、btfwaddjobdefコマンドを投入して行いま す。
バッチジョブ定義データベースにバッチジョブ定義を登録する場合は、バッチジョブ定義エディタが存在するWindows(R)上から、バッ チサーバに、バッチジョブ定義ファイルをバイナリ転送してください。
btfwaddjobdefコマンドの詳細は、“Interstage Job Workload Server リファレンス”を参照してください。
削除方法
バッチジョブ定義データベースに登録したバッチジョブ定義を削除する場合は、バッチサーバから、btfwdeljobdefコマンドを投入して 行います。
btfwdeljobdefコマンドの詳細は、“Interstage Job Workload Server リファレンス”を参照してください。
登録済み定義の確認方法
バッチジョブ定義データベースに登録したバッチジョブ定義の情報を確認する場合は、バッチサーバから、btfwjobdefコマンドを投入 して行います。
btfwjobdefコマンドの詳細は、“Interstage Job Workload Server リファレンス”を参照してください。
登録済み定義の取り出し方法
バッチジョブ定義データベースに登録されているバッチジョブ定義をバッチジョブ定義ファイルに取り出す場合は、バッチサーバから、
btfwgetjobdefコマンドを投入して行います。
btfwgetjobdefコマンドの詳細は、“Interstage Job Workload Server リファレンス”を参照してください。