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ファイルの割当ての有効範囲

ドキュメント内 バッチ開発ガイド (ページ 69-74)

2.4 ファイル管理機能

2.4.2 ファイルの割当て機能

2.4.2.3 ファイルの割当ての有効範囲

ファイル管理機能は、バッチジョブ定義にもとづいてファイルを割り当てます。ファイルは、ジョブステップ開始時にファイルを割り当て、

ジョブステップ終了時に割当てを解除します。以下に、ジョブステップ終了時のファイルの扱いを示します。

ファイルの 種類

割当ておよび解除の指定 ジョブステップ終了時のファイルの扱い 割当て方法 ジョブステップ終了時の解除の

方法

正常終了時 異常終了時

正常終了 異常終了 ファイルの割 当て

ファイル ファイルの割 当て

ファイル

非一時 ファイル

新規にファ イルを作成 する(ファイ ルが存在し た場合はエ ラー)

削除 削除 解除 削除 解除 削除

保持 解除 削除 解除 保持

保持 削除 解除 保持 解除 削除

保持 解除 保持 解除 保持

後続ステップ へ渡す (*2)

削除 引継ぎ 保持 解除 削除

保持 引継ぎ 保持 解除 保持

新規にファ イルを作成 する(ファイ ルが存在し た場合はそ のまま使用 する)

削除 削除 解除 削除 解除 削除

保持 解除 削除 解除 保持

保持 削除 解除 保持 解除 削除

保持 解除 保持 解除 保持

後続ステップ へ渡す (*3)

削除 引継ぎ 保持 解除 削除

保持 引継ぎ 保持 解除 保持

ファイルの 種類

割当ておよび解除の指定 ジョブステップ終了時のファイルの扱い 割当て方法 ジョブステップ終了時の解除の

方法

正常終了時 異常終了時

正常終了 異常終了 ファイルの割 当て

ファイル ファイルの割 当て

ファイル

既存のファ イルを更新 する

削除 削除 解除 削除 解除 削除

保持 解除 削除 解除 保持

保持 削除 解除 保持 解除 削除

保持 解除 保持 解除 保持

後続ステップ へ渡す (*1)

削除 引継ぎ 保持 解除 削除

保持 引継ぎ 保持 解除 保持

既存のファ イルを参照 する(ファイ ルを排他的 に使用する)

削除 削除 解除 削除 解除 削除

保持 解除 削除 解除 保持

保持 削除 解除 保持 解除 削除

保持 解除 保持 解除 保持

後続ステップ へ渡す (*1)

削除 引継ぎ 保持 解除 削除

保持 引継ぎ 保持 解除 保持

既存のファ イルを参照 する

保持 保持 解除 保持 解除 保持

後続ステップ へ渡す (*1)

保持 引継ぎ 保持 解除 保持

一時ファ イル

新規 削除 削除 解除 削除 解除 削除

後続ステップ へ渡す (*2)

削除 引継ぎ 保持 解除 削除

既存(先行 ステップの 資源を引き 継いだ場 合)

削除 削除 解除 削除 解除 削除

後続ステップ へ渡す (*2)

削除 引継ぎ 保持 解除 削除

*1:引き継ぐ後続ジョブステップが存在しない場合は、ジョブ終了までファイルの割当てを引き継ぎ、ファイルは保持します。

*2:引き継ぐ後続ジョブステップが存在しない場合は、ジョブ終了までファイルの割当てを引き継ぎ、ジョブ終了時にファイルを削除 します。

*3:引き継ぐ後続ジョブステップが存在しない場合は、ファイルを以下のように扱います。

・ファイルを新規に割り当てた場合

ジョブ終了までファイルの割当てを引き継ぎ、ジョブ終了時にファイルを削除します。

・既存ファイルを割り当てた場合

ジョブ終了までファイルの割当てを引き継ぎし、ファイルを保持します。

ファイルをジョブステップ間で引き継ぐ方法

ファイルをジョブステップ間で引き継ぐ方法は、以下の一時ファイルを使用した方法です。

・ バッチジョブ定義の[資源の後処理]に[後続ステップへ渡す]を指定する方法

ファイルを使用する先行のジョブステップの[資源の後処理]に[後続ステップへ渡す]を指定し、後続のジョブステップに、バッチジョ ブ定義に引き継ぐファイルの資源名またはファイル名を指定します。

資源名を指定する場合は、バッチジョブ定義の[先行ステップの資源名]に先行ジョブステップ名および引き継ぐファイルの資源名

を指定します。指定した先行ジョブステップまたは資源名が存在しない場合はエラーとなります。

ファイル名を指定する場合は、バッチジョブ定義の[ファイル名]にディレクトリ名、およびファイル名を直接指定します。一時ファイ ルの場合は使用できません。

なお、非一時ファイルを使用した方法でも、ファイルをジョブステップ間で引き継ぐことができます。

・ バッチジョブ定義の[資源の後処理]に[保持]を指定する方法

ファイルを使用する先行のジョブステップの[資源の後処理]に[保持]を指定し、後続のジョブステップにファイル名を直接指定しま す。

以下に、ファイルをジョブステップ間で引き継ぐ指定の概要を示します。

2.4.3 ファイルパスの論理化機能

ファイルパスの論理化機能は、ジョブの実行時に、そのジョブで使用するファイルの格納先のディレクトリを論理的なディレクトリ名から 絶対パス名に置き換えて処理を行います。

以下にファイルパスの論理化機能を使用した場合の、ファイルの割当ておよび解除の流れを示します。

ファイルパスの論理化機能には、以下の3つの指定方法があります。

論理ディレクトリ

論理ディレクトリは、ファイルの格納先のディレクトリを仮想化した論理的なディレクトリです。バッチジョブ定義の資源定義において、

ディレクトリの絶対パスの代わりに指定します。論理ディレクトリは、論理ディレクトリ定義の論理ディレクトリ名の定義にしたがって絶対 パス名に置き換えられます。

デフォルト論理ディレクトリ

デフォルト論理ディレクトリは、ファイルの格納先のディレクトリを省略したときにファイルを格納するデフォルトの論理ディレクトリです。

デフォルト論理ディレクトリは、論理ディレクトリ定義のデフォルト論理ディレクトリ名の定義にしたがって絶対パス名に置き換えられま す。バッチジョブ定義の資源定義のディレクトリ名は省略します。

論理ディレクトリ選択

論理ディレクトリ選択は、ファイルを格納するディレクトリをファイルの命名パターンにしたがって決定する方法です。ファイル名のパター ンが一致する、論理ディレクトリ定義の論理ディレクトリ選択の指定にしたがって絶対パス名に置き換えられます。

論理ディレクトリ選択に一致する指定がない場合や論理ディレクトリ選択の指定がない場合は、デフォルト論理ディレクトリの定義が有 効になります。

バッチジョブ定義の資源定義は、デフォルト論理ディレクトリを使用する場合と同じ指定方法で指定します。

論理ディレクトリおよびデフォルト論理ディレクトリを使用するイメージを以下に示します。(例での絶対パス名は、SolarisおよびLinuxの 形式で記載しています。)

論理ディレクトリ選択を使用するイメージを以下に示します。(例での絶対パス名は、SolarisおよびLinuxの形式で記載しています。)

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