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マルチジョブコントローラ

ドキュメント内 バッチ開発ガイド (ページ 52-55)

マルチジョブコントローラの機能は以下のとおりです。

・ カスケードモード

カスケードモードは、以下の方法でジョブを高速に処理します。

・ ジョブステップ間のデータを名前付きパイプの通信(メモリ)にすることにより、ジョブステップ間のファイル入出力による処理時間を 軽減します。

・ 名前付きパイプを使用するのと同時に、複数のジョブステップを同数のプロセスで同時実行します。

マルチジョブコントローラの概要

以下にマルチジョブコントローラを使用する場合の、処理の流れを示します。

マルチジョブコントローラを使用する場合

- ジョブステップ1~3を同時実行して、ジョブ全体の処理時間を短縮します。

- ジョブステップ間のデータの受渡しを名前付きパイプによる通信にするため、マルチジョブコントローラを使用しない場合のジョ ブ実行に比べて、プロセス数、CPU、メモリを必要とします。

以下にマルチジョブコントローラを使用しない場合の、処理の流れを示します。

マルチジョブコントローラを使用しない場合

- ジョブステップ1~3を順番に実行するため、ジョブ全体の処理時間が長くなります。

マルチジョブコントローラの使用方法

マルチジョブコントローラを使用する場合、バッチジョブ定義のジョブステップ定義でマルチジョブコントローラに関する指定を行いま す。

2.3.1 カスケードモード

カスケードモードは、ジョブステップ間のファイル入出力による処理時間の増大を解決するために、ジョブステップ間のデータを一時 ファイルによる受け渡しから名前付きパイプの通信にすることで、ジョブステップを効率良く同時に実行し高速化する機能です。

カスケードモードのイメージを以下に示します。

カスケードモードの使用方法

バッチジョブ定義で“カスケード開始節”と“カスケード終了節”を指定することにより、カスケードモードで動作させるジョブステップの範 囲を設定します。

ジョブの投入については通常のジョブと同様に、バッチジョブ定義の登録、バッチアプリケーションの配備などを行い、ジョブ投入コマ ンド、またはSystemwalker Operation Managerから行います。

カスケードジョブで使用する名前付きパイプは、カスケードジョブステップが動作する直前にカスケード実行マネージャにより一括で作 成され、ジョブの終了時に一括して削除されます。

カスケードモードを使用するための名称について以下に説明します。

カスケードジョブ

カスケード開始節とカスケード終了節が指定されたジョブです。

カスケードジョブステップ

カスケード開始節が指定されたジョブステップと、カスケード終了節が指定されたジョブステップを含む、両者間のジョブステップで す。

カスケード結合数

カスケード開始節が指定されたジョブステップと、カスケード終了節が指定されたジョブステップを含む、両者間のジョブステップの 数です。

カスケード節

カスケード開始節からカスケード終了節までのジョブステップ全体を指します。

カスケード実行マネージャ

カスケードジョブステップが動作するために必要なパイプの作成を事前に行う機能です。また、ジョブ終了時に、パイプを一括して 削除します。

- カスケード実行マネージャは、カスケードジョブステップの直前にジョブステップとして実行されます。

- カスケード実行マネージャのジョブステップ名は以下となります。

“先頭のカスケードジョブステップ名@CEM”

- カスケード実行マネージャを実行するジョブステップは、1つのジョブ内に指定できるジョブステップ数として扱われません。(上 限値のチェック対象外です。)

・ カスケード節の実行中は、カスケード結合数のジョブの多重度(プロセス数)が必要です。

・ 1つのカスケードジョブステップに指定できるジョブステップの最大数は、当該ジョブの実行環境で動作するジョブの多重度(プロセ ス数)になります。

ジョブの多重度については、“Interstage Job Workload Server セットアップガイド”の“ジョブの実行環境の情報”を参照してください。

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